2021/12



SADEのブルゾン。いや、オールインワンの上半分:BL05。
デザイナーさんのアイデアの結晶(インラインのオールインワン)を無碍に真っ二つにしただけあって、ちゃんとかっこいい。いや、かっこよくなきゃSADEもこんな別注は受けてくれないだろう。

ベースがオールインワンなだけあって、見た目から想像するよりもずっと作りの大きい洋服だ。
下半分はどこかに行ってしまったけど、代わりにそれ以上の可能性を足しておいた。

レイヤードどうこうなんてなんだかオシャレっぽい何かではなく、「あ、こんな着方も出来るんだ〜。」という発見を楽しんで欲しい。

個人的に気に入っているのはオールインワンの実用的仕様(トイレに行きやすい)の名残である背面のベルト。
下半分がどこかに行き、上半分のみが残った今。
なんの機能も果たさないけど、少なくとも「全てが見えるよりも一部が見えた方が、なんだか良く見える」という、手持ちの洋服の新しい魅力は惹き出してくれる仕様になったように感じる。




さて、話は変わるけど。
僕は「袖丈の短いジャケット」をたくさん持っている。
この写真に載っている物の中で僕の腕の長さに合う物は一番左のRichard Jamesのみ。
こう並べてみると、他のジャケットの袖丈の短さがわかりやすい。

もちろん、袖丈の短いジャケットが好きなわけではなく他人のビスポークをちょこちょこと買い続けた結果、袖丈の短いジャケットが集まってきた。
今のところ、当たり(お直しでなんとかなるレベル)の確率は10着に1着くらい。我ながら頭が悪い買い物の仕方だと思う。
ちなみに袖丈が短いだけではなく、肩も大きいし胸も大きいし身頃も大きい。
絶望的に僕の体型には合わないテーラードジャケットたち。

だけど、「そんなことは別にどうでもいいかな。」と、思えるほどなんだか色々な部分がかっこいいせいで、この頭の悪い買い物の仕方をやめることが出来ない。




中台に着てもらったRichard Jamesのビスポーク。
僕よりもがっしりしている中台には胸周りと胴回りが小さいけど、腕の長さはほぼ同じな僕ら。
ジャケットの袖幅などにも左右されるけど、これくらいが所謂「ちょうどいい長さ」。




背が小さくてお腹が出ている人がオーダーしたであろう、Camps De Lucaのビスポーク。
肩周りは問題ないんだけど胸まわり/胴回りがかなり大きい。
袖は圧倒的に足りてないし、無理矢理出してもなあ。。。



と、いうわけでSADEのBL05で袖を補完。
足りないなら足せばいい。



背が小さくてお腹が出ている人がオーダーしたであろう、Max Evzelineのビスポーク。
肩周りは問題ないんだけど胸まわり/胴回りがかなり大きい。
袖は足りてないし、無理矢理出してもなあ。。。




と、いうわけでSADEのBL05で袖を補完。
足りないなら足せばいい。




そう、足りないなら足せばいい。

別にこの寸法の合わないジャケットを着て社交場に行くわけでも無いし、寸法があっているジャケットじゃないと出来ない格好をするつもりもない。
僕らの背景は、きっとしばらくは東京の街並みだ。

当たり前だけど、寸法が合っているに越したことはない。
僕だって、これらの絶望的に僕の体型に合わないジャケット達が僕の寸法通りに生まれ変わればいいのにと、思う瞬間もある。
だけど寸法が合っていないからこそ出来ることはあるし、そもそもこれらの絶望的に僕の体型に合わないジャケット達が僕の寸法通りに生まれ変わることは、無い。

それでも、僕はこの僕の手元に集まってきてしまった寸法の合わないジャケットが好きだ。
暇な時は「どうすればいいんだろう。」と考えている。
この時間は、寸法の合っているジャケットからは生まれることの無い時間である。
無駄な時間だけど、幸いなことに僕は暇な人間なのでその無駄を喜んで迎え入れることが出来る。

「このジャケット、サイズ合わないんすよ〜。でも、かっこいいですよね〜。」と、誰かと笑えたらそれでいいし、サイズが合わなくてもかっこよく着ることの出来る可能性を模索した方が良いし、僕が持ち続けることでこのジャケット達もいつか寸法が合いそうな人に出会えるかもしれない。




SADEのブルゾン:BL05。
このブルゾンに足りない着丈は、合わせる洋服が補ってくれる。
このブルゾンの長い袖丈/袖のジップは、足りない洋服を補ってくれるはずだ。

かっこいい洋服をただ単純に着るだけじゃない。
かっこいい洋服をかっこよく着る方法、それをこのブルゾンを通して。
いや、別にこのブルゾンを通さなくてもいいんだけど、僕はMANHOLEのお客さんとその方法を一緒に考えていきたいと思っている。



” SADE ” [MANHOLE EDITION]
– BL05 –

Size : 1/2/3
Color : Grey
Price : ¥96,800-(tax included)





※” SADE ” – BL05 -は12月18日(土)から販売致します。
オンラインストアへの掲載は同日正午を予定しています。


MANHOLE official instagram


河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892



12月18日から販売するSADE:BL05。
このブルゾンのベースにしたのは、SADEの2021AWコレクションで作っていたオールインワン。



これがその、オールインワン。
リファレンスはレザーのモーターサイクルスーツ。
生地はPT08に使われていたグレーのウールサージ。

このオールインワン、MANHOLEでも仕入れていた。
気付いたら無くなってたので、今回BL05について説明するためにサンプルを用意した。



構築的なテーラードジャケットを中に着てもゆとりのあるサイズ感。
従来のオールインワンにはない、SADEオリジナルの実用的仕様(トイレに行きやすい)が特徴的な洋服。

この実用的仕様、僕の目には「トイレに行きやすいデザイン」ではなく「洋服を合わせる上で、かっこいいデザイン」に映った。

オールインワンの上から何かを羽織る、というよりかオールインワンの中に色々なものを着ることが出来る。




僕はこの、中に(ある程度)なんでも着ることが出来る点、そして中に着ている物を(結果的に)見せることが出来るデザインに可能性を感じた。

ただ、デザイナーズブランドのオールインワンをオールインワンとして不特定多数の方に売るのは、しんどい。
売りづらい/着づらいという現実的な問題は個人的には全然構わないんだけど、オールインワンは頑張って提案して、頑張って渡すものでは無いような気がするのだ。

装う以外の、何か別の作業に対して集中するために作られた洋服。
それが本来のオールインワンの姿である。

「オールインワンを着る男性像」というのは。
だからこそかっこよく、魅力的な姿として、脳内に残るのだと思う。



と、いうわけでオールインワンを真っ二つにしてみた。
結果的にライダースジャケットのようなブルゾンが出来上がった。
文字通り真っ二つにしただけなのでベースのオールインワンに見る仕様は一部、残してある。





ブルゾンのパターンではなく、オールインワンのパターンから生まれたブルゾン。

どうですかね。
僕らは、気に入っている。



” SADE ” [MANHOLE EDITION]
– BL05 –

Size : 1/2/3
Color : Grey
Price : ¥96,800-(tax included)






※” SADE ” – BL05 -は12月18日(土)から販売致します。
オンラインストアへの掲載は同日正午を予定しています。


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河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892



年内最後の靴入荷。

HAAS社:UTAH CALF(ウタカーフ)という、型押しのフレンチカーフがジャコメッティの革バンチに新しく追加されていたので、試しに3型。

タニノクリスチー木型のジョッパーとサイドゴア。
スリッポン木型のペニーローファー。


” FG337 ” – Jodhpur boots –
[ Utah Calf Nero ]
¥140,800-(tax included)


” FG373 ” – Side gore boots –
[ Utah Calf Nero ]
¥117,700-(tax included)


” FG562 ” – Penny loafers –
[ Utah Calf Nero ]
¥107,800-(tax included)



ウタカーフは英国のクラシックシューズブランドで現在使われているようだけど、僕は実際にこの革を使った靴を履いて生活したことが無い。
履いてみて、気に入ったら別の型でリピートしようと思います。

なんとなく、触った感じはデュプイやフロイデンベルグの型押しと比べると、もっちりしていて柔らかい。あと、型押しの目が大きい。
履いてない状態で出る感想、以上。


” FG562 ” – Penny loafers –
[ VIT.PUY ROSSO ]
¥107,800-(tax included)




もう一型は赤い靴。
今年の夏並べていたネイビーカーフのダブルモンクストラップシューズを皮切りに、カラーレザー始めました。
来年の春、もっとカラフルになる。

UTAH CALFでも同じ型でオーダーしてますが、スリッポン木型のペニーローファー。
こっちはDU PUY社のフレンチカーフ。
ソールは黒。バキッとしてます。





なんだか今日は人気店だったので、後日改めて紹介します。
どれを買おう、どれでもいいなあ。

靴のサイズ展開。
良くお問い合わせいただき嬉しいのですが、履いてみないとご案内出来ないのでお店までお越しください。

それではまた。




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河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
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こんにちは。
MANHOLEの中台です。


随分とサボっていた古着、やっと追加しました。
スチームをかけ過ぎて右腕が上がりません…。


この時期になると古着の割合がぐっと上がるMANHOLE。
写真は撮り忘れたけど、被るだけで人気が出そうな面白帽子も沢山追加しておきました。
店内いつもよりカラフル、色々あります。


僕は古着屋で働いていたこともあるし、今も古着の諸々を担当しているけど、別に古着が大好き!ってわけではない。
古着の話を誰かとすることもない。
「当時の光景」に想いを馳せることもないし、生地やディテールに対する考察なんてしない。
ただ、かっこいいイメージや面白いアイデアに身を委ねるのが好き。
本当になんでもいいんだけど、今のところ古着にしか表現できないバランスがあるのは確かなんです。


もちろん新品の方が整っているし、気が利いててかっこいいものは沢山あるけど、いつだって古着の様々な”ズレ”が新しい楽しみや可能性を僕らに教えてくれるような気がしていて、MANHOLEのお客さんにはそのズレを楽しんで欲しいと思う。








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中台 竜郎

〒107-0062
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