2026/10


NAMACHEKO MADE TO MEASURE



こんにちは。河上です。
2020年12月に仕入れた超かっこいい靴:象革のフリーザーマンブーツ。
が、サイズも限られていた(確か40だった気がする)し値段も高いしなんだったら「どう合わせていいかわかりません」くらいの反応。まあ「超かっこいい靴買ってきました!」だけで売れるわけないよな。
しばらく残っていたので、中台の誕生日プレゼントにすることにしました。
「こんなの貰ったら、中台、びっくりするだろうな〜!」と思っていたのですが、僕は非常にわかりやすい人間。渡す前から内容がバレていて、渡した際に彼はびっくりを演じていました。
さて、真冬に中台がたまに履いているのを見かける度に「いいな〜」と思っていました。
またいつか並べたい。
というか、3年前に並べましたね。その時に使った甲革はバケッタレザー。



で、その時はスルスルとすぐに完売。無事(?)にフリーザーマンブーツへのリベンジを果たしたのですが、それはあくまでバケッタレザーでの話。
やはり「象のフリーザーマンブーツ」をもう一度並べなければ、本懐を遂げたとはならない。

というわけで。


“F.LLI Giacometti” [MARMOLADA]
-FG210- ELEFANTE MILKSHAKE
Size:39,40,41,42 ¥346,500-(tax included)


先シーズンも仕入れたELEFANTE MILKSHAKE。今シーズンはフリーザーマンブーツを作りました。
グレー色の空、白い息、冷え切ったコンクリート。
そんな東京の冬の光景に映えそうな靴。
悪路に強いVibramのタンクソール、堅牢なハンドソーンノルベジェーゼ製法、頼もしい顔付きの象の甲革。そして、つま先まで張られたムートンのライニング。
冷たい雨や雪降る日も「あれを履けばいいか」と思える、頼り甲斐のある一足なのではないでしょうか。
いや、冷たい雨や雪降る日なんて条件は必要ないくらい、この靴を履いて出かけたい。


さて、前回から使っている象革のMILKSHAKEという色ですが、諸事情により今回で終わり。
「もっと手に取りやすそうな形に使えば良かったのに」と、半年前の僕の選択を恨みましたが、まあ、MANHOLE的にはこれがベストな形だと思っています。

そう。「リベンジのブーツ」みたいな紹介をしているけれど、結局のところ6年前も3年前も今も「超かっこいいな!」と思っているから、並べています。

6年前は「売れなかった靴」。3年前には「履くイメージが湧いた靴」。
そして今、まさに履きたい靴。何よりも変わらず今も、超かっこいいなあ。





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河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892



-NAMACHEKO MADE TO MEASURE-
10月24日(土)・25日(日)の二日間、東京・MANHOLEにてNAMACHEKO初となる、メイド・トゥ・メジャーのテーラリングサロンを開催します。

[開催日時]
10.24 Sat 15:00 – 20:00
10.25 Sun 12:00 – 20:00

[会場]
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室 MANHOLE

NAMACHEKOデザイナーのDilan Lurr氏とNAMACHEKOのデザインチームが在廊し、Made to Measureにてシャツ・ジャケット・スーツをご注文いただけます。

本イベントは[完全予約制]です。

所要時間
スーツ:約1時間 ジャケット:約30分 シャツ:約30分

お一人ずつご案内するため、目安として上記所要時間を確保する必要がございます。
事前のご予約をお願いいたします。

ご来場をご希望の方はinfo@manhole-store.comまでご希望の日時・お名前・ご連絡先をご連絡ください。

[価格について]
シャツ:¥95,000-(税抜)
ジャケット:¥275,000-(税抜)
スーツ:¥400,000-(税抜)

[納期について]
納期はオーダー確定から9週間前後を予定しております。

[お支払いについて]
お支払いは原則としてご注文時に全額頂戴いたします。

[別日程のご案内]
上記会期中のご来場が難しい場合は下記日程にて個別にオーダーを承ります。

10月17日 Sat 12:00-15:00
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室 
MANHOLE

別日程でのご来店をご希望の際も、あらかじめinfo@manhole-store.comまでご連絡ください。


また、既にサンプルやスワッチはMANHOLE店頭に並べております。
事前にご覧になりたい方はお気軽にご来店ください。

本イベントにつきまして、ご質問やご不明点がございましたらお問い合わせください。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。


というわけで、MANHOLE初となるイベントを開催します。
コレクションブランドとしてのNAMACHEKOの受注会ではなく、「NAMACHEKOのテーラード」というカテゴリーに絞ったオーダーサロン。その点に魅力を感じ、今回誘いを受けることにしました。

テーラーが着る人から一着を考えるとすれば、デザイナーは自分なりの身体や服の見え方から一着を考えます。人に服を合わせるのか、服の考え方に人を重ねるのか。
同じテーラードでも、その出発点は少し違います。

NAMACHEKOによって一度完結されたはずのデザインを、デザイナー自らの採寸を通して自分の身体でもう一度完成させる。

その面白さを、一緒に体験しませんか。

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EPISODE 8


Mars併設Merry-Go-Roundの新シーズン。
運営している僕たちでもたまにMGRがCLASSの直営店であることを忘れます。
CLASSも並んでいないし、アカウントの投稿を見てもどんなものが置いてあるか全くわからないし、最近は内容の更新もなかったので尚更忘れていましたね。
ようやく、新章開幕です。えーと、CLASS、CLASSっと。



CLASSというブランドの魅力は毎シーズン用意される「どういう洋服であるか」を全く伝える気のないビジュアルにもある。これはCLASSの、というよりもスタイリストとカメラマンの遊びだ。
そして、彼らの遊び道具=洋服はCLASSのデザインチームが作り出している。
それぞれの間に一切の指示はない。
ちなみに急に書くことになったこの文章も「任せる〜」と任せられている。
僕は今悩みながらこれを書いている。不安だ。だけど、不安だからこそいつも通りやろう。
CLASSのデザインチームからの注文はいつもこんな感じなんだろう。
つまり、悩みながら、組み合わせながら、遊びながら、楽しんだ結果の一つがCLASSであるということだ。



我々にとって洋服とは一緒に外に出かけられる遊び道具だ。
こう合わせると楽しい、こう合わせると落ち着く、こう合わせると楽しかったけど飽きた、こう合わせてみるともっと楽しい。
一方でそれが次第に「これはこう合わせるものなんですよね」という意味合いに変わってしまうのも、我々にとって洋服のもどかしいところだ。
「こう使っても楽しい」を誰かが「これはこう使うものだ」と説明している瞬間に、そのもの自体に対する興味を失ってしまった経験が、あなたにもあるのではないだろうか。

我々は誰かと見つけたり、一人で探し出した遊び方を、飽きるまで楽しみたいだけだ。
そして、飽きたら次の遊び方を悩みながら、遊びながら、組み合わせながら、楽しんでいきたい。
いつまでも。カラスが鳴いても帰りたくないけれど。
まあ、誰にでも平等に訪れるいつかの終わりに向かって。



CLASSというブランドの魅力は毎シーズン用意される全く伝える気のないビジュアルにもある。
伝える気がないことで「お好きにどうぞ」ということを伝えている。
彼らはAs You Likeな光景を夢見ている。
そして、CLASSに限らず、全ての洋服があなたにとってそうなることを。
改めて、Merry-Go-RoundはCLASSの直営店である。


と、いうわけでMerry-Go-Roundの新シーズン。
EPISODE-8。今週末から。

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キルトのき



BLESSのデニムのキルトスカート。その名もDenimkilt。
爽やかなライトブルーです。
ミルクティーのようなカウレザーベルトで装着します。

河上さんは「デニムだからなんでも合うんだろうけど、まずはデニムと合わせたいな、と思って仕入れた」と言っています。「どんなデニムに合わせたい、とかあるんですか?」と聞いてみたら「それが無さそうなのがいいよね。自分がその時好きなデニムにどうぞっていう顔付きなのもいい」とのこと。


16世紀のスコットランドに起源を持つ「キルト」から、20世紀末にドイツでスタートしたブランド:BLESSのつくるDenimkiltにはどれだけの隔たりがあるんでしょうか。けっこうありそうですよね。





そして2026年現在、なぜかわたしたちの中には、「こういうスカート」をある種万能で「これがあるだけで良い感じになるアイテム」的に捉えていそうな人が少なくないように思います。
とはいえ、たとえば東京という街をてくてく歩き回っても分かるように、メンズ服としてのスカートというのは一般的だとも流行しているとも、言えません。
だからと言って、えっへん!的態度つまり「これすごいでしょ」もなんだか味気ない。
うーむ、そもそも他の人と被らない価値観それ自体は、表明するかしないかは措くとしてもファッションを楽しむ人にとって大きいものです。



ちょっと角度を変えてみましょう。
「他と違う」とはいうものの、同じようなものはそこかしこに溢れています。でもそのおかげで、似たような趣向をもつひとたちが集まったりして、いわゆるカルチャーが樹立されたりするのだと思います。
キルトの歴史を遡ると必ず出くわすのが、伝統の反転としてのパンク。かといってぼくはそこまで詳しくもないので、「おお、チェックのキルトを穿いたかっこいい人たちがいっぱいいるぞ」と目をキラキラさせるくらいです。日常的に洋服を楽しむ上で歴史なんてかなりどうでもいいと思いますが、キルトスカートを洋服のひとつとして東京のお店で選択できるという状況は、彼らがいなかったら無かったのではないでしょうか。
河上さんは以前「キルトと聞いてパッと頭に思い浮かぶのはニコラス・デイリーは勿論のこと、カール・ラガーフェルド、ジャン=ポール・ゴルチエ、ヴィヴィアン・ウェストウッドにアレキサンダー・マックイーン、コム デ ギャルソン」と書いていました。それぞれのデザイナーのそれぞれのキルトを用いた表現は当たり前のようにそれぞれ違うように思います。さて、BLESSにとってのキルトはどんなものなのでしょうね。




このブランドはおそらく、ゼロから何かを生み出すという行為に重要性を感じていないような気がします。なんて、改まらなくてもほかのプロダクトのことを思い出せば頷けますね。ぶった斬ったり、折ったり、くっつけたり。もとは元々それ自体で成立していたほかの何かだったのに、BLESSの手に一度かかればたちまちそれは「BLESSのもの」になる。不思議ですね。

そう考えると、今回のDenimkiltは何というか一見、BLESSにしてはそういうダイナミックな切断接合が控えめなように見えます。
が、500年くらい前から伸びてきたキルトという大木の枝先をチョキンと切って、BLESSのアトリエで培養しているのだと考えたら、どうでしょうか。僕は「これが、私たちにとってのキルトです」と、胸を張って言い切っている彼らが何故か想像できます。




何はともあれ、 BLESSで育ったキルトスカート。あとはどこかの誰かの洋服と一緒に、巻かれるのを待つだけです。
異なるものと異なるものは隣り合うだけで良く見えるもん!そんな軽やかな気持ちでこそ楽しめそうですね。

“BLESS” -Denimkilt-
Color: Denim Light Blue Size: L ¥160,600(tax included)


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吉田 悠人

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“MANHOLE made in the U.K.”
– Justin – [Mesh pullover hoodie]
Color: BLACK Size:FREE ¥46,200-(tax included)


涼しい!重ねたい!というか、Tシャツ以外の洋服が着たい。
そんな気持ちを嘲笑うかのように意外と暑いのが10月。
いや、ジッとしてれば涼しいんですけどね、一度歩き出すと暑いんですよね。
太陽の「まだまだあなたたちを熱く照らしますよ」みたいな気概を感じる季節です。



そんな季節のために作った、は嘘ですね。そんな季節にもいかがでしょうか。
何かと重ねて着て欲しい、何かと重ねて着やすいだろうな、と思って作ったメッシュパーカー。
ウールやレザー、スウェットやニット、リネンやジュート、なんでもござれの化学繊維。
ジャージのパンツと同じような扱い方。
本当は7月末に納品される予定でしたが納期が後ろに倒れて倒れて9月中頃届いたイギリス製MANHOLEオリジナル企画のメッシュパーカー:JUSTIN。
なんでジャスティンって名前かというと、届いてすぐに「このパーカーって誰が着てそうなイメージ?」と、悠人に聞いてみたところ「うーん、ジャスティン・ビーバーですかね!」という答えが返ってきたからです。確かにな。
じゃあジャスティンでいいかって決めて、一応中台に「ジャスティン・ビーバーが着てそうって悠人が言ってるからジャスティンでいい?」と聞いてみたところ「確かに着てそうだな。いいんじゃない?」と言ってました。ちなみにリファレンスはMarsで仕入れていたアメリカ古着のメッシュパーカー。
フードと袖とフロントがメッシュで背面はストレッチの効いた化学繊維。
で、僕の中の完成イメージは、僕らが気に入ってよく着ているCLASSのメッシュタンクトップ:Indianaのフーディーバージョン。あれは夏だろうが秋だろうが冬だろうが春だろうが何も考えずに着られて何も考えずに洗えて何も考えていない間にすぐに乾く素晴らしい洋服だ。あの手の洋服が手元にもっとたくさん欲しい。無くてもいいけれどあったら楽しい無駄な洋服。



で、そういう便利だけど無駄、無駄だけど便利みたいな洋服を、サクサク作るのもなんだか味気ない。
もう少し無駄な工程を踏みたい。
というわけで、縫製はイギリスのA.C.EASTMONDに依頼。イギリス製化学繊維ジャージーフーディー。
が、都合よくそんな気の利いた化繊素材がイギリスでヒョイと見つかるわけもなく、生地だけ日本で調達してイギリスへ。イギリスで洋服の形になって、日本へおかえりなさい。
今改めて辿るとやっぱり無駄な道のり。
だけど、そもそも無駄なものを作るのならば、少しでも無駄を重ねたい気持ち。

意味のない行為や無駄な時間を冷めた目で「意味がないな、無駄な時間だな」と切り捨てて前に進むのは簡単だけど、一度立ち止まって受け入れてみたり、開き直って積み重ねてみる。
そうすることで、実はその意味のない行為や無駄な時間が楽しいという気持ちを生み出していたことを、僕らも皆さんもきっと思い出すかも。思い出したい。
効率よく何かを成し遂げる気持ちよさも知っているけれど、いずれくるゴールが一つならば、楽しみ方をいくつも知っていることは悪いことじゃない。

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