こんにちは。
MANHOLEの河上です。
オンラインストアをリニューアルします。
細かいところに蓋をしながら3年間ほど現カートで運用してきましたが、カートごと変えることにしました。
致命的だったのはある時からChromeのブラウザで縦一列にしか商品が表示されなくなったこと。
いや、使えるんだけどさ。。。
この現象をきっかけに、今まで見てみないふりをしてきた、気付いても笑って乗り越えてきた「そういえばこれってどうなの?」みたいな細かいところが笑えなくなってしまいました。
と、いうわけで今夜でこの無限縦スクロール系オンラインストアとはおさらばです。
明日の12時からリニューアルオープン。
久しぶりに中台のコメントを添えた古着も掲載しています。
今度こそ、オンラインストアを僕らも楽しめるように頑張ろうと思います。
まずはその楽しむための入口を作ってくれたVOWELの石木さんと与那嶺さん、ありがとう。
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河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
もしかして、スカートを履くことをファッションステップアップだと思っていますか?
F S U
そもそも、ファッションステップアップってなんですかね‥
デデン!
Q. ファッションステップアップとは?
「ハイ、そこのあなた!」
「知りません」
A. そんな言葉、ありません
無駄な問答の後には、少し役に立ちそうな分析でもしてみましょうか。
まず、スカートを履いたことがない人として
AさんとBさんを用意します。
そしてスカートをオススメしてみます。
「スカート、どうですか?」
口から出てくる言葉はちょっとアヤシイので、心も覗いてみます。
Aさん「いいっすね!(マジいいな、あれにフツーのスウェット着るだけとかでも楽カッコいいじゃん)」
Bさん「良いですね〜(うん、確かにかっこいい、だけどスカートかーやっぱりスカートかーうーんスカート‥)」
おっ、悩めるBさん、いましたね。
ナイスバランス
Bさんの心の中にもっと深く潜ってみると‥
B太郎くん「スカートなんて履いちゃって、オイラ大丈夫かな」
B吾郎くん「エヘン、洋服史、西洋貴族は元来スカートを‥云々カンヌン」
一方その頃、
Aさん「いや〜楽しいですね!ジャケットにも合いますね。ちょっとワルそうなパーカーも、ナイスアンバランスという感じですねえ」
???「よく喋りますね」
Aさん「すみません、ついつい楽しくなっちゃいました、エヘヘ」
???「楽しんでいただけて、何よりです!なんだか、極太パンツの延長線上にあるような感じがして、スッと受け入れられましたね。」
Aさん「確かに、それ思いました。でもやっぱり独特の浮遊感みたいなものもありますよね。」
???「気に入ってくれて、嬉しいです!」
Aさんのようにウキウキニューアイテムとしてすんなり受け入れてくれる方もいれば、
Bさんのように一旦考え込んでしまう方がいるのも分かります。
きっとBさんは、存在しないはずのファッションステップを心の内に抱えてしまっているのかもしれません。
‥いや、もしかしたらファッションステップなるものは存在していて、それをどのように越えているか、なのかもしれません
例えば、道を歩いているときに、思いがけない段があったとしま‥
いや、もういいですね!
こねくりはやめにして、トびます!
ピョーン
” CLASS “
CCDA11UNI A : DK.NAVY
¥50,600- (tax included)
CCDA11UNI B : GREY STRIPE
¥31,900-(tax included)
” for MANHOLE “
CCDA11UNI C : ASSORT
¥45,100-(tax included)
いやはや、スカートワールドに吸い込まれていました。
アブナイアブナイ‥まあでも、みなさまも一度はスカートワールドで問答を受けてみてもいいのではないでしょうか?
本日の中台さん
本当に今日履いていた短パンをこのスカートにすり替えただけでした。
すんなりスカートですね。
なんなら、落ち着きます。
ヤンチャそうなBIGノースリーブから、艶やかなスカート
「おっ、これは遅刻しちゃうな」
中台さんが言いました。
「ハハハ、確かにそうですね、走れませんからね」
ぼくは笑いました。
ロングなスカートですから、
ハチャメチャな大股では歩くことはできません。
でもそんなことはいいんです。スカートはスカートですから。
「大股で歩く者は遠くまで歩けない」みたいな格言を中国の仙人が残していた気がします。
皆さん、そういうことです。
小股でヒョイっといきましょう!
※CLASSのマキシ丈スカート「CCDA11UNI」8型(別注6型含む)は2023年9月30日(土)発売予定です。同日、正午よりオンラインストアにも掲載いたします。
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吉田 悠人
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「裸だ!裸だ!王様は、裸だ!」
これはアンデルセン童話の中でも、もっともよく知られる寓話のひとつ「裸の王様」のラストシーンです。皆さんもご存じですね?
こんにちは、鶴田です。
ある国に、新しい服が大好きな、おしゃれな皇帝がいた。ある日、城下町に二人組の男が、仕立て屋という触れ込みでやってきた。彼らは「自分の地位にふさわしくない者や、手におえない馬鹿者」の目には見えない、不思議な布地をつくることができるという。噂を聞いた皇帝は2人をお城に召し出して、大喜びで大金を払い、彼らに新しい衣装を注文した。
(『裸の王様』Wikipediaより)
「馬鹿者には見えない」とされる布地を「私には見えない」と言い出せない家臣の阿(おもね)りと皇帝本人の見栄とが連鎖した結果、皇帝は裸で民衆の前をパレードすることになる。大人の事情を鑑みず、目に見えた光景をそのまま叫んだ子供の発言によって、群衆たちは冒頭のセリフを次々に拡散しながら、真実は露呈。皇帝は炎上する。
それは「見栄やプライドが仇となり『見えないものを見える』と言ってしまった大人たちの愚かさや、ありのままを正直に意見する子供の純粋さ・正しさ」を教訓とする寓話、となっている。
「お母さん!あの人、男なのにスカート穿いてるよ!」「いいのよ、世の中にはそういう人もいるわよ」「そんなの、いないよ!僕のクラスには一人もいないよ、変なの!」
例えば、この場合「子供の純粋さ・正しさ」とは何を意味するのか。それは「『普通』という概念が大人たちによってのみ定義されており、その特定の環境下(つまり教育)で純粋培養された『普通』が子供の口を通して『男のくせにスカートを穿くなんて変だ』という形で発現する」ということ。つまり「子供が正しい」わけではなく、「子供は大人たちが作り上げた環境の写し鏡である」に過ぎない。
そういった意味で、インドやインドネシアなど伝統的な衣装としてスカートが存在する地では上記のような親子のやり取りは(日本に比べると)圧倒的に少ないだろう。
2023年秋冬、CLASSからリリースされたマキシ丈スカート。展示会に並んでいたインライン2種とは別に、堀切さんに選定を任せた6種類の生地を乗せたMANHOLE別注、合計8型。
ここ数シーズン続いていた「メンズスカート」の流れに対して、MANHOLEが(つまみ食いではなく)本気で取り組んだ企画。
そもそも布で体を包むだけの状態から始まったであろう人類の衣服に関して、「股」が誕生したのは、ずっと後の話。むしろ、衣服に初めて「股」を持ち込んだのはどのような人だったのだろうと考えてしまう。
「お母さん!あの人が着てる服、右脚と左脚が別々に分かれているよ!」
などと、そんな歴史(そもそも全ての衣服は布で体を包むだけのものであった)の話を持ち出してみたところで、現代に生きる「スカートを穿くことに抵抗がある男性の気持ち」を軽くすることなんてできないことは、僕も知っている。
問題は、「見えている」か「見えていないか」なのだと思う。
素晴らしい素材を使って贅沢に織られた、しかし(自分には)見えない生地。
今までに着たことがない形、しかし(自分にも)カッコいいと思える服。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本を代表する特有の文化にまで上り詰めた「ギャル」。彼女たちは(たとえそれが他人には見えない形であったとしても)堂々と自分たちにだけ分かる形で、独自の文化を形成した。
ミニスカートにルーズソックス、厚底ブーツ、ガングロメイク。
その最果てにあったのは「埴輪(はにわ)ルック」。つまり女子高生の特権であるミニ丈スカートの制服を何一つ失わないままで、ミニ丈スカートの下に学校指定のジャージをレイヤードした。他人(部外者)から見ると、その佇まいは謎(すなわち、はにわ)でしかなかったが、結果的に彼女たちはギャルのままで機能性(防寒性)を手にしたことになる。そこには「大人たちによって設定された大人の正しさに縛られない純粋さ・正直さ」があるような気がする。
歴史(そもそも全ての衣服は布で体を包むだけのものであった)の話を持ち出してみたところで、現代に生きる「スカートを穿くことに抵抗がある男性の気持ち」を軽くすることなんてできないことは、僕も知っている。
しかし、いま僕らの目の前にあるこのルック。CLASSのマキシ丈スカートを自信たっぷりに着こなした若者たちの姿が、もしも「見える」のだとしたら。
もはや僕らは裸ではない。
「王様は何も着ていらっしゃらない」と心の底で思いながらも忖度を重ねて沈黙を貫いた大人たち。その沈黙を破り「王様は裸だ!」と叫んだ子供。その途端、手のひらを返したかのように「そうだ、そうだ、王様は裸だ!」と追従する大人たち。
僕には「スカートを穿くことに抵抗がある男性の気持ち」を軽くすることなんてできない。説得するつもりもない。ただ、もし自分の目に「見える」ものがあるのだとしたら、迷わずそれを選んでほしいと願う。それだけだ。
※CLASSのマキシ丈スカート「CCDA11UNI」8型(別注6型含む)は2023年9月30日(土)発売予定です。同日、正午よりオンラインストアにも掲載いたします。
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鶴田 啓
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こんにちは、中台です。
ようやく秋の気配を感じるこの頃、涼しくなって本当に嬉しい。
そんな心地良いタイミングでCLASSから最高のロンTが届きました。
シンプルだけど、ものすごく豊かな表情を持つコットン/ラマ素材。
あまり馴染みのない素材ではありますが、軽くてふんわりしているのに不思議と重たくて強い雰囲気。
高原に生息するワイルドなラマの毛は丈夫で保温性も高い、天然の機能素材。
いまや世の中には沢山の機能素材が出回っているけど、化学繊維には表現できない良さを確かに実感できるラマ。好きです。
実際にはただのカットソーですから、何と合わせても大丈夫。
何と合わせてもただのカットソーでは終わらない魅力があります。
CLASSが作るベーシックはMANHOLEにとってクラシック。
いつどんな時でも欠かせないものになりました。
普通じゃない普通のものが欲しいとか、変な角度のワガママもきっとこれで解消出来ます。
ぜひお試し下さい。
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中台 竜郎
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CLASS史上3度目の登場。
腰骨に引っ掛けて穿く股上の浅いベルトループレス仕様、膝部分から極端にカーブをかけ大きく湾曲させたパンツ。
最初にこの形がコレクションにラインナップされたのが2019年秋冬シーズン。
当時この「膝部分から極端にカーブをかけ大きく湾曲させたパンツ」に使われていた生地はションヘル織機で織った、ライトフラノにナチュラルストレッチを加えた素材。
初めて見た時は「なんて変な形なんだろう」と思った。
パンツハンガーに吊るされた”それ”は、確かに膝から上はパンツの形をしているけれど、柔らかな生地を使用しているせいで膝下からはぐにゃぐにゃにつれていた。
「座ると綺麗な形になるパンツなんですよ〜」と、説明してもらった覚えがする。
試しに穿いてみて、座ると確かに綺麗な形になった。立つと膝下からぐにゃぐにゃにつれていた。新しい体験をさせてもらったので、オーダーすることにした。
2度目は2022年春夏シーズン、80年代のムードを感じそうで感じられないケミカルウォッシュの3Dデニム。
そして今回のコレクション。
生地はDORMEUIL SPORTEX THORNPROOFが2色(BROWN,BROWN CHECK)と、去年のコレクションにも使っていたDORMEUIL HIGH-TECH(GREY)が1色。
(HIGH-TECHのラインにリフレクターが織り込まれているとはいえ)実にイギリスらしい顔つきをした、スポーティな3種類のツイード生地。
最初のモデルから今期のモデルに至るまで細かい仕様変更はされているけれど、その「座ると綺麗な形になるパンツ」というデザインは変わらない。
ただ、最初の頃に感じていた「違和感」や「よくわからない」といった印象を僕は今回のパンツからは覚えない。
何か意味を感じる生地。
「座ると綺麗な形になるパンツ」として生まれ「立体裁断/ケミカルウォッシュ」という流れを経て、CLASSの「膝部分から極端にカーブをかけ大きく湾曲させたパンツ」は今、何かにまたがる為に作られたパンツまでたどり着いたのかもしれない、と思いました。
イギリス製ツイード、リフレクター。妙に納得が行きますね。
洋服はある特定の「瞬間」がかっこいいものであるとも思います。
立ち姿がかっこいいパンツが許されるのであれば、何かに跨った時/座っている時/階段を上る時の姿がかっこいいパンツが許されてもいいはずです。
変な形だからといって「これは新しくてきっとかっこいいもの/変で面白いもの」なんて思考停止してただ穿くのは簡単ですが、僕らはその「よくわからないもの」だからこそ自分が穿く意味を自分で見つけたい。
だから考えるし、だから洋服は面白い。
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河上 尚哉
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