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2020/08





” F.LLI Giacometti “
– FG501.012 – [ OXFORD SHOES ] ¥101,000+TAX-




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

今日は朝からお客さんと一緒にのんびりしてしまいました。
気付いたらこんな時間。
書こうと準備していた靴のBlogは明日書きたいと思います。


それではまた。




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河上 尚哉

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こんにちは。
MANHOLEの中台です。



ここ最近食べ過ぎている…。

少し前、実は結構痩せたんですが、夏休みで油断してしまいました。
そのままの勢いで食欲は既に秋。

食欲を抑えるためにも何か洋服を買いたいところです。




” NICHOLAS DALEY “
– DENIM TWO PLEAT TROUSER – ¥58,000+TAX-



NICHOLAS DALEYでは定番リリースしている型。


ほぼ黒に見えるくらい、深く濃いインディゴ。
コットン100%、生地目はキャンバスに近い。
どう見てもデニムでは無いんだけど、ニコラスの中でこの生地はデニムらしい。
腰回りはゆったり、裾に向かって極端にテーパードしたシルエット。



日本では”ボンタン”のシルエットに近いのかな。
最近ではあまり見かけない気がしますが、僕が学生の頃は”短ランにボンタン”のオールドスクールなヤンキーはよくいました。


千葉だけですかね…。









今の気分で色々と合わせる靴を試行錯誤した結果、ローファーに合う。
ヤンキーのファッション感覚もあながち間違いではないのかも。

そして一緒に合わせたNICENESSのカーディガンもカッコイイ。
欲しい。


ここまで書いて思い出したけど、河上は先日入荷したチャッカブーツを見て「ロールアップしたニコラスのパンツに合いそうだね〜。ロールアップなんて長いことしてないけど。」と言っていた気がする。
今は暑いからローファーを持ってきたくなるけど、季節が進むにつれて合わせたい靴が変わってくるパンツなのかもしれない。

詳細はまた河上にお願いしよう…。


それでは皆さま良い週末を。






最近は南米もアツい。





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中台 竜郎

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ロングシャツ




こんにちは。
MANHOLEの中台です。



洋服が欲しい。

ここ最近暑すぎて短パンしか買っていない…。
秋冬物もちらほら入荷してきている。

僕もそろそろ我慢の限界です。



” ULTERIOR “
– BOUCLE STRIPED LONG SHIRT – ¥38,000+TAX-


最近そのワードすら聞かなかった”ロングシャツ”。
なんだか久しぶりに着てみたけど良いかもしれない。

特に、河上は最近フレアパンツが多いから尚更気に入ったのかなあ、たぶん。
たしかにフレアと合わせたくなる。










いつものワイドパンツでも何も問題ない。
それでもバランスの違いは楽しめます。


個性的なディテールも大げさに主張しない。
どことなく和の精神を感じる。
色は雰囲気のあるネイビー。









涼しくなったらこんな感じで着たい。
適当な古着のフレアパンツとの相性も良いです。


インナーに着たFRANK LEDERのマシーンニットも最高だな…。
欲しい。


着丈が短いモノを合わせてみても楽しそうです。
詳細の説明は、後日河上にお願いします。


それでは、また。










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中台 竜郎

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こんにちは。
MANHOLEの河上です。

「これは絶対にデザイナーさん本人が欲しい(作りたい)という理由だけで作ったんだろうなあ。」なんて物をたまに見かけます。

いらない人はとことんいらないんだろうけど、気分にフィットする時は値段気にせず欲しいと思ってしまうもの。




ソックスはCorgiのものしか置いてなかったMANHOLE。
「流石にCorgiのソックスだけだと提案的にも値段的にも不親切だよなあ。」なんて思っていたけど、別にそんなに本気で探す気も無かった。

そんなタイミングで出会ったNICENESSのソックス。
パッと見ただけで明らかに良い。

聞けばカシミヤワッフルソックスらしい。
甲側にカシミヤを使用し、底側をコットンで編み立てることでカシミヤソックスの課題である毛羽立ちを抑えているそうだ。
通気性と耐久性を考慮したうえで、 履き口を2重で編み立て、ゴムの締め付けを無くした新しい履き心地。

冬場でもサンダルを履きたい僕は、冬場でサンダルを履いていても寒くなさそうなソックスを探していた。
Corgiで作ろうと思っていたけど、それは置いておいてこれは良さそうだ。
もしかするとサンダルと合わせたら流石に寒いかもしれないけど、そういうことじゃない。

値段を聞く前に「これ、絶対に買います〜。」なんて調子のいいことを言ってしまった。

値段を聞いてびっくりしたけど、バレたくないから平静を装った。
一足¥15,000+TAX-。
打ち間違えじゃ無い、一足¥15,000+TAX-だ。
色展開は3色、サイズもS/M/Lで3サイズある。


と言っても、欲しいと感じた気持ちは嘘ではないからまあいいか。と思っていたけど、冷静に考えたらこのソックス1足でスニーカーが2足くらい買える値段であることにお店に帰ってから気付いた。




本当に欲しい気持ち半分、見栄を通してしまった気持ち半分のソックスが昨日届いた。

50sのミリタリーソックスをベースに、新しい解釈でつくられたホールガーメントのカシミヤワッフルソックス。

とりあえず売り場に並べてみた。
やっぱり良い。
売り場映えもなんかしている気がする。


あとは共感してもらえる人を探すだけだ、…いないかしれない。



” NICENESS “
– BOONE – [CASHMERE WAFFLE MILITARY SOCKS]
Size: M / L
¥15,000+TAX-



デザイナーさんには常に「自分が良いな、と思ったもの」を作って欲しいと思うしそれを応援していきたいと思う。

「良いと思うんですよね〜。」と言いやすいようで、言いづらい日本では、共感してくれる人の存在が少なからず必要で、僕らは信頼のおける人にとってそういう存在にもなりたいと思う。

僕たちは僕たちの良いと思うもの、人に試して欲しいものを「良いと思うんですよね〜。」とお客さんに紹介することが出来るエゴイスティックな商売をしている。
エゴイスティックな商売をするためには、それを許してくれる優しいお客さんと同じくらい、エゴイスティックな物作りをしてくれる人が絶対に必要で、絶対的に信頼のおける存在になって欲しいことを期待してしまうし、その期待すら裏切って欲しいとも思う。

なんて偉そうなことを書いているけど、本当は、冷静に考えるとエグい値段のソックスに僕はまだまだビビっている。





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河上 尚哉

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こんにちは。
MANHOLEの河上です。

FRANK LEDERのデリバリー第一便が届きました。
マシンニット2型、ハンドニット1型、シャツ1型、ウールのブルゾン1型、ウールのカーディガン1型。

個人的にもFRANK LEDERは長く見続け、買い続け、お客さんに渡し続けているブランド。
FRANK LEDERのせいで行ったこともないドイツの事を3年間くらいずっと考えていた時期もあります。
良くも悪くも急激な方向転換をしないブランドでもあり、デザイナーの気分やアトリエの環境や市場の動向などに合わせて静かに、少しずつ変化を続けてきたマイペースなブランドのような気がします。

設立から時間の経ったブランドにありがちな話だなあ、と感じるのですが「FRANK LEDERは昔の方が良かった。」という感想を僕はここ数年、毎年誰かしらから伝えられて返答に困る瞬間があります。
確かにブランド設立からしばらく続いた「この人の頭の中はどうなってるんだろう?」みたいな静かに激しく爆発していたクリエーションは、ここ数シーズン表面的にはすっかりなりを潜めているように感じます。

ただ、僕はまだ「FRANK LEDERは昔の方が良かった。」という風には感じず、「昔のこれがかっこよかったね〜。」くらいにしか思ってません。


自分と同じように、デザイナーの気分や状況、周りの環境も変わっていくのです。
僕らに出来るのは、毎シーズン「その人に期待をし続け、良いと思うものを探す。」という事だけ。

もちろん完全市場主義に変化した場合や、様子がおかしいなあと感じた場合や、良いと思っていた部分が致命的に変わってしまった場合、僕らの意識はこのブランドから離れてしまうかもしれませんが、そうでない限りは「昔の方が良かった。」という理由で諦めてしまうと、自分の気分の変化をデザイナーに責任転嫁しているようで心がもやもやするのです。





FRANK LEDERのマシンニット。
糸や編み方を変えながらリリースし続けているもの。
シンプルな作りながら、ブランド特有の生地感や色、雰囲気を纏っているので定期的に仕入れています。

「今回もマシンニット良いのあるといいなあ。」と、期待しながら見に行くと絶妙に「コレジャナイ」感が出ている物をリリースしているタイミングもありますが、全然期待しないで見に行くと気分にフィットする物が見つかるから不思議です。




今回は特に色が気に入りました。
映画の中に見るような、くすんだブルーとバーガンディ。
クルーネックと、タートルネックの2色2型。

あとはサイズ感も良い。
大きすぎも小さすぎもしない、一枚で着てもジャケットのインナーに用いても成立するくらいのサイズ。
毎回イメージしたバランスよりも小さく上がってくるので、MANHOLEではMとLのみオーダー。
僕はこのニットも家で洗うので、そういう意味でも毎回少し大きいサイズを買っています。



” FRANK LEDER “
– MACHINE KNIT – ¥48,000+TAX-



「昔の方が良かった。」と感じる方がいる一方で、今売り場に並んでいる物を「かっこいい。」と感じて買ってくださる方もいらっしゃいます。

デザイナーが変わった/生産背景が変わった/アシスタントが変わった/お金が無くなった/ライセンス化された等。
ブランドが変わってしまう:「昔の方が良かった」に繋がる要因は数多くあるかもしれませんが、FRANK LEDERの場合はそれを感じさせない。

設立当初にこんな主張を掲げたブランドが、マインドを変えてまでブランドを存続させる理由が無い。
だからこそ、来シーズンも期待を胸に、良いと感じるものを探してみたい、と思えるのかもしれません。



今シーズンのMANHOLEでの買い付けは「これはいい、これは無い。」と、僕が切って貼って出来た隙間を「ブランドの事はよく知らないけど、俺はこれが好きだ。」と中台に埋めてもらった内容だと思います。(まだ全然届いてないけど。)




MANHOLEでは「昔の方が良かった。」ではなく、「昔を経て今がある。」と、感じてもらえるような紹介の仕方をしていきたいのです。
少なくとも、FRANK LEDER自身がFRANK LEDERである事に飽きてしまうまでは。






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河上 尚哉

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横顔の靴






こんにちは。
MANHOLEの河上です。

靴が届きました。F.LLI Giacomettiのチャッカブーツ。
男性的な印象のディテールが詰まっているはずなのに、優雅な上品さを感じる靴。





3アイレットのチャッカブーツ。
トゥの形状はセミスクエア。
底付けはハンドソーンノルベジェーゼ。
木型はTANINO TR。
インサイドストレート/アウトサイドカーブ、高いヒールに合わせた木型設計。



この靴の何を気に入って仕入れたかというと、全部気に入って仕入れました。

ブーツはブーツでも、脱ぎ履きの楽なチャッカブーツ。
丸みを帯びたセミスクエアトゥだけど、ノルベジェーゼのすくい縫いの糸で甲が低く見える点も面白い。
ヒールも男性的な積み上げなのに、高いヒール設計のせいか男らしさよりむしろエレガントな印象を覚えます。

甲革は前回のシングルモンク同様、チャールズ・F・ステッド社のスーパーバックを採用。

フレンチに憧れたイタリア人が作ったようなデザイン。
木型の名前であるTANINOもここに繋がるような気がする。

ソールはヒドゥンチャネル。
堅牢なノルベジェーゼ製法で底付けされていますが、この木型のチャッカブーツはサイドと甲、踵で足がフィットした上で足首で靴を前に持っていける為、下ろしたてでも履き馴染みは悪く感じないはずです。




横顔の綺麗な靴。
鼻面も長くヒール高もあるので、「フレアパンツに合わせたいな。」と思いながら仕入れました。

まず試してみるフレアパンツは、デザイナーズやメゾンブランドなどを選ぶ必要は全くありません。
適当な古着で大丈夫です。



数シーズン継続的に紹介していたモンキーブーツ
ある程度行き渡ったし、僕がずっと履いていた物は先日どうしても欲しそうだった若者に奪われてしまいました。サイズも奇跡的にちょうど良かったし、まあいいか。

「何かモンキーブーツの代わりになるものは無いかなあ。」と思っていたタイミング。
このチャッカブーツはちょうど良い気がする。

モンキーブーツに足入れした時の直感的なものも感じることが出来た。
何より着脱が楽で、踵で高いソールを感じる瞬間が心地よい。


” F.LLI Giacometti “
[ FG564 ] – Chukka Boots – ¥110,000+TAX-



靴は小さな面積に細かなディテールがたくさん詰まっている。
靴のバランスが変わると、合わせたいパンツも変わる。

「なんか違うんだよなあ。」なんて思う気持ちは、靴を変えると大抵収まってくれる。
靴を買うのは楽しくてやめられない。





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河上 尚哉

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BLESSの和


外国人が表現する”日本”は、日本人にとって外国以上に外国的だと思う。
そこに嘲笑/敬意/憧憬など、どんな感情が含まれようと僕らにとってそれは日本では無い。

これは日本人が思い描く”外国”もきっと同じ。
他人に受け入れられるか受け入れられないかは置いておいて、やってる本人や受け取る人が満足できればそれで良いのかもしれない。

かくいう僕は、あまりにも表に出すぎた” 和 “があまり得意じゃない。
常にそこにあるものだからこそ、綺麗に飾り立てて値段がついているのに違和感を覚えてしまう。
静かに厳かに、丁寧に手入れをされてそこにあるものに対してお金を払うのは別に悪い気がしない。

身につける本人が意識できないほど、自然に溶け込んでいてほしい。
いずれどこかのタイミングで気付く瞬間にこそ、本当の和を感じられるような気がする。




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

MANHOLEがオープンする際もラックに並べていたBLESSのカシュクールパーカー。
普遍的なプルオーバーフーディを、BLESSらしい自由な解釈により全く新しい洋服に見せてくれている。

「全く新しい」と言っても、特にこれ見よがしなテクニックなどは感じさせない。
今まで無かったのが不思議なくらい、自然にそこにある。

特徴的なのはフロントの前合わせのディテール。
2019年に仕入れた当時は、カシュクールモチーフのフーディだと思っていたので全く意識もしなかったけど、最近仕入れ直して日本的な和のディテールだと感じた。
改めて自分が何も考えていないことを思い知らされる。悲しい。


去年はまともに紹介する間も無く売れてしまったけど、このフーディはフーディなれど、ブルゾンのような、ジャケットのような。中庸な使い方の出来るBLESSらしいデザインである。
中に何を合わせようが、上から何かを羽織ろうが、着る人の思いつきにペースを合わせてくれる。



” BLESS “
[ V-hood sweater ] ¥79,000+TAX-



外国人が表現する”日本”は、日本人にとって外国以上に外国的だと思う。
そこに嘲笑/敬意/憧憬など、どんな感情が含まれようと僕らにとってそれは日本では無い。

これは日本人が思い描く”外国”もきっと同じ。
他人に受け入れられるか受け入れられないかは置いておいて、やってる本人や受け取る人が満足できればそれで良いのかもしれない。





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遠くの雷





雨が降っている、遠くで雷の光が見える。
普段は気が滅入るような帰り道。
静かな雨と雷の音は、さっき聞いた音楽の余韻のようでなんだか心地がよい。




こんばんは。
MANHOLEの河上です。

文盲なだけでなく、音盲の僕。
さっきまで、ライブ配信に出演するというお客さんに誘われて、裏の” 月見ル君思フ “でライブを聞かせてもらっていました。

関係者のみ、機材だらけのイレギュラーな空間。
文字通り舞台裏から覗き込むライブ感の強い演奏は、こんな深夜にブログで気持ちを消化したくなるくらい、とても楽しかった。

悠人と、悠人の友人:アミン君と、僕。
本当は予定があったのに僕のパワハラで2時間近くライブに付き合わせてしまった悠人とアミン君とも、「楽しかったね〜。」なんて話しながら三人ともニコニコと帰ることが出来た。(はず。ごめんね。)




正直、僕はあの場に招かれたのが申し訳なく感じるほど「演奏がどう、生音がどう、機材がどう。」とかが全然わからない。圧倒的に経験が足りない。知識もない。

そんな何も知らない僕でもあの場を心地よく楽しむことが出来たのは、目の前で演奏している人たちが本当に楽しそうで、アドリブの強い場面でも感動してしまうくらい息があって、その度に最高に楽しそうにしていたから。プロフェッショナルだと感じる。



知識や経験はこなすためではなく、楽しいことをより楽しむ為にあるんだなあ。なんて、明日のやる気を知らない音楽から貰ったような気がする。

知らない誰かに知らない何かを楽しんでもらうために、僕らももっと今の環境を楽しまなければならない。

タイミングよく、遠くの雷は涼しさも連れてきてくれそうな予感がする。






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物の力







こんにちは。
MANHOLEの河上です。

この帽子は、ずいぶん長い事帽子をかぶっていない僕が「良いなあ。」と思う帽子。
別にかぶってもいいんだけど、かぶらなくてもいいと思っている。
あと、MANHOLEのお店の雰囲気や適当に揃えた什器になんとなく合うような気がする。


自分がかぶらなくても、「こうかぶりたいなあ。」というイメージは持っている。
そういうイメージは僕の代わりに中台や悠人やお客さん等、僕以外の人が形にしてくれるし、なんだったら僕のイメージを簡単に超えてくれる。

洋服は自分が「良いなあ。」と思ったものを、自分が着ずに人に着せても楽しむことが出来る。




正直言ってこの帽子に特筆すべき点は無い。
なんで「良いなあ。」と感じるのかはわからないけど、なんか「良いなあ。」と感じさせてくれる。

あまりにも物に対して説明する事が無くて「これはニコラスの母ちゃんをはじめとする縫い子さんチームが作ってるんだよ。」なんて、息子の為に頑張るお母さんの愛をお客さんに訴えている。
本当に愛が詰まっているかどうか、定かではない。



” Nicholas Daley “
– Jute Beret – ¥28,000+TAX-



僕らの薄い説明なんて必要もせず、この帽子は毎シーズン、必ず気に入って持って帰ってくれるお客さんが現れる。

Nicholas DaleyのHAND CROCHETシリーズは、そういう不思議なパワーを感じさせてくれる。



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謎の紐





昨日はちょっと涼しい気がしたので、神保町へ本を買いに行きました。

日々溢れ出ているのか、無理やり絞り出しているのかわからない、僕の頭の中のゴミのような思いつきをまとめる為に、たまには人ではなく紙に頼ってみようと閃いたからです。
あとはなんか買い物がしたかったから。

神保町へ買い物に行くときは何故かいつも夏のような気がする。
そのせいか、僕の中での神保町は暑い街。
昨日もひどく暑かった。

着いてすぐに煙草を吸う為に喫茶店を探す。
普通に座りながら、飲み物を飲みながら煙草が吸える喫茶店がすぐに見つかる、というだけでその街が好きになれる気がする。

喫茶店で行く場所を3〜4箇所決めて本屋さんに向かう。
一番最初に着いたお店に入ってすぐ、ちょうど探していた本が2秒くらいで見つかった。
正直僕のような文盲が探している本なんてそんなに珍しい物でも無いんだけど、「あればいいなあ。」くらいの気持ちで探していた物がタイミングよく目の前にあるお店はなんだか気分が良い。

まともな探し物が出来るほどの知識も無い僕は、とりあえず適当にパラパラとめくって気に入ったものをレジの上に置いて行く。
「内容同じだけどこっちの方が安いよ〜。飾るんじゃ無いんでしょ?」と、店主のおじさんが勝手にすり替えてくれる。悪い気はしない。

おじさんが「これ、いいよ〜。」と勧めてくれたものも見てみる。
確かになんか良さそう。
帰ってゆっくり見たい、隣でおじさんが喋り続けている、結構高いけど買うことにした。
「あ、これ” 破れ有り “って書いてあるよ! 中しっかりと見た方がいいよ!」
・・・結局おじさんと2人でじっくり一ページ一ページ確認することになった。
結果的に破れはなかったけど、何故か安くしてくれた。気分が良い。


まだまだ店内を見たかったんだけど、おじさんは僕に本を売るのに満足したのか、それ以降ず〜っと僕の隣で本以外の事を喋り続ける。
僕も本を探すのを諦めて、おじさんとず〜っと喋ることにした。
その間も外に置いてある数百円の文庫本を持ってお客さんが入ってきて、おじさんに小銭を渡して帰って行く。

喋り疲れたタイミングで会計をする。
「郵送も出来ますよ。」と言ってくれたんだけど、帰ってすぐに読みたかったから持って帰ることにした。

あと一冊追加していたら、重くて持って帰れなかったかもしれない量。
多分考えすぎだけど、おじさんはこれを見越して喋り続けてくれたのかも、と思うと少し嬉しい気持ちになる。

来た時に入った喫茶店で再度コーヒーを飲みながら、楽しかった3時間を思い出す。
「こんなに楽しいなら月一で来ても良いかもなあ。」なんて事を考える。
帰り道、両腕にブラ下げた本のあまりの重さにめげる。やっぱり月一は無理だ。

結局疲れてしまって、頑張って持って帰って来た本を読まずにその日はそのままダラダラと携帯で漫画を読みながら寝た。

なんとなくコツは掴んだ。次はもっと楽しめるはず。


” NICHOLAS DALEY “
– HAND CROCHET LANYARD – ¥17,000+TAX-




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

決して適当に買い付けをしているつもりは無いんだけど、「これはなんで買ったんだろう??」みたいな気持ちになる物がシーズンに2,3個紛れ込みます。

今日紹介するNICHOLAS DALEYのHAND CROCHET LANYARDもその内の一つ。
どういう使い方でお客さんに紹介しようと思ったのか全く覚えていない。




確か「ウォレットチェーンのように〜」という説明を受けた気がするんだけど、僕はウォレットチェーンをした事が無いし、良いと思ったこともつけたいと思ったことも無い。
だから、こういう提案の仕方は想定していないはず。




ルックも見返さないし、調べるのも少し面倒だったのでしばらく考えて思い出す。
「そういえばなんかベルトみたいに使っていたかも…!」

試しにつけてみる。



32インチくらいまで成長した僕のウェストにはぴったり。
ただ、お客さんの腰回りは僕らよりもずっと細い。
このままだと「これをベルトに使おうとすると僕には大きいです。」と言われ続け、オススメするたびに「ぐぬぬぬ…」となりそうな気がする。
もう少し提案の幅が欲しい。



片方だけベルトループに引っ掛け、もう片方のループはカラビナのように使う方法。
これは割と理にかなっている気がする。
鍵が必要なタイミングで、常に鍵を探している僕の生活スタイルにもぴったりだ。
ただ、僕は腰にジャラジャラと鍵はつけない。
もう少し提案の幅が欲しい。



中台が適当な顔をしながら「首に巻けば?」と言って来た。
試しにやってみる。
太いしチクチクする。却下です。やるなら中台がやればいいと思う。



そういえば昨日紹介していたバッグの肩ひもは、HAND CROCHET LANYARDの長いタイプ。
こういう風に使う事をイメージしていたのかも。。。

と、やってみようとするも、僕は鞄を持っていない。
入金用に使っているbagjackのポーチにつけてみる。




残念ながらbagjackの空気感とは全く合わないけど、なんとなくこの使い方がしっくりくる。
ちょうどいい鞄を探さなければいけない、というハードルは付いて来たけど悪く無い気がする。




結局答えは出ない。
多分興味の無い人が見たらただの紐。
色によっては謎のメダルが付いている。

少し興味を持ってみるとたくさん可能性が出てくる。
僕らはその興味を持ってくれる誰かにたくさんの可能性を伝えられるように/考える事が出来るようにしていきたい。


物を買う行為は楽しい。
誰かに勧められて買おうと、自分で進んで買おうと「買う事を決めた。」という決断の後に、買った物に対して色々な質の時間を過ごす事が出来る。





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河上 尚哉

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