穴が空いていてもいい。

パンチングウルトラスエードを用いたCLASSのリブパンツ:Karachi。
盛夏に向けて色数を足してリピートした。
サイドシームの無い立体的なシルエットだったり、東レが開発した機能素材:ウルトラスエード®︎の性質を肌で感じることが出来たり等、細かく挙げると特徴の多いパンツのように思う。
だけど、小難しく考える必要はない。
このパンツを穿く入り口に「コーディネートがどうこう。」とか「足し算引き算」とか「ヌケ感/差し色/あえての〜」等から始まるなんか言い訳くさい業界っぽいつまらない要素は必要ないのだ。



さて、パンチング加工が施されたウルトラスエード。
肌から離れ立体的に体を覆う穴だらけの生地は、体を動かすことで肌と生地の間に風を生み出してくれる。
この穿き心地は新感覚だ。
スポーツ物の化繊のメッシュパンツとも違う、風通りは良いけど高い湿度で生地の目を潰されてしまうリネン等の一般的に夏に涼しいとされている素材とも全然違う。
洗える/洗濯乾燥を繰り返しても生地の変化がほとんどない/無数に穴が空いているせいか割とすぐ乾く等の機能的要素も合わさって、ついつい穿いてしまう洋服になるはずだ。
そうして気に入って穿いている内に、もしかすると「コーディネートがどうこう」とか「足し算引き算」とか「抜け感/差し色/あえての〜」等の要素が必要となってくるのかもしれないけど。
少なくとも、僕らは今回のパンチングウルトラスエードだろうとなかろうと、このCLASSのKarachiという型のパンツを「好きだから、楽だから、このパンツじゃないと出来ないことがある気がするから」穿いている。






今回、GREY / LIME / CITRONという色を選んだ理由は「ただ、なんとなく」だ。
ただ、なんとなく選んだこの3色も。
ただ、なんとなく気に入って穿いている内に、「好きだから、楽だから、この色の、このパンツじゃないと出来ないことがある気がするから」という内容に変化していく。

” CLASS “
– Karachi – ¥45,100-( tax included )
CLASSのKarachiの一番の魅力は「今まで自分が理由なく避けていた物。言い訳をして遠ざけていた物。なんとなく手を伸ばしていなかった物」を受け入れる為の、きっかけになる点だと思う。
男性の買い物は、物に対する理由や裏付け / 自分を納得させる言い訳等、様々なきっかけが必要だ。
僕らもそういうややこしい何かに縛られ続けている。
ただ、時にはそういう「ややこしい何か」から自分を少しだけ解放してみること。
「ただ、なんとなく良いと思う。妙に気になる。昔は嫌だったけど今は許せる。」と、感じた際に素直に受け入れてみることが必要なのかもしれない。
何かの誰かのどこかの「自分が知らない良さ」は。
自ら避けてきた、欠けてしまった(穴の空いた)部分にこそ、見つけることが出来るのだろう。
※7月2日から販売を開始します。
河上 尚哉
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