MANHOLE 2019AW PREVEW “Nicholas Daley”
MANHOLE 2019AW PREVIEW
– ALONE – / – bagjack – / – SADE – /
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
長い間、自分が働いているお店以外で買い物をし続けているブランドがありました。
ブランド設立当時は限られたお店でのエクスクルーシヴ展開。
その状況に加えて、退社した会社のみで展開されるブランドをすぐに引っ張る度胸も実力も機会も当時の僕にはなかったので、取扱店でちょこちょこ買い物しては「良いブランドありますよ。うちではやらないと思うんですけど。」という風に伝えて一緒にそのお店に買い物しに行く、という付き合い方をしてきました。
時間が経つにつれ取扱店舗が徐々に増えて行く中で、「やっぱり僕のお客さんに自分のセレクトするものと合わせてしっかりと提案してみたいなあ。」と感じるように。
ちょうど近隣の店舗が取り扱いを辞めるタイミングでもあった為、そのシーズンから前職で取り扱いをすることになったのですが。。。
納品時は僕が独立を決めて前職を辞めるタイミングでもありました。
申し訳なさ半分、自分で紹介出来ない残念な気持ち半分で後ろ髪を引かれる想いも強く、「俺はもうこのブランドを紹介することは無いのかもなあ。」なんて思ったりもしました。
“折角自分でお店を開くんだから、開始の段階で自分のベースとなるブランドは外したく無い。”
MANHOLEでの買い付けを始めた段階で、ダメ元で代理店さんに相談してみたところ、「ちょうどニコラスも河上くんのこと気にしてたから、一回オーダーを投げてみてください。」とのこと。
本当に長い期間、自分の手で紹介したくても出来なかったブランドを、ようやく紹介出来ることを嬉しく思います。
” Nicholas Daley “
デザイナーはジャマイカ系イギリス人のNicholas Daley。
民族的/音楽的/文化的。
洋服を形成する上で、必要な要素が全て詰まったグルーヴィな洋服。
“Nicholas Daley 2019AW COLLECTION” – BLACK ARK –
ジャマイカ人のダブ、レゲエのプロデューサーとして名を馳せる「Lee Scratch Perry( リー・スクラッチ・ペリー)」のスタジオに由来する’BLACK ARK’と銘打ったコレクション。
“ダブとパンクが音楽/文化的に交差する背景を探求する中で、イギリス音楽への影響力の大きさに気づきました。
プレゼンテーションは伝説的なプロデューサーである「Dennis Bobell」のレガシーに加え、現代のサウスロンドンを象徴する「Puma Blue」のパフォーマンスによってイギリス音楽のルーツを辿る旅を表現しています。”
– Nicholas Daley
自身が作る洋服を通して、デザイナーが伝えたい/紹介したいことを、お客様に伝えるのは現場に立つ僕たちの仕事だと思っています。
・様々な人種や文化が織りなすイギリスならではのアイデンティティーの追求
・伝統的なクラフトや、職人たちによって長きにわたり 培われた知識や文化を保管していくこと
・音楽とスタイルの相互作用
・ジャマイカ系イギリス人である自身のルーツの追求
made in englandであることと、民族的要素、文化的要素、そして音楽的要素は、彼のブランドがNicholas Daleyである為に欠かせないものなのです。
中台と会うたびに「やっぱりいいよねえ。」なんて会話の中のふとした瞬間に出るブランドでもありました。
彼がいるからこそ、このお店でこのブランドを更に楽しく紹介できると思っています。
以下、中台から。
デザイナーのニコラスとは音楽の趣味が合うから、きっと仲良くなれると勝手に思っています。
コレクションやヴィジュアルルック等を見ても、とても共感できるブランドです。
彼の周りの友人たちもすごくかっこいい。
Garms & Styling by Nicholas Daley
このスタジオライブは去年一番観たかもしれません。
言葉で表現するよりも、音と視覚で感じてもらう方がこのブランドの良さは伝わりやすい気がするので一度観て欲しいです。(出来れば大きな音で)
そして、袖を通せばいつの間にかこの世界観に魅了されていることに気付くはずです。
河上 尚哉