タイトルが思いつかない
「河上さん、今期作った生地でジャケット作ったので良かったら売り場置いてください。」という理由で8月ごろから売り場に並んでいるm’s braqueの4Bジャケット。
落ち葉だらけの道路を目にすると、こういう枯れた雰囲気のジャケットを着たくなる。
ウールのグレーフランネルトラウザーズ。
スムース編みのウールニット。
ナイロン混のケンピツイード風ジャケット。
裏地コーデュロイのラムレザーブルゾン。
冬は当たり前のように寒いので、当たり前のように洋服を重ねることが出来て、当たり前のようにたくさんの素材を組み合わせることが出来て楽しいですね。
オリーブをベースに、カラフルなナイロン糸が飛び出るツイード生地。
「LOOSEN COMFORT」という名前の通り、肩線の落ちたリラックスジャケット。
芯地なし、肩パッドなし、袖裏のみで裏地なし、フロントダーツなし、ベントなし、コバステッチなし。襟ミツを高くとって途中でカットした、どこか抜けたようなラペル。
ないもの尽くしのディテール。
「普通あるもの」を削り取って尚。
いや、削り取ったからこそ感じさせるm’s braqueらしさはアイコニックな袋縫いのパッチポケットから来るのか、独特の袖付けから来るのか、どこかノスタルジックな生地選びから来るのか。
不思議なバランスのジャケットだけど、着ると物足りなさはあまり感じない。
ジャケットというよりも、ブルゾンに近い。
だけど、ジャケットを着る楽しみ方は感じられる洋服です。
漠然と「ジャケット着てみたいなあ。」と感じている方は、ここから初めてみてもいいかもしれませんね。
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
先日紹介したSACK同様「袋から出すと欲しくなりそうなので、僕たちはまだ袋に入った状態で眺め、心の平静を保っています。」なんてふざけた理由から、商品なのか商品ではないのかわからない状態で出来るだけ目立たない場所に並べていたCLASSのPASSAGE。
ようやく「袋から出すと欲しくなりそうだから、欲しくなったらすぐに買ってすぐに着られる」くらいの気温になってきた。
きっと僕は電車の中で汗だくになるだろうけど。それは僕の体質だからしょうがない。
ちなみに僕も中台もお客さんに試着してもらうというタイミング以外は、なるべくこのニットを見ないようにしている。
理由はもちろん「着ると欲しくなって、きっと買ってしまうから」だ。
お客さんが試着したあと、僕が釦を留め直している最中に中台と目があう。
「・・・いいよねえ。」なんて事をお互い思いながら無言で頷きあい、僕はそっと元にあった場所にこのニットを戻すのだ。
ウェールズのCORGI社製。
オーソドックスなCネックカーディガンの着丈を長くし、変化を加えたハンドインターシャニット。
素材は4本のモヘアと2本のジーロンラムを撚って編立た8PLYの重量感のある糸を使用。
どこかおじいちゃんを思い出すような色。
どこかおばあちゃんを思い出すような着丈。
どこかおじいちゃんを思い出すような質感。
どこかおばあちゃんを思い出すような貝釦。
全てが良い。ちゃんと褒めてる、つもり。
寒くなってきたらこのニットを着ている自分がいくらでも想像出来る。
汗をかくのが嫌いな僕が、真冬の電車や屋内で汗だくになりながらもこのニットを着ている自分がいくらでも想像出来る。
色々と工夫をしながらこのニットを着ている自分がいくらでも想像出来る。
最終的に工夫するのをやめて適当にこのニットを着ている自分がいくらでも想像出来る。
欲しいものは欲しい。とっても欲しい。
「俺は諦めるから、お前買っていいよ。」とどちらかが言えばどちらかが2秒で買うだろう。
ちなみにアルバイトの悠人は我慢できずに同じ型の色違いを既に買っている。
僕と中台が自分たちのお店の商品でカッコつけてお客さんから羨ましがられてもしょうがない。
アルバイトの悠人は同世代の若者たちから羨ましがられる必要があるから何を買っても良いと思う。
僕たちは「物」を通してお客さんに何かを伝えたい。
いや、物じゃなくてもなんでもいいんだけど、とにかくこういうお店をやる以上は物を通すのが一番伝わりやすい気がしている。
その物自体を、お客さんに紹介する機会自体を自分たちの手で自分たちから奪い取るのは少し違う気もしているから、二人とも我慢している。
二人とも我慢している分、外に出て何かを得ようとしている。
幸い、欲しいものは自分の精神状況次第でいくらでも見つけることが出来る。
と、そんな風に自分たちの気持ちを納得させていても欲しいものは欲しい。とっても欲しい。
いっそのこと早く誰かが買って目の前から無くなってくれればいい。
目の前から無くなった状態であれば僕らがこのニットを忘れられるのかどうかは、定かではない。
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河上 尚哉
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「河上くん、良いニット作ってるから楽しみにしててね〜。」
今年、このセリフをULTERIORのデザイナー:牧さんの口から半年間で3回以上聞いた気がする。
少なくとも、サンプルを作る前/作っている最中/作った後くらいのタイミングで3回は聞いた。
と、いうわけでULTERIORのPURE CASHMERE RW SWEATER。
ULTERIORがインラインでラインナップしていたカラーはブラックとライトグレー。
「届く人に届けばいいやって思ったから、売れるか売れないかとかも気にしないで値段も振り切っちゃった。他の色も作れるんだけどどう?」と聞かれた。
僕も届く人に届けばいいやって思ったから、売れるか売れないかとかも気にしないで値札もろくに見ずにブラック/チャコールグレー/オフホワイトの3色でお願いすることにした。
ブラックはなんとなく欲しかったから。
チャコールグレーもなんとなく欲しかったから。
オフホワイトもなんとなく欲しかったから選んだ。
そろそろ寒くなってきたから売り場に並べようかな〜、と今朝ストックをごそごそしていたら何故かチャコールグレーとオフホワイトの一枚ずつしかない。
「届く人に届けばいいや。」なんて思いながらいつも通りスローペースでちんたらやっていた間、ありがたいことにその「届く人」が何人もいたらしく嬉しい気持ちになる。
伊:カリアッジ社の梳毛カシミヤ糸を使ったリバースウィーブタイプのカシミヤセーター。
60番単糸を3本引き揃え、スムース編みで編み立てている。
肉厚でしなやか。手にするとするすると滑り落ちるほどのコシと心地よい重みを感じる。
「カシミヤだからと気負わず、スウェットシャツのように普段使いしてほしい。」という牧さんの意向通り。
一般的に高級と言われる素材の本質的な良さを、着る人本人が日常的に楽しみ、肌で感じることの出来るようなカジュアルな仕様だ。
カシミヤなので繰り返し着ることで当たり前のように毛玉は出来るはず。
が、高い値段を出して買ったものを大切にするのはいいけど、大切にしすぎて着ずにしまい込むよりも、着たいときに適当に着ている方が絶対に良い。
自分がお客さんに売った洋服に毛玉が出来ているのを目にすると、何故か安心するし嬉しい気持ちになる。
「カシミヤだからどーこー、ニットの作りがどーこー」とかは正直どうでもいい。
そういうのは作る人への信頼と作る人自身のプライドに任せたい。
欲しいものは欲しいし、いらないものはいらない。
このULTERIORのPURE CASHMERE RW SWEATERは、作る人への信頼と、作る人自身のプライドと欲しい気持ちがピュアに表れた結果、MANHOLEに並ぶことになった。
出来ればそのままの状態で、届く人に届いて欲しい。
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河上 尚哉
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こんにちは。
MANHOLEの中台です。
そろそろ年末ですね〜…クリスマスも控えている。
僕はこの年末感が案外好き。
今年は外ではちゃめちゃに遊ぶ!なんてことはあまりできそうにないなあ。
河上のお母さんから土鍋セットをもらったので、ひっそり家で鍋パーティーでもしようと思います。
夜遊びもお預けです。
BLESS定番のV-HOOD SWEATER。
今回入荷したのはそれのハンドニットバージョン。
一目見て単純にかっこいい。
生地の良し悪しとかカルチャーがどうとか、そういう補足的な情報は何も要らない。
とりあえずかっこいいから欲しいな〜。と思ってしまった一着。
反射糸も編み込まれているので、夜はリフレクターとして機能します。
お店で使っているカメラに内蔵フラッシュが付いていなかったので、地味に光っている写真しか撮れなくて残念…。
もう少し分かりやすく光るはずです。
最近あまり行っていないクラブやライブハウスでも目立ちそう。
なんだかそういうシチュエーションを前向きに楽しめそうな洋服です。
ローゲージのハンドニット。
間違いなく暖かいのですが、風が強い日は一枚だと寒いかもしれません。
そんな時は上から風を止めてくれるコートを羽織れば完璧。
最近発売したCLASSの“Brooklyn”との相性も良さそう。
BLESSの洋服には打算的な部分を一切感じないから楽しい。
本人たちが「良いと思ったから」作られた洋服は、僕らも「良いと思ったから」という単純な理由で手にする事ができる。
どこまでもピュアな感覚をそのまま皆さまにお伝えできれば嬉しいです。
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中台 竜郎
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こんにちは。
MANHOLEの河上です。
先シーズンのカシュラマシルクのニットがとても良かった。
と、いうわけで継続してオーダーしていたACRONYM®︎のニット:C1-AJ。
先週末に到着しました。
今シーズンはBABYLLAMA AIR JET WOOL。
見た目のボリュームに対して驚くほど軽い。
色は原毛そのままの濃いブラウン。
今回のC1-AJはハンドニット。
パッと見は先シーズンのモデルよりもシンプルに見えますが、縦横の切り替え/パーツ数が多くリンキングを必要とする箇所が多いのd・・・・・なんかめんどくさくなってきたからやめます。
頑張って写真を撮っても、頑張って文章を書いてもこのニットの何が良いか、あまり伝わらない気がする。
いや、一応頑張ってみたんですが僕の頑張りがこの場で伝わらないくらいには伝わらない。
前作以上に伝わりづらいニット。
というか僕たちのぺらぺらした言葉を経由する必要はなく、ニット自体が直接着ている人に良さを伝えてくれます。
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河上 尚哉
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