こんにちは、僕です。
こんにちは、MANHOLEの僕です。
いや、誰だよ?って?
えぇと、鶴田です。
(知らねーよ)
2021年もいよいよ終わりそうなこの時期にわざわざ、東京・外苑前のセレクトショップMANHOLEで働き始めることになりました、鶴田です。
僕は20歳の頃に大手セレクトショップでアルバイトを始め、洋服屋のドアをノックしました。その後、大学を卒業して、22歳で別の大手セレクトショップに新卒入社しました。22年間務めた大手を先日辞めて、河上がオーナーを務めるMANHOLEというセレクトショップに移ってきました。鶴田です。
いま僕は43歳なので、かれこれ23~4年もの間「洋服屋」というアホな商売を続けていることになります。河上・中台とはちょうど10歳差。つまりオールドルーキー、デニス・クエイドです。いえ、鶴田です。
恥の多い生涯を送ってきました。自分には、洋服のことを考えない人間の生活というものが、見当つかないのです。洋服のことを考えない僕の生活は犬の生活です。洋服のことを考える僕の生活は笑う犬の生活です。太宰治です。チャールズ・チャップリンです。内村光良です。いえ、鶴田です。
河上のことは10年ほど前から知っていました。たまに飲みに行く後輩、という感じでしたが、ああ見えて意外と礼儀正しいし、独立して店を持つという話を彼から聞かされた時には「若いのにたいしたもんだ」と感心しました。そして、MANHOLEというセレクトショップのオープン時から添えられているこの言葉に強く共感しました。
MANHOLE
どこにでもあるもの。
全てにつながるもの。
だけど、中がどうなっているか誰にもわからないもの。
河上を褒めても僕の給料が上がるわけではありませんが、これは、名コピーだと思います。ファッションに関して、こんなコピーはなかなか無い。大手広告代理店に入って、こんなコピーが書けたら一生遊んで暮らせます。しかし、ファッションはおいしい生活でも、おいしくない生活でもない。誰にもわからない生活。糸井重里です。いえ、鶴田です。
そう、誰にもわからないからこそ、阿保みたいに一生続ける人がいるのでしょう、ファッション。芥川龍之介です。いえ、鶴田です。
つまり、何が言いたいのかというと、23~4年もの間ファッションを生業にしてきたのに、ファッションという現象の実態がいまだに分からない。しかし、洋服のことを一切考えないでいることも僕にはできない。それで、中がどうなっているか誰にもわからないマンホールの蓋を開けて、梯子(はしご)を降りて、地下水道を歩き疲れて別の出口へ抜けたらそこは雪国だった。アンジェイ・ワイダです。川端康成です。いえ、鶴田です。
という、自己紹介になっているんだか、なっていないんだか判らない序文から始めてみました。これは子供に判らないわけではなく、おとなにも判ってもらえない。だって、書いてる自分でも判らないんだから。フランソワ・トリュフォーです。立川談志です。いえ、鶴田です。
まぁ、僕がMANHOLE内で何をやるのか、みたいなことは次回以降にでもボソボソと書いてみようと思っています。
これだけ名乗ったから、名前、もう覚えてくれましたよね?
吾輩はねじである。夏目漱石です。いえ、鶴田です。
鶴田 啓
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