混ぜていこう


現在のMarsは先日ニューヨークで買ってきた物を主に並べている。
というわけで、Marsに並べていた現行のデザイナーズブランドはほとんどMANHOLEに持ってきました。その為、現在のMANHOLEは混ざっている状態。
僕は、その「混ざっている状態」が好きだ。一見まとまりがないように見えるかもしれないが、洋服なんてまとまっている必要はない。人が着た結果まとまればいいし、中にはまとまらない方がよく見える人もいる。
さて、今日はMarsから戻ってきたNICHOLAS DALEY、HOODED PULLOVER。
NICHOLAS DALEY本人の男らしさ、NICHOLAS DALEY本人の陽気さ、NICHOLAS DALEY本人のキュートな人柄、でイギリス製。まるでNICHOLAS DALEYみたいな洋服。


半袖ばかりのこれからの季節に良さそうだな、と思って仕入れています。
意外と肌寒い梅雨時期なんかにも、きっとちょうどいい。
ジャージー素材ではなくコットンの織物、カンガルーポケット付きでスリットの深いプルオーバー、で大きなフード。NICHOLAS DALEY流メキシカンパーカといったところでしょうか。
どこか「布に穴を開けて首を通す」ような原始的な服のノリを感じる。
で「原始的な服のノリを感じる」とはいえ、NICHOLAS DALEYは現行のデザイナーズブランド。
インポートらしい背景はしっかりと感じるのに着るための工夫が必要ないことが、僕はこのブランドの良さだと思っている。
使われているオリジナルのチェック生地は、風通しが良さそうなざっくりとした織り地。
肌にあたる部分は汗をよく吸ってくれそうなガーゼのようなタッチ。
実際にこのフーディーをかぶってパンツを穿いて靴を履けば、どの街にいてもどんな場所にでも出かけられるのではないでしょうか。と、別にそんなのはこの洋服でなくても出来ること。
NICHOLAS DALEYのHOODED PULLOVERの良さは、もちろん「簡単に着ることが出来る」だけではない。



NICHOLAS DALEYの魅力は「彼自身」で、彼の周りにはたくさんの人が集まっている。
で、その理由は彼が「とんでもなく良い奴で、更に、一緒にいて楽しそうだから」だと思う。
加えて、その集まる人物のキャラクターは一様ではない。
僕らはその、彼と彼の周りにいる人間が作り上げる空気が好きだ。
過去行われていたNICHOLAS DALEYのショーがとてつもなく格好いいのは、洋服やモデルやスタイリングだけでなく、その混ざり合った空気感によるものであったことは間違いない。

で、NICHOLAS DALEYの作る洋服は、冒頭に書いた通り彼自身だ。
「NICHOLAS DALEY」は彼がやってくれている。
だから「彼と一緒にいたら楽しそうだな」と思う洋服を、彼の作る洋服に存分に合わせてみてほしい。
あとはそれぞれが勝手に楽しくしてくれる。
統一された空気、一つズレたら良さが消えるような緊張感、ここには絶対にこれがなくてはいけないしここには絶対にこれがあってはならない。
そんな計算された空間がかっこいいことはもちろん理解出来る。
出来るけど、残念ながら僕は誰かが完璧に作り上げた空間でどう振る舞っていいかわからないから、自分でお店をやっている。
誰かの作為、誰かの無作為、誰かの美意識、誰かの無意識、今の人間と過去の人間が残したもの。
MANHOLEは、混ざっている。

Size:L Color:BROWN CHECK
¥99,000-(tax included)
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河上 尚哉
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