2020/12




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

お店をオープンする際。
「椅子だけはまともな物を置きたいな〜。」なんて思いながら什器を探していた。

既製品の買い物というのは本当に不思議なもので、中途半端なイメージを抱けば抱くほど全く買い物をすることが出来ない。中途半端なイメージを捨て去った瞬間に急に物が現れるようになる。

その当時、僕は「どうせお店で寝ることになりそうだから、クールなソファベッドが欲しいな〜。」なんて思いながら、お店の雰囲気に合いそうなソファベッドを探していた。
ソファベッド自体は出てくるけど、「お店の雰囲気に合いそうなソファベッド」という中途半端なイメージを抱いていたせいか全然見つからなかった。

結果的に「お店に泊らなければいい。」なんてすごく当たり前の結論に辿り着き、ソファベッドという選択肢を捨てたタイミングで、今お店に置いてある3脚の椅子が見つかった。
割と満足している。中途半端に当時買える予算でソファベッドを買わなくてよかった。


そんな感じで什器を探していた僕に、以前勤めていた職場の先輩が「この家具屋さんいいかも。」と、教えてくれた北欧家具屋さんがある。
「クールなソファベッドが欲しい。」という中途半端なイメージが自分の中で固まっている真っ最中だったので、その時はそのお店で買い物することが出来なかったけど、定期的にホームページを覗くようにしていた。





先日そのお店のホームページをぼーっと眺めていたところ、とてもかっこいい椅子が掲載されていた。
頑張れば買えない値段でもない。

中台は僕が何も無い空間をメジャーで計り出す様子を見て、「こいつ、なんか買うつもりだわ。。。」と既に察していたよう。
「どう?」と見せてみたら、諦めたように「かっこいいじゃん。買っちゃえよ。」と同意してくれた。

「ちょうどこの椅子を使って撮りたい写真があるし〜」なんて呟き、自分を納得させながら「一応、お店の人の声を聞いてみたい。」という理由で電話をかける。

質問はなんでも良かったので、とりあえず「送料ってこれ、いくらくらいなんですかね?」と聞いてみた。
お店の方が「あ、そちらの住所であれば自社配送料金頂ければ僕が車で持ってきますよ〜。」とのこと。

電話に出てくれた時点で既に買うことは決まっていたような気がするけど、受け取り時にお店の人にも会えるらしい。
もう買わない理由は無い。






そんなこんなで昨日、椅子を届けてもらった。
1940年代/ヨラン・マルムバルがデザインしたKarl Andersson & Sons社製のアームチェア。

全然詳しくないので、家具としてどうこうというのはわからないけど、全方向から見てもかっこいい。

座板厚くてかっこいい。
背板のカーブもかっこいい。
アームのカーブもかっこいい。
肘木と座板の接ぎ方もかっこいい。

とても気に入ってます。

と、ここで気付く。
僕は一体、どこに置くつもりでこの椅子を買ったんだろうか。




置く場所を作るとしたら、思いつく限り一つしかない。
7月頃から僕の私物置き場にしている場所だ。
ここは商品をかけても何故かお客さんの目に留まらないようで、「どうせお客さんの目に留まらないようであれば、僕の私物置き場にしよう。」というわけで僕の私物置き場にしている。

「この布の下には何がかかってるんですか?」という質問に「僕の私物です。」と答えた際のお客さんのぽかーんとした顔もそろそろ見慣れてきた。
そろそろここは撤去しよう。




と、いうわけで今回買った椅子はとりあえずフィッティングに突っ込んでいる。
この所在無げな感じもかわいい。

レイアウトが組み上がるまでにまた色々と買ってしまいそうだけど、新たにお客さんの居場所が作れるような気がしてワクワクしています。





今回買った椅子は、約80年前に作られたものとは思えない。
丁寧に手入れされ、座るととても良い香りがする。
見つけたのはウェブがきっかけだけど、実際に会って話をすることもできた。

お店の人は当たり前のようにやっている作業かもしれないけど、物に対する愛を感じることが出来てとても気分が良い。

外の世界には、僕らが見習わなければいけない部分がたくさんある。
買い物をするのはやっぱり楽しい。




MANHOLE official instagram



河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892



こんにちは。
MANHOLEの河上です。

「今日ものんびりした一日が始まるなあ〜。」なんて油断していた。
気付けばこんな時間だ。
昨日もそんな感じだった気がする。
12月は時計が早く進むように出来てるんでしょうか。

こういう時は全然タイトルが思いつかない。
最近調子悪いです。





今日紹介するのは、トンネルループ/マルチユーズポケットの付いたワークパンツ。
なのにテーラードの要素が含まれた、SADEらしいトラウザーズ:PT04。
ワークパンツの道具としての美しさではなく、男性的な洋服としての美しさを感じさせる。

生地はオフホワイトのウールフランネル。





シルエットはワイドストレート。
穿くとワークパンツらしい男らしさも感じるし、トラウザーズとしての端正な印象も感じることが出来る。





合わせる服、合わせる靴。
選び方次第で印象がコロコロと変わる。
悠人に色々着てもらう時間も、今日はなんだか楽しかったなあ。

こういう洋服としての器用な側面や、「汚れてもいいかな〜。」なんて思わせてくれる懐の深さはワークパンツそのもの。



” SADE “
– PT04 – ¥52,000+TAX-




先日発売した「ULTERIORの(汚れてもいい)白パン」もそうですが、白いパンツは汚れが付いてからどう対応するかが人によって変わってくるから見ていて楽しい。
最初に汚れが付いてから「大丈夫!」と伝えて安心してもらうまでが僕らの仕事。

売るのも気を使う。
着るのも気を使うだろうけど、その分目の前の人の性格を素直に感じることが出来る。




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こんにちは。
MANHOLEの河上です。

昨日、SADEから白いテーラードが納品された。
先日紹介したJK-03の生地違いのモデル。
今回届いた物にあてられたのは、オフホワイトのウールフランネル。

別注でもなんでもなく、今シーズンのインラインにラインナップされていた型。

ビビってオーダーしなかった。
ビビってオーダーしなかったことを少しだけ後悔していたところ、
ビビってオーダーしなかった人用なのかはわからないけど在庫があるとのことなので、お店に並べることにした。





着るタイミングが想像出来ず、憧れることすら出来なかった白いテーラードジャケット。

去年の夏頃から少しずつイメージすることが出来るようになった気がする。



去年の8月頃お店に並んでいた古着のヤレたリネンジャケット。
サイズはバカみたいに大きい。カバーオール感覚。


今年の春夏シーズンのNICENESS:Ginjer。
サイズはバカみたいに大きい。カバーオール感覚。



以前仕入れていた白いジャケットは、かる〜い気持ちで羽織れるようなもの。
両方とも、色がどうとか作りがどうとかディテールがどうとか汚れがどうとか言うのがバカらしくなる程の破壊的サイズ感。

二つとも僕らの適当な生活スタイルにぴったりハマる。
自分の中で、何も違和感を覚えない。
あまり難しいことを考えずに気持ちよく着られる洋服。



一方、SADEのJK03は非日常的要素が多いジャケット。
80s/仏プレタポルテブランドのテーラードジャケットをリファレンス。
毛芯仕立て、肩パッド入り/ノーベント、ターンナップカフスの2Bピークドラペル。
プラス、オフホワイトのウールフランネル。

僕らの今までの生活スタイルにはあまりハマらない。
自分の中で違和感しかない。
ちゃんと考えないと気持ちよく着ることの出来ないジャケット。




とりあえずワントーンで合わせてみる。
悪く無いけど、道ゆく人たちが全員避けていきそうだ。

中台と色々合わせてみた結果、とりあえずいつも通りジャージとスウェットパンツに頼っていれば何も考えずに着られることがわかった。
それだと僕らに進化が無いので、今日からぼーっと他の可能性を考えてみたいと思う。


洋服は、憧れだけで終わらないところが好きだ。
好きで着続けていればいつの間にか自分の物になる。



” SADE “
– JK03 – ¥110,000+TAX-




SADEのデザイナー:影山さんの「作りたいから作ったんですよ〜。」という言葉が聞こえてきそうな白いジャケット。

憧れが自分の物に変化したタイミングで、このジャケットがもっと好きになれる気がする。





「もうそろそろ紹介するものが尽きそう。。。」という僕らの声を知ってか知らずか、他にも色々と送ってきてくれたので、それはまた後日。


それではまた。




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こんにちは。
MANHOLEの河上です。

「今日は何書こうかな〜。」なんて、売り場をぐるりと一周してその日の気分で何を紹介するのかを決めるというのは、僕らの数少ない日課の一つです。

2週間前頃から雲行きが怪しくなってきました。
頭の中で思いつく限り、次回何かしらが入荷する時期まで間がもちそうにない。





そんな時の為に去年から温めておいたトラウザーズを売り場に並べました。

一型は股上の浅いツーインプリーツ、バギーシルエット。
もう一型はシンチバック付きのベルトレス/ノープリーツ、セミワイド。

「とあるブランドのアーカイブ」といえば聞こえはいいですが、別にそ〜いうのはこの洋服において全然重要なことじゃない。

きっとこのトラウザーズはその手の看板が無くても響く人には響いてくれる、はず。



– wide trousers –
¥38,000+tax-




バギーシルエットのモデルに用いられる生地は2型。
ライトグレーのウールフランネルと、チャコールグレーベースのチョークストライプ。

ワタリから裾までストレートに落ちるシルエット。裾幅28cm。
股上は浅く、腰回りもタイト。

暫くの間、股上の深いイージーパンツ/スウェットパンツやジャージに頼り、それに慣れてしまった僕のだらしない体のせいで去年は穿ける自信がありませんでした。
が、今年は意識的に腰回りがタイトなパンツを穿いていたせいか、去年よりもこのトラウザーズが良く見えます。

元々ダブル幅4.5cmで上がっています。
ズルズルとした印象で穿きたいし、このままの丈で勧めたい。



[ semi-wide trousers ]
¥38,000+TAX-



ベルトレス/シンチバック付きのノータックのセミワイド。
アンフィニッシュなので、僕がその場でお客様の希望を聞いたり聞かなかったりしながら勝手に丈を決めて詰めます。

ふつ〜に穿きやすくてふつ〜にかっこいい。
だけど凛とした緊張感のあるパンツ。





二型ともカジュアルパンツでは簡略化されてしまうクラシックなディテールが用いられています。

人によっては面倒に感じるかもしれません。
が、このパンツを穿く人は、きっとその面倒さすらも気に入ってくれるはずです。




値札見て安く感じました。
最近、洋服高い。結果的にそうなってるだけだからしょうがないんですが。


それはともかく、一年越しに見てもかっこいいと思えるって幸せなことですね〜。
きっと何年か経って飽きて、また何年か後にかっこいいと思えるんでしょうね。
全部自分の物にしたいですね〜。





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河上 尚哉

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こんにちは。
MANHOLEの中台です。


今日は河上が休みなので、珍しく僕が靴の紹介をします。(もうブログのネタが無くなってきている…)
特に何の知識もないけど、カッコイイのは分かる。
細かいところは店頭で河上が色々と丁寧に説明してくれます。
一方、僕はお客さんと同じ感覚で店頭に並んでいる靴を眺めている。

靴は何足買っても欲しくなりますね。







スクエアトゥのマウンテンブーツ。
眺めていても履いてみても魅力のある靴。
マウンテンブーツなのに色気・雰囲気のある靴、かっこいい。

最近は僕も河上も茶靴が気になっている。
今まで何と無く避けてきた色ではあったけど、最近はグッと魅力的に感じるようになりました。
いつの間にかスクエアトゥに対する抵抗感もなくなり、自然と取り入れることが出来るようになっている気もします。


どうやら僕らも少しずつ変化しているよう。
そして、変化するたびまた買い物がしたくなる、、
買いすぎたな〜…なんて口では言っているけど、次の楽しみをまた探し出すような、そのサイクルが心地良い。



なんだか勢い付いてしまう年末です。
年末だしなあ〜。とか言ってまた買い物してしまいそうな僕ら。
このブログを見ている母に怒られそうなのでほどほどにしておきます。


それでは、良い週末を。





F.LLI Giacometti [Marmolada]
” FG478 ” Square Toe Mountain Boots
¥135,000+TAX-











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中台 竜郎

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