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about MANHOLE #3





こんにちは。
MANHOLEの河上です。


この仕事をしていて、常に感じるのは「自分はお客さんに生かされてるんだなあ。」ということ。

どんなに素晴らしい商品を仕入れても、どんなに大層にプロモーションしても、どんなにスタッフが洋服を着こなしても、どんなに自信満々に接客しても。


それを受け取ってくれる人がいないと、洋服屋の存在価値なんて無い。






5分〜10分歩いたお店に入ると大体同じような物が並んでいるし、なんなら洋服を買っているのに何故か家電みたいにポイントが付く店だってある。

オンラインストアでなんでも買えるし、何故か「〜フェア」みたいな感じでセール時期でも無いのにちょっとだけ安く買えてしまう期間だってある。

何円以上買えば送料無料だったり、お直し代が無料だったり。

セール時期だって待てばどんどん安くなるし、2点以上買えば10%OFFだったり。

従業員数も多くて、接客を待たされる事なんてほとんど無い。

資本力のある大手セレクトショップで買い物をすることの「一時的な金銭的メリット」はとても多い。
選択肢だって限りなくある。



一方、僕たちのお店:MANHOLE。

別注物もあるけど、「他のお店と差をつけないと!!!」とか難しいこと考えてない。
どっちかっていうと「自分たちが欲しいなあ。」と思ったからデザイナーさんと「あーでも無い、こーでも無い。」とかほぼ無駄話だけで楽しく作ってる。

出来ればそのシーズンにそのデザイナーさんが「良いと思うんだよねえ。」と、アイデアを形にしているインライン = 色んなお店に並んでいる物が完全にフィットするのが理想的で、そういう物をより多く探して行きたい。




MANHOLEで買い物をしても、ポイントなんて付かない。

遠方の方からの「これ欲しいです!」という、凄く暖かい言葉に応える為にオンラインストアは作っている最中だけど、正直そこまでの在庫数を確保できる自信も無い。

もちろん「〜フェア!」なんていう洋服を安く買うチャンスも無い。



セールをやるつもりも無い。
定価で買ってくれたお客さんにとても失礼な行為だと思うし、セールで買った物はよっぽどじゃない限り大切にしない事の方が多い。

もし仮にいつか安く売る時期が来るのであれば、本当に着てくれそうな方を見極めて渡したい。



「僕みたいな本当にお金を持ってるかどうかわからない人間と取引をしてくれるんだから、せめて少しでも取引先さんを安心させてあげたい。」
という気持ちで法人化しているだけで、この会社の従業員数は0人。

代表取締役の僕一人だけの会社。
中台にはもっと自由に動いていて欲しいから彼は個人事業主。

混んだらお待たせしてしまう時間も出て来るでしょう。



資本力も何も無い。

僕たちのお店で洋服を買う「一時的な金銭的メリット」ははっきり言って皆無です。



ただ、それが不利だなんて考えた事がありません。

「洋服が少しお得に買える」メリット以上のものを、お客さんに提供出来るようにしていけば良いだけ。



僕たちはお客さんから受け取る利益を、より面白いものに変えてお客さんに返して行きたい。

それが「モノ」に変わってもいい。
「モノ」に変わるまでの経緯でもいい。

自分たちが色々な経験をするための投資に使いたい。


だから、人を増やすつもりも無い。
出来るところまで自分たち2人でやる。
楽をする為だけに人を雇ってお金を使うなら、その分何かを経験して豊かになりたい。


大層な新店舗なんていらない。
スタッフが「仕事」として着るような、利益を生む為だけに作られるオリジナルブランドも僕たちには必要が無い。

お客さんが望んでいない事の為にお金は使わない。


このお店は「自分たちが居心地の良いお店」を目指して作りました。

それはきっとお客さんにも伝わって、同じようにくつろいでくれるはずだから。

最初は欲しいものだけ買ってすぐに帰ってしまう人もいるかもしれないけど、出来れば一緒にグダグダしたい。

あるのは自分たちへのプレッシャーのみ。
外部からのプレッシャーはあまり無い。

駅から遠く無いけど、そんなに人がいない場所。

こんな会社だからこそ、この場所だからこそ出来る事はたくさんある。



僕たちにとっても、お客さんにとっても、取引先さんにとっても。
全員にとって都合の良い場所。

何か目的があるからここに来る、何も目的が無いからここに来る。

そんな場所があったらきっと楽しいはず。



「店」でも「物」でも無く、「人」にお客さんが付く時代になりました。

ただ、そのいずれかの力だけに頼っていると、いつかきっと人も物も店もダメになる様な気がするのです。

人は嘘をつくけど、物は嘘をつかない。
洋服は置いてあったらただの物だけど、人が着ることで初めて洋服になる。
人と物が伴っていないと、お店はただのハリボテになる。


僕は自分のお客さんに「河上が、中台が、こう言っているから間違いないはず!」という盲目的な買い物の仕方はして欲しくない。

僕らが物をちゃんと理解して伝えて、お客さんがその物に対してちゃんと納得して買ってくださって、またお店に来てくださる事で、この商売は初めて正しい形になる様な気がするのです。





MANHOLE

どこにでもあるもの。
全てにつながるもの。
だけど、中がどうなっているか誰にもわからないもの。


MANHOLEとは、南青山の外苑西通りに構えるセレクトショップ。

オーナー:河上 尚哉が揃える国内外のブランドピースと、バイヤー:中台 竜郎が集める国内外の古着の2部構成。

「今作られている、現代にフィットするものと、過去に作られてきたそれぞれの時代にフィットするもの」
「未来の古着と、現代の古着」

そこには上も下も無い、一枚の洋服を一枚の洋服として新たな価値を提案する場所。



MANHOLEは、どの組織にも、どの思想にも、どんな主張にも最後まで迎合も帰属もしきれず疑問を抱き続けた僕達が、様々な人の居場所になれば良いと思い作り上げた空間です。

MANHOLEは、そうした一人一人の居場所であると同時に、疑問を一つずつ解決し、日々増えていく新たな疑問に挑戦していく場所でもある。







僕は洋服というモノを通して、様々な方や価値観と出会い、様々な経験と失敗をして、今ここにいます。

このお店で新しい何かに出会い、一つ一つを形にしていくことが、
僕は楽しみで仕方がないのです。






いよいよ明日オープンです。

皆様にお会いすることを楽しみにしています。

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河上 尚哉