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central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

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M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

2022/03






昨日の退勤後、MANHOLEの隣にあるカラオケスナック”たゔぇるな”から、久しぶりに盛り上がっている音がしたので、ガラスのドア越しに店内を覗いてみると、まるで紅の豚に出てくるマダム・ジーナのようなドレスアップをしたおばさまが盛り上がっていた。

なんか楽しそう…。
鶴田さんと「いいねえ〜。」なんて言いながら駅に向かって歩いて帰った。


こんにちは、中台です。
今日もrenoma。



” renoma “
– SAINT MARTIN – 
¥77,000-(tax included)



昨日紹介した真珠や貝殻のネックレスと、物は違えど、感覚的には同じ物のように感じるレザーバッグ。

ネックレス同様、おおよそ男性が持つバッグのデザインには見えない。
昨晩のマダムにぴったりハマってしまうような印象だ。







丸みを帯びたフォルム、コンパクトなサイズ。
表はカウハイド、裏地にウルトラスエード。リアルとフェイク。
細いストラップは長さを調節できるようになっているが、短め。

ざっと挙げてみたが、単純な道具としてのスペックに特筆すべき点はない。


このバッグの魅力は、想定外なことにある。
婦人服売り場に沢山並んでいたとしてもおかしくないようなデザインを、マダムが持っていたとしても誰の目にも留まらない、自然。
しかしそれは、もはやファッションではない。

僕らが持っていたらどうだろう…。
どうなるか分からない、不安や期待を楽しめるのが大きな魅力だと思う。







今日着てた服装そのままで、ただ持っただけ。
持たされている感、が楽しい。
不安な気持ちは自信と経験でなんとかなる。







同じくrenomaのマルチポケットブルゾンにパジャマ、偽物の蛇。
怪しいくらいがちょうど良い。






” renoma “
– MARTINIQUE – 
¥77,000-(tax included)




カメラバッグ型のMARTINIQUEは、SAINT MARTINよりもイメージが湧かない。

中は空洞、特別な利便性は無いけれど、僕は普段バッグを使わない人間なので利便性なんてどうでも良い。
そんなことよりも、使ってみたいかどうかでしかない。

不安を超えて、好奇心を煽られるバッグ。








まずは自分のスタイルに合わせてみること。
物そのものが放つ雰囲気に飲まれてはいけない。
自分が歩み寄る必要はない。
不自然が魅力になるのがファッションの楽しさだ。


レノマ兄弟によるブティック「ホワイトハウス」でも、不自然を自然に、自然を不自然に変えて、遊んでいたのではないかと思う。知らないけど…。


それはMANHOLEも同じ。
不安を超えて、好奇心を煽られるお店でありたい。






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中台 竜郎

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

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1963年、パリ16区のポンプ通りに突如現れたブティック「ホワイトハウス」。
夜遅くまで開いているこの店は著名人やアーティスト、流行を追う若者たちが集い賑わう社交場として1960年代の伝説となっている。このブティックの創始者こそがミッシェルとモーリスのレノマ兄弟。

renomaはここから始まった。

「ホワイトハウス」にはイブ・サンローランやアンディ・ウォーホル、ピカソ、ダリ、ローリング・ストーンズの面々までが出入りしたという。それぞれのジャンルにおいて革命をもたらした彼らを強く惹きつけた「ホワイトハウス」もまた、ファッションの既成概念を鮮やかに覆してみせたブティックとして、数多くのアーティストたちと共振していたことになる。

例えばそれは、当時まだイブニングやフォーマルのイメージが強かったジャケットをデニムパンツに組み合わせるというドレスダウンの提案。アンディ・ウォーホルを経由して、いまや日本のセレクトショップ店員が元ネタを知らずに真似をできるくらい浸透したこのコーディネート法は、やはり革新的なものであっただろう。

と書きながらも、僕は1960年代のパリを生きたわけではない。ファッションにおける革新や革命などほとんど存在しない2022年の東京を生きている。

こんにちは、鶴田です。


” renoma “

– Manacor – [Pearl Necklace]
¥55,000-(tax included)

– Tahiti – [ Shell Nacklace ]
¥55,000-(tax included)



そのrenomaから、二種類のネックレスが届いた。右は淡水パールと人工パールをつなぎ合わせたもの。左は色や形が異なる二種類の貝を使用している。スターリングシルバー製のフックを留めれば二重巻きに見えるようなデザイン。



均一で正しい円を描くパールは人工のもの。いびつさのないフラットな表情で、レオナールフジタが描くような乳白色を人工的に安定させたような色味は、不思議と懐かしさや安心といった感情を呼び起こす。



一方、淡水パールは不揃いで、いびつなフォルム。湖で育てられたイケチョウ貝から採れるこの真珠はアコヤパールや南洋パールに比べると安価ながら、 先ほどの人工パールに比べると天然の真珠質ならではの輝きが立体感や奥行きを感じさせる。



丸いパールに取り付けられたチェーンを三角形と四角形のフックでつなぎ合わせると、二重巻きの構造になる。


リアルとフェイク、天然パールと人工パールの重ね付けと聞いて、勘の良い方はココ・シャネルを思い浮かべるかもしれない。彼女もまた20世紀の前半に革命を起こしたデザイナーである。

コルセットからの解放、女性の社会進出、既製服の躍進、フォーマルウェアのドレスダウン、ピーコック革命。20世紀の前半から中盤にかけて、社会情勢の一進一退に伴いながら幾度となく崩されてきたファッションにおける既成概念。そのストーリーからは確かに大胆なクリエイションとロマンを感じる。

しかし、クドイようだが2022年現在。ジェンダーはニュートラル、フォーマル&カジュアルの垣根は跡形もなく更地、一般人が着るハイブランドアイテム、富裕層が穿くダメージデニム。すべてが同じ地平に整列させられた現代ファッションにおいて、かつてモーリスやココが先陣を切ったような革命は、寝ても覚めても起こりそうにない。

女性の古典的な礼装などでよく見かけるパールネックレスを男性が身に着けたって、何ら可笑しくない、いわばカウンター不成立の時代なのだ。



「Tahiti」と言う名のシェルネックレス。フランス領ポリネシアの島・タヒチは青い空と海に囲まれた南大西洋に浮かぶ島だが、リゾート地のスーベニアのような顔をした貝殻のネックレスはジャケットスタイルに合わせても不自然ではないくらい、都会は全てを飲み込んでしまうだろう。



まだらなブラウンとフラットなライトグレー色をした、南国の貝たち。それぞれが固有の楕円形フォルムの中で、うっすらと口を開けて笑っている。



丸、三角、四角。無限の組み合わせを感じさせるようでもあり、元をたどれば根本的には三種類しかないという有限を静かに突き付けてくるようでもある。



いつものブレザースタイルに、ふたつのネックレスを重ね付けしてみた。











ブレザーとスウェットパンツ、男性的なアイテムと女性的なアイテム、英国とフランス。あらゆる変則コードの組み合わせは、既に先人によって明らかにされており、もとより新しい形の衣類の登場はちょっと今のところ期待できない。

現代に生きる僕らは、偉大なる先人たちが解き明かしたコード進行遊びの上で踊るしかないのか。



しかし、ちょっと待てよ、となる。「ホワイトハウス」にはネイルサロンが併設されていたらしいし、ココ・シャネルは粗野な男性服をヒントに新たな女性像を創出した。「過去に囚われない新しさ」「既成概念に対するカウンター」などと捉えてしまえば確かにそうだが、カウンターの様式ではなくその奥にある精神に光を当ててみるならば、偉大なデザイナーたちの根底にあるのは単純に「自由でありたい」という衝動だったりするのではないか。



まだ歴史にまみれておらず、カウンターどころか既成概念すらも意識しない若者たちにとって、renomaとは単なる「カッコいい服」である。店頭からあっという間に姿を消していったrenomaのブレザーを羽織りながら、嬉々とした表情を見せつけてくる20代前半の若者たち。事実、自らのブティックをオープンさせたときのモーリス・レノマは若干23歳だったという。

40歳を過ぎた僕がブレザーの上からネックレスを付けたそのとき。確かに感じたパールの鼓動は60年という長い年月と古い前例の壁を越えて、僕の心へ届いてきた。

「カッコいい服」を「自由に楽しむ」というシンプルな衝動に、複雑な理由は要らない。他人の逆を行く必要はない。隣人を否定しても自らの正しさは手に入らない。革命を求め過ぎない、戦争は要らない。自分自身の心の奥にある丸、三角、四角を組み合わせ、もしも他人とお揃いの形が出来上がったのであれば、その時は、ただ握手を交わせばいい。「ホワイトハウス」の中に流れていた自由な空気とは、おそらくそんなものだったのではないだろうか。

僕は単純に、今回のrenomaのコレクションを抜群にカッコいいと思っているし、ブレザーもネックレスもパジャマも着てみたい。「こんな感じで着てみたい」という想像が自由に膨らんでいく。もし、実際にそれらを着ることが叶わないとしても、そんな話をひとりでも多くのお客さんとしてみたいと思っている。

そして、そんな場所から生まれた衝動こそが、また新たな時代のファッションを作り上げていくのだと信じている。



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鶴田 啓

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こんにちは、中台です。

ensou.からスリーブレスシャツが届きました。
今まで自分では絶対に選んでこなかった配色なのに、気軽に着てみようと思えるキュートなチェック3種。

今までタンクトップ型だったのが、形やディテールが変わって、より着易くなった印象。



従来のタンクトップ




新型スリーブレスシャツ





写真で見比べると、変化が分かりやすい。
これならソマリアの海賊みたいにならず、一枚でも着ることができるかもしれない。

従来のタンクトップ型は裾がスクエアだったが、ラウンドに。
何かの上から重ねた時に、インナーの見え方が面白くなった気がする。








とりあえず着てみるとこんな感じ。
カットソーはもちろん、シャツの上に重ねたり、シャツのインナーにしたり、思いつくままに色々な着方ができそう。





手刺繍の渋カッコいい羽織のインナーに可愛い赤チェック。
普段交わらないであろう組み合わせだけど、不思議と良く見える。
ポジティブにミスマッチを楽しめそう。






適当なボロデニムジャケットでもいける。
チェックにデニムはなんとなく危ない組み合わせだけど、なぜかいける。
ノーカラーだからかな…。





もうなんでもいけるな…。

一年通してずっと楽しめるスリーブレスシャツ。
自由な感性で、適当に着てもらえたら嬉しいです。



” ensou. “
– Sleeveless Shirt –
COLOR : AQUA / RED / YELLOW
¥22,000-(tax included)







天才!






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中台 竜郎

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renomaについて調べる際に度々見かける「サンジェルマンルック」というワード。

そのスタイルを言葉に変えて伝えるのは簡単だけど、僕らは1960年〜70年代当時のサンジェルマン広場を経験したわけではない。
むしろ、サンジェルマンルックは当時の日本人が作り上げた幻想の可能性すらあり得るとも思っている。

だから、僕らがrenomaを使って今、サンジェルマンルックを提案することはできない。
もちろん経験していない場合でも心底深く掘り下げている人であれば、自信を持って紹介することが出来るだろう。
でも、残念ながら僕らは自分自身にその資格が無いという自覚がある。

というわけで。
僕らは今目の前にある「自分が格好良いと思うrenoma」を、今の東京の背景に合わせた紹介がしたい。




さて、僕らにrenomaのサンジェルマンルックを紹介することは出来ないけれど。
ジャージやスウェットパンツといった「寝巻き/部屋着」といった洋服をその日のコーディネートの根幹とするMANHOLEスタイルであれば、お客さんに自信を持って提案することが出来る。

今日紹介するのはrenomaのパジャマモチーフのシャツとパンツ。
ポリエステル混のウールビエラ。
ふわっとさらっとしてます。



僕はパジャマや寝巻きを持っていない。
いや、今は流石に持っているけど、寝るときに着るのは寒い時くらいだ。

昔、中台が家に泊まりに来た時に「河上、なんかパジャマ(寝巻き)貸してよ。」と言ってきた際に「え、パジャマなんて無いからそのまま服脱いで寝なよ。」と言ったらドン引きされた記憶がある。

肌に触れるひんやりとした布団は気持ちが良いし、シーツは頻繁に洗えばいい。
僕はパジャマをパジャマとして認識していないんだと思う。
パジャマみたいな洋服でも、普通に外に出かける。

鶴田さんはパジャマをたくさん持っているし、パジャマに着替えないと眠れないらしい。
部屋着でスウェットの上下を着ていても寝るときはパジャマに着替えるらしい。
たまにパジャマからパジャマに着替えて外に出掛けることもあるらしい。
混乱してきたので詳しくは本人から聞いてほしい。

さて、靴さえまともに履いていれば、パジャマでもなんとかなる。

気の抜けた顔、気の抜けた性格の僕には格好良すぎる洋服。
それをパジャマみたいに気の抜けた洋服を合わせることで、気の抜けた顔、気の抜けた性格の僕にとってちょうどよくなる場合もある。

パジャマを着て外に出よう。
パジャマシャツはただのオープンカラーシャツ。
パジャマパンツはただのイージーパンツだ。




シャツは襟型が可愛い。カフの仕様も可愛い。
パンツは裾のパイピングが可愛い。

本当にパジャマにしてもいいんだろうけど、流石にそんな人はMANHOLEのお客さんにはいない。自信を持って外へ出掛けてください。

言うまでもなく、シャツとパンツはバラして着ることが出来る。
ただ、シャツパンツ共にサイドシームは折り伏せ縫い。
それが一直線に揃う様は、妙に気分が良い。





一見いつも通りに見えるけど、本人たち的にいつも通りじゃないのは。

・鶴田さんが裸足で革靴を履いていること。
・鶴田さんが胸元を出していること。
・鶴田さんがシャツの襟先をジャケットから出していること。
・僕がスカーフを巻いていること。
・僕が裸足で革靴を履いていること。
・僕がシャツの襟先をコートから出していること。

書き出してみると、結構多い「いつも通りじゃないこと」。
普段の自分たちだったら気恥ずかしくて避けてしまうことの数々。

パジャマだったら、いつも通りにできます。

パジャマってすげえ。
パジャマ最高!



” renoma “

– Raiatea – [open collar shirt]
¥52,800-(tax included)

– Huahine – [ Easy pants ]
¥53,900-(tax included)







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河上 尚哉

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「なんかMANHOLEでやりたいブランドありますか?」と、鶴田さんが入社する前に聞いた際に「え、GUIDI。」と返ってきた。





と、いうわけでMANHOLEでGUIDI始めました。
モデルはPL1のみ。
鶴田さんがよく履いていたので、僕にとってGUIDIのPL1は鶴田さんのイメージ。

中台と「なんかブランド増やすかあ。」という話をする度に毎度名前が上がるブランドではあったんだけど、「鶴田さんが近くで働いている手前、MANHOLEでGUIDIをやるのはなんかちょっと違う気がするなあ。」という理由で声をかけずにいました。

けど、鶴田さんがMANHOLEに加入した以上取り扱わない理由が無い。





この靴のデザインには、高級本格靴と違って歴史も文脈も一切ない。
2000年代前半に生まれたデザインブーツ。
自分が格好良いと思うように履いてみましょう。

「GUIDI」というブランドに対する既存のイメージとは違う、組み合わせ。
きっと楽しいと思います。



” GUIDI ” – PL1 –
Color : Black-FullGrain / Burgundy-Reverse
Size : 39 – 44
¥205,700-(tax included)




久しぶりに目にするGUIDI。
元々高い靴なので「相変わらず高いなあ。」という印象。

だけど値段を越えて実際に履いて街に出てみると、その「高い靴だなあ。」という印象は確実に変わります。確かに値段は高いけど、当たり前のようにそれだけではない。
良い方向に、前に。




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SADEの光るジャケット:JK07。
リネンのトープの奥に光る銀のポリエステル。

このジャケットを見た際に「そういえば。まだ積極的に洋服を光らせに行ったことが無いなあ。」と感じたのでオーダーしてみました。
光ってます。




リネンポリエステルの変な生地、ふわふわしてます。あと、光ります。
このジャケットは生地が変すぎてジャケットとしての常識が通用しないジャケットだと思います。
毛芯のジャケットだとか6つボタンのピークドラペルとかノーベントとか、そういう情報はどうでもよい。あと、透けます。

光って透けるだけだと「へ〜、光って透けるんですね〜。」としか思わないですが、このジャケットは光って透けるだけではなくて色も良かった。あと、着た印象もどこか柔らかい。
この「柔らかい印象」というのが、古着のステージ衣装とは明確に違う点なのだと、思いました。




既に光っている若者は更に光ることが出来ます。

既に光を失っている人やそんなに光りたくない日には上から光を押さえ付ければ大丈夫です。
本人的には内側に光をまだ宿しているつもり、なので計算が合います。

折角光って透けるので、普通のジャケットではやらないことをしてみましょう。
そうすることで普通のジャケットも、光って透けるジャケットも、好きになれるはずです。


” SADE ” – JK07 –
¥137,500-(tax included)




既に光っている人、既に光を失った人はもちろん。
まだ光ったことのない方、いかがでしょうか。

普通に暮らしていたら身につけることの無い光。
普通に暮らしていたら透けることの無い光。
それが自分にとって必要か必要で無いかは目にするまでは誰にもわからない。

その「やってみなければ、わからない。」を体験する機会を与えてくれるのも、1人の人間を突き動かす衝動を洋服として形にしたSADEというデザイナーズブランドの良さだとは思いませんか。








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光るブルゾン







こんにちは、中台です。


きらきら光るCallのショートブルゾン。
よしろうに今シーズンのテーマをインタビューしてみたものの、難しいことを言ってきたのでよく覚えていない。
ギャルが好きって言ってたような気がします…。






男性的な印象の強いハリントンジャケットに、女性的なウエストラインを合わせたブルゾン。
腕周りはラグランで比較的ゆったりだけど、ウエストは極端にシェイプしている。

生地もどちらかといえば女性的なイメージのあるコットンリネンのプリペラ生地。
きらきらと光る箔が凹凸のあるプリペラに乗っている。

対照的な要素が入り混じる、アンバランス。






古着のフレアパンツにウエスタンブーツ。
アメカジ的な組み合わせにも違和感をもたらすCallのブルゾン。

普段古着ばかり着てる方には、特に違いを楽しんでもらえると思う。
たまにはかっこつけるのも悪くない。







着丈の長いものと合わせるのも面白い。
この際バランスなんてどうでもいい。自由。

インナーに着たでかすぎるカシミアTシャツが窮屈そうにドレープしている。







コンパクトなシルエットだから、何かのインナーにもなる。
サラッとしたウールギャバジンから覗く、コットンリネンの粗い素材感と光沢がいい感じ。




” Call “
– Dog Ear Collar Short Blouson –
¥63,800-(tax included)



まだ色々と書きたいのは山々なんですが、今日は河上の誕生日なのでここで終わります。
それでは、また。



最近はカセットテープにまで手を出してしまい、困ってます。。






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穴/のぞき



MANHOLEの店内にぽっかりと開いている、ひとつの穴。

穴。
あな。
ANA。
HOLE。

これは何?

こんにちは、鶴田です。

なんだかわからない。


まだ、わからない。


ますます、わからない。


いよいよ、わからない。



” CLASS “
– CCCS04UNI A –
Color : Beige
Size : 2/3
¥141,900-(tax included)



CLASSから届いたウルトラスエード素材のブルゾン「 CCCS04UNI A 」は一見ベーシックなフライトジャケットをモチーフにしているようでありながら、ひとたびディテールそれぞれの不可思議さに目を奪われると、洋服自体から次から次に繰り出される違和感の連続パンチに、見る者は思わずノックアウトされてしまう。

様々なタイプの洋服を着てきた人や見てきた人、或いはたくさんの洋服を作ってきた人からすると尚更、この違和感の集積をもう一度まっとうな軌道に戻すことがいかにも難しいことに気づくだろう。

唐突に開けられた背面の穴は、まるでそれら連続する違和感の象徴であるかのようだ。


まずは、まだ若いが故に(おそらくは)僕よりも汚(けが)れが少ないであろう20歳のゆうとに着てもらった。



全体を同系色/無地でまとめてサラリと。



目出し帽の穴からこちらを覗いてもらったが、意外と普通に馴染んでいる。キラキラの瞳。アジアの純真かよ。



フラットシーマで縫い合わされた静かな全体感の中で、肩のシームだけが唐突な存在感を放っている。まるでサンフランシスコにあるロックスター御用達レザーブランドのように平たい革ひも(ウルトラスエード)でクラフト的に接合された立体感。局地的70’s。



パッチポケットやフラップのカットは生地の断ち切りゆえに極めて直線的で、ミニマルな建築物を思わせるような無機質の連続。何よりも、風よけはあるのにフロントジップが排除されている前合わせの圧倒的な直線。



20歳の背中にぽっかりと開いた、穴。空洞。



40歳超えの鶴田は、いつものようにシャツ+タイ+ウールパンツの上から羽織ってみた。










中綿入りのCWU-45とは異なり一枚仕立てなので、生地の張りはあるけど膨らみはない。ショルダーラインの素っ気ない丸みやポケットフラップ裏の小さすぎるベルクロ留めがミリタリー特有の力強さをニュートラルな脱力感へ導いている。そして、何よりも背中の穴。鶴田の場合はカラフルなストライプ柄が覗いている。



ゆうとと僕の中間、30代前半の中台。


ウルトラスエードの奥に縮緬状のラミー、その奥に真っ赤なコットンポプリンが重なっている。シンプルの奥にある複雑さ、力強さ、繊細さ。



彼の背中の穴からは小刻みに震えるストライプが覗いている。

張りのあるウルトラスエードで形作られたこのブルゾンの丸く素っ気ないフォルムは、言わば空洞。がらんどうの穴の向こうから覗いているのは何者なのか。そもそも、それは人に覗かせている行為なのか、人から覗かれている行為なのか。穴を通じて向こう側の景色を覗いているのは洋服を着ている側なのか、着ている人を後ろから見る側なのか。入り口と出口の区別がない穴の中で、もはや個人の主体性は空気に溶ける。逆を言えば、出入りが自由だということ。





昨日、河上が紹介したパンツと同様に、CLASSが作る洋服は着る本人が視点をどこに置くかによって、見え方/見られ方が如何様にも変化する。ウルトラスエードのブルゾンやウールポリエステルのパンツが見せるニュートラルな表情は、多様性という名の膠着状態に強靭なカウンターの風穴を開けるのではなく、隣の世界へ一歩足を踏み出してみたくなるようなのぞき穴の顔をしている。それは強制力ではなく誘(いざな)いであり、そもそもファッションが持っていたはずの大きな力なのだ。







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鶴田 啓

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うわ、なにこのパンツ。
欲しい〜!





と、いう気持ちになるCLASSのパンツ:CBJA16UNI D。

ウールポリエステルのつるつるとしたベージュ生地。
大きなハトメ、トープ色のウルトラスエードのドローストリング。
どこかの何かを一つ間違えると全然違う見え方がしそうな気がするのですが、ちゃんとかっこよく着地するCLASSのバランス感覚。

手元に無い質感なのに、何故か色々な組み合わせを想像できる楽しいパンツです。




ジャージ、スウェットに頼りがちな僕らに、一筋の光をもたらしてくれる気がします。
僕も中台も鶴田さんも悠人も買うの我慢してます。
日々、お互いがお互いの様子を窺っている空気を感じます。

が、このパンツの感動はお客さんの為にとっておきたい。
この場で改めて牽制しておきますが、MANHOLEスタッフは買っちゃダメです。

気になるお客さまは是非どうぞ。



” CLASS “
– CBJA16UNI D –
Color : Beige
Size : 1/2/3
¥71,500-(tax included)




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河上 尚哉

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春の隙間



見る人が見れば、一番上のシルエット写真だけでなんであるかがわかるかもしれない。
SADEのBL05。

春夏仕様の生地でも作っています。
年始に発売したPT10のチャコールグレーと同じ生地。
パンツはあの時期に見ると寒々しい印象でした。
ブルゾンに関しては裏地の仕様が総キュプラなので日本だと真夏以外は着ることが出来ると思います。



生地が変わっただけで仕様はそのまま。

こういう文脈も突拍子もない洋服はなんだかチャラくなることが多いのですが、BL05はツナギを潔くぶった切っただけ。
特にデザインらしいデザインもしていないせいか、その手のチャラさが無い。
作ってもらってよかったです。気に入ってます。



着方の提案も変わらないので、その時々気に入っている洋服に合わせてみてください。
短い着丈、ラグラン袖、そしてグレーの生地のおかげで、既に持っている洋服の新しい顔を見ることが出来るはずです。

なんでもそうだけど。
全部が全部見えるよりも、何かがどこかに見え隠れする方がかっこよく見えるのは僕だけでしょうか。



悠人は顔が大人になって来たし気付いたら髪の毛があるけど、相変わらず爽やかですね。

ちなみに秋冬に発売したウールサージのモデルも、夏以外は快適に着ることが出来るはずです。
生地違いで買う必要はありません。
というか、作った本人である僕ですらウールサージのモデルと今回のモデルの見分けがほぼ付かない。

既に持っている方、まだ持っていない方。
春の隙間をBL05で楽しんでみてはいかがでしょうか。


– SADE – [ MANHOLE EDITION ]
” BL05-S/S”
Color : Charcoal Grey
Size : 1/2
¥96,800-(tax included)







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