BLESS – Sonntag/Dienstag Bless Blanket –
BLESSのブランドコンセプトは、長く使用できる物でありながら、”今”に当てはまる物作りをしていくことである。
物理的な側面とスピリチュアルな側面の両方のニーズに対応するものをいかに構築していくかを研究し続けている。
したがって、多くのものを作るより、長きにわたって毎日でも使える物を作り続けられるようなプロセスを探求し続けている。
BLESS N°67は、衝動的なスリルを叶えるためではなく、長期的なニーズにじっくりと応えていけるような、体験型ともいえるコレクションとなっている。
ブランド立ち上げ当初からデザイナー自身よりも作り上げた物にフォーカスしてほしいという考えの元、デザイナーの顔を明かすことをしてこなかったBLESS。
それでも何かにつけてデザイナーのポートレートリクエストが多いことから、1999年にBLESS N°09で初めてデザイナーのポートレートをデザインとしてコレクションで発表した。それから22年後。
VitraのHome Collectionのクリエイティブディレクションを行うHella JongeriusのWeaverswerkstattに招待され、新たにポートレートの刺繍をアップデートしようというオファーを受け、今の自分たちのポートレートを考え始める中で、20年の間お互いの考え方や方向性、性格を共有できたことを受け、二人に娘がいたらどのような顔になっているかを想像し、6月16日生まれのSonntag Blessと6月18日生まれのDienstag Blessという二人の娘がWeaverswerkstattにて生み出された。
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
完売していたBLESSのブランケットが入荷しました。
欠けていた何かが戻ってきたようで嬉しく感じます。
売れたら売れたで嬉しいんだけど、お店としては椅子にかかっていない状態はなんか寂しい気持ちになります。
売れてもすぐ補充できるようにしたいなあ。
コレクションやインスタレーションの様子を撮影し、そのままラグに落とし込んだ風景画的な美しさのあるブランケット。
去年MANHOLEで最初に並んでいた物はBLESSのインスタレーションの様子をインターンがスケッチしたものです。
それまでは写真をとても精密に織りで表現するものしかなかったので、イラストを使用するというのは、2019秋冬シーズン初めての試みでした。
今シーズン用意した柄は2柄。
BLESSデザイナー:Desiree HeissとInes Kaagの架空の娘であるSonntag Bless/Dienstag Blessのポートレートが表現されたテキスタイルを広げている光景をブランケットに落とし込んでいます。
テーマとしてはあまりに抽象的でいつものブランケット以上にわかりやすさが無いので、俯瞰で一枚の絵として見たときに何を感じるかを楽しんで頂きたいと思います。
広げるとこんな感じです。
上下左右どう広げるかで見え方が変わるので、どう置けば自分の部屋とマッチするのかを考えるのも楽しい時間になると思います。
Dienstag Blessの柄は昨日早速売れたので、残っているのはSonntag Blessの柄のみ。
Blessは常に「間」に存在する。
デザリーとイネス、パリとベルリン、実用と奇抜、工芸とデザイン、販売と展示。
この二元性によって、ふたりの創立者も従業員も人として進化できる。
時には教え、時には導きを必要とする道連れであり、親子である。
Blessは、ブランドを立ち上げたふたりの独特なキャラクターの延長だ。
矛盾する要素が補完する要素と同様に重要なのだ。ふたりは言う。
「私たちはひとりでもそれなりに上手くやれるけど、それ以上のことはできない。ふたりだと、全てになれるのよ。」
河上 尚哉