” F.LLI Giacometti ” – SANDALO – [ PITONE NAIF ]
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
心待ちにしていたシューズが納品されました。
F.LLI Giacomettiのオープントゥのダブルモンクサンダル。
サンダルと言っても、靴下さえ履いてしまえば3月〜11月頃まで履く事が出来ます。というのはお客さんにある程度気を使って伝える項目なのですが、僕はモヘアのソックスなどを合わせて一年中履いています。
新品でライニングが馴染んでいない状態だと、普通の靴を履いていて絶対攻められる事の無い場所がガリガリ削られるようなサンダル。
なので、今時期から靴下と合わせて馴染ませておくと、素足で履きたいタイミングに足が血だらけにならずに済むと思います。
僕が一足目に買った、型押しのフレンチカーフ/レザーソールのグニャグニャに馴染んだものを半年ほど前に中台に譲ったのですが、実はあの靴のライニングには僕の血がたくさん付いてます。
「革靴は、自分の足に馴染んでくるものじゃない。自分の足を履きたい靴に合わせるものだ。」なんていう重衣料時代の変な先輩の無茶な教え通り革靴を履いていた僕は、革靴が生み出す数種類の痛さに対してある程度の耐性を持っている自信があったのですが、この靴はいきなり素足で履いて痛い目に合いました。
と言っても、一回革が馴染んでしまえば非常に履きやすい靴です。
そんなこんなで、この靴は今の時期くらいに買うのをお勧めします。
当たり前の話ですが、靴下の色や素材感、洋服の重さ/軽さで全体の表情が変わるので、秋冬の素材感/春夏の素材感が両方存在する3月頃に色々試してみるとこの靴がもっと好きになるはずです。
今シーズンは黒のリバースカーフ / 黒の型押しのフレンチカーフ / 黒のエレファント / ハンドペイントのパイソン2色で用意しました。
エキゾチックレザーはボリュームを出すためにビブラムを貼ってもらっています。
おもちゃのような可愛い魅力があって良いです。
黒のリバースカーフ / 黒の型押しのフレンチカーフはヒドゥンチャネルのレザーソールで用意しています。
マッケイの返りの良さが感じられると思います。
滑りが気になる方は後からハーフラバーを貼ったり、ビブラムを貼ることも出来ますが、まずはこの靴のスタンダードな良さをお楽しみください。
現段階で到着しているのは、
・パイソン(青)
・パイソン(オレンジ)
・エレファント(黒)
・リバースカーフ(黒)
の四種類。
型押しのフレンチカーフは来週には到着すると思います。
今日紹介するのはダイヤモンドパイソンのタイプ。
ハンドペイントで着色しています。
ダイヤモンドパイソンの「ダイヤモンド」の由来は、鱗の形が菱形だからではなく、模様をさしています。
「こんなんどうやって手入れするの。。。」と疑問に感じると思いますが、手入れは非常に楽です。
フッ素系の防水スプレーをかけて終わりです。
この時にライニングやインソールにスプレーがかかるとツルツル滑るようになってしまうのでその点だけお気をつけ下さい。
あとは履いた後に埃だけ落としてあげてください。
「こんなんどうやって合わせればいいの。。。」と疑問に感じると思いますが、正直何にも合いません。
どれだけ考えて洋服を組み立てても、足元だけ必ず浮きます。
この靴はあまり考えすぎないで合わせる靴です。
何にも合わないからこそ、何にでも合います。
だからこそ、合わせすぎちゃうと良くないのです。
あと、こんなえげつない革が似合うようになったらそれはそれでちょっと嫌な気もします。
似合わないけど「好きだから、面白いと思うから。」履いているくらいが良いんじゃないでしょうか。
僕らがこの靴を履きたいと思う理由は、単純に今かっこいいと思うから。
「エキゾチックレザーはちょっと。。。」なんて食わず嫌いをしているより、かっこいいと感じた瞬間に手にするべきだと思ったからです。
今のご時世的にも、流通しなくなる可能性がある、価格が高騰する可能性もある中で。
「あの時買っておけば良かった。。。」なんてあまりカッコよくない理由で後悔をしたくないからです。
F.LLI Giacometti。
それは世界中の伝統的かつクラシカルなシューズに対する敬意、そして高いサンプリング能力と、イタリアの確固たる技術・経験の融合により生まれる実用性/ファッション性/独自性溢れるシューズブランド。
次はエレファントレザーを紹介します。
河上 尚哉