深いですか?
はい、深いですね。
これが噂のDEEP V。
CLASSより、Vネック半袖Tシャツ:CCD09UNI A です。
去年仕入れたモデルです。「Tシャツは毎年困るから」という理由でたくさん仕入れていたようです。
なんだか去年見るよりも今年見た方が親近感が湧く気もしますね。
素材は、100% COTTON。
「コットンったって、色々ありますよ」
はい、すみません。ぼくが実際に体験した質感をお伝えすると、スベスベで気持ちいいです。
100人集めてインタビューしたら、70人は「スベスベ」20人は「なめらか」10人は「スベスベでなめらかで気持ちいい」となります。
オーダーシートを見返してみたら「ROYAL ORGANIC COMPACT JERSEY」と書いてありました。説得力のある名前です。
そんな着れば一発で分かることをわざわざインタビューしなくても‥とお思いかも知れませんが、
Tシャツの着心地というのは大事ですよ。
素肌に直接着る方も多いですし。
このTシャツは、スベスベでなめらかで気持ちいです。
「今日紹介するのは深いVネック、これは深い、深いVネック‥深いんだ‥ふかいふかい‥ゴポゴポ‥」
なんて、溺れそうになっていたぼくですが、
今、海深くに酸素に満ち満ちた大きな泡の中シティに辿り着きました!
もし、おへその辺りまでバックリ開いたVネックがあったらそれが「深いVネック」になってこれは「浅いVネック」になります。
そんなあり得ないことを言われても困るよ、と言われたらおしまいですが、
要は「深い」とか「浅い」とかはそんなものかも知れませんよ‥
いや、まあ深いんですけどね。
なにも「深くない」と言って安心させたいわけではありません。「深い」ことがこのTシャツの魅力なのは間違いないのです。
「これは、深〜いVネック、深いんだ‥」
と、さっきまでのぼくみたいに構えても仕方ない、ということです。
泡シティに辿り着いたら、向かう所敵なし。
一応背中もどうぞ
1枚で着るのも気持ち良さそうだけど‥でも深さは魅力的‥
という方は単純に解決。
いつも通り、タンクトップをINするだけ
くっついてるみたいで、かわいいですね
これも、ひとつの泡シティ
上のタンクトップを見ていただいても分かると思いますが、
Tシャツにおいて「深い」ことは「これまで見えなかった部分が見える」ということです。
現に、赤いブーメランみたいな形が胸元に現れたわけですが、
「見える」のはそこだけではありません。
ベーシックなデニムジャケットの首元、襟もいつもより軽やかに
かなり格好良いテーラードジャケットにも、
Vは「そんなに背筋を伸ばさなくても」と語りかけます
ありきたりかも知れませんが、今までの服が違って「見える」。
Vはそんな単純な楽しみも思い出させてくれます。
つまり、Vが生み出す首元のスペースは、決してぼくたちを突き放したりしないということですね。
ありがとう、V。
ブイブイ。
もちろん、爽やかな白もございます。
これぞTシャツ、って感じがしますね〜
例のごとく、Vと真摯に向かい合ってきましたが、きっと世のVネッカーたちはそんなこと微塵も考えていないでしょう。
朝起きて、顔洗って歯磨いてV着てパン食って家出る、そんなとこでしょう。米でも良いですよ。
それが良いんですよね‥Tシャツって。
このVにしたって、なんにも考えなくて良いんですよ。
「今日はVネック着るぞ‥」と意気込む自分を想像してみてくださいよ‥
勝手に新鮮!ブイブイ。
いいね!
白Tデニムにサラッとコート
だけなのに「なんか良い」のはVの仕業かも
合体!
「暑くなって来たなぁ、とりあえずなんかTシャツ欲しいな〜」
って季節ですよね。
そんな方には、このVネックTがピッタリ、なんて言ってみます。
「とりあえず〜」くらいの気持ちは優に越えてくれると思います。ブイ。
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こんにちは。禅野です。最近はブログではなくフォトショップをいじっています。
この前から物撮りのハンガーを消しているのは僕です。
今日も消しました。
今日、消したのはCLASSのオフショルダープルオーバー:CCES14UNI A。
首元が大きく開いているので、消し甲斐がありましたね。
4月、ある出勤の朝。
「お店で着られる何かが欲しいな〜」と思い、店内ぐるりと見渡して買ってみたCLASSのオフショルダープルオーバー:CCES14UNI A。
男性に向けて作られた、というわけではないかもしれませんが、MANHOLEに並ぶ99%の洋服は男性に向けて仕入れている。というわけで、男性に向けたオフショルダーな時点であまり着たことがない洋服。加えて薄手のシャツ生地。全く見たことがないバランスですね。
買った当初はこの写真のようにタンクトップと合わせようかな。
と思ったんですが、僕が撫で肩なせいか、素肌に着ると肩からずり落ちてしまいます。
スウェット生地だったら肩からずり落ちても生地が伸びるからまだ良いかもしれないけれど、シャツ生地が肩からずり落ちると動きづらさを感じます。
というわけで、僕はいつも普通の丸首のTシャツに合わせています。
肌を見せられるような作りだからと言って、肌を見せなければいけないわけではありません。
スウェット生地のモデルはこういう着方をするとパイルが噛んで中のインナーがもたつくことがあったんですが、布帛だとそれもあまり感じませんね。似たような形だけど、生地が違うと全然違う。
悠人くんのようにパーカーの上に合わせてもいいです。
見たことがない洋服。着方も特に決められていないので色々組み合わせて楽しんでみましょう。
見たことも着たこともない洋服:CCES14UNI A。
見たことがない洋服≠誰からも必要とされていなかった洋服なんでしょうかね。
そういう洋服は色々な意味で扱いが面倒な洋服な気がするんですが。。。
このCCES14UNI Aはコットン100%で普通に洗えるし、別にサイズ感が窮屈なわけでもないし大きすぎるわけでもないし、首元が大きく開いている以外は普通の洋服。
ちなみに写真で僕と悠人くんが着ているのは僕の私物です。
洗いざらしで気軽に着やすいという点は「洗いざらしで着られるけど、洗いざらしで着るよりも普通にアイロンやスチームをかけて着た方がかっこいいシャツ」よりもむしろ、CCES14UNI Aの方が上かもしれません。シャツ生地だしカフスもついているけど、シャツというよりもカットソーに近い。薄手で首元が大きく開いているので涼しい。
見たことがない/着たことがないバランスなのに、僕が実際に着ていて感じるのは良いところばかり。
この洋服、なんで今まで無かったんだろう。買って良かったなあ。
あと、この洋服を着ていて「それ、良いですね。僕も試してみていいですか?」とお客さんが声をかけてくれたのも嬉しかったです。ハンガーを綺麗に消すのも楽しいけど、お客さんと話す方が楽しい。
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先月末に仕事で大阪へ行く機会がありました。1泊2日の仕事を終えて、せっかくなので翌日まで延泊することにして3日目はぶらりと京都へ出かけることにしました。ちょうどタイミングよくKYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)が開催中だったので、レンタサイクルを使って市内に点在するあちこちの会場をはしごしながら鑑賞することにしました。
こんにちは、鶴田です。
僕が最後にたどり着いたのは京セラ美術館内にある川田喜久治のブース。伝説的な写真集「地図」の展示でした。世界的に著名な写真家・川田喜久治の作品は「現実物質と現象世界の交差を写し見る世界」と評されることも多いようです。
うっすらと透け感のあるコットン生地。不規則なピッチのストライプを織り柄で表現した白いシャツ生地に、不規則なパターンの黒いプリントが施してある。上の写真で言うと「白がシャツ生地本体、黒が透けていないシャツ生地ストライプ部分、グレーが透けているシャツ生地に黒いプリントが乗っている部分」と…何を言っているのかさっぱりわかんないよ!と言われてしまいそうな、この説明も…。
少し離れた位置から眺めてみると、ハイ、ご覧のとおり。単なる「白黒いシャツ」となるわけです。
m’s braqueが得意とするアイテムのひとつ「スタンドカラーシャツ」は、例えば同ブランドの代表作・ハーレムパンツも連想させるようなどことなくエスニックモチーフなアイテムとして過去のコレクションにも繰り返し登場してきました。
通常ではカフスボタンに使われそうなほど小さい10㎜径のフロントボタンも、m’s braqueならでは。クラシカルな印象です。
エスニックやクラシックという要素に共通して言えるのは「伝統的、つまり過去の一点から現在まで脈々と受け継がれてきたスタイル」ということ。それらが在る場所が都会なのか荒野なのかアフリカなのかパリなのか日本なのかはさておき、昔も在っていまも在るということ。時間軸の話です。
或いは、この透けるほど薄い「ストライプ」というモチーフは、その時間軸の象徴であるとも言える。
一方で、その「伝統的なストライプという柄」をすべて覆い隠してしまうほど全面にびっしりと配された、「鱗」なのか「雪道の足跡」なのか「幾何学」なのか判然としない、柄。
この柄を纏うことで「スタンドカラーのストライプシャツ」は伝統が束縛する重たさから軽やかに逸脱を始める。
歴史と幾何学が交差する。
とはいえ。
この文脈で、冒頭で紹介した川田喜久治の作品、つまり「現実物質と現象世界の交差を写し見る世界」を回収することはできません。それほど軽い作品では到底ない、あれは。
しかし、ひとつだけ言えることがあるとするならば、ファッションもまた「現実物質と現象世界」が交差する世界のひとつです。例えば目の前にある洋服。例えば、トレンドという現象。いずれも人間という存在が生み出した、たしかなものと不確かなこと。近くで凝視しても見えないものが遠景から浮かび上がることのある世界で、たしかなものと不確かなことが一瞬で入れ替わることがある。
衣類という身近なものを触媒として、そういった不可思議な気分を誘発することができる点で僕はファッションが好きです。本来は実体化不能なものをなんとかして実体化しようとする試みは、すべての写真家が映画監督が小説家が建築家が画家が舞踏家が音楽家が行ってきたことであり、ファッションデザイナー・松下貴宏が挑み続けている世界と同じであると思っています。そして、僕がファッションという言語化不能なはずなものを言語化するためにあがき続けていることにもまた、同じ願いが込められていると思って(思い込んで)います。
こういった人間の行いすべてが近くで見ると小さな点であり、しかし俯瞰で見ると大きな地図となっている、歴史となっている。たったシャツ1枚から、これほど壮大なテーマを想像すること自体、あるいは滑稽なことなのかもしれません。しかし、僕にそう思わせた時点で、このシャツには(例えば僕が妄想したとおりの)壮大な意味があり、一方で少し離れた位置から眺めてみると、ハイ、ご覧のとおり。単なる「白黒いシャツ」となるわけです。
さぁ、この「スタンドカラーシャツ」は、果たして何柄ですか?
意味があって、意味がない。
松下貴広は、やはり、たしかにデザイナーなのです。是非、このシャツに袖を通して感じてみてください。言語化不能なものは、肌で感じるしかないのです。
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いかがでしょうか?ボーダーT。
CLASSより、みんな大好きロンTです。
素材は、93% COTTON、7% POLYESTER。絶妙な割合ですね。
ボーダー、Tシャツの柄の中でも指折りの知名度なのではないでしょうか。
普遍的な柄と言っても文句をつけてくる人はそうそういないでしょう。つけてくるんだったらどんな文句なのでしょうか?
文句おじさん、入場
「普遍的っていうのはね‥」「ボーダーっていうのは元々ね‥」「分かる?そういうこと」
こんなヤツは牢屋にブチ込みましょう!あら、よくお似合いで‥
つまらない冗談は置いておいて、
言いたかったのは、ボーダーTシャツを着るのに理屈はいらない、ということです。
ボーダーTに、理屈はいりません。
デニムにボーダーT、革靴
俗に言う、フツウの組み合わせではないでしょうか?
こんな声を聞いたことがあります。
「ボーダー、逆にムズいんすよねぇ」
自分では思ったことはなかったので、ほへ?となりそうでしたが、
確かに、その気持ちは分かる気がしてきました。
ボーダーって、街行く人を眺めていれば、色々なタイプの人が着ているし、多分家の中とかで着ている人もいるだろうし‥
つまり、こう言いたいんですよね?
「なんか普通じゃないですか?」
なるほど、そういうことでしたか。
それなら答えは簡単です。
「実は普通じゃないし、案外普通なところが良いんです」
禅問答みたいになってきましたね。
きっと、これが普通のボーダーTだったらこうはならないはずなのですが‥
でも、普通なところも魅力には違いありません。
ぼくの頭がぐちゃぐちゃになってきつつあるということは、きっと読んでくださっているみなさんも、きつつあることでしょう。
ぐちゃぐちゃとは程遠いボーダーに、ぐちゃぐちゃにされるとは‥
よし、まずは普通じゃないと思われるところを見ていきましょう!
アイボリー、緑、アイボリー、緑、赤、緑、アイボリー、緑、アイボリー
ボーダーボーダーと簡単に言っていましたが、かなり繊細な連なりでしたね
おや、アイボリーの部分って‥
うっすらと透けています
透け透けというか、これぞ透け感というやつですかね
よく見ると、ネックもかわいいですね
肩のディテールもかわいい
「普通」だとか「普通じゃない」とかは、正直どうだって良いことです。
どう思うかは人によるところが大きすぎます。
なんだか結局理屈をつけようとしていましたね、危ない危ない。
理屈抜きでぼくが思ったことをお伝えします。
「ボーダーTでフツーなはずなのに、なんか着るとズレる」んです。
その微妙な「ズレ」みたいなものが、良いのだと思います。
ボーダーTを「普通」で味気ないと思っている人と
ボーダーTを「普通」に着ている人
その間に、そのズレが作用している気がします。
「なんかこのボーダー、良いかも?」ともなるし、「なんか新鮮、こんなボーダーもいいな」ともなるわけです。
都合よくズレているんですね、このボーダー。
そのズレは、ちょっと変わったディテールから来ているのかも知れませんしそうでないかも知れません。
スウェットのインナー
ベストの中
超カッコイイレザーの中
薄くてかわいいロンT、一枚で着るの、気持ちいですよね
でもそんなロンT、何かの中に着てかわいくない訳がないんですよね
独特の雰囲気がある Carhartt
どう見ても普通じゃないパンツ
ボーダー
こんなに都合の良いボーダーロンT、なかなか無いのではないでしょうか?
こんなに都合の良い人間がいたとしたら、大体裏があるんですよ。
でもこのボーダーは、裏もしっかりかわいいボーダーです。
ちょっと、透けて見えますしね。
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以前、中台から奪い取ったカットオフデニムショーツ。
フルレングスとショーツ、仮に同じ値段で並んでいたらフルレングスを買ってしまうかもしれないけど、ショーツだからこそ、この巻き縫いが僕には良く見えます。
中台はその後どこかで505のカットオフショーツを買ってました。それはなんかポケットが大きく見えてかわいいんだよなあ。こういう欠けた洋服は元々の物が持っている特徴が欠ける前よりも際立って見える点が面白いですね。
で、カットオフデニムショーツ。短いので物理的に涼しいです。
デニムは「何着ればいいかわかんないや」っていう時に穿けるけど、夏は蒸れますね。
が、カットオフしてしまえば涼しい。見た目も涼しい。元のサイズが大きいと余計に涼しく感じます。
今の時期だと「まだ着たいけど、もう暑くて着れないかもな〜」という洋服も「着ようかな」って気持ちになるから良いですよ、デニムに限らず5月からショーツ。冷房効いてると寒いですけどね。
だから尚更「まだ着たいけど、もう暑くて着れないかもな」という洋服も「着ようかな」って気持ちになりますね。テーラードジャケットやスウェットシャツ、長袖のコットンニットなど。
本末転倒な話だけど、洋服のコーディネートなんて案外そんなものなのかも。
はい、ここまではただの私物紹介。禅野くん、付き合ってくれてありがとう。
ここからが本題。
僕の中で「カットオフのデニムショーツを穿いている男」といえば、CLASSの堀切さん。
CLASSの洋服を着ていると「CLASS、昔っから変な洋服作ってるよね〜」という正しい言葉をもらいますが、昔から変な洋服を作ってる、というよりも昔から好きな洋服を作っているのかもしれません。
好きな種類が人よりもたくさんあるんでしょうね。「カットオフのデニムショーツを穿いている男」という印象だけでなく今日紹介するショーツからもそれが、確実に感じられるように。
CLASSのショーツ:CCES08UNI A。
Hangten/Lightning Bolt/Town&Country/Ocean pacificなどを始めとする60年代、70年代のサーフスタイルを彷彿とさせるけど彷彿とさせない2024年の洋服。
Navy/BlackはDormeuil社の英国製トニック。L.grey/C.greyはポリエステル混のウール素材。
テーラードの要素を感じる作り、生地の切り替えられたフロント/サイド。
サイドシームは陰陽のようなデザイン。
2024年。
時代が追いついた、というよりも僕らの気持ちがようやく追いついたので、今年は思い切ってオーダーしてみました。いや、思い切ってではないか。穿きたくてオーダーしました。
短い丈のショーツ、僕はデニムショーツを穿くことで慣れたし、お客さんも去年のパンチングショーツである程度目が慣れた頃ではないでしょうか。
CLASSは度々こういったビーチショーツをリリースします。
売れているのを見たことがありませんが、懲りずにまた作っています。
きっと、本当に好きだし本当に良いと思いながら作っている。
嘘や打算が無くて清々しい、実にCLASSな洋服です。
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