どっちがおまけ

ジャケットを羽織る際の個人的冬のど定番、黒のタートルネック。
黒のニットタイや黒のスエード靴のような安心感。
特に冬らしい生地や柄のものなどを頭を使わずに合わせる際に重宝しますね。
ずいぶん昔に黒のニットタイや黒のタートルネック、黒いスエード靴はフレンチスタイルの一つだと説明してもらった時、洋服は着たいけど頭を使ってまで洋服を着たくない時に「ま、これでいいか」みたいな感じで選ぶことができる≒ノンシャランとか、そんな感じなのかなと乱暴に理解することにしました。実際にどうなのかは知りません。
で、大体なんでも合うが故にそれ自体はなんでもいいようでなんでも良くないという、自分で選ぶ場合はちょっと面倒な存在でもあるのが黒いタートルネックニット。
普通でいいんだけど、なんかちょっとしたフックが欲しいというわがままさ。

そんななんでもいいようでなんでも良くない黒のタートルネック。事実しばらく仕入れていなかったけれど、今年はFRANK LEDERのARCHIVE EDITIONとして登場していた黒のタートルネックが目に留まったので仕入れてみました。ケアラベルに「毛100%」と書いてありそうな、つるっとした昔のウールを感じさせる糸のタッチがとてもいい。
「ARCHIVE EDITION」とは、過去のコレクションに用いたモチーフを復刻して今リリースするライン。
このニットが登場したのは確か7,8年前のシーズン。
「見えない敵」=知的スパイの物語。
かつてのドイツ、西と東にあった冷戦時、1950年~60年代に起こっていたスパイ活動。情報収集、偽装、監視、尾行など、ディテールやポケットに隠していれる小物にそれが転化されています。

・・・というわけで、このテーマに沿ってつけられた胸ポケットには謎のコインが入っています。
「FRANK LEDERに対して比較的好意的な人(代表して僕)にすら伝わらないであろうおまけをつけるくらいなら、ちょっとでも値段を下げて欲しい」という言葉はおまけに対してもFRANK LEDERに対してもあまりにもナンセンスかつ非情であること、更に好意で付けてくれているコインをなくしたくらいでは値段は下がらないこと、FRANK LEDERも我々同様洋服を売って生きているけど洋服だけを渡したいわけではないこと。百も承知ですが、試しに伝えてみることにしました。愛ゆえに。
結果的に交渉は決裂、コインは付属、僕の力不足です。みなさん、すみません。
で、仮にコインがいらなくても、この「コインを入れる為につけたようなポケット」はいいですね。
洋服は質感遊び。ニットに布帛の付属。黒の中の違う黒。





買うだけで、着るだけでテンションが上がる上着。
買うだけで、着るだけでテンションが上がるパンツはいくらでもあるんですが、いざそれらを繋ぎ合わせるものかつ空調のキツい屋内で快適に過ごすことが出来るものはわざわざ探す必要がありますね。
なんでもいいんだけどなんでも良くない、わざわざ探している方、是非。

-BLACK WOOL TURTLE NECK KNIT WITH COIN –
Size:M,L ¥86,900-(tax included)

コインは使えないけど、このおまけは普通に使える、旅行に行く時とか。ロゴがいらない時は裏返せばOK。

西ドイツ1951年発行シュトゥットガルト製の5マルク(銀含有量62.5%の銀貨)です。
この硬貨は額面以上の銀が含まれていたため、発行当時ドイツ政府によって多くが回収・溶解された経緯があり、当初の発行数よりも現存数が少ないようです。いらない人は僕にください。
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