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[MARMOLADA] FG119


F.LLI Giacometti / MARMOLADAのFG119:TYROLEAN SHOES。
ジャコメッティは作られた順に品番を振り分けるようで、最近のモデルは600番台ということを考えるとブランド初期からラインナップされる形。先日紹介したキッカーバック付きのFG123とキッカーバックなしのFG257という数字の開き方を見るとディテールや裁断方法などで細かく品番を分けているようですね。ちなみにFG119よりも品番が古い(MANHOLEに並べたことのある)モデルはFG105
イタリア北部のドロミテ、アルプスを眺めるVENETO(ベネト)地方に残る職人メーカーの自社ブランドであるF.LLI Giacometti。彼らはそのベネト地方に残るハンドメイドシューズの文化を継承してきました。その背景を考えると、クラシックなトレッキングシューズ:FG105やトラディショナルな軽登山シューズ:FG119のような靴を作るのも、そこに目を向けてブランドをスタートした経緯にも納得がいきます。



さて、ジャコメッティのチロリアンシューズ。
底付けはハンドソーンノルベジェーゼ。ハンドモカの糸の太さ、ウェルトステッチの太さ、履き口のステッチと飾りステッチの太さ、それぞれ違っているのもかわいい。
で、Vibram履いています。革も作りもアウトソールも、その形通り悪天候の際に気にせず履ける靴。

甲革はVACCHETTA ELBAMATT AGAVE 。
昨年作ったチロリアンブーツのPIOMBOで、バケッタレザーの良さに改めて気付いたので今回はAGAVEという緑色のバケッタレザーを選んでみました。
なんか、この「昔からある」みたいな感じ、すごく良く出来たと思います。
代理店の代表からも「これ、すごく良かったな!初めて使ったけど、なんでこの色にしようと思ったんだ?」と、褒められました。嬉しい。何も考えてませんでしたとは言えなかったけど、嬉しい。
何か考えた時はあまり褒められないので、何も考えないくらいがちょうどいいんでしょうね。



で、付属する平紐は元々土汚れがついたようなデザイン。
F.LLI Giacomettiの中だと比較的踵が大きい木型、更に着脱がしやすい二つ穴。
分厚い靴下で合わせるとフィット感も増して見た目もキュートです。

“F.LLI Giacometti” [MARMOLADA]
– FG119 – TYROLEAN SHOES Forma:282
VACCHETTA ELBAMATT AGAVE ¥137,500-(tax included)



最後に余談ですが、MAROMOLADA品番によく見られるスクエアトゥは昔のスキー用のブーツの名残。
今見ると「ファッション的デザイン」にしか見えない物にもちゃんと意味があるしルーツがある。
それを自然な流れで作り続けていることも、F.LLI Giacomettiの強みなのでしょう。本物でありながら、ファッションでもある。昔からある土台を更に踏み固め、世界的情勢を相手に一進一退しながら少しずつ少しずつ、今も目の前に聳え立つ山々を登り続けているということ。



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河上 尚哉

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