整っているだけが全てじゃない
NICENESS:KANTNER。整っていることだけが全てじゃない、力強く美しいレザージャケット。
北米産、希少な厚さ2mmアップの厚口ホワイトテールディアを使用したウェスタンジャケット。
例えば小ぶりなスナップ式の釦といった付属やこの洋服自体の繊細な作りにより、レザージャケットの持つ男らしく力強い印象だけでなく、素材の持つ美しさも感じることが出来ます。
ディアスキン特有のしっとりとしたしなやかさと柔らかさに加え、厚みによるもちもちとした手触りも心地よい。
まあ、この値段だし、悪いわけがないのでここで一旦素材や作りの部分を褒めるのはやめます。
物を褒めすぎると着る時緊張するしな。緊張しながら着るよりも、自然に着た方が格好いいのがレザージャケットです。
クリーム色、ウェスタンジャケット。ロマンを感じられていいですね。
白い洋服、歳を重ねるごとにどんどん好きになっている気がします。実際にMANHOLEを開けてから白い洋服を頻繁に仕入れるようになりました。汚れそうな白、汚れてもいい白。
これは汚さない自信がついた、というよりも汚しても良いという寛容さ、着てるんだから汚れていた方が自然だという諦めが自分の中でついたのかもしれません。
NICENESSのKANTNERは汚れや小傷がとても似合う。
着ていない不自然な綺麗さよりも、着ている自然な汚れが、似合う色。
身長176cm、がっしりとした中台でLサイズ。
中台、痩せたな〜。痩せた中台のように、大きく着てもかっこいいですね。
「レザージャケットだから」というサイズの選び方よりも、「自分が着るならば」というサイズの選び方で大丈夫。そっちの方が自然です。
中台はこういう迫力ある洋服がよく似合いますね。
かっこいい物を着ても変に力が入っていない感じ。いつも通り。
というわけで、MANHOLEではMANHOLEらしく。
スウェットパンツやジャージ、短パン、ボロボロのデニムなどと合わせてもらおうと思って仕入れました。
かっこいいものと合わせてかっこいいのは当たり前なので、あまり意識せずに普段通りの格好に合わせてください。自分の心地の良いように着られるのも、KANTNERの魅力です。
どっからどう見ても高そうだし、どっからどう見てもかっこいいので、自信を持ってダメそうな洋服と合わせられそうな気もします。ダメそうな洋服の良い部分、引き出してくれそうですね。
ダメそうな洋服の良い部分、好きなんだよなあ。
ダメそうなもの、ダメそうな自分など。隙があった方が人間ぽくていいですよね。
どんなにかっこいい物を着ても、自分は自分。
整っていることだけが全てじゃない。
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
台風並みの強さで寒風が吹いたかと思えば陽だまりはそれなりに暖かく、春の予感もちらほらと。僕が住んでいる板橋区の住宅街、路地のあちこちには白や黄色や赤色の花が小さく咲き始めています。
こんにちは、鶴田です。
ふんわりと首をかしげて、一着の洋服がこちらを見つめている。
昨日のm’s braqueに続いて、今日も白いコートのご紹介。純白リネンベースのm’s braqueとはひと味違う、オフ白にぼんやりとしたストライプが入ったコットン素材はFRANK LEDERから届いたダブルブレストのロングコート。ロングコート、とはいっても昨日のm’s braqueと同様に、シャツ生地のように軽いウェイトの綿なので、重々しさはどこにもない。
背中心だけが割ってある、素っ気ないバックスタイル。全長118㎝もあるロングな着丈がちゃんと細長く見えるシンプルな仕立て。
軽い素材なのでロングシャツを着るかのように、と昨日のm’s braqueと同じようにお勧めすることもできるんだけど、このコートは8つボタンのダブルブレストとボリュームのある襟元がもっとずっと力強い。軽快な仕立てだが、フォルムはあくまでもコート然としている。
台襟と一体化した小ぶりなチンストラップ。
肩に近い高さから始まる2列のボタンがミリタリーチックでパワフル。
洗いをかけた薄手のコットンクロスは、歩くたびにシワっとヒラッと揺れる。
そして、なによりも特徴的なのはスモールフィットなショルダーラインと裾に向けて広がるAライン。ミリタリー的マッチョ感覚は皆無で、むしろレディースのロングコートのように繊細なラインを描いている。
178㎝中肉の鶴田がMサイズを着用して、ジャストフィットの肩周り。
裾に向けて広がって見えるシルエットのとどめ、深いセンターベントと袖口のスリットが鋭く開いている。
アームホールも細めなので、それほどたくさん重ね着をすることはできないけれど、薄手だからこそ成立する肩周りのフィッティングは抜群に色気があってカッコいい。
出勤した姿そのまま。
「僕、このまま適当に着ます」と、スウェット・ネルシャツ・ジーンズの上からコートをバサッと羽織った河上。
ぐしゃっと雑に留められたチンストラップは、そこから下のAラインを予感させるコンパクトさ。
風に揺れてなびく軽快さ、しかし全体で見るとグラマラスなラインを描くロング丈のコート。
このコートを着用して写真を撮りながら、思わず僕の口をついて出た言葉は「なんか、退廃的な感じがするコートだね」だった。
多分、僕の頭に浮かんでいたのは1975年、ヘルムート・ニュートンによってパリのオブリオ通りで撮影されたイヴ・サンローランのスモーキングルック。夜の街でタバコをくゆらせているのは、スリム&ロングなジャケットにバギーパンツを穿いたビベケ・ヌドセン。
勿論、ル・スモーキング(タキシード)とオフ白コットンのロングコートとでは色も素材もアイテムもすべてが違う。しかし、この写真を撮ったヘルムート・ニュートンがドイツ人であるということを除いても、ル・スモーキングのルックがとらえた退廃的なムードはどこかでFRANK LEDERのこのコートに繋がっているような気がする。ドイツという国にある退廃的で暴力的でフェティッシュでエロチックなムードは、あるいはルキノ・ヴィスコンティが映画「地獄に落ちた勇者ども」の中で描こうとした世界かもしれない。ヘルムート・ニュートンがル・スモーキングルックの中で描こうとしたアンドロジナス=両性具有の美を、FRANK LEDERは(生地はいつも通りに当たり前のコットン素材を使いながらも)このコートのシルエットで表現しようとしたのではないか?
そうかもしれないし、全然違うかもしれない。僕の考え過ぎだろうか?しかし。
ちょっと女性的なラインにすら感じられるロング&フレアなシルエット。安直にドロップしたりしないストイックなショルダーライン。FRANK LEDERに固定観念を持っている人にこそ試してほしい。ある人々にとってFRANK LEDERというブランドは「木こり・農夫=牧歌的」なものかもしれないが、このコートからはFRANK LEDERのそうではない一面が存分に感じられる。
別にこのコートをアンドロジナスの雰囲気で着こなしてほしいと言っているわけではない。両性具有とは女性が自分自身の中にある男性を愛することであり、男性が自分自身の中にある女性を愛することである。つまり、自分自身の中にある未知の領域を探求し受け入れること。「FRANK LEDERの洋服なら、たくさん買ってきたよ」という人にも「俺のシルエットはオーバーサイズだよ」という人にも、未だ見ぬ領域はあるはずだ。
いつものシルエットに変化を加えてくれる洋服を一着受け入れるだけで、いつもの洋服の未だ見ぬ一面を発見することだってできる。「シルエットを構築する」という意味で、このコートは「ロングシャツ」としてではなく、是非「コート」として挑戦してみてほしい。コートにしか果たせない役割がある。ましてや、それが薄手の白いコートだなんて最高にエロティックでクールじゃないか。
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
鶴田 啓
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
m’s braqueの白いコート。
リネンポリエステルの薄くてかる〜い生地。
太いアームホール、落ちた肩、大きい身幅、長い着丈。たっぷりとしたコートですね。
177cmの悠人が38(Mサイズ相当)を着てます。このサイズでどんな体型の人もたっぷりと着れそうなのでこのサイズのみ仕入れています。
意外かもしれませんが、m’s braque。こういうたっぷりとしたコートを今までそんなに作ってこなかったような気がします。例えば、着丈が長くて蹴回しはたっぷりとしているけど肩幅はピッタリしていてアームホールは細い、といったジャケットを縦に伸ばしたようなバランスのものがほとんどでした。たまに大きいアウターを作ったと思ったら、実際は大きいジャケットだったり。
僕はコートをとりあえず「えいや!」と羽織るのが好きなので、m’s braqueのコートを仕入れることはほとんどなかったです。今回、ようやくですね。
が、このコートも「コート」と名前はついてるけれど、LONG SHIRT COATなんてひねくれた名前。
どこをとって「LONG SHIRT」と言っているのかは定かではありませんが、確かにロングシャツっぽい要素は感じるかも。長いし、薄いしな。
さて、そんな背景はどうでもいいっちゃどうでもいいです。
今回このコートを見た僕の印象は「白衣」でした。白くて長い、見たまんまですね。
憧れの病院の先生のように、とりあえず羽織ってみてください。
まあ、こんな白衣着ている病院の先生なんていないですよね。
憧れは憧れで終わらせて、ここで現実。
「LONG SHIRT COAT」のLONG SHIRTの部分と向き合ってみようと思います。
太いアームホール、落ちた肩、大きい身幅、長い着丈。たっぷりとしたコート。
とはいえリネンポリエステルの薄くてかる〜い生地を使用しているので、上から何かを羽織りやすいです。ブルゾンを上から羽織ると手を突っ込みやすい位置にポケットがあります。
ロングシャツのようにもどうぞ。コートだけど。
でもコートだけどロングシャツなのか。
m’s braqueの魅力は「中庸であること」だと思っています。パリにアトリエを構え、日本でものづくりをする。パリでもないし日本でもない。
偏らず中正なこと。どちらでもない。そう考えると、今まで松下さんが頑なに「コート」ではなく「コートのようなジャケット、ジャケットのようなコート」を作り続けていた理由もなんとなくわかるし、今回のロングコートが「コート」ではなく「ロングシャツのようなコート、コートのようなロングシャツ」である理由も、どこか腑に落ちる部分がありますね。
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
SAUNARIDERの巻
あっ!?
これは‥あの‥‥
SAUNARIDERじゃないですか!?
サウナライダーだ!
なんて、
興奮絶頂鼻息フンガフンガになる人は、ベルリンの現代アートシーンに高感度アンテナをビンビンに張っている証拠ですね。
そんな人はそう沢山はいないでしょう‥
この段階では
「イケてるベンツですな」
ってところでしょうか(ぼくはそうでした)。
こうなってくると、また話は別ですね。
後部座席で汗をかきながら瞑想‥
運転席の中央には砂時計‥ジリジリ時を待つ‥
これは、サウナじゃないですか!
整うのでしょうね、彼はこれからきっと。
というわけで、
これはその名も、SAUNARIDER。
BLESSがMercedes-Benzに木のビーズなどで改造を施した作品で、
2022年にベルリンのコンテンポラリーアートインスティテュートにて披露されたようです。
その名の通り、a mobile sauna(移動式サウナ)だそうです。
というわけで、
こちらは、SAUNARIDERSCARFです。
憧れのサウナライダーの運転席が薄手のウール生地にプリントされています。
さすが、夢のサウナライダー内部、広げてみると臨場感がたっぷりですね。
ガラスの青、建物の白、ハンドルの黒、敷き詰められた木の色(金色に近いですね)
良い色たちですね。
SAUNARIDERに乗る、という皆さんの夢が叶うかどうかは分かりませんが、
SAUNARIDERSCARFは、卷けます。羽織れます。
スカーフですからね。
薄手の大判ウールスカーフ、当分活躍してくれることでしょう。
乗る前に、巻いて楽しみましょう!
BLESS BOOK Vol.3 の表紙にもSAUNARIDER
みんなの真ん中にSAUNARIDER
みなさんの首にSAUNARIDERSCARF!
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
吉田 悠人
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
びっしりとことんふぁさふぁさ
この間、仙石原に行きました
まだうっすらと雪の積もった草原に、
カサカサのすすきがニョキニョキ生えていました
おや、これはこれは
フワフワのすすきがファサファサ‥
すすきじゃ、ないですよね。
RANDYのパンツ:Weeping です。
白いファサファサ‥
なんだかわけが分からなくて、かわいいですね。
今日の東京は雨。
さすが白いファサファサ!雨ニモマケズな存在感ですね〜
なんて言おうと思いましたが、
雨にも負けないと言うより、むしろ雨にも馴染んでいるような気さえしませんか?
ぼくはそんな気がします。
Weep(ing) : 泣く、涙を流す
このパンツの型名にも、その所以があるのかもしれませんね‥
おひさまファサファサも見てみたいですね。
きっと陽に照らされたファサファサも綺麗ですよね!
どうですか?
そろそろこのパンツにも慣れてきましたか?
てやんでい!
「こんなの、慣れませんよぉ」
「なんか普通に太いスウェット履くくらいの気分で履いたら丁度イイッス」
この2人が合わさったような心境です。
イエティでも無い限り、見慣れないパンツなのは間違いないですから、
慣れても慣れなくても良いですね
変わらずかわいいと思います
びっしりとことんふぁさふぁさ
生地の内訳は
POLYESTER 63%
COTTON 37%
何がどこまでどうなのかが分からないのも魅力的ですね!
何はともあれ、軽やかなパンツです
こうして見てみると、滝にも見えてきました
こんなにWeepingするなんて、よほど悲しいことがあったんですかね
いや、そういえばぼくなんてこの前ゴジラで滝Weepingでしたよ、トホホ
今度は滝でも見に行ってみますかね!
MANHOLE NEW ONLINE STORE
MANHOLE official instagram
吉田 悠人
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892