ぼくがかんがえたさいきょうのようふく
さて、生地を復刻する気持ちの準備が出来たはいいものの。
昨日紹介したパンツだけを作るわけにはいかない。とんでもない数になる。
折角作るのだから、出来るだけ嫌いになりたくない。
では、生地の用尺がたくさん必要で、かつ自分が気に入って着られるものはなんだろうな〜。
と考えたところ、目に止まったのがアメリカのカバーオール。
カバーオールは大きければ大きいほどかっこいいので、生地をたくさん使う意味はきっとある。
柄のカバーオールはワークウェアブランドの特定の品番や、ラルフローレン、ペンドルトンなどで想像が出来るけど、今回の柄はそういったアメリカ物とは根本的なノリが違うので全く新しいものを作ることが出来るかもしれない。
というわけで、アメリカサイズで42(XLくらい)をSM、アメリカサイズで48(4XLくらい)をMLに設定。
SM/MLの2サイズ展開で作ることにした。
大きいカバーオールは襟下がりがついてかっこいいんだよなあ。
あと、デニムカバーオールはボロい方がいい。
年代のせいかもしれないけど生地が痩せてペラペラしてるのもいい。
ピカピカのデニムカバーオールは着る気にならない。
が、今回の企画はデニムカバーオールではないので、その点を考える必要がない。
生地自体に既に、パワーがある。
昨日紹介した僕のパンツが5年程で穴が空いたことを考えると、そこまで時間をかけずともヤレて更に雰囲気が増すと思う。
では、年代どうこうや生地の経年変化どうこうは置いといて、何故ボロいカバーオールがかっこよく見えるんだろう?と、考えてみた。
もしかすると肘の生地がダレていることや、ポケット口がダレていることも作用しているのかもしれない。
「肘やポケット口のダレた感じは残して、全体的なバランスはお任せします。」と伝え、僕と中台の私物のボロいカバーオールを数点預けて出来上がったのが今回のカバーオール。
で、出来上がったのがこれ。
完璧だと思う。
かっこいい。
僕の好きと僕の好きを掛け合わせた洋服。
普段そういう「ぼくがかんがえたさいきょうのようふく」みたいな企画はしないようにしているのだけれど、たまにはいいかもしれないなあ。
もう、細かい説明をする必要すら感じない。
そもそも「ぼくがかんがえたさいきょうのようふく」を僕から説明するのも恥ずかしいので、そういうのは中台と鶴田さんにバトンタッチ。
あとは2人に任せます。
ポケット口や肘のダレた感じも完璧。
パタンナーさんや縫い子さんって、改めてすごいですね〜。
気に入ってます。
お客さんも気に入ってくれると嬉しいです。
※- m’s braque for MANHOLE [陶芸柄]シリーズは4月29日(金)から発売します。
オンラインストアには同日正午に掲載予定です。
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河上 尚哉
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