2021/01




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

今日紹介するのはBLESSが継続的にリリースしている ” Shopping Supports “というレザーバッグ。





「ショッピングをサポートするためのバッグ」と言っても、これ自体に「ショッピングをサポートするための収納」があるわけではない。

一枚の革に、レザーのショルダーストラップ/ 2本のステンレス製のフック / レザーのペン差し / あしたのジョーを一巻入れただけで、もう何も入らなくなる収納が縫い付けられているだけのもの。
それが、BLESSの” Shopping Supports “である。





このまま何も工夫せずに持っても絵になる。
だけど、この写真の中台が持っているのはまだバッグではなく、ショルダーストラップが付いたただの革の板だ。


想像してみてほしい。
このただの革の板が、どのように「ショッピングをサポートするためのバッグ」に変化するのか。
変化した見た目がどのようになるのか。
変化した過程で、どのようになるのか。



” BLESS “
– Shopping Supports – ¥66,000+TAX-





BLESSの作るものは直感的で、難解で、愉快で、素敵だと思う。

「さあ、頭の普段使っていない部分を使うのは今ですよ。」と言われている気になるし、「頭を使わずに感じたまま受け取ればいいんですよ。」と言われている気にもなる。

頭の普段使っていない部分を使った結果なのか、頭を使わずに感じたまま受け取った結果なのかはわからないけど、いつか。
このバッグが、使う人に対して様々な奇跡をもたらしてくれそうな気がするのは、僕だけだろうか。



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河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892




こんにちは。
MANHOLEの中台です。


機能美や無駄のないデザイン。
シンプルさ、無駄を削ぎ落としたソリッドなものが洋服に求められるようになって暫く経つ。

確かに、無駄な装飾や意味のないディテールを削いで出来上がったであろう製品には洗練された印象を受ける。
それに、何の役にも立たない不便なものよりは機能的で利便性の高いものの方が当たり前に良いのはわかる。

でもそれだけでは楽しさは成立しない。
正しいことが正しいとは限らない、それが許されるのがファッションの素晴らしいところだと思う。
気が利いていない、何かが足りない。
そんなマイナスを自分のアイデアや他の何かで補うことが僕は楽しい。
コーディネートの足し算引き算とか言ってる人をたまに見かけるけど、足し算引き算が必要なのは見た目だけではない。

今回紹介するのは、NICHOLAS DALEYのワックスドコットンのポンチョ。
実は様々な理由(主にオーダーが集まらなかった)から、商品化されなかった一着。











” NICHOLAS DALEY “
– PATCHWORK PONCHO – ¥120,000+TAX-



各ディテールや生地の説明等は必要ない気がする。
着やすくもないし利便性も無い。
きっと理屈で買うような洋服ではない。
バランスなんてどうでもよくなるような、強すぎるくらいのパワーを感じるポンチョ。


こんな洋服が、当たり前に商品として成り立つようになれば良いなあと思う。









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中台 竜郎

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

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陰影の服




こんにちは。
MANHOLEの河上です。


明けましておめでとうございます。
今年も関わる全ての方々とその時々の状況を楽しみながら、お店が潰れないように毎日を過ごしていきたいと思います。

「初売りからバタバタだと思いますが〜」から始まる内容の連絡をお客様数名から頂いてます。

が、残念ながらめちゃくちゃ暇です。
どなたか、僕らの相手をしてくださいませんかね。





今年の正月は久々に実家に帰り、掃除をしていました。
どうやら祖父が建てた家のリフォームをするそうで、所狭しと移動の必要な荷物で溢れかえっている。

そこには捨てるのも今の家に持ってくるのも面倒で、とりあえず「思い出」という便利なパッケージに包んで放置していた、僕の私物も当然ある。
それがリフォームをする為の大きな障壁になっているのを、「Team Kawakami」という家族のLineグループの日々強くなる語気から感じ取っていた。

実家に着いてすぐに「取り残された思い出」が詰められた箱と対面する僕。
もうめんどくせえから全部捨ててしまおう、と考えていたので意外と作業はスムーズに進んだ、というか心を無にして行う作業はスムーズに進んでもらわないと困る。

捨て方のわからないゲーム機、捨て方のわからないプラモデル用の塗料、捨て方のわからない工具類、捨て方のわからない木箱、捨て方のわからない鉱石、捨てていいかわからない手紙、お土産、人の念が入ったもの。
捨て方がわからないのでとりあえずゴミ袋に突っ込んで玄関に置いておいたら「こんなんじゃ捨てられるわけないでしょ!」という姉の声が下の階から聞こえる。いや、わかってはいるんだけどごめんなさい。
気付いたら綺麗に分別されて置いてあった。出来る姉だ。剣道も五段、彼女との喧嘩には勝ったことが無い。


僕の思い出を捨てる作業の途中、置きっ放しにしている洋服に目を通した。
別に悪くない。太ったからサイズが合わないのが幾つかあるくらい。

僕の思い出の中でも人の念を感じるもの、置きっ放しにしている洋服は持って帰ることにした。
僕の思い出を渡しても喜んでくれる人はいないだろうけど、置きっ放しにしている洋服はいずれ着る。適切な誰かにあげたら、その誰かは喜んでくれるのかもしれない。





今日紹介するのはO’DEMのmodule。
年末にデザイナーの中村さんが両脇に抱えてお店に持って来てくれた。

そういえば、前回紹介したモデルが完売した際に「次も作ってるんで〜!」と言っていたのを思い出す。

リファレンスはUK/パラシュート部隊のロングベスト。
今回採用しているのはグレージュのような柔らかい色味。
陰影の服。

前回、割としっかり心を込めながら紹介したのであまり書くことがない。
以前はあまり多くの人に紹介することが出来なかったので、改めて売り場に並べることが出来て嬉しい。

決して便利でも機能的でも無いけど。
手にした人が、良さを一つ一つ自分で探していくことの出来る洋服である。
一つ一つに中村さんの気持ちも入っているような気もする。



” O’DEM “
– module – ¥70,000+TAX-




思い出の中のお土産物をゴミ袋に入れる時は、特に寂しい気持ちになった。
仮にそこに贈る人の気持ちがこもっていたとしても、貰う側の僕がそれも受けとらなければ。
役目を果たさず箱にしまわれたまま、こうしてゴミになってしまう。

このお店で単純な物の売り買いをしたくない理由も、そこにある気がする。




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河上 尚哉

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