営業再開のお知らせ
こんにちは。
MANHOLEの中台です。
覆面、正体不明、謎。。
分からないとなんだか余計に気になる。
MF DOOMやDAFT PUNK、Banksy等、正体が見えない/分からない人物たち。
Martin Margielaなんかもそうでしたね。
あるインタビューでMF DOOMはこう言っていました。
『大切なのはそのアーティストが「どんな音を出すか」だ。
だからこのマスクはアーティストを「人」として売ろうとしている業界に対しての反抗を象徴している。
自分の顔が売れる事はどうでもいい。
だから、自分の見た目や性別、国籍、人種は関係なく、自分の心を出したい人であれば、このマスクは誰がつけてもいい。』
だから良い/悪いと言うわけではありませんが、
確かにクリエイションに対して、純粋にフラットな感覚で受け入れることができるのかもしれません。
僕もMANHOLEで古着を取り扱う時に、ブランドのタグを全部外して並べようかと考えていました。
その方がフラットに見てもらえるかなあなんて思っていたのですが、労力もかかり過ぎるしすぐに諦めましたけどね。。
そうそう、MANHOLEで取り扱っている”DUBING”(ダビング)もまさにそういう人がやっています。
僕が気に入ってよく着ているこのロンTもDUBING。
「なんですかそれ?」って、よく聞かれるのが嬉しい。
TシャツVer.が入荷しました。
ボディーにはデッドストックの90’s FRUIT OF THE LOOMを。
これが一番好きです。
ただ古いボディを使うだけでは何のメリットもないけれど、ちゃんと今の気分に合わせて作ってくれています。
ハイレ・セラシエ表紙のTIME。
こちらは古いHANESのボディに藍染・プリントしています。
3XLと4XLのみで、超ビッグサイズ。
でも半袖はどんなにデカくても着られる気がします。
アルバイトの吉田くんにはシンプルなホワイトを着てもらいました。
きっと彼は、このプリントが誰なのか、DUBINGとは何なのかもよく分かっていないだろうけど、それでもいいんじゃないかなあ。
数ある選択肢の中から、「なんかいいっすね。」という理由で欲しいと思えるのが一番素直で直感的。
僕はそういう買い物の仕方が好きです。
DUBINGの作る物には全てストーリーや意味があるし、決してノリだけで作っているだけではありません。
だからこそ直感的に欲しいと思えるのかもしれません。
今後の動きも全く予測出来ないので、僕たちもお客さん感覚で楽しみに待っています。
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中台 竜郎
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
色々な分野においてルーツを紐解き起源を探る作業は楽しい時間。
だからと言って情報で埋め尽くした頭で全てを判断するのは難しい。
時には衝動に駆られたって良いのです。
大事なのはきっかけを掴むこと。
知識で肉付けするのは、きっとそれからでも遅くは無いはずです。
4,5年くらい前に買ったF.lli Giacomettiのグルカサンダル。
このシューズが同ブランドの代表的モデルになったのは、
「時代の流れにフィットした。」
「エレガントな見た目からは想像もつかない程、履き心地が良い。」
「雑に扱っても、長く履きこんでも型崩れしづらい。」
「コーディネートの幅が広い。」
というような理由だけでは無く、
実際に履いている人の口コミや、実際に履いている人への憧れでじわじわとその潮流を生み出したからだと思います。
この靴において「19世紀イギリス軍のネパール山岳部隊グルカ兵が履いていた軍靴が起源」のような曖昧な情報は必要が無い。
上辺だけのデザインでなく、用いる木型や用いるパーツ、縫製や底付けまで。
F.LLI Giacomettiのこのモデルこそ、グルカサンダルの起源でありオリジナルであると感じるのです。
今朝、MANHOLEに届いたのはFG166と異なるデザインのグルカサンダル。
木型は同じ。
きっと履いた印象も変わらない。
この靴を僕が仕入れた理由は、
「店頭に革靴が無くなってしまったから。」
「僕が黒スウェードの靴が欲しかったから。」
「偶然代理店に在庫があったから。」
なんて簡単な理由ではありますが、これもきっかけの一つ。
まだ足を通してすらいないので、実際に履くのが楽しみです。
FG166はMANHOLEで取り扱っていません。
なので、展開する革のバリエーションも多く、在籍するスタッフさんの大半が持っているであろうこのお店で買うことをお勧めします。
僕が「グルカサンダルを履いてみよう。」と思った理由は、実際に履いている人の口コミや、実際に履いている人への憧れでじわじわと欲しくなったからです。
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河上 尚哉
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#借り物の部屋
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
本日も引き続きcantateの借り物の洋服を紹介します。
2019年の一月頃から事務所のパッキンの奥底で眠っていた、行き場の無いトレンチコート。
今回も物自体の説明はデザイナー:松島さんの言葉をお借りします。
スーピマコットン60番双糸を使用。
経糸はオレンジ、緯糸はブルーっぽい薄グリーン。
高密度で織り上げているため、光の加減で独特の玉虫色に輝き、色の奥深さと独特な光沢感を愉しむことができるはずです。
後加工で撥水機能も付加しています。
肩がいかつく見えないよう、エポレットを省いて、ラグランショルダーに。
ガンパッチは前を閉じたときに一番上のボタンで留める特別な仕様です。
襟裏には限りなく細かいのジグザグステッチを配し、通常のステッチの間にもう一回ステッチを入れることで、襟を立てた姿も美しく凛とした表情に仕上げました。
べルトの革バックルも特注品。
cantateの定番べルトであるRibbon Knot Beltに使われるプルアップレザーを薄く梳き、味が出るような革バックルにしました。
べルトには落としてしまわないようボタン付きのストラップを付けるとともに、左腰部のループを二重にして留めることができるという、気を利かせた独自のディテールを取り入れてみました。
トレンチコートではまず見られない大見返しと、袖裏のシルクリネンの生地使い。
そして背裏にはキュプラウールを使用。
汗を掻いてもすぐに吸収・放湿するため常にサラッとしたドライな肌触りを実感できます。
第一次世界大戦時に普及して以降、様々な人々に着こなされ、着崩されてきたトレンチコート。
どんな格好に合わせても良いと思います。
トレンチコートを手に取る理由はたくさんある。
トレンチコートを手に取らない理由は、このcantateのTrench Coatがほぼ全て取っ払ってくれているはずです。
ただ単純に上質な生地を用いた、ディテールを切り貼りしただけでは無い。
一つのデザインとして完成された物だと感じます。
その行き場の無さから、このTrench Coatは20年春夏以降のコレクションより姿を消したのかもしれません。
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河上 尚哉
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営業再開のお知らせ
明日、5月27日(水)はお休みを頂きます。
河上は携帯のデータ移行をするみたいです。
なんて地味な休日なんだ、、
中台はビートニクについて深く掘り下げようと思います。
明後日、5月28日(木)以降は通常通り営業致します。
最近は外に出ていないし、特定の人にしか会ってないので書くことがありません、、。
そろそろ思いっきり遊んだりしたいですねえ。
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河上 尚哉 / 中台 竜郎
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#借り物の部屋
こんにちは。
MANHOLEの中台です。
どんなジャンルの話をしていても、そのうち出てくる”ビートニク”。
何不自由なく豊かに発展した、第二次世界大戦後のアメリカ。
そんな生活にどこか退屈を感じ、不満を抱き、自由を求めたジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズなどの作家・詩人たち。
彼らはBEAT GENERATIONと呼ばれ、様々な影響を及ぼします。
あのボブ・ディランも強く影響を受けた一人。
作品にも色濃く反映されています。
また、主な活動の一つであったポエトリー・リーディング。
これはラップの元祖じゃないですか?
聴いてみてください。
ビートの思想は、文明社会に囚われず、自由な発想で、いくつも別れている道を自ら選んでいくという事。
その思想はのちにヒッピームーブメントにも繋がっていくのですが、ここまでの流れだけでも詳細に書いていくと大変な事になるのでやめておきます。
とにかくビートは今日まで色々な事に影響を与え続けていることがよく分かります。
ジャック・ケルアックによるビートのバイブル”ON THE ROAD”。
ウィリアム・バロウズの”NAKED LUNCH”。
いずれも映画化されているし、世界観も伝わりやすくて内容も良いので気になる方はぜひ。
ここで忘れてはいけないのがサンフランシスコにあるCity Lights Bookstoreの存在。
アレン・ギンズバーグの傑作”HOWL”やケルアックの”ON THE ROAD”の版元としてビートの拠点ともなった本屋。
僕は数年前、古着の買付でサンフランシスコに行った際に寄ってきましたが、とても良い雰囲気でした。
先日、ensou.のデザイナー西川さんがお店に来てくれました。
「これ、自粛期間中に作ったんでよかったら」と渡されたのがジャケットとベレー。
どうやら家にあったバッグを解体して洋服にしてくれたらしいので、一点物。
なぜこのバッグを選んだのか、これは冒頭の説明の通りかなあと思います。
あまり多くを語ることはないけど、西川さんのルーツを少し感じることができました。
そして僕らとの共通点も。
ビートニク、今の時代だからこそ再考する価値のある思想なんじゃないかなあ。
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中台 竜郎
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