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無地よりも無地に見える

“Leonard” -made in Italy- [Regular collar shirt]
Color:CHECK Size:36-42 ¥36,300-(tax included)


こんにちは。河上です。
今日は作ってからしばらく放置していたMANHOLE企画のチェックシャツでも紹介しましょうかね。
企画概要サックスは以前紹介しました。ご興味ある方は見てみてください。
ざっくり説明すると当初日本製で作っていたオリジナルのドレスシャツを「もうちょっと雰囲気を柔らかくしたい」という理由から形はそのままディテールを変え、芯を薄く柔らかく作ったイタリア製のドレスシャツ。の、チェックバージョン。

無地よりも無地に見える、静かなシャツ。いや、もちろんチェックなんですが、印象の話です。
どうコーディネートしても、派手に見えないという静かさ。



そうそうチェックシャツといえば。
たまに「あれは一体なんだったんだろうな」みたいに思い出すことがありまして、だいぶ前の話。
季節はいつ頃だったかな。深夜暑くも寒くもなかったので、ちょうど今〜夏にかけてでしょうかね。

当時の彼女に釣りに付き合ってもらった時の出来事ですね。
海から歩いて15分ほど、山の上というか、切り立った崖の上というか、そんなところにあるホテル。
「何が釣れるかな〜」「知らない」という会話を交わしながら夕飯を食べた後、潮が動くのを待って、夜中にホテルを出ました。
そこからほとんど道路照明灯のない坂を下って釣り場に向かうわけですが、途中、道路に面する形で立派な鳥居があるんですよ。
ワクワクしている僕はそのシチュエーションに対して何も思わず「何が釣れるかな〜」「知らない!」という会話を交わしながらのしのしと歩いて海に向かうのです。
で、釣りを始めて「なんか釣れるの?」「知らない」というさっきと逆方向の会話を交わすこと数時間。
生命感皆無な海に見切りをつけて「そろそろ帰るかあ」と、ホテルに戻ることにしました。
で、何も釣れずに落ち込んでいる僕はホテルに至る道のりの雰囲気が相当重いことをここで思い出します。
「やだなあ」と感じながら、15分くらい歩いて帰る二人。夜中の鳥居ってなんであんなデカく見えるんですかね。

まあ、大抵怖がっているとなんもないわけで、何事もなくホテルの入り口に着く僕らですが、なんかね。
ホテルの看板の隣に人が立っているんですよ。入り口に向かう僕らに背を向けるような形で。
赤とオレンジと茶色のブロックチェックのシャツを着ている男性がすっと立っていました。
横目ではなく、ちゃんと正面に見えていました。
ただ、その頃には帰りの道のりで感じていた恐怖が終わり、ほっとしているせいか怖さも不気味さも覚えず「なんでこの人こんなとこ立ってんだろうな」くらいの気持ちで通り過ぎました。

通り過ぎたあと「ねえねえ。さっきの人、なんでこんな時間に看板の横に立ってたんだろ?」と、小声で彼女に聞いてみたら「は!?誰もいなかったから!なんでそんなこと言うの?本当にやめてほしい」と、すごい怒られました。(他にも怒るべきポイントはたくさんあったはず、やさしい人でした。)
ただ、僕は根っからの幽霊はいない派の男。絶対に立ってたんだよなあ、チェックシャツ着た人。


さて、MANHOLEのチェックシャツ。
特別なエピソードの必要ない、静かなシャツ。
この静かさが今、とてもよく見える。

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河上 尚哉

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