穴、私と短パンの間に

昨日の白黒チェック引き続き、第二弾。CLASSのCCGS15UNIシリーズ。
本日の短パンはこんな短パン。ブラウンチェックです。
と、簡素に言い放ちつつ、ただのブラウンチェックではないことは明白でございます。ぽわーっと灯りが漏れる。小出しにする必要もありませんね。
所々に穴が空いたチェックのショーツ、まずはこれが CCGS15UNI Aという短パン。





ショーツとしての形はCCGS15UNIという型名が示す通り昨日のBと同様。一番おおざっぱに言えば生地違いというわけです。そうは言っても勘の鋭いみなさんならお分かりの通り、「同型の生地違い」というだけではそれぞれの魅力を十全に浴びることが難しい、というか勿体無い考え方かもしれません。当たり前ですが、それぞれがCLASSの短パン。
と、吉田の拙い頭で商品説明を始めるより先に、こちらも同様メモフロム河上さんを召喚させていただくこととします。
イタリア:オルメテックス社製のコットン×ポリウレタン。
ドーメルやロロピアーナみたいなスーツ地・梳毛地の名門というより、
コート、ブルゾン、トレンチ、モッズコート、フィールドジャケット向けの機能素材が強い会社。

虫に喰われたような、焚き火にあてられたような、タバコを落としたような。
そんな大小さまざまな穴が開いた加工が施された高級生地。
ちなみにここでいう高級生地というのは実際にプライスも高級なんだけど、触ると「高級な生地だな」とわかりやすくわかるくらいには高級生地です。極細番手の糸を高密度に打ち込んだハリと立体感のあるコットン。

で、そのコットン生地に乗るのがどちらかというとイナたいチェック。
更に穴が開いていて、それがまたリアルな顔付き。いや、ありえないけれどリアルと表現するのが適切でしょうか。
ここ5,6年でボロボロの古着や加工物の現行も許されるどころか歓迎される時代になったので、MANHOLEも以前と比較すると「〜だけど良い」みたいな表現を使わなくなりました。「〜だけど良い」が「〜だから良い」に変わった今、あえてそれを口にする必要はないのです。

が、このCCGS15UNI Aに関しては現行のデザイナーズブランドにおける「古着のこういう顔付きを忠実に表現しました!」ではなく「実際にありそうだけど、現実的にあり得ないファンタジーを形にしました!」みたいな夢を感じるのです。
つまり、既に知られた格好良さではなく「知らないけど、こういうものがあっても良いじゃない」という楽しさ。で、それを形にするのがデザイナーズブランド。CLASSは改めて、デザイナーズブランドなんだなあ。
・・・・・・
吉田です。ありそうだけどないファンタジー。ファンタジーというのは元よりその意味上現実には存在しないものです。でも、そもそも、ないものには何も感じられませんよね、ないんだから。そこにあるんだけど、見たことはなかった。驚く。楽しいですね。ぼくもこの穴たちを目にした時、思い浮かんだのはタバコの火種にやられた穴。ふとした時に気づいて何度肩を落としたことか。そんなことを思い出しながら、同時に、この短パンはとてもかわいいと思うんだから不思議なものですね。ぼくは元々こういう「イナたいチェック」が好きなんですが、ぼくにも分かる高級生地に載っている姿は初めて目にしたかもしれません。
人それぞれ連想するものは違っていて当たり前だと思います。だってファンタジーだもん!なんて投げやりな幻想にすべてを任せるつもりはありませんが、ファンタジーなんだからいいのかもしれません。
いいや、短パンです。
CLASSによってつくられた、ハイグレードイナタチェックファブリック穴あきショーツ。無理やりにでも即物的に捉えてみることで、まさか短パンからファンタジーが立ち上がってくるとは。
・・・・・・


おや、半袖シャツ。



さて、穴だらけでイナたいチェックのCCGS15UNI A。一見そう見えるというだけで、下地は相当整った顔付きです。久しぶりに言葉にするならば「穴が開いていても、イナたいチェックでもいい」ということ。
そう、オルメテックスの得意とするコート、ブルゾン、トレンチ、モッズコート、フィールドジャケットに用いるような「綺麗な顔した高密度コットン」を素直に仕立て映えさせない。いや、「綺麗な顔した高密度コットン」だからこそ、そのイナたいチェックに親和性もあるし、穴が開いていてもどこか自然。なんだけどやっぱりあり得ない。そんなファンタジー。それがCLASSのリアルなファッション。
ちなみに物理的に穴が開いているので、風が通ります。
とかはまあ最早どうでもいいけれど、ラッキーな副産物。
さて、宣言通り随所随所というか満遍なく河上さんメモを引用してきた結果、このBLOGは終わりを迎えます。ラッキー!なんていうつもりはありませんよ。先日同様、蛇足と知りつつもぼくは巳年なのでひとこと付け加えちゃおう(というか河上さんの言い換えになりそうですが)と思います。
「見るからにファンタジー」な洋服というのも存在します。そういうものはざっくり言えば自分を「変身」させてくれるんですよね。それが天井を突破すると「自分ではない誰かになる」、いわゆるコスプレというものになるはず。それもれっきとした楽しみの方向性。
しかし、あくまで「リアル」にファッションを楽しむのであれば、ここでいうファンタジーをコントロールする必要があります。
個人的には、CLASSの洋服はそういう感覚を呼び覚ましてくれる気がします。
そんな短パンを楽しむ自分であろうじゃあないですか!

Color:BROWN Size:2,3 ¥86,900-
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
吉田 悠人
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892