「m’s braque」と、検索した際に無数に表示されるブランドリリースの中にある一つの文。
-ヴィンテージやデッドストックなど現代では再現できないもの、意匠的な素材や付属を独自のパターンメイキングで表現する。
この文こそが正に僕にとってのm’s braque。
MANHOLEの5周年を記念する今回の企画は、それを素直に形にしよう。
m’s braqueにカバーオールを5着作ってもらった。
MANHOLEの為の型紙を写した生地は、フランスで用意された5種類のデッドストックのファンシーツイード。
1種類の生地につき1着ずつしか生産していない、合計5着のカバーオール。
限定5着。と書いた方がわかりやすいだろうか。
再生産はしない、というか出来ない。いや、出来るけど出来ない。
「かっこいい洋服」としての形は十分成したけど、商売としての形は全く成し得ない今回の企画に惜しみなく協力してくれたm’s braqueの松下さん率いるMATSUSHITA DESIGN、代理店であるsekond吉田さん、ありがとう。
サイズはフリーサイズ、価格は税込209,000円です。
暇なはずの毎日に追われて記憶が薄れてしまう自分達に向けた記録としての活動、思い出としてのイメージビジュアル。今回は印刷して額装してみました。1着につき1枚、お渡しします。
是非、受け取ってもらえると嬉しい。
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河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
8月17日に5周年を迎えます。
中台に「5周年ってどういう気持ち?」と聞いたら「いや、特に何もねえな」って言われました。
なんか冷めてるなあ、がっかりですよ!なんかさーもっとこう、熱いなにかがあるんじゃねえのか。俺も特に何も思わなかったからヒントが欲しいと思って聞いたんだけど「いや、特に何もねえな」ってなんのヒントにもならないしこれじゃあなんにも書けないよ。
なんか5周年だし。ちゃんと5周年っぽいこと書きたいしそれっぽいこと語りたいな。
でも本当になんもないな。湧いてくるのはただただお客さんへの感謝の気持ちくらいかなあ。
いやいや、諦めちゃダメだ。こういう時はまず浸ることが大事だ。
と、「ささ、思い出に浸っちゃおうかな〜」なんて気持ちで5年間撮り溜めた写真を見返してみたところ、浸っちゃうどころか笑っちゃいました。5年じゃまだまだ浸れない。人間は時間では区切れない。
一つだけ書くことがあるとしたら。
間違いなく、この5年間はただ続いただけでなく、楽しく続けることの出来た良い時間でした。
というわけで、5周年を迎えます。
改めて、これまでの全てに感謝を込めて。
8月17日以降も毎日続く明日、いつか思い返すときに楽しい一日であることを目指して。
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白の起毛革、レンガソール。
かつてのアイビーリーガー御用達、アメリカのトラディショナルシューズですね。
その背景含めて「良いな」と思ったことが一度もなかった靴。
というのもなんていうか、白い革は爽やかだし、レンガソールは決してかっこいいものではないし、アメリカへの憧れがないと履いちゃいけない靴な気がしていたんですが、白い靴を並べ続けて「そろそろ良いのかも」と思ったので仕入れてみました。かつて良いとされていたもの、きっとその良さに確固たる理由があるはずです。
というわけで、F.LLI Giacomettiのホワイトバックス。
いつもの白鞣しの銀付きホーススエード、サドル部分はその裏面。同色同革のコンビシューズ。
元々軽い革ですが、軽いレンガソールが付くことでより軽い靴のように感じます。
グッドイヤーの靴とは思えないくらい、軽い。
で、内羽根でも外羽根でもなくサドルタイプ、懐かしのMENTA木型。
中台が良く履いていた、今でもたまに履いているサドルシューズの色違いですね。
あれはヌバックでVibramソールだからずっしりした重量を感じる。
重い/軽いはどうでもいいけれど、比較すると重い/軽い。
そんなF.LLI Giacomettiのホワイトバックス。
めちゃくちゃアメリカなんだけど、全然アメリカじゃない。
アメリカへの憧れがなくても履けるホワイトバックスです。
身の回りにあるものは(発祥はどうあれ)アメリカを経由したものばかり。アメリカは確かにかっこいい。なんかすでに遺伝子にそう組み込まれている気すらします。実際に今、現存するもののオリジナルはアメリカ物が多いですね。
アメリカに憧れたイギリス。アメリカに憧れたフランス。アメリカに憧れたイタリア。
というか、世界中に滞在するアメリカ人に向けた服とか、アメリカに滞在するそれぞれの国の人に向けた服とかが理由なんでしょうか。
日常的に「とりあえず今日はこれでいいかな」みたいに選べる洋服って大体アメリカ。
古着なんて特にアメリカ。
というわけで、意識しても意識しなくても自然とアメリカのものを合わせてしまい結果的に大体アメリカ。そんな大味のエンターテイメントに繊細さや奥行きを見出したり、付け足したり出来るのが我々日本人の良いところなのではないでしょうか。洋服は異文化ですが、異文化だからこそ想像を巡らせることができる。調べることができる。こじつけることができる。それは、憧れを憧れで終わらせないとても強い力です。
自然にアメリカの物を合わせたとしても、アメリカなんだけどアメリカにならない靴。
加えて、決して日本の靴じゃない、舶来品としてのロマンを持ちあわせている部分もF.LLI Giacomettiの良いところだな、と改めて感じる靴。
“F.LLI Giacometti” -FG530- [WHITEBUCKS SADDLE OXFORD SHOES]
Forma:MENTA SC,GOODYEAR,BRICK SOLE
¥115,500-(tax included)
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偉そうにこんにちは
” m’s braque ” – TUCKED BAGGY PANTS-
¥61,600- (tax included)
このパンツ、とても褒めたくなるんです。
先日のBLOGで河上さんは、「いつもの」と会釈程度に紹介していましたが、
無知のぼくは恥ずかしながら何が「いつもの」なのか分かりません‥
というわけで、小生はしっかり向き直って深々とお辞儀をするのであります。
あ、つまりメッチャ褒めるということです。
‥いざ褒めるとなると、イヤになっちゃうくらい普通のことしか思い浮かばないものなんですね。
「これ、かわいいですね」「かっこいい」「良いんですよねえ」常連のフワフワ抽象的シリーズ。
多少具体的ではありながら、その陳腐さ故にほぼ同列に位置する「シルエットが良いですね」。
せっかく改まって褒めるのだから、みなさんに薄っぺらいと思われないように避けて褒めたいところですね。
なにか洋服に対して新しい褒め言葉はないものでしょうか。
‥「偉い」なんてどうでしょう。うーん、深々とお辞儀したのに「キミ、偉いね」じゃおかしいし、そもそも偉い人に面と向かって「偉いですね」なんて言ったことはありませんし‥
はい、じゃあ今日は無礼講!
生地は、ウール/ナイロン/アクリル/ポリウレタンの4者混。柄はビンテージストライプ。
通り過ぎません。ビンテージストライプ。普通のストライプではありません。少し霞んだような、ビンテージライクなストライプ。と言ってしまえばそれでおしまいなので、完全独自感想を。
奥深いネイビーに大小濃淡の点たちが、線に。パッと見「宇宙みたい」と小学生並みの感想を持ちました。つまり本心です。でもこんなに整然と並んではいませんよね星。あと、たまにこんな風にコツコツと小石を並べ続ける芸術家とかいますよね。類稀なる集中力と感心します。ドミノみたいに倒れはしないからその点は安心。綺麗ですよねえ
・・・
シルエットが良いですよね。
申し訳ありませんが、言わずにはいられませんでした。
だって、すごく良いシルエットなんです。本当にまっすぐに、素晴らしいと思っているものにはまず、最もシンプルな言葉が出てくるものなんですよ。やっぱり。
食レポだって、一口食べていきなり
「うん、これは丹念に煮込まれてますね。しかもこのソースの深みには間違いなく果実がある。ブドウだな。それもここまでの力強さは地中海産でしょう。」
なんて言われてもウソくさいだけでしょう。たとえ言い当てていたとしてもです。
もぐもぐ「ウマ」もぐもぐもぐ「ウマイ」もぐもぐ「これ、おいしいです!」
「おっ、ありがとうございます!」
まず、これがあった方が絶対いいんですよ。
と、肥えたシャープタンに正直憧れるバカ舌のぼくは言います。
バギーでゆったりしているのに、腰回りは比較的すっきりしていて、品がある。
とても綺麗なシルエットです。
これまた月並みですが、タック、良いですよね。
2インプリーツ、というやつです。今初めてタックについて真剣に考えています。種類があることも意識していませんでした。でも思い出してみると、ぼくはタックドパンツが好きなようです。あれもあれも、あ、あれもか、タックが入ってる。
2インプリーツ、ということで生地が内側に折りつままれています。ギュッとされているのに、ムリヤリ感がない。丁寧に柄を見て、合わせているからなのだと思います。タックインという言葉が今初めて自分の言葉になった気がします。タックイン。
余談ですが
「月並み」という言葉に対し、「月のように普通、ありふれてるってこと?まあ確かに毎晩誰でも見れるし?いやとんでもない言葉だな、月すごいでしょ!」なんて不満を抱いていました。
全然違う由来でした。
裾幅。太いですね。やっぱり太いパンツはかっこいい
だからこそしなやかな革靴とも合うし、力強いブーツにも合うだろうし、ぼてっとかわいいスニーカーにも合うんでしょう。
きっと歩いているところとか、かっこいいんだろうな〜
このコートもかっこいいな
みんな大好き白熊おじさん
本当になんでも合うんですよね、ネイビーストライプ。
「上は何着たら良いですかね?」と訊かれたら逆に困っちゃいそうです。
今日の写真たちを見れば、わかっていただけると思います。
白熊おじさんとかっこいいレザー
2インプリーツネイビービンテージストライプバギーパンツ
最近夕立多いな‥
本当に、何でも良いんですね
こりゃ偉く良いパンツです
ちょっと褒めすぎましたかね。というか単に喋りすぎました。
調子に乗って、ここまで読んでくださった皆さんは偉いです、なんて言うところでした。やめてよかったあぶないあぶない。
皆さんは褒められて伸びるタイプですか?ぼくは分かりません。
それではさようなら!
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吉田 悠人
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
m’s braqueの松下さんと言えば、独特のパターンメイキングを駆使した服作りを得意とするデザイナーとして知られています。
って、開口一番カタいですかね。
こんにちは、鶴田です。
「パターンメイキング」なんて言葉を使いましたが、言ってしまえば「そんなこと」お客さんには関係ない。いや、勿論「着やすい」とか「形がカッコいい」とか、目に見える形で洋服に反映される部分はあるのですが、基本的には洋服の構造・設計のための技術なので、よほど専門的に勉強しない限り「僕はパターンについての違いが分かります」なんて、洋服屋のスタッフレベルが簡単に語ることは出来ません。素人で、建築物を見て図面を思い浮かべちゃう人、いませんよね?たぶんハッタリなんです、あれ。
なので、僕らがお客さんと一緒に楽しむ「読み物としてのブログ」では、一旦、表からでも目に見える部分についてだけパターンに触れてみようと思うのでありマス。
まだ、カタいな…。
それにしても、カッコいい生地だ。
“ m’s braque ” -6BW jacket –
¥169,400- (tax included)
m’s braque お得意の下掛け6つボタンダブルブレストのジャケット。ほ~んのりと湾曲したラペルの形状、袖の振り、パッチポケットの丸み…。色んな箇所に松下さん独自のカーブ、曲線が見て取れますよねぇ~。
袖のカーブ、ぐいんぐいん。立体的で見事な曲線使いだなぁ。
直線的なふんどしを合わせても、ジャケットのカーブは健在。ワイドなラペルは相変わらず緩やかで大らかな曲線を描いているわけなんですよ~。
肩のラインはややカッチリとしているけれど、パッチポケットの大ぶりな角丸が全体の印象を柔らかく見せているんですかねぇ。黒っぽいジャケットなのに、寒くなったら発色の良いふわふわのカシミアストールを合わせたくなるくらい、過剰なシャープさとは無縁の気取らない一着。
好きだわぁ、このテンション。
後ろ姿はあっさりとノーベント。
広めの台場。優しい内ポケット。
フロントダーツもギュンとカーブ。やはり曲線使いです。全身を黒っぽくシンプルに合わせても、尖りすぎてないニャあ。英国式の直線的なダブルブレストに比べると、随分と親しみやすく感じますのぉ。
なんて、言っているうちに、もっともっと丸く柔らかい線を描くジャケットが、いよいよ登場だお。
もはや襟すらも付いていない、カラーレス。
“ m’s braque ” – collarless jacket –
¥132,000- (tax included)
ショルダーライン丸い、シェイプなし。しかし、ポケットはまっすぐの直線。
フロント留めにボタンは無く、直線的なジップ仕様。ここだけ見ると直線だらけなのでありマスです。
着ると丸い。ジャケットというよりも、もはやブルゾンみたいな丸さ。
でも、この辺りは直線だらけだヨ。
曲線の中にある直線。
グラマラスなプリントTとカットオフされたボトムスの組み合わせも、ある意味では曲線と直線の組み合わせかも。
丸いけどシャープ。シャープだけど丸い。この不思議な存在感。
曲線と直線を組み合わせれば、ほとんどすべての線を引くことができるし、なんなら数学的な観点で言うと、曲線も直線の一部らしい。つまり、曲線とは曲率が零とは限らないという意味で直線の一般化である、というのです。
ということで、お気づきですか?本ブログの文体、序盤のかしこまった物言いから、中盤~後半へかけてグニャグニャのゆるキャラみたいな文体に変化していったこと。つまり、直線と曲線の組み合わせ。いや、そんなん気付くわけないですよね。だって、うまくできなかったんだもん(スネる)。でも、これが逆説的に証明しています。直線と曲線を自在に操るなんて、一朝一夕、付け焼刃では実現できないんです。だから…?
もうお分かりですね。一見すると、どこが変なのか違和感があるのか分からないほど自然に「曲線」と「直線」を使い分けながら一着の上着を形作っている松下さんはプロ中のプロってこと。ちなみに、素材は2着ともにウール96%、ポリウレタン4%のヴィンテージファブリックです。
だから初めに言ったでしょ?「そんなこと」お客さんには関係ない、って。技術的なことがどうであれ、目に見える線だけを追っていったところで、プロの神髄には辿り着けない。だからこそ、僕らはこざかしいことをいちいち口にする前に、目の前にある一着の洋服に対してまっすぐな視線をおくるだけ。
「なんか不思議な感じがするジャケットだなぁ。とらえどころがない、というか…。でもカッコいい」
それで十分なんです。自分自身では分析・理解できない、とらえどころのないものが線となってファッションを形作っているのですから。是非、自分自身の身体で着比べて、(脳ではなく)感性で受け止めてほしいジャケットがここにあります。
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鶴田 啓
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
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