パリは良い街ですね。何を食べても美味しかったな。
初日のアムステルダムでの深夜散歩、そして滞在中のパリの長雨が響いて傘をささない僕と中台はちゃ〜んと最終日に風邪を引きましたが楽しい一週間でした。昨晩、帰ってきました。ただいま。
今回のパリで印象深かったのは、現地で合流したrenomaのデザインチームと街をぶらぶら散策していた際、古着屋でrenomaのマルチポケットブルゾンに遭遇したこと。
然るべき場所で然るべき人が見つけた洋服、持って帰ってきました。
ただ売るのも寂しいので、どこかのタイミングで何かが出来ると良いな。
展示会まわりも楽しかったけど、どちらかというとそういうコレクションの内容云々よりも目で見て耳で聞いて肌で感じる情報が多かった気がします。良い時間でした。
さて、MANHOLEの店頭や古着部門を2年間支えてくれた山崎くんが本日卒業。
彼は独立して、自分でお店をやるようです。最初はポップアップ形式になるのかな。
去年の1月ごろから考えていたようで、7月に直接伝えられました。
僕も独立してここにいる。から、独立したい人間を止める理由なんて見つからないんだよなあ。
寂しいけど。頑張ってほしいし、頑張りたいですね。
で、あっという間に今日です。
僕も山崎くんも彼が辞めるという事実に対する実感が今日まで、というかさっきまで全く湧いていませんでした。彼が辞めることを知らなかった方も多いと思います。
山崎くんに会えずに残念な気持ちを心のどこかに抱いた方は、彼の動きを追ってみてください。
当たり前のようにMANHOLEだけが全てじゃないし、辞めたらそこで終わりじゃない。
僕らも、山崎くんも、楽しもうと生きているんです。
どんな状況でも頑張る理由なんて、自分でいくらでも作れるということ。
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河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
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昨日のブログでは、夜空にシャツが映り込んでいましたね。
あの写真の背景は、ある日の夜釣りを楽しむ河上さんの頭上に広がっていた星空。
空に浮かんでいるシャツはコラージュ。シャツを空に浮かべるだけでは飽き足らず、流れ星まで付け加えてしまいました。
このコラージュ画像は、パリにいる河上さんと中台さんが少しでも笑ってくれたらいいなと、悠人くんと共同制作しました。河上さんと中台さん以外の方にも伝わってくれると嬉しい。
今日は、KNOX : MID NIGHTに続き、KNOX : HOUNDS TOOTHを紹介します。
僕は展示会に行っていないので、商品がMANHOLEに届き、初めて実物を見ることになります。
少し前に写真では見ていたのですが、写真では伝わらない魅力的なシャツなんだな、と素直に感じます。
大ぶりの襟、ロングカフスなど、少し古臭いディテール。全てが丸みのない作り。
勝手ながらクラシックなイメージのある柄:HOUNDS TOOTH。
ディティールと柄、ここだけ切り取るとお堅い雰囲気のドレスシャツのように僕は思いました。
ですが、HOUNDS TOOTHは、MID NIGHTに比べて、弾力があって厚みのある生地。
その生地のおかげか、長いカフスから伸びる深いギャザーがふんわりとしてて、柔らかい印象を感じます。
ボックスカットの美しいエッジ。
デニムにKNOX。シンプルな組み合わせ。
トロッとした生地だからこそラフに着ても、どこか緊張感のある佇まい。
ボロボロのデニムジャケット、ベルベットにKNOX。
ヘリンボーンのウールジャケット、遊び心のあるキラキラパンツにKNOX。
ドライな質感のマドラスチェックブルゾンとKNOX。
白と黒の細かい柄のHOUNDS TOOTH。遠目で見るとグレーです。
柄と柄同士を組み合わせるコーディネートでも「なんか、いいかも〜」くらいの感覚でサラッと合わせられるのも、KNOXの魅力なのではないでしょうか。
今日、来ていた洋服にそのまま羽織るだけでも、十分かっこいい。
先に書いたようにクラシックな柄にクラシックなディティールの組み合わせだけど、なぜか堅苦しくない。柄もディティールもすでにどこかでみたことがあるものだけど、実際に目で見て、触れてみると、不思議と興味が湧いてくる、NICENESSのバランス。
上質とされる洋服は世の中にたくさんあるけど、上質なだけでは物足りないと感じてしまうことも多いですが、このブランドはその「上質で上品なだけじゃない」というのが、個人的に魅力を感じます。
KNOX、着てみてください。やっぱりシャツを着ると気分が上がりますね。
楽な洋服も好きですが、僕がシャツを羽織った時に感じるこの気持ちはずっと変わらない気がします。
が、KNOXはシャツはシャツでもKNOXです。ただのシャツではない。
” NICENESS ” – KNOX –
¥69,300- (tax included)
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禅野 晃士
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このドレーピーなMIDNIGHTは、昨日のCOLLIERと同じ生地ですね。
スーパーファインなトロッと且つハリのあるウールギャバジン。
NICENESSより、
FINE WOOL STRAIGHT TALE SHITS:KNOX。
ノックス。ノックスノックス。無性に口に出してみたくなる名前だと思いませんか?
「のっくす。」あ、口に出したそこの貴方はノックアウトっす。
BLOGだといくらシャレが寒かろうが書いてしまうから恐ろしいですね。もちろん自分も真顔ですからね。河上さん中台さん、パリはいかがですか?やっぱり寒いでしょうか?
スーパー140’sのファインウールを使用したストレートテールシャツ。フランスのドレスシャツをリファレンスとし、独自のパターン構成を取り入れつつロングカフスなどクラシカルなディテールを現代的に解釈。高密度ギャバジンのミッドナイトネイビーとハウンドトゥース柄の2色展開。細番手の糸と高密織による滑らかな着心地のシャツ。( NICENESS Official Websiteより引用 https://www.niceness.jp/ )
MANHOLEにはミッドナイトネイビー、ハウンドトゥースの2色とも入荷しています。
今日はミッドナイトネイビーの方を紹介します。
絶妙に尖った襟。
きっと、長さや角度が少しでも違っていたらこの絶妙感は無かったのかもしれません。
サイドのスリット。
裾は前も後ろも気持ち良いくらいに真っ直ぐ。STRAIGHT TALE SHIRTSです。スパッ。
袖。
「ロングカフスなどクラシカルなディテールを現代的に解釈」ということでしょう。
折り返さない!長いまま、釦で留める。
もしクラシカルなディテールを知らない目にも、この長い袖口は新鮮に映ります。
くしゃっとギャザーして、ヌッと伸びる。かっこいい。
袖だけとは言わず、KNOXはクラシックからモダンまで伸びてきたんですね。
果たして現代的とは?なんて考え出すと悩み悶える未来が見えるので今は我慢します。
一枚で着るだけで様になる。様になるなんて言うと、何だか偉そうですね。
着ているだけで、気持ちよく立っていられます。もちろん座ってもいられます。
ドレスシャツ、と言われると何だかイカメシィ印象を持つことがあるかもしれませんが、
このシャツが名実ともに時を越えた現代のシャツであることを忘れてはなりません。
ふつうに着て、ふつうに何か羽織ったりしましょう。それだけでいいノックス。
黒くはない、かといって青というわけでもない、それがMIDNIGHT。
とってもいい色です。
街も眠り、ふと見上げると、あら、何だか今日は綺麗な夜空だな。こんなに星って見えたっけ。
あ、流れ星‥?願いを叶えられるのは類稀なる反射神経の持ち主。
歴戦のデニムジャケット
ゆったりとしたシャツは、釦を留めずに羽織ったって善し。
ドレスの向こう岸からやって来たジャージも、見るからに善し。
はたまたタックインするのも当然善し。入れても出してもかっこいいシャツは素晴らしい。
ぼくもKNOXみたいな人間になれますように‥
” NICENESS ” – KNOX –
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吉田 悠人
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NICENESS:COLLIER。
FINE WOOL WIDE FLYING V TROUSERS。
フライングV。覚えている方もいらっしゃると思います。
TIME FLY
時は過ぎ、春夏ヴァージョンV。
ブイブイ。
カラーは、MIDNIGHT。
COLLIER, FINE WOOL WIDE FLYNG V。
サラッと快い履き心地。ファインな感じですよ。
COLLIER, FINE WOOL WIDE FLYING V。
スーパー140’s のファインウールで織り上げられたギャバジン。
非常に細いウールで高密度に出来上がったのがこの生地。
その道のエキスパートであれば、スーパー140’sのギャバジンと聞けばすぐにこれがどんなに素晴らしくてナイスなファインであるかを脳内再現できると思いますが、念の為無知の中の無知人からの感想を付け加えておきますね。チクチクのチの字も見当たらない、トロッと、トゥルッと。もはやシルキータッチ。
フライングVに目が行きがち、というか行って当然。
でもココ。腰回りが凛。スラックス然。凛然。この凛には間違いなくトロッと生地感が一枚噛んでるんですよね。やっぱりかっこいいスラックスはゼンゼンリンリンです。
Vがどうこう言う前に、このスラックス全体に纏う雰囲気を焼き付けましょう。
この履けば否応なく醸される雰囲気、なぜ醸されるか。
新品のスラックスだから、と言われてしまえばそれまでだ、と思いますか?
ぼくはそう思いません。
そしてこれがV。
後ろ裾がV字に開かれていて、ふつう裾が踵の方にクシャッと溜まるところを、前裾に溜まるように設計されています。
あっけらかんと、言葉にして説明すると「へー」とか「ふーん」とか、はたまた「ほー」って感じでしょうか。
でも改めて見てみると、こんな風に裾が溜まるスラックスはそうそう無い。
無いからどう、ってことはない。無いものが良いものとは限りませんよ。なんて、
強がることもできますが、強がる必要なんてありません。
このディテールは、魅力的。何も知らなければ一見気がつかないかも知れないけれど。気がついても気が付かなくても、後ろ裾がV。後ろに溜まらず、前に溜まる。
「へェ〜、フツーのスニーカーで、ちょっとラフに穿いたらこんな感じなんだ〜、あ、これでも重心が前だ〜前に溜まってる〜」
と同時に、実はサイドに生地が重なるように開いているディテールがあることに気付かされる図です。
あっ、このシャツは同生地、同MIDNIGHTのやつだ。
たぶん明日あたりに誰かが紹介してくれるはず。
ディテールがどうとか、分かったように話すのが、商品紹介。
勿論、観察して、最大限分かったことを伝えているつもりです。でも一番自信を持って伝えられるのは、
穿いた時、「イイ感じ」ってことです。
このトラウザーズは、ブイだからなのか、不思議なサイドなのか、分からないけれど、イイ感じ。
イイ感じだと思ったのは、結果から考えると、たぶん裾がブイで、サイドが不思議なディテールが高級な生地のストレートにかっこいいトラウザーズに施されているからなんでしょうか?そんなことは、考えようが考えまいがこのトラウザーズは変わりませんので、シャラクセーことは信号待ちの時間にでも考えましょう。イイ感じなものはイイ感じ。
それにしても、COLLIERって確かフランス語でネックレスって意味だったような‥
コリエー。後ろ裾のブイが首にかけたネックレスのシルエットにでも見えたのかな‥流石に違うか‥
コリエー‥
コリャエー‥
” NICENESS “ – COILLIER –
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吉田 悠人
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NICENESSのヘヴィジップアップフーディ、LALLY。
見るからに、そして触ってさらに素晴らしいスウェットパーカーです。
裏側はボア。モコモコ。
スウェット生地、と一言で終えてしまうのは勿体無いくらいの‥
BODY:64% WOOL, 17% COTTON, 11% CASHMERE, 8% POLYESTER
RIB:100% COTTON
STRING:100% COTTON
LEATHER PARTS:COW LEATHER
表示を見ただけで、何だか気持ちよさが分かった気になりそうですね。
ウールカシミヤなんて聞いたら、さらに気持ちよさそう。
きっと、どこまで行ってもパーカーはパーカー。ヘヴィだろうがライトだろうがパーカーと称されればそれはパーカー。カップとソーサー、ぼくもいつかコンビニのペーパーコップコフィを卒業してカチャカチャ音を立てながら優雅な朝を迎えるようになるんでしょうか。迎えるどころか置いてけぼりですよ。朝を迎えてあげたことなんてありません。朝には急かされるばかりです。いつもよりちょっと早く起きたな、のんびりできるなと余裕のコーヒータイムも束の間、もう行く時間です。朝の時間の流れって変ですよね。
やっぱり、パーカーは最高です。
パーカーは最高。
パーカーだからって、テキトーに紹介しているな、と思われてしまったら心外極まりありませんが、実はあながち間違いではありません。
それこそがパーカーなのです。
どこまで行ってもパーカーはパーカー。パーカーはパーカーでも?
ダブルジップ
バタバタの朝、私たちが安心して外に出られるのはパーカーのおかげ。
少し褒めすぎでしょうか。
でもせっかくの機会なので、褒めさせてください。
パーカーが本領発揮するフィールドはいくつかあるのですが、代表的なのは先ほどから繰り返している通り、朝。特に時間のない朝。あなたは今日の格好に細かく気を遣っている暇などありません。
パンツ穿いてっインナー着てっ‥ウーゥ‥なんか着て、(冬ならコート羽織って)バタン、ガチャ!
この「なんか」が、パーカーである可能性は非常に高いです。
さっきから、聞いてりゃあ、パーカーは朝しか役に立たないのかよ!
そんな訳、ありません。
LAST BUT NOT LEAST、パーカーの本領は夜。
私たちは大抵の場合、朝着たパーカーを夜にも着ています。
どこまで行ってもパーカーはパーカー。朝のパーカーは夜のパーカーでもある訳です。
パーカーを着て遊びに出る夜、良いですよね。
本領と言った手前、パーカーのどんな所がどのように夜に向いているか、説明する責任を感じてもいますが、これバッカシは説明が難しい。と言うか説明無用。
パーカーで遊びに出てみてください。気持ちいいです。
中にも、パーカー
裏のボア。このパーカーは着心地も最高。気持ち良い。
やっぱりパーカーは‥なんて、あたかも皆さん全員があらゆるパーカーと親しみ深いかのように進んできてしまいましたがそもそも、現状パーカーにあまり親しみを持っていない方もいます。
「パーカー」か‥。ラクそうだけど、「パーカー」か‥。みたいな感じで。
そんな方にも、すでにパカリスタ* の方にも、ぼくみたいなパカリアン* のあなたにも、
このパーカー:LALLYの「ただのパーカーじゃないな」と思わされるディテールは響きます。
広いアームホールから、袖のリブにかけて、ギュン。
後付けフード
NICEなジップのフォルム
パーカーはどこまで行ってもパーカー。
それは、間違いないです。パーカーはパーカー。
しかしこのパーカーは、行くところまで行っている。
つまり、来るところまで来てしまっているパーカーなのです。
冠婚葬祭以外は、パーカーですね。
(注)
*1 パカリスタ:パーカーを好み、パーカーにも好意を抱かれている人。
*2 パカリアン:同上。
” NICENESS ” – LALLY – [WOOL CASHMERE BOA SWEAT HOODY]
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吉田 悠人
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