T-STRAP SHOES
今日は中台達、のんびりしてたみたいですね。
今回中台達が滞在しているエリアは中々に物騒なようです。
彼らはメトロですら平和に感じているのでしょうか。
さて、MANHOLEも今日はのんびり。
久しぶりに商品紹介します。
「河上、これどうだ!」と、おすすめされたので仕入れたF.LLI GiacomettiのT-STRAP SHOES。仕入れるもの、基本的には自分の独断と偏見で選ぶのですが、お勧めされた時は素直に受け入れてみることにしています。
ぽってりとした女性的な靴だな、と思っていたのですが、今はその女性的な印象もよく見える。
ブレイク製法で作られたこのモデルや、ボロネーゼ製法で作られたこのモデルと比較すると、堅牢なハンドソーングッドイヤーウェルテッド製法で底付けされたこのT-STRAP SHOESですが、ご覧の通り甲部分まで甲革がくり抜かれているので軽快な印象。加えて、バックルの付属するストラップ式。
靴紐を結ぶ時ですら汗をかいてしまう蒸し暑い夏にぴったりですね。
MANHOLEでは、サンダルやスリッポン以外の夏の靴の選択肢の一つとして用意しました。
が、冬になったら冬になったでもけもけした靴下やルーズなソックスと合わせても楽しそう。
T-STRAP SHOESは甲革がくり抜かれている分、他の短靴と比較して靴下が見える面積が大きいです。
靴下遊びが好きな方は履いていて楽しい靴。
昔の職場の先輩の「素足は最高のソックスだ」という教えが10年以上経った今でも頭の中に残っている僕にとっては、この靴は素足で履いた場合もとても涼しげで良いな、と思っています。
木型はヒール設計の高いAlbertoです。
鼻先の詰まったぽってりシューズに見えますが、つま先の薄い、実にロマンチックな形。
クリーム色のEPSOMレザーも用意していたけれど、気付いたら無くなっていたので今売り場に並べているのは黒の銀付きスエードのみ。
F.LLI Giacomettiのデザインチームは、バギースタイルのボトムスに合わせたいと考えながらこの靴を作ったようです。裾幅の広いパンツが多い、MANHOLEにはぴったりの靴です。
前からある型なのに、なんで今まで仕入れなかったんだろう。
独断と偏見で物を選んでいる分、お勧めされた物を素直に受け入れた時はやっぱり楽しい。
一度「いいな」と思えれば、自分の中の物選びの基準は簡単に変えられますね。
MANHOLE ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
昨日で一旦工事終了。
今回は今までカウンター奥に置いていたストックを全部スッキリ奥のスペースに収納するための工事だったり、空いたカウンター裏のスペースを使って売り場を広げる準備のための工事でした。
その為、今のところ工事前と工事後、何も変わってませんね。
中台達の仕入れは相変わらず順調そうで、今回空けたスペースは結果的に全て古着のストックに変わるような予感もしてますが、まあそれもそれで良いか。
今年の6月はなんだか色々と忙しい月でした。
少なくとも来年から決算月と海外仕入れを被せるのはやめよう。
いや、今年出来たから別になんとかなるか。
7月になったら業務ごとを放り投げて、また売り場で気持ち良くだらだら出来ますね。
そういえば、7月の初旬ごろからスタッフが一人増えます。名古屋から。
これから僕は靴下の数を数えます。数えたくないよ〜。
それではまた。
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中台と山崎くんは元気にやっているようです。買い物も調子が良いみたい。
今の彼らは比較的車が必要のないエリアを中心に回っている為、調子が良い=はちゃめちゃに重い荷物を担ぎながらこまめに移動している、ということになります。
毎日中台から送られてくる短いLINEの文章からも疲れが感じられます。
「今日はいくら買った!」という報告からは達成感を感じますね。
僕は「今日はいくら買った!」という報告が来るたびに積み重なる金額にヒヤヒヤしてます。
が、買い物する気マンマンで出かけたのに何も買えなかった、という寂しい状況で無かったのはとても良いことですね。予算とかも特に決めてないのでそのままとことん買い物してきてもらいましょう。
為替、航空費、宿泊代から始まる全ての要素が前回行った時の約1.5倍程ではありますが、残念ながら為替や世界情勢をどうこうする力は自分たちには無いので早めに諦めて、その時出来ることを前向きにやっていけたらいいですね。なんでもそう。
と、疲れている中台達に代わって日本から送る、中身のないレポートです。
二人が帰ってくるのが楽しみだなあ。
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今日もだらだらとしたMANHOLEらしい、いい一日でした。
さて、PT09,PT10,PT15。まだ3型10色揃ってます。
お客さんから「もう売り切れちゃいましたか?」というお問い合わせもいただいてますが、3型で10色、しかも4サイズ展開というバリエーションの厚みがあるので、今年の夏はだらだらとこのパンツを楽しんでほしいです。夏、長いですからね。
そう、夏は長いです。
セールの無いMANHOLEは夏に向けて7月以降も夏物を新たにお店に並べていきます。
洋服を変えるだけで夏が楽しくなる、そんな都合の良い話はありませんが何かが楽しくなるきっかけになると良いと思っています。
明日明後日は予定通り、お休みをいただきます。
それではまた。
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僕はパンツが好きだと思う。
中台もパンツが好きだと思う。
山崎くんもパンツが好きだと思うし、鶴田さんもパンツが好きだと思うし、悠人もパンツが好きだと思う。
まず、パンツを穿かないと外に出られない。
いや、仮に穿かずに外に出られるようになったとしても、僕はきっとパンツを穿いて外に出かけると思う。パンツのおかげで外に出ることが出来ている。パンツが無かったら僕は家でずっと漫画を読んでると思う。
僕は家の中ではほぼ半裸なので、パンツを穿いた時点で外に出かけるスイッチが入る。
ベルトが必要ないくらいのサイズ感のパンツを穿くとなんだか気分がいい。
中学生の頃に気にしていた、お尻がぷりぷりする感じもおじさんになった今はなんだか逆に気分がいい。あー、お尻ぷりぷりでよかった。
お尻ぷりぷりを気にしていたが故にウエストもヒップも大きいパンツをベルトで締め上げて穿くような穿き方は長い間やっていたせいか妙に落ち着く。
ウエストのサイズを気にするのすら面倒になったタイミングで手にしたイージーパンツは「これはイージーパンツです。」という名前によってちゃんとした物っぽく見えるけど、根本的にはウエストの大きいパンツをベルトで締め上げて穿く行為の拒否感を和らげる為の便利な洋服だと思う。好き。
「大きいパンツのウエスト余りを横に逃すとあまりもたつかない。」ということを昔発見した時はウエストさえ通ればどんなパンツだって穿けるような気がして楽しかった。
でも、これはミリタリーやスポーツウェア等のサイドアジャスターと同じ発想。
昔の人がちゃんとディテールとして形にしている。
もっと遡ればただの布をただの紐で固定していた名残。昔の人には敵わない。
一言に「パンツ」と言っても色々ある。
書き上げていくとキリがない。
頑張って書こうと思ったんだけどパンツがゲシュタルト崩壊を起こしそうになったからやめた。
そのパンツが作られた当時の「目的」の先に、シルエットやディテール/機能や当時の気分がある。
現代人の僕らは「昔から機能や目的、そして気分を元に作られてきた、目の前にある穿いたことのないパンツ/穿いたことのあるパンツ」を穿きながら日々洋服を着ることで。
今この時この場所で、自分が、隣にいる人が、あわよくば道行く大勢の内の誰か一人の気分が良くなるように過ごす事が出来る。
機能やシーンやディテールも全く関係がない、今は休日も平日すらも関係がなくなった東京の街で。
それが出来ることはなんて楽しく幸せで、なんて素敵なことなんだろうか。
今日も僕はパンツを穿いて外に出ている。
当たり前なんだけど、それを当たり前以上にする楽しさは自分で能動的に「穿くこと」でしか味わえない。
今回作ったパンツたち。
写真を見ているだけで楽しいけれど、穿くともっと楽しい。
裾幅/膝幅/ワタリ幅/ヒップ寸/プリーツの深さ/股上の深さ/クリースが入るか入らないか/裾の処理は何か。
そういう繊細な部分だけでもパンツは、変わる。
その上に生地や、作る上でのテクニック、ディテールなどが覆い被さる。
ただの「パンツ」なのに、なんて選択肢が多いんだろう。
パンツ選びで大切なのはシルエットやサイズではなく「穿く人がかっこよく穿けること」
そもそもシルエットの良し悪しの基準って一体、何?
一昨年の12月に発売して以降、しばらく温めていたバギーシルエット:PT10。
SADE/MANHOLE初期の頃からずっと改良を重ねてきたフレアシルエット:PT09。
今シーズン登場した細身のセミフレアシルエット:PT15。
それぞれのパンツにそれぞれの良さがある。
だけど、全部物だけ見るとただのパンツ。
さらに、全て僕らにとっては「見慣れたパンツ」だ。
過去に発売したものを買ってくれたお客さん達も、穿いてお店に遊びに来てくれる。
そういう意味でも、見慣れたパンツ。
それでも、まだ、飽きない。
少なくとも、これらのパンツはSADEが作ってくれるまでは(似たようなものですら)僕らの引き出しの中に無かった。
だから、昔から持っている洋服とこのパンツを合わせるのが僕らはとても楽しい。
今、MANHOLEに並んでいる洋服とこのパンツを合わせるのが僕らはとても楽しい。
そして、これからMANHOLEに並ぶ洋服と合わせるのを考えることが、とても楽しい。
人によって似合う方が違うことも、生地によって見え方が違うことも、四季によって感じ方が違うことも、このパンツがもたらす違い全てが楽しい。
結局、飽きる飽きないはその違いをどれだけ楽しめるかに左右されるのではないだろうか。
結局、流行に流されるか流されないかは、流行の入り口からどれだけ深くその物を好きになれたかに左右されるのではないだろうか。
洋服の場合はその上に「その人の体型が生み出すシルエット」と「その人が持っているもの」と「その人が好きなもの」などが覆い被さる。更に「自分の感覚の外側にある物」を受け入れ始めたら、そのただの「パンツ」の選択肢は広がり続ける。
結局、飽きるか飽きないかは全部自分次第で、目の前の物のせいではないのだろう。
僕らは、飽きてもいいと思っている。
パンツのシルエットがどうであろうが、その時穿きたいものをその時穿きたいように穿ければなんでもいい。だから僕らはお客さんにも、このパンツを「今」その時穿きたいように穿いてもらいたい。
いつか飽きるのであればとことんやりきってから飽きたい。
僕らには暇な時間しかない。
その時間をなにかに注ぎ込むことで、暇な時間はなにか別の時間にきっと、変わる。
※SADE [ MANHOLE EDITION ]は店頭販売のみ、オンラインストア掲載予定はございません。何卒ご了承ください。
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