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2024/08




2、3年前だったか、ある秋の日、ぼくは(確か)中台さんにこう言われました。

「おまえ、またピーじゃん!」

確かに、その時ぼくはピーでした。デニムのピー。
「また」というのはぼくが普段からカーキのピーだったし、茶色い厚手のピーだったりもしたからです。

「たしかに‥またピーですね」

と、何故かちょっと照れくさそうに答えました。
たぶん自分ではそれまで気付いていなかったからなのでしょう。無意識の好みって、思いがけず人に言い当てられると、なんだか恥ずかしいですにょね。恥ずかしさを思い出して、にょね、なんて打ち間違えてしまいました、よね。

とにかく、ぼくはピーが好きみたいです。



というわけで、NICENESSのピーです。
型名は、I.D.MCLAGAN。
インディゴ染めされた、メルトンのピーコートです。100% ウール。

やっぱりぼくはピーコートが好きです。
なんで好きなのかな、と考えてみましたが都合よくひねりの効いた理由は思いつきません。
ふつうに、形が好きです。
でっかい襟が好きだし、ボタンがちょこちょこ並んでいるのも好きです。
閉めてもいいし、開けてガバッと着てもいいのが好きです。
スマートな雰囲気もありつつ、意外とゆったりしていて適当なところが好きです。

いやはや、こんなにまっすぐに気持ちをぶつけると、また恥ずかしくなってきますね。
照れ隠しに、もう(ピーーー)とか(ピーーーー)とか言っちゃいたくなります。



このピー、ピー好きのぼくに言わせると、ただのピーではありません。
と聞くと、あたかもぼくがこのピーについて知り尽くしていたかのように思えるかもしれませんが、
決してそうではありません。

「あーこのピーかっこいいピーなー」こんな感じでボケーっと羽織りました。
鏡を見て、「やっぱりいいピーなー」と思いました。
まず驚いたのは、生地のなめらかさ。
「メルトン」と聞いてまず想像するのは、あのあのガシガシした生地の感じ。
しかしこのメルトンは、しっかり厚みがあるのに、なめらか‥とても気持ちいいです。
そしておもむろに手をポッケに突っ込んだり、襟やボタンをまさぐってみたり‥
やっと「あ、これはただのピーではないピー‥!」と気づけたわけです。


丁度突っ込みたい位置に、ハンドウォーマーポケット。
入り口にはしなやかなレザー。
そして内部には暖かみのあるコーデュロイ。
至れり尽くせり。
手どころか心まで(ピーー)です。


サイドのフラップ付きポケット。
内部にはもはや当たり前のようにコーデュロイ。
フラップには色気のある裏地が施されています。


ぴぃ‥っと一息


それどころじゃないピー。



襟です。立てました。
大きくてかわいいメルトンの裏地には、全面にこれまたしなやかな牛革が貼られています。
ぼくがこれまで見てきた襟裏史上、最も存在感があります。
「うぉっ‥」
襟の裏に圧倒される日が来ようとは‥ぼくもまだまだ(ピーー)ですね。

まあそれもそのはず、お許しを。この襟裏にはまだ秘密があるのですから。
インディゴピーコート、その名の通りインディゴ染めされたピーコートなのですが、
なんとレザーにもインディゴ染めが施されているのです。
革の茶色、というだけでは到底説明しきれない、不思議な色味です。少し紫がかっているような‥
なんだか魔力を感じます。


もう、デニム履いてコレ羽織ればいいや!
と思わせてくれさえする、Pのあるピーコート。
POWER

様々な国のピーコートの歴史を紐解き、それぞれの要素を厳選して現代的に再構築した13スターピーコート。
(NICENESS Official Website より引用 : https://www.niceness.jp/products/i-d-mclagan/



ぼくのピーコート好きは、はじめ自分で気付いていなかったくらいですから、とても直感的で根拠のようなものは無かったわけですが、このピーコートの背景には、歴史があったようです。
歴史という大きな背景から、なめらかな生地、ポケットや襟の細かなところまで。

今日は、どうやらぼくはピーコートが好きらしい。という所から出発し、このただならぬピーコートを紹介してきました。



★ミ

” NICENESS ” – I.D.MCLAGAN – [ 13ボタン インディゴピーコート ]
Color:INDIGO Size:M/L
¥198,000- (tax included)



ピーコートが苦手、という方ではなく僕のようにピーコートが好きな方でも「おっ、これは特別なピーコートだな。うん」と、感じられるピーコートです。
苦手を克服するよりも、好きを後押ししてくれる洋服。



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吉田 悠人

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こんにちは。禅野です。
着る時期はまだまだ遠く先。日本は本当に冬を迎えるのだろうか、と思うほどの酷暑が6月から既に約3ヶ月ほど続いていますが、紹介する前に入荷自体が無かったことになりそうなので足早に紹介したいと思います。
NICENESSのスナップカーディガン:SNAFUとVネックプルオーバー:GOLDBLUM。
SNAFUはサイズLのみ。GOLDBLUMはサイズMのみ。
もう9月。洋服がどうこうとかだけではなく、そろそろ「暑い」という言葉とおさらばしたいですね。

同じ糸、同じリブ編み、NICENESSのミドルゲージニットシリーズ。
ウール74%、アルパカ26%。アナログな見た目なのに革新的な着心地。
というのはこのブランドにとって最早普通のことなのでしょう。NICENESSのニットは今回のSNAFU/GOLDBLUMに限らず、例えば素肌の上に直接着た場合でもウールニット特有の「あの感じ」は一切覚えません。まるでチクチク/痒いとは切り離された世界に生きているよう。

本来であれば2色展開だったそうですが、GREY×WHITEのみオーダーしています。
「狙ってリバーシブルにした」というよりも「たまたまリバーシブルになった」ようなこのニットを楽しむには、GREY×WHITEの配色がわかりやすい。



この「狙ってリバーシブルにした」というよりも「たまたまリバーシブルになった」ような編み地。
SNAFUの場合はパッチポケット内側にケアラベルが付いてますが、GOLDBLUMの場合はケアラベルがそのまま剥き出しになっているのが「たまたま感」を物語っている気がします。

さて、リバーシブル。リバーシブルの洋服を実際にリバーシブルにしたことがあまりない僕にとってこのニットも同様に「今日はこっちの色にしようかな」と、裏表を選ぶ朝が僕にはあまり想像が出来ないのですが、脱いで裏返しになったままのニットを見て「今日はこっちの色でもいいかもな」みたいな朝は想像が出来ます。
僕のようにものぐさな人間に対しても柔らかな着心地と同じくらい裏表のない寛容なニット。
それが、NICENESSのスナップカーディガン:SNAFUとVネックプルオーバー:GOLDBLUMです。

“NICENESS”
-GOLDBLUM- [MECHANIC SWEATER]
Color:GREY×WHITE Size:M ¥77,000-(tax included)
-SNAFU- [SNAP CARDIGAN]
Color:GREY×WHITE Size:L ¥99,000-(tax included)





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禅野 晃士

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「鶴田さん、さっき撮った写真(ブログ編集画面の)メディアライブラリに入れてあります。ブログのタイトルも付けて下書き保存しておきますね」
「オッケーです、ありがとーー」

って会話を中台と交わしたのはついさっき、20分くらい前だった。

お店の片づけを済ませて、さぁ書くか、とブログの編集画面を開いたら中台が付けたタイトル(仮)が目に飛び込んできた。「サトシのブログ」。僕はこのタイトル(仮)をそのまま本題に使うことを2秒で決め、書き進めることにしたので、いよいよスタートです。サトシのブログ。

こんにちは、鶴田です。

いま、僕は(- -)こんな顔をしています。いや、もしかすると(仮)こんな顔かもしれない。

“ CLASS ” – CCEA02UNI C –
¥85,800- (tax included)



今日、サトシが紹介するのはこのパンツ。おとといの河上が「そういうデザイン」として、昨日の中台が「ギャップなイージーパンツ」として紹介していたCLASSのシャーリングパンツ・CCEA02UNIシリーズの生地違い。それにしても、なんだか懐かしいなー。河上→中台→サトシ。このバトンパス。



今日の生地は、白黒のグレンチェック。

ちなみに、CLASSの各アイテムに付けられた記号的な品番の中で、最後のアルファベット1文字は生地の種類を指している。このパンツで言うと、白黒バンカーストライプが「A」、チャコールグレー無地が「B」、そしてこのグレンチェックがCCEA02UNI 「C」というわけ。

そこでふと気づいた。中台が付けたタイトル(仮)の意図。もしかして、彼はこう思ったのかもしれない。

「昨日とおとといで、この形のパンツの仕様やシルエットについては既に書いているので、鶴田さんにはササっとCを紹介してもらおう」と。「ササっと」「C」、「ササっとシー」、「サトシ」…深謀遠慮or考え過ぎ良太郎。ということで、もうとっくに始まってますよー、サトシのブログ。

当の本人、中台は自分でそんなタイトル(仮)を置き土産したこともたぶん忘れて、どっかへメシ食いに行った。僕の手元に残ったのはCLASSのシャーリングパンツ・CCEA02UNI C &さっき撮った写真。なんて書いてたら「さっき撮った写真」の中にも「サトシ」を見つけちゃって。呪いかよ、これ。



ちなみに、このシャーリングパンツCCEA02UNIは、2プリーツトラウザーズ・CCEA03UNI(写真上)とは全く異なるデザイン。(バンカーストライプやグレンチェックの)生地は同じだけど、パンツとしての印象は全く違う。ベルトループ、ウエスマン、深い2プリーツ、切りっぱなしのサイドシーム…など各所で生地を切り替えた&デザインポイントのあるマキシマムデザインのCCEA03UNIに対して、CCEA02UNIは潔いくらいあっさり風味のデザイン。



裾上げが裏返っている点を除けば、目に見える縫い合わせ箇所も最小限で、びっくりするくらいシンプルな仕立て。

シルエット全体を見ても、フワっとサラっと、ごく単純。



カラーリングやフェード感でフックを利かせたシンプルなコーディネートにも、サラッと馴染む。



一応、サトシも着てみました。



ポケットはサイドシームに埋め込まれているし、フロントジップもない。ベルトループもウエスマンも2プリーツもない。グレンチェックの生地を単純に2枚組み合わせただけ。柄の切り替えがほぼ存在しない。そんなサラッと感が異常に新鮮だ。

フロントを開ける(閉じる)必要がない、ベルトを締める必要もない。ふたつのトンネルに2本の脚を通すだけで着用が完了するという、恐るべきサラッと感。



腿周りはゆったり、裾幅は細い。久々にそんなワイドテーパードシルエットのパンツを楽しみたい、と思っていたタイミングで「マキシマムデザインのCCEA03UNI」&「ミニマムデザインのCCEA02UNI」という2種類の選択肢を提示してきたCLASS。そして、どっちもカッコ良かったから、どっちも買い付けたMANHOLE。

ちなみに(レオパードなど)より強い柄に合わせることで、グレンチェックの存在感が消えてほとんど無地ライトグレーのパンツに見えますね。



ほら、ほとんど無地ライトグレー。

で、サトシのブログ。どうせもう1回くらい、冒頭の流れをラストで回収するんだろ?って読者に思われていそうだったので、どうしようかなぁと考えていた18:50。中台の方をチラッと見たら「さっさとしろよ」にも似た圧を感じたので、おー良かった良かった、これで無事に回収できるぜ。「さっさと」「しろよ」、「さっさとし」、「サトシのブログ」。

もはや泥沼の回収症候群(シンドローム)。でもね、よくよく考えてみたら最初からあるじゃない。今日のお題は「サラッとしたシャーリングパンツ」でしょ?「サラッとした」「シャーリングパンツ」って、そもそも「サトシのブログ」だよ。むしろ「サトシシ」で「シ」がひとつ余るよ。灯台下暗し。ということで、やっきになって探し過ぎると、ついつい見落としてしまうようなシンプルさで僕らのすぐそばにいてくれるパンツ、いかがですか?久しぶりだもんねぇ、これくらいサラッとしたシャーリングパンツ。気軽でいいや。






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鶴田 啓(サトシ)

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こんにちは、中台です。

昨日に引き続き、CLASSのウエストシャーリングパンツ : CCEA02UNI。
今回紹介するのは、DORMEUIL社製11オンスのウールサージ、黒/白の力強いバンカーズストライプ。
3種類ある生地の中で、一番男前な印象を覚えると同時に、強いギャップを楽しめるのもこの生地だと思う。


僕にとっては、懐かしさと新鮮さを同時に感じられるワイドテーパード。
昨日紹介したチャコールサキソニーとシルエットは変わらないはずだけど、どことなく見え方は変わる。

適当なパーカー、レザーの袖、かっこいいブーツ
相性の悪そうな組み合わせが重なる

腰位置を下げれば、クシャっと穿ける



久しぶりのシルエットを前に、どうやって合わせようか…と少しだけ考えてみたけど、大丈夫。
思いのままに着てみて下さい。
さまざまな角度のバランスを支えてくれそうなパンツです。


ロングコートの裾から覗くだけでも十分な存在感。



イージーだけどスマート、力強いのに柔らかい。
クールに見えてキュートなパンツ。

色んな顔がある方が、人もパンツも奥深い魅力、楽しみがある。

“CLASS”-CCEA02UNI A-
Color:BLACK Size:1/2
¥85,800-(tax included)



こちらもギャップのあるニコの”Camera Obscura”



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中台 竜郎

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しばらく男前なスラックスばかり並べていたせいか、とてもよく見えたCLASSのウェストシャーリングパンツ:CCEA02UNI。同じ形で3種類生地があったので、3種類共仕入れています。
今日紹介するのはタスマニアウールブレンドのウール100%、チャコールグレーサキソニー。
シルエットはワイドテーパード。



表生地ごと内側に織り込んだような感じ。ウエスト周りは表側にステッチがない不思議な見え方。
裾はフラシのままターンナップしてまつり縫い。



裾シングルのイージーパンツがこんな感じでずるんってズレたのかな、と想像しましたが冷静に考えると全然違いました。

一見普通、地味ではあるけれど確かな違和感を覚えるイージーなパンツ。
ウェストゴムのテンションは結構強いです。
180cm細身大撫で肩の禅野くん、いつもの腰位置でサイズ3。



ふらしのままターンナップして折り返し幅5cm。
無駄な労力、と考えてしまうせいかあまり見ない仕様。
こうやって見てみると意外と悪くない。青天の霹靂、とまではいかないけれど普通に良い。
やる理由が見当たらないから自分では選べない裾の仕上げ方です。

「なんで?」という疑問の答えは「そういうデザイン」
既製服かつデザイナーズブランド、とりあえず受け入れて穿いてみましょう。



「そういうデザイン」以外は何も考えずに穿けそうですね。
このパンツは、そういうデザイン。そういうパンツ。

“CLASS”-CCEA02UNI B-
Color:CHARCOAL Size:1/2/3
¥63,800-(tax included)



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河上 尚哉

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