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続・個人的な話


「質問ある?」と聞かれても、質問ができるほどまだわかっていない。
「わからないことがあったら何でも聞いてね」と言われても、わからないことがわからない。
「何が足りない?」と言われても、完成形を知らないから何が足りないのかわからない。
「間違ってたら直してね」と言われても、どこが間違っているのかがわからない。


そう、ある時僕は「ドレス」とか「テーラード」とかよくわからない枕詞の先に「エレガンス」とか「シック」とか「エフォートレス」とか「エスプリ」とかよくわからない横文字に加えて混じる「時代感のある」とか「洗練された」とか「品格」とかよくわからない日本語、そして「イタリアっぽい」「イギリスっぽい」「アメリカっぽい」「フレンチっぽい」のような「で、結局なんなの?」みたいな〜風が混じるせいで余計にややこしくなっているのに気付きました。
こんにちは。河上です。


昨日『「型にハマりたくない」という人間が「一度型にハマった者にしか型は崩せないんだな」と悟る良い機会でもあります。これも、個人的な話ですね。』なんてことを書きましたが、そんな「継続は力なり、石の上にも三年、塵も積もれば山となる、千里の道も一歩から、雨垂れ石を穿つ」みたいなことをしている間に飽きてしまいますよね〜。昨日と言ってることが違いますね。
本音を言えばすぐに結果が欲しい、石の上に三年もいれない、塵は積もる前に掃除して欲しい、千里の道は飛行機に乗りたい、雨垂れで石を穿つ必要はない。
というわけで、まずは「ドレス」とか「テーラード」とか、よくわからない根っこの部分を外してみてはいかがでしょうか。

「ドレスパンツ」はただのパンツとして接する。
「テーラードジャケット」はただのジャケット、いや、上着だな。上着として接する。
「ドレスシャツ」はただのシャツとして接する。
「ドレスシューズ」はただの靴として接する。
今は令和でここは日本。社交界に繰り出すわけでもないので、少しだけ肩の力を抜いて。
まずは着てみることで、そのうち「俺はこうした方がいいな」くらいに落ち着くはずで、それも一つの型。で、迷った時に参考に出来るのが過去の型。

つまり自由な着こなし、なんて陳腐な言葉ではなく、自信が持てる着こなしです。
自由だからこそ逆に不自由なことも多いですよね。いきなり放り出されても何も出来ません。
だからこそ、僕らはお客さんに「自由にどうぞ」ではなく「自信を持ってどうぞ」と、MANHOLEの洋服を差し出したい。

というわけで、まずは穿いてみませんか。雨の日はロールアップしてもいいし、自転車に乗る時は靴下の中に入れたっていい。生きているんだからクリースくらい抜けるし、それが誰かの目によく映る時だってあります。「いや、そんなことしません。シャキッと穿きたい」でもOKです。
ルールなんて特にありません。自分の都合の良いように。

“Biboja” [Baggy Trousers with Modified L-Pocket]
Size:36,38,40,42,44 ¥99,000-(tax included)
Red Tartan at Mars.
Black Watch at MANHOLE.


Bibojaというパンツはデザイナー本人が美しい、格好がいいと思うバランスで作った極めて個人的なパンツです。好きなように作っている様子が目に浮かぶ洋服。
それを僕らも格好がいいと感じ、僕らならこう(都合よく)穿きたいという理由で仕入れています。
あとは皆さんも、都合の良いようにどうぞ。

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河上 尚哉

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