NICENESS / MANHOLE ” LYNCH ” – GARMENT SHOULDER BAG –
MANHOLEで働く僕らにとって。
NICENESSの洋服が「素敵だなあ。」と感じる時間は、段ボールを開けた瞬間から始まる。
例えば、納品時にガーメントを包むための不織布。
つけなければならない品質表示タグや値札から、(過去のコレクションにつけられていた)あまりつける必要のない古いクリーニングタグ、そしてつける必要のないシルバーアクセサリー用のレザーポーチ、それにつけられた絶対につける必要のないエクセラのZIP。
そう、NICENESSは「商品(洋服)以外に作用するデザイン」に時間と手間とお金をかけている。
そしてもちろん、納品される商品(洋服)は当たり前のようにかっこいい。
こういった「商品以外に作用するデザイン」が付与された物の中には、おまけ商法のように感じてしまうものもある。
「商品以外に作用されるデザイン」が目的となってしまっているもの。
ガワだけが整えられた。本来目的となるべきはずの商品が、ないがしろにされているもの。
ただ、NICENESSの「それ」がおまけ商法になり得ないことは、NICENESSの洋服を買ったことがある方なら誰しもが理解できると思う。
NICENESSの「商品以外に作用されるデザイン」は結果的に「商品全体に作用するデザイン」となる。
何故NICENESSが「商品(洋服)以外に作用するデザイン」に時間と手間とお金をかけているのかというと。
「こっちの方がかっこいいし気分が良い。」というNICENESSデザイナー:郷さんの選択/主張であることは想像に容易い。
この選択/主張のせいで商品自体の値段が上がってしまうこともあるだろうし、仮に商品自体の値段に乗せていない場合はブランド側の利益が削られることになる。
商業的/現実的に考えた場合、NICENESSの「商品以外に作用するデザイン」は、あまり必要がない非効率的な意味のない要素である。
商業的には必要がない非効率的要素であるけど、NICENESSがNICENESSであり続ける為に、この「商品以外に作用するデザイン」をすごく当たり前のように行なっていることを。
僕らはNICENESSから送られてきた段ボールを開ける度に感じ取ることが出来る。
NICENESSの洋服は「必需品」ではなく「嗜好品」だ。
丁寧に考えられ、丁寧にデザインされ、丁寧に作られ、丁寧に送られてくる「贅沢品」だ。
そうして丁寧に届けられた物を目にすることは僕らの気分を高揚させる。
そして、そうして丁寧に届けられた物は、丁寧に売っていかなければならない。
丁寧に渡すことで、「ただの贅沢品」はいずれ「誰かの実用品」として形を変えていく。
” Just good is good ” という、NICENESSがブランド設立当初から掲げる主張。
それは” 良いものは良い “ということ、ではない。
「気分が良い方が毎日は楽しい。」
僕らは今、そう捉えることでNICENESSというブランドをより身近に感じることが出来る。
NICENESSのデザインチームにガーメントショルダーバッグを作ってもらった。
一般的には洋服を買った時/持ち運ぶ時の付属品であるガーメントケースを、NICENESSであれば付属品以上の物に変えてくれるはずだ。
一年以上前に「郷さん、これをサンプルになんかバッグ作ってください。形や仕様は任せます。」と渡した軍モノのガーメントケースは、僕らの想像を超えてガーメントケース以上の物として返ってきた。
発売は5月28日(金)から。
来週、また改めて紹介させてください。
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河上 尚哉
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