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2023/05



窓を打ち付けるような激しい雨の音。昨晩の東京はかなり降りましたね。いよいよ今年もうっとおしい梅雨が近づいてきたのでしょうか。近い将来、秋がなくなることはあっても梅雨がなくなることはないのかも。などと、憂鬱な梅雨について始まる前から考え始めても仕方がないので、今日は少しシャキッとした気分になるアイテムでも紹介してみます。

こんにちは、鶴田です。


“m’s braque”
– long rib pullover shirt –
¥42,900- (tax included)
– wide easy trousers –
¥42,900- (tax included)



リネン100%のシャツ生地にダイナミックな柄をプリントで散りばめたセットアップ。…と、別に必ずしもセットアップで着る必要はないんだけど、迫力満点のこのテキスタイルはできるだけ広い面積で着た方がカッコいいかなぁ、と思って。まぁ、でも自由です。単品でも十分カッコいい。



第一ボタンが一応付いてはいるけれど多分スキッパーみたいに胸元開けっ放しで着るだろうプルオーバーシャツ。ひらひらと揺れる生地をウエストでギュッと結んで穿くワイドなイージーパンツ。



サラッとしたテキスタイルの間を風が通り抜けていく気持ちよさ。



カッチリとしたテーラードジャケットを羽織っても決まる、イージーだけどイージーじゃないヨーロピアンムードは実にm’s braqueらしい 。



パジャマっぽくなりがちなありきたりのシャツ生地セットアップと違って、男の色気が感じられるのはブラウン×ブラックというダークなカラーリングのおかげだけではないはず。



多分、その理由はこのフィッティングにあると思う。シャツの裾に付いたワイドリブのおかげでビシッと引き締まって見えるウエストライン。クラシックなニットポロを着ているかのようなシルエット。全体が無駄にオーバーサイズしていないところも好感が持てる。股上が深いワイドパンツとのマッチングでなおさらマスキュリンなものに思える。女性が着ても抜群にカッコいいだろう。



コンパクトなトップス、くびれたウエストライン、ドレープたっぷりに揺れるワイドなトラウザーズ。着用感はとてもイージーなのに、たたずまいは1930年代のメンズファッション誌に描かれたイラストのようにクラシックしている。

羽織っていたジャケットを脱いでもシルエットの緊張感が損なわれて見えないのは、このシャツとパンツのフォルムそのものが抜群に「メンズファッション」の本質を突いているから。



楽なだけじゃ物足りない、蒸し暑さに負けてばかりもいられない。そんな人に打ってつけのアイテム。ダルい梅雨もシャキッとした気分で過ごすことができそう。



エキゾチックレザーやビーズネックレスは勿論、シルバーのバングルやスカーフなど小物使いでちょっとだけアクセントを加えてみるのもイイ。アフリカの壁画みたいに原始的なドローイングで描かれたチェックなのかストライプなのか分からない幾何学模様がどんなアクセサリーも受け止めてくれるだろう。



数年単位のトレンド分析ではなく、はるか昔から続くファッション史の中からメンズ服の本質をあぶり出し、現代にも通用するクラシックなカッティングに置き換える。脱力とコスプレの間がぽっかりと抜け落ちた日本のファッションシーンにおいて、m’s braqueが果たしている役割は思っている以上に大きい。

またイージーなセットアップか、と侮ることなかれ。その奥に眠る古典的な美しさを見出すためには、まず自分で袖を通してみなければならない。肉体を中に容れてこその洋服。平面的なものを立体的にとらえるために、まずは自分のシェイプ位置を知るところから始めたい。ダル着の上にあぐらをかくのはそれからでも遅くない。



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鶴田 啓

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” renoma “
– TAMANRASSET –
INDIGO ¥53,900-(tax included)
WHITE ¥45,100-(tax included)



珍しくデニムパンツらしいデニムパンツを仕入れてみました。
renomaのマルチポケットデニム:TAMANRASSET。
ちなみに僕のいうデニムパンツらしいデニムパンツというのは、5ポケット型のデニムを指します。こういうのとかこういうのは現行のデザイナーズでも難しく考えずに仕入れることが出来るんですが。
MANHOLEには古着も並ぶせいか、現行のデザイナーズブランドのデニムパンツらしいデニムパンツが中々仕入れづらいのです。特に理由はありませんが、なんとなく。
面白いと感じられたらいいんですけどね。そう考えると、今、僕が現行のデザイナーズの5ポケット型のデニムパンツに求めているのは「デニムとしてのかっこよさ」といった重たい空気感よりも「デニムとしての面白さ」といった軽快なノリなのかもしれません。だけど、その軽快なノリの良さだけを求めるのであれば古着でもいいしなあ。なんて「自分が良いと思う理由」を頭の中だけで考えると、ぐるぐる考えが巡って中々答えに辿り着きませんね。
とにかくrenomaのTAMANRASSETはそんな僕の「なんとなく」を軽〜く飛び越えてMANHOLEに並ぶことになりました。

股上の浅いストレートシルエット、でレングスは短め。
ご覧の通り、ウェスト部分に取り付けられたマルチポケットがジップで着脱出来ます。
ちなみに取り外したポケットをジップとベルクロでくっつけるとポーチになります。
これは実際にrenomaのアーカイヴに存在する仕様。



決してポケットがポーチになる必要はないけれど、かわいいからいいですね。
付属がベルクロという点もかわいいです。
本来であればダサいと感じるような、このディテール。
お世辞にもかっこいいデザインとは言えないのですが、なんとも間の抜けた印象がとても良く見えました。
ベルトループなど各所の生地の耳づかいもかわいい。
renomaのTAMANRASSET、かわいさに溢れたデニムです。
でも、このデニムパンツに感じる良さはそれだけじゃないんだよなあ。上手く文字にできませんね。
「そう考えると、今、僕が現行のデザイナーズの5ポケット型のデニムパンツに求めているのはかっこよさといった重たい空気感よりも面白さといった軽快なノリなのかもしれません。」とか冒頭に書いたけれど、僕はデニムとしてのかっこよさもちゃんとこのパンツに感じている。

さて、例のごとくなんの情報も共有されていない中台はこのデニムパンツの存在すら知らなかったので、届いて彼に見せる時は少しドキドキしましたが「なにこれ、かわいいね。俺穿けるサイズあるの?」と聞いてきたので、どうやら気に入ってくれたようです。




中台が穿けるサイズ、ありました。
僕がサイズ2で中台がサイズ3。
2人ともサイズはビタビタですが、このシルエットのデニムをこれくらいのサイズ感で穿くのも良いですね。僕はともかく、最近の中台だったら絶対に選ばないサイズ。



今までの自分たちだったら「ダサい」と感じるディテール、今までの自分たちだったら選ばないサイズ。なのにそれが「良い」と感じられるrenomaのTAMANRASSET。
このデニムを穿きながらカメラを構えている中台の姿も「良いな」と思ったので思わず写真を撮ってしまいました。iPhoneって便利。




このデニムパンツをなんで自分たちが今「良い」と感じているのかは冒頭に書いた通り、上手く言葉にまとまらないのですが、良いと感じた部分全てをポケットに突っ込んで、ジップで一度体から切り離して、持ち手を持ってぶんぶん振り回している内にいつか一つにまとまるような気がします。まとまったら更に分離したりして。それもそれで、楽しそうですね。




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河上 尚哉

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こんにちは。MANHOLEの河上です。
6月の後半から中台と山崎くんが2週間ほどアメリカに行く予定。その期間は久々に一人で店番です。悠人や鶴田さんが出てくれる日以外は一人、と考えると平日は大体一人ですね。
良いなあ、アメリカ。僕はどこかのタイミングでヨーロッパをぐるぐるしたいと思っています。

ワクチン未接種だった山崎くんは「アメリカはまだワクチンの接種証明必要ですよね」と言いながら4月中旬から6月中旬にかけて無茶なスケジュールで3回分のワクチンを打っている最中だったのですが「アメリカも5月12日に入国制限が撤廃される」というニュースを見て少し複雑な顔をしていました。1回目の副反応、しんどそうだったもんね。過去2回打っている中台はとても嬉しそうな顔をしていました。
なんにせよ、山崎くんの加入でお店を開けながら定期的に海外に行ける条件が揃いました。
外に出れば何かが変わる、というわけではありませんが、お店も3年が過ぎて僕らがこの場所に良くも悪くも慣れてきてしまっているので、とりあえずそのルーティーンから抜け出せれば良いです。変わりたいわけではなく、とにかく普段と違うことをする期間が欲しい。
そういう意味では今回の約2週間の店番期間、MANHOLEオープン当初の時間を思い出せそうで少し楽しみでもあります。いつも誰かといる時間ではなく、一人の時間。
誰かが来て、誰かがいて、いつでも誰かと会話が出来る、というのは当たり前のことじゃないんですよね。



さて、今日紹介するのはFRANK LEDERのシャツジャケット。
襟下がりのついたノーカラー。着丈のスッキリしたボックスシルエット。
生地、形、色。気候の変化に左右されない洋服ですね。
タンクトップの上から、シャツの上から、ニットの上から。このシャツジャケットをシャツ代わりにしてジャケット/ブルゾンの下など、一度着てみると様々な合わせ方が想像できると思います。
綿100%、ケアがしやすい点も気持ちが楽で良い。

先日紹介したプルオーバーと同じコットン素材。
赤、青、黄色、紺、灰色のマルチストライプ。
色だけ聞くとハッピーな配色になりそうなのですが、実際に見るとFRANK LEDERらしいどんよりカラー。僕がFRANK LEDERの洋服を昔と変わらない気持ちで見ることが出来るのは、彼の洋服の独特な色遣いが変わらない点にもあると思っています。
実際に、このドイツ製の洋服に使われるマルチストライプの生地に対してドイツ人デザイナー:FRANK LEDERが名付けた名前は、バイエルンのストライプ。
どんなに素材感が軽くなろうと、表に見えるのは彼の表現するドイツの色。
その洋服に漂う「ドイツ」という名のロマンチック。

初期のコレクションにはイギリス製のガーメントも存在していましたが、それ以降20年余り一貫してドイツでのものづくりを続けてきたFRANK LEDER。そう考えるとドイツ国内というフィールドに絞りながらシャツをパン生地に包み込んで焼いてみたり、洋服をカカシにくくりつけて放置してみたり、ジャケットをワインで漬け込んでみたり、硬いコットン生地に散弾銃を打ち込んでみたり、かつて毎シーズン御伽噺のようなコレクションテーマを添えていたのは彼なりの脱ルーティーンであり、彼なりにドイツを楽しむ手段だったのでしょう。

彼が形にする「FRANK LEDER」という洋服が未だに僕に何かを感じさせてくれるように、僕らが形にする「MANHOLE」というお店がお客さんに何かを感じてもらえるような場所であり続けることが出来るように。
意図せずいつの間にか出来上がってしまうルーティーンから抜け出して自分たちがまず、この場所を楽しんでいきたいですね。
「これでいいや」ではなく「これがいいや」というように、洋服だろうとなんであろうとそれを自分で選ぶことが出来るような場所を。



” FRANK LEDER “
– BAVARIAN MULTI-STRIPED NO COLLAR JACKET –
¥75,900-(tax included)






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河上 尚哉

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1ヶ月前に発売したCLASSのUK MILITARY MESH L/S TEEも残り僅か。
いや、僅かなんですかね。タンクトップのせいで完全に数の感覚が狂わされている気がします。
こういう飽きる要素のない洋服はお店に並べ続けたいので、中台と「次、作るとしたらどんな色がいいかね」とたまに話してますが、みなさんは何色がいいと思いますか。
今回は赤や緑が人気でした。意外と残ってるのは白と黒。
今回のボディが天竺ではなくメッシュだったのも関係ありそうですが、明るい色の洋服に対する抵抗感はあまりみなさん無いようですね。



さて、納品されていたもののお店に出していなかったカットソーを並べ始めました。
それぞれ、欲しいと感じた時に買えるくらいには数があります。
夏は長いので欲しいタイミングでいかがでしょうか。


深Vネック



中台が「悠人に着せたら面白そうだな!」と言っていた深Vネック。白と黒。
確かに悠人とか若い子たちは特にVネックに良いイメージも悪いイメージも持っていなさそうなので良いですね。
その内紹介します。


バインダーネック、短い袖、袖はシングルステッチで裾はダブルステッチ



既視感のない位置にある既視感のある掠れたプリント。ピンクとグリーン。
レギンスのルック撮影の際に使って以降「まだ早すぎるからしまっておこーぜ」と、ストックにしまったきり忘れていました。ちょうどよさそうなタイミングで思い出せてよかったです。
その内紹介します。



シルク100%のピタピタタンクトップとシルク100%のピタピタワンショルダー。
どちらもあまり男性服では見かけない形をしていますが、かつてオフショルダーのスウェットを軽々と飛び越えてくれたMANHOLEのお客さんであれば受け入れてくれるような気がします。
メッシュのタンクトップ、ウールのタンクトップとはまた違う快適さがあります。
ウォッシャブルシルク。品質表示を見て安心したのははじめてです。



全然カットソーではありませんが、RENOMAのポケットが取れて取れたポケットがポーチになるデニムが入ってきました。白もあります。

今日はだらだらと人がいてくれるMANHOLEらしい1日でしたが、唯一の反省点は昼間の撮影をほっぽりだしてご飯を食べに行ってしまったせいで物撮りだけになってしまったこと。
明日から我慢します。
それではまた。


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河上 尚哉

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m’s braqueの定番パンツ。1インタック、膝下緩やかテーパードシルエット。
生地はさらりとした梳毛のウールジャガード。格子状の織り柄で、紫色に光るネイビー。
見た目の爽やかさは欠けてますが、穿いている本人は爽やかな気持ちになれる涼しげな生地です。
MANHOLEではすずしいすずしい夏用スラックスとして提案する為に仕入れました。夏は何を着ても暑いのですが、サマーウールのさらさらした肌触りはそんな夏の「何を着ても暑い」という事実を少しだけ、本当に少しだけですが忘れさせてくれます。
ネイビースラックスと合うようなテーラードを夏に着るのは暑いでしょうからテーラードと合わせることは一旦忘れて。いや、暑くてもテーラードを羽織りたい時はあるでしょうけど、とりあえずこのスラックスはまずカットソーと合わせてみてください。このスラックスの合わせ方がわかると思います。
合わせるカットソー、僕は今、ピチピチした感じが良いな、と思っているのですが太ってしまってピチピチどころかビタビタでたぷたぷになってしまうのでビタビタたぷたぷがいつかピチピチに変わるまではぶかぶかをタックインしようと思っています。カットソーのサイズ感は着こなし次第である程度どうにでもなりますね。とか、そんなことを思っているから僕も中台もいつまで経っても痩せないんだと思います。ピチピチでもぶかぶかでもどちらでもなくても大丈夫です。ご自分の落ち着くバランスでどうぞ。
たまに涼しい時には痩せたデニムや痩せたスウェット、やっぱり暑い時はタンクトップに半袖シャツ、カットソー地のポロシャツなんかもいいですね。紫色に怪しく光るネイビーは、黒のような強い色も受け止めてくれるなあ。なんて、悠人に適当に着せている時に思いました。
あくまでカジュアルに、いや、とことんカジュアルにいかがでしょうか。
ウールのスラックスだからといって、例えばドレスシャツを着る必要はないしテーラードジャケットを羽織る必要もありません。ドレスウェア以外のものが合うスラックス、今回のm’s braqueのスラックスはまさしくそんなスラックス。


” m’s braque “
– INTUCKED TROUSERS –
¥52,800-(tax included)






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