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about “MANHOLE” #Kawakami

MANHOLE

どこにでもあるもの。
全てにつながるもの。
だけど、中がどうなっているか誰にもわからないもの。


MANHOLEとは、南青山の外苑西通りに構えるセレクトショップ。

オーナー:河上 尚哉が揃える国内外のブランドピースと、バイヤー:中台 竜郎が集める国内外の古着の2部構成。

「今作られている、現代にフィットするものと、過去に作られてきたそれぞれの時代にフィットするもの」
「未来の古着と、現代の古着」

そこには上も下も無い、一枚の洋服を一枚の洋服として新たな価値を提案する場所。

こんにちは。
MANHOLEの河上です。

独立して法人設立、店舗のコンセプトデザイン、資金調達、商品買い付け、店舗契約、内装、その他細々とした諸々の準備事項。

こんな機会は滅多に無いから人に任せないで全部自分でやろうと思い、わからない事や疑問を一つずつ潰してきた半年間でした。
中台にはそのサポートをしてもらいました。
彼自身の動きはもちろん、彼が紹介してくれた人や若い子に助けられたからこそ、こうしてお店を形に出来たと思います。


ホームページが完成した今も達成感に包まれていて正直一息つきたいのですが、僕らの洋服屋としての本来の仕事はこれから始まります。


一つ一つの経緯に関しては気持ちが落ち着いたタイミングでまた改めて。

なんせ何かが終わる度に感傷的になる状態が続いている為、今文章にすると非常にエモーショナルな内容になりそうです。




「僕、独立しようと思うんです。」と伝えて、応援してくださる方も多かったですが、反対してくださる方もいらっしゃいました。

「今の時代に物件を借りてお店をやるなんて・・・」

確かに僕もそう思います。

「自分で借金をして、ランニングコストも在庫リスクも高いセレクトショップ?ましてや東京のど真ん中で?」

うん。本当に耳が痛い。

「そんなに世の中は甘くないよ。」

ですよねえ。

若い頃からの漠然とした夢をようやく形に出来る、という事に舞い上がっていた自分にとって、その一つ一つの言葉は冷静に考えを組み立てる為の助けになりました。

ただ、こんな時代だからこそ、真面目に何かを取り組んでいる人間が自由に表現する場所が必要だと思いました。
リスクを背負って取引をしてくれる取引先の方と同等かそれ以上のリスクを背負うことでしか見えないものがあると思いました。
そんなに世の中は甘くないけど、その甘くない世の中で、ふとした瞬間に立ち寄れる居場所を作れたら良いと思います。



僕達が最終的に目指すのは、ただ洋服を売るだけのお店ではありません。

格好良いと思えるもの。
面白いと思えるもの。
日常にフィットするものを集めるのは当たり前の仕事。
その先にある意思をお客様に伝える事が出来てこそ、僕達がこうしてお店を構える意味がある。





MANHOLEは、どの組織にも、どの思想にも、どんな主張にも最後まで迎合も帰属もしきれず疑問を抱き続けた僕達が、様々な人の居場所になれば良いと思い作り上げた空間です。




MANHOLEは、そうした一人一人の居場所であると同時に、疑問を一つずつ解決し、日々増えていく新たな疑問に挑戦していく場所でもある。





僕は洋服というモノを通して、様々な方や価値観と出会い、様々な経験と失敗をして、今ここにいます。



このお店で新しい何かに出会い、一つ一つを形にしていくことが、
僕は楽しみで仕方がないのです。





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河上 尚哉