バトンを渡せ
昨日ゆうとが紹介していた「爽やか、不思議、爽やか」なPERIOD FEATURESのHand Clipping Jacket。
今日はそのバトンを受け取って、書いてみたいと思います。昨日と違って、晴れたしね。気分爽快、鶴田です。

– CUT OUT SOUTEIN COLLAR COAT –
¥100,100-(tax included)
こちらが、昨日のゆうとが最後に少しだけ触れていた「不思議な爽やかさの、コート」。
一風変わった生地の制作過程は、ゆうとが書いてくれた通りなので割愛します。僕が受け取るのはコートだけ。

インドの手仕事。PERIOD FEATURESの各アイテムには大なり小なりこの要素が含まれている。手仕事がすべてのブランドではないけれど、デザイナーの津村さんの中には「失われつつあるインドの伝統的な工芸のテクニック」を未来へ残していきたい、という想いがあるのは確かだと思う。
とか言うと、なんだか意識高め系の説教くさいブランドだと思われてしまいそうだけれど、実際には全くそんなこともなく、実際にお会いして話す限り、津村さんのクリエイションはいたって軽やかだ。無くなるから残すのではなく、せっかく美しい技術があるのだから作りたい。そんなところじゃないのかな…。
この時代、失われていくものなんて数えきれないほどあるわけなんだけど、それを「残すべき」と思うのか「淘汰されるべき」と割り切るのかは、結局、人間のエゴ(或いは、単純な好み)でしかない。「エジプトリクガメ」が絶滅危惧種になれば人はみな一生懸命に残そうとするけれど、「ゴキブリ」が絶滅するとなれば大概の人は諸手を挙げて賛成、ほったらかしにするでしょう。ゴキブリ駆除・殺虫剤を販売する会社の社員以外は、きっと。

というわけで、今日のコートは単純に「爽やか、不思議、爽やか、美しい」から紹介したいと僕は思っています。それ以上の大義名分とか使命感は、要らない。




生成りの平織 + メッシュ生地
↓
コンピューター刺繍を施す
↓
出来上がった生地を、細かく切り抜いていく
↓
この生地になる
生地を作る工程の中で、人から人に渡されていくバトン。メッシュ生地を重ねる工程。細かく切り抜いていく工程。工程が重なるたび、そこには「軽やか」とか「破壊(なんとなくパンクな感じ)」が付け加えられ、いまそれはMANHOLEの手に渡った。



「不思議、爽やか、不思議」→「不思議、爽やか、不思議、美しい」→「不思議、爽やか、不思議、美しい、軽やか」→「不思議、爽やか、不思議、美しい、軽やか、パンク」
なんて、バトンはまだまだ続くよ。

昨日のゆうとから僕が受け取ったバトン。明日のゆうとはそのままPERIOD FEATURESのブログを書いてくれるらしい。明日のゆうとが僕のバトンを果たして受け取るのかどうか?そんなことは、今の僕には分からない。ゆうとの好みに合えば受け取るだろうし、違うことを書きたければ受け取らなくてもいい。強要すると、バトハラとか言われそうだし。
ファッションとは基本的にそんなところだし、未来は若い世代たちのもの。いつの日か、彼らが「不思議、爽やか、不思議、美しい、軽やか、パンク」なアイテムを作りたいと思ったときに、インドの生産背景が現存しているかどうかなんて誰にも分らない。
このコートをカッコいいと思って仕入れたMANHOLEが、このコートをカッコいいと思ってくれるお客さんに無事にバトンを渡すことができれば、このコートは残るし、そうでなければ残らない。もはやその相関関係すら、ないのかもしれない。しかし、肝心なのは現時点で僕らはこのコートをバトン代わりにしっかりと握りしめて、走っているという事実だと思う。
受け取ってくれる人、募集中です。
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鶴田 啓
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