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東京の冬は暑い




東京の冬は暑い。
いや、もちろん外気温は寒い。
いくら暑がりの僕といえど、流石に気温が10度を下回ると普通に寒く感じる。

東京の都市部は車が必要な作りをしていない。
ある程度歩いて何処へでもいけるし、電車のアクセスは完璧に整っている。
多くの人は10度以下の気温を歩き回る格好で外へ出かけるはずだ。

東京の冬は暑い。
10度以下の気温を歩き回る格好をしているのに、19度くらいの格好でも耐えられるような気温で空調を設定しているから暑く感じるのは当たり前だ。
地上にある駅は外だからまだいい。
問題は地下鉄の駅だ。
駅に降りるための階段を降っているだけで汗が噴き出てくる。
満員電車に乗る前なんて、入りたくもないサウナに誘われているような気持ちになる。
当然、乗っていると汗が噴き出てくる。目的地の駅はいつも以上に遠く感じる。
夏は弱冷房車をとても疎ましく思うけど、弱冷房車は冬にこそ活躍するのではないかと思う。

商業施設に入る時も最悪な気持ちになる。
10度以下の気温を歩き回る格好をしているのに、19度以上の格好でも耐えられるような気温で空調を設定しているから暑く感じるのは当たり前だ。
お店の店員さんはお店によってはじっとしているから、寒く感じるのは当たり前だ。
外から来るお客さんは当然のように歩いて外から来て、当然のように店内を歩き回るので暑く感じるのは当たり前だ。
真冬なのに「いや、今結構汗かいちゃってるんですよ〜。」なんて理由で試着を断ったことが僕は何回もある。その度に悲しい気持ちになる。

東京の冬は寒いようで暑い。
もちろん「空調を使うな。」とか「寒かったらなんか羽織ればいいんじゃないか。」なんて、乱暴なことを言いたいわけじゃない。
夏場は常にMANHOLEを19度の温度に設定していた僕に、そんなことを言う権利はない。
余談だが、コロナ禍の閑散とした映画館で2時間弱の映画を見たときは寒くて死にそうになった。
あの時、僕は「冷房19度の空間に僕とずっと一緒にいる中台とお客さんの気持ち」を実感し、反省した。

東京の冬は寒い。
僕の冬の居場所は外とスーパーマーケットにしかないのではないかと思う。
スーパーマーケットの生鮮売り場は当たり前のように寒い。
ただ、ずっと外にいるわけにはいかないし、ずっとスーパーマーケットの生鮮売り場にいるわけにもいかない。

ここ2,3年はわざとギリギリ寒いくらいの格好で外に出るようになったけど、正直納得はしていない。
今年も寒くて暑い東京の冬が訪れる。
何かいい方法はないものだろうか。





CLASSに復刻で作ってもらったウルトラスエードのスノーパーカ:Brooklyn。
正直言って、何もいじる必要がないので中台が持っていた4年前のBrooklynを持参して「オリジナルのままお客さんに紹介したいです。」と伝えた。

聞けば当時のカーキは、ウルトラスエードを染めて出した色らしい。
染める為に必要な最低ロット数は僕らが思った以上に多い。

全てをカーキに染める必要はないとのことだったので、違う色も作ってもらうことにした。




このライトグレーは僕の中でCLASSらしさもあり、MANHOLEらしさも感じることが出来る色だ。

製品が上がって、すごくしっくりと来た。
都会的な上品さを覚え、僕がCLASS:Brooklynを改めて「良いなあ。」と感じたNYの街の色を思い出す。

そういえば、僕はNYにライトグレーのウルトラスエードのパンツを穿いて行ったのを昨日思い出した。
この色が妙に僕の心にスッと入って来たのは、もしかするとそういう理由なのかもしれない。



” CLASS “
– Brooklyn – ¥96,000+TAX-
Col.Khaki/Grey
Size.2/3



今年の冬が暑いのか寒いのかは定かではないし、どうでもいい。どうせ東京の冬は暑い。
今年の冬が暑いのか寒いのかはどうでもいいけど、着たいものは着たい。出来ることならば少しでも楽しく気分良く、東京の街を過ごしたい。


CLASS:Brooklynは渡してからの後をお客さんに託すことの出来る洋服である。
「かっこいいから買った。」という洋服を手にする上で一番ピュアな地点をスタートに、あとはどうにでもなる。
どう着ればいい、どう着てほしい、どう着て欲しくない等、その手の導きは一切必要がない。

僕はCLASS:Brooklynがあれば東京の冬を寒く過ごすことも寒く過ごさないことも、暑く過ごすことも暑く過ごさないことも出来る気がしている。
そんな洋服は中々無い。



※CLASS:Brooklynの発売は11月13日(金)を予定しています。




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河上 尚哉

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