107-0062
central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

W : manhole-store.com
M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

blog

表裏(ウラオモテ)


冬になると着たくなるM-41 フィールドジャケット。
着丈の短いコンパクトな印象のブルゾンである一方で、背面の大袈裟なアクションプリーツや剥ぎの多い過剰に立体的なアームホールが文字通り「これでもか」とアクションするので意外に中が着込める、というかデカい。
袖裏に貼られたウール生地によって袖通りは悪いけれど、一度着てしまえばあまり気にならない。袖リブや裾リブが全く付いていないのも無造作な重ね着を可能としている。
テーラードジャケットの上、ローゲージニットの上、真冬は風止めの為にウールのコートの上から着てもいい。



表面は汚れてもどうでもいいと思えそうなコットンポプリン。
で、裏面には前述した通りウール生地が張られているからとても暖かい。
加えて動きの多い脇下部分にはウールの上からコットンポプリンの生地があてられている。
で、脱ぐときにウール生地がインナーに引っかかって大体裏返って脱ぐことになるという不器用なキュートさ。


前合わせはジップアップ+釦。これが格好いい。
風が強い日は襟を立てる。ラペルホールを利用して釦を留める。首元のチンストラップも留める。
これで防風性が担保される。ついでに襟裏のジグザグステッチも格好がいい。
それでも寒ければ上からマフラーをぐるぐる巻きにすれば完璧だ。

製造期間3年という割には探せば見つかるのも嬉しい。
大袈裟なアクションプリーツやエポレットのせいかそんなに街中で見かけない。
そして、そこまで需要がないせいかM-41 フィールドジャケットを元ネタにするデザイナーもあまりいない。
さて、ここまでが長い前置き。
冬になると着たくなるM-41。というわけで、寒くなるまで紹介を控えていた洋服がある。


M-41 フィールドジャケット(以下M41)をモチーフにしたウールブルゾン、CLASS:CCFA06UNI B。
ちなみに、CLASSのデザインチームがM-41をモチーフに洋服を作るのは(僕が知る限り)今回で2度目。
前回はディテールてんこ盛りなM-41の個性を全て削ってアウトラインだけを残したようなボタンレスのウールジャケットだった。2015年の秋冬か2016年の秋冬か。

一方、2025年モデル。
ディテールてんこ盛りなM-41の個性をほぼ全て利用したリバーシブル仕様。
ガサガサのオリーブドラブのコットンポプリンは、ツルツルしたウールシルクの黒いツイル生地に。
ゴワゴワのオリーブグリーンのウール生地は、しっとりしたネイビーのウールフランネル生地に。
裏だったものは表に、表だったものは裏に置き換えている以外は非常に忠実に再現されている。

全てを削り取るか全てを再現するか、という2択を迫られたもの。
これはM-41という洋服がCLASSのデザインチームにとって完成されたものであることを意味する、と僕は勝手に思っている。そして、おそらく彼らはこのフィールドジャケットが好きなのだろう。
少なくとも、一度参考にして実際に形にしたものに対してもう一度向き合ってみるくらいには。


黒になったオリーブドラブ、ネイビーになったオリーブグリーン。
という当たり前に起こる印象の変化は置いておいて。

ウールシルクを裏面にすると袖通りが良くなる、CCFA06UNI Bがアウターとして使いやすくなる。
ネイビーフランネルの面を裏面にすると防寒製が高まる。
更に何かを重ねて着る際にツルツルしたウールシルクのおかげで上から着るものの袖通りが良くなる、CCFA06UNI Bをミッドレイヤーのように使うことが出来る。


さて、M-41をアウターシェルとして、CCFA06UIN Bをミッドレイヤーとして合体させてみた。
オリジナル(表と裏)とリプロダクション(ウラとオモテ)。

ウール生地のゴワゴワはウールシルクのツルツルでスムーズに合体。
肌に触れるしなやかなネイビーフランネルは防寒性もオリジナル同様に確保、肌あたりはオリジナルを遥かに超える。ついでに内ポケットも完成。で、シェルは汚れてもどうでも良さそうなコットンポプリン。

表とウラ、裏とオモテで整合性が取れている。
同じ形の表裏(ウラオモテ)で補完することで、既に完成されたものは完成されたものとしてそのままにする「好きだから出来るデザイン」のあり方。

好きに理由も言葉も説明も形もいらないけれど、好きを紐解いた先にはしっかりと理由があって言葉に出来て説明も出来て形にも出来るということを、僕はいつもCLASSから学んでいる。
そして、出来るけど(出来るから)しない、という選択肢も。

“CLASS” -CCFA06UNI B-
Color:NAVY Size:2 ¥149,600-(tax included)



もちろん、これは僕が暇で暇でしょうがない時に勝手に頭に浮かんだこと。
M-41と重ねる必要なんて全くないので、着る人は好きなようにどうぞ。
重ねない日も、重ねる日も、裏返さない日も裏返す日も楽しい洋服です。


MANHOLE NEW ONLINE STORE

MANHOLE official instagram

河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892