m’s braque for MANHOLE [陶芸柄シリーズ]
2017年春夏、ドイツ人陶芸家:ハンス・コパーをイメージしたシーズンに登場したオリジナル柄、それがm’s braqueの陶芸柄。
このオリジナル柄の制作は、グスタフクリムトに始まるウイーン分離派に属した新進芸術家集団のうち、同じくウイーン出身で建築家2名によるウイーン工房の作風をイメージソースにしている。
アールデコにも通じる直線的で幾何学的なそのデザインがよく見える。
「今年はどんなタンクトップを作ろうかな〜」というところから始まった本企画。
「次は柄が良いかもな〜」というわけでm’s braqueに協力してもらって陶芸柄のタンクトップを作ることにしました。
扱いやすく、着ていて快適で、この柄とも合う生地を探していたところ、今回の陶芸柄シリーズのボディとなるコットン80%、レーヨン10%、シルク10%のカットソー生地を見つけました。
去年のシルクリネン生地同様、生地を作ってそこから加工を加える必要があったためタンクトップだけだと到底捌き切れない数が出来上がってしまうことはなんとなく想像が出来ていました。
その為、あらかじめ「生地を大胆に使える洋服ってなんだろう?」と考えてみたところ、MANHOLEオープン当初からどこかのタイミングで作ってみたかったカフタンシャツが思い浮かびました。柄や生地との相性も良いし、男のワンピースへの道はこの前CLASSが少しだけ切り拓いてくれたのでタイミングも良いかもしれない。
さて、タンクトップ1型、カフタンシャツ1型で進行しようとしたところ、それでもとんでもない量が出来上がることが判明。
中台に「なんかある?」と聞いたら「生地を大胆に使ったタンクトップを作ったら?」と言われたのでそれを採用しました。
よし、タンクトップ2型、カフタンシャツ1型で進行しようとしたところ、それでもとんでもない量が出来上がることが判明。
中台に「なんかある?」と聞いたら「河上がよく着てたTシャツ作ったら?」と言われたのでそれを採用しました。
というわけで、タンクトップ2型、クルーネックTシャツ、カフタンシャツの計4型。
タンクトップ2型、カフタンシャツはm’s braqueのデザインチームが今回の企画のためにパターンを引いてくれた新しい形。
Tシャツはm’s braque定番のポケット付きTシャツと同じ形。
MANHOLEにとっての夏の風物詩、m’s braqueの陶芸柄シリーズ。
去年はシルクリネンのカバーオール、2タックのバギーパンツ、ドレスショーツ。
今年はコットンシルクのカットソーシリーズを作りました。
タンクトップ2型、クルーネックTシャツ、そしてカフタンシャツ。
全部で計4型。
台風が過ぎれば秋が来る、なんて季節の移り変わりは既に過去のもの。最早嘘に近い。
まだまだ夏が長いことは今日の太陽が元気に伝えてくれていますね。
そう、世界は良くも悪くも確実に変化しています。
日本の夏の平均気温もコンビニのおにぎりの値段だっていつの間にか上がっている。
古い肌感覚、どこかで止まってしまった経験則、アパレル業界特有の変な商慣習は脱ぎ捨ててMANHOLEのお客さんには今をまず、楽しんでほしいし涼しくなった時のこと、寒くなった時のことはその時に考えればいい。
きっと「夏の風物詩、m’s braqueの陶芸柄シリーズ」は涼しくなっても、寒くなっても気に入ってさえいれば着ることが出来るはずです。
世界がどれだけ変わろうが、着たいものを着たいときに着るための手段をその時目の前にあるものを組み合わせて。
変化に応じて考えることこそ、本質的なファッションの楽しみ方なのではないでしょうか。
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河上 尚哉
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