奔放、洗練、シュ、ピーン

本日はLUTZ HUELLEより、HUTTON DENIM PANTSの紹介です。
とりあえず、ワイドストレートのブラックデニム。
デザイナーはLUTZ HUELLE。
セントラルセントマーチン卒業後、1995年にMaison Martin Margielaに入社、後にマルジェラ本人のアシスタントを務め、ニットやアーティザナルラインのコレクションを任されるようになったらしい。
2000年、パートナーのDavid Balluと共に自身の名を冠したブランドを立ち上げた。
で、彼の作る洋服を知らなくても、彼の姿を見たことがある人はいると思う。
ヴォルフガング・ティルマンスの作品に登場、というか表紙も飾っているのがルッツ。
ルッツ本人やティルマンス本人の様々なインタビューにて書かれているように彼らは同窓生。
そして、その親交は今も尚続いているようだ。
まさに「彼の作る洋服を知らなくて」、「彼の姿を見たことがある人」のひとり、ぼく(吉田)。
稀代のミーハー(どれ位ミーハーかというとたった今[ミーハー 意味]と検索する位)のぼくは、ひとまず飛びつきましたよ。
「ティルマンスのあの写真の右の人」と聞き、「へえ!」と。
確かに何度か見たことある写真でしたが、もう1人の自在の関節を持つ人のポーズに気を取られて若かりしルッツ氏の印象は薄かった。とほほと反省しながら今朝店内を散歩していたらちょうどその写真が表紙を飾る写真集を発見したので、ペラリペラリと眺めていると、その写真以外にもちらほらルッツ氏が登場。奔放な姿で友人たちと、楽しそう。友だちっていいですね。
と、いつもの調子でつらつらと書いていると、どうせぼくのことだから、.。oO(LUTZ……ルッツ……フム)
「リッツパーティが実際に開かれた回数ってどのくらいなんですかね?!」
こんなトンマ発言に繋がりかねないのでストップ。
とはいえ、ぼくにとってLUTZの取っ掛かりとなったTillmansの写真の話をしようにも、
「なんでもないようなポートレートや風景なのに全てが違って見える」と言った類の紋切りマンになってしまうのも避けたい。しかしTillmansの写真に特別詳しいわけでもないぼくに言えることなど無に等しい。
あ、そういえば結構前に表参道のLVのギャラリーの展示に行ったことを思い出した。プリントされて額装されて大小様々、被写体も様々。
今、詳細を思い出そうと唸っていますが諦めました。なんかのスニーカーがドカンと写されたおっきい写真しか思い出せません。ただのスニーカー(と脚ちょっと?)なのに、見上げながら「スゲー」と思った気がします。
おっきなスニーカーを見上げたことなんて初めてだったからかな、おっきかったからかな、ただのスニーカーだったかな、それともそのスニーカーが好みだったのかな、ナイキのなんかだったっけ……
ふぅ、Tillmans氏は、Lutz氏の友だち!
今日は、LUTZ HUELLE のデニムの紹介!
今、目の前にあるものを見る。


改めて、HUTTON DENIM PANTS。
フルレングス、ワイドストレート、ブラックデニム。
カテゴライズしてみました。大きな間違いはないと思います。
でもカテゴライズ、これほどつまんないことはないですね。
と、言った瞬間、いや、逆に良いのでは?ワイドストレートのブラックデニムということで。まずは。
「たぶんちょっとフツーではない」という印象は受けたはず!
前提があれば、浮き上がって見えてくるものもあるはず。

サイズは42。レディースブランドのLUTZとして、一番大きいサイズ。
ワイドなウエストをベルトでギュッと絞って。

で、シュピーン!としている裾。

ワイドデニムらしい弛みも見せるのに、

シュピーン!と歩く。
のは、くっきりクリースが際立たせる縦の鋭さもあると思います。
が、それでいてシャキーン!ではなくシュピーン!なのは、またひと味違う違和感が混ざっているということ。

それは、シンプルかつ大胆なワンタックなのかもしれません。
クリスピーなデニム地に生まれた襞が腰回りを絞りつつふわっと立体感が生まれたところからピーン!とクリースが伸びていくと。
つまり、「シュ」だったんですね。


長めの丈、裾をちょちょいと折ってみる。

それで腰を落としてみる。
さっきまでとは別のデニムみたいですね。でも同じです。
すっきり腰パンできる腰回り、嬉しいですねと褒めながらやはり目に留まるLUTZロゴ。
ずっと見ていると文字じゃないなにかに見えてきそうな感じ、かわいい。

一転、ぐしゃーんとずるずる穿く。
洗練された奔放さ。
いや、なんだか急にカッコつけて言ってみたくなりました。
さっきまで「キャっ」とか言ってたのに、話始めたら眼光鋭し。そんな感じですよね?



「ちょっと!!あんたそんなところで寝ないでよ!」
そんな場合がほとんどだと思いますが、時にはそれがかえがたく良く見えることだってあります。
いくら後から「奔放だ」と評されようが、「ボクたち奔放だなぁ」とわざわざ思いながら今を過ごしていたとは思えない。奔放(らしい)ものを洗練されていると感じることも、そりゃああり得ますよね。
ある写真が「わからない」けど「なんか良い」と思うとき、
その「なんか」は技巧や意匠かもしれないし偶然かもしれないし、思い出かもしれない。
「フツーなのにフツーじゃない」というのは結局、フツーもフツーじゃないもどうでもよくて、
「なのに」がどこまでも面白いはずです。

Size:42 Color:BLACK ¥79,200-(tax included)
ちなみに河上さんに「このフツーなのにフツーじゃない良さっていうのはなんなんですかね?」と、聞いたところ「うーん、メンズのブランドだとどうしてもデニムの染めが〜とか縫製が〜とか拘り出しちゃうんだけど、LUTZの場合はレディースブランドで、どちらかというとそういうのよりも大切にしていることがある。し、デニムの良さはヘビーデューティで「古き良きアメリカ」的な部分だけじゃなくて、このデニムに使われている90年代のデッドストック生地のような大衆的で軽やかな色気にもある。なんかいいよね、このデニム」と、言っていました。
なんか良いデニム、どうぞ。
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