MANHOLE 2019AW PREVIEW “m’s braque”
MANHOLE 2019AW PREVIEW
– ALONE – / – bagjack – / – SADE – / – Nicholas Daley –
ヨーロッパ各地を回り、ヴィンテージやデッドストックなど現代では再現できない貴重なもの、意匠的な素材や付属で独自のパターンメイキングを表現すること。
テーラリングをベースにしながら、艶や色気と共に独特の‘抜き’が内在。
日本の職人技術を取り入れたり、新しいステッチを試みるなど、途切れることのない創作への意欲。
表層的なデザインだけでなく、カッティングや流れる曲線を大切に、着心地とデザインを両立。
その圧倒的な背中の美しさ、こだわった‘物造り’を追求し、独自のスタイルを提案するブランドが存在する。
“m’s braque”
目指すのはモードとクラシックの間のリアルクロージング。
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
パリのアトリエを起点に活動する日本人デザイナー:松下 貴宏氏のブランド:m’s braque。
ラテン的な艶やかさ。
ブリティッシュな構築的で重厚感のある厳格さ。
イタリアンな軽快さ。
アメリカンな合理的で良い意味での大雑把さ。
そして日本人の持つサンプリング能力と、一つの事をとことん突き詰める誠実さが生み出すコレクションの数々。
メンズドレスに精通。
テーラリング技術を持ち、ファッションとちょっとした茶目っ気を持ち合わせるこのブランドにしか表現できないアイテムがたくさんあります。
MANHOLEでは、通常洋服には使われない様なインテリアファブリックを用いたアイテムを中心にオーダー。
一枚で軽く羽織っても、ジャケットに合わせても上からブルゾンを羽織っても。
手持ちのアイテムをどう組み合わせるかが楽しいチャイナジャケット。
前身頃がバイアスのダブルブレストジャケット。
後ろ身頃と前身頃は一枚の生地。
単純にバイアスに切り返しているのではなく、生地効率も度外視し、高いカッティング技術があるから作ることのできる洋服です。
肩周りはコンパクト、身幅は大ぶりで後ろ身頃にかけて斜めに駆け上がるシルエットのブルゾンは、柔らかなフラノ地と、裏地にボンディング加工を施した立体感のあるジャカードの素材でオーダー。
ブランド定番のハーレムパンツ、バギーシルエットのワイドストレートのスラックスは今シーズンも生地バリエーションが豊か。
取り扱うお店の色やコンセプト次第で、実際にお店に並ぶラインナップが大きく異なるブランド。
型数も多く、用いる生地のバリエーションも豊富。
様々な国のテイストを交えてコレクションを構成する奥行きのあるブランド:m’s braque。
自分たちの中でずっと変わらない感覚と日々変化していく感覚を交えながら提案できるブランドの一つだと感じます。
河上 尚哉