こんにちは。 MANHOLEの河上です。 「これはどう着るんだろう?」と考え、辿り着いた先に正解も不正解も何もないのがBLESSの洋服。 そんな、一言で言い表すならば「ユニークな洋服」が並ぶ展示会の中で、僕の目に一際輝いて映ったのは今日紹介するBLESSのパンツ。 パッと見、春夏のコレクションに並ぶ生地感では無い。でも、何故か周りの軽快な生地感の洋服とは溶け合っている。 聞けばカシミア100%らしい。 BLESSチームは「通年使えるもの」としてこのパンツを普段の装いに取り入れているそう。 湿度の少ないヨーロッパでは夏場でも快適に過ごせるらしい。 確かに夏向けに織られたカシミア生地があるのも知っているけど日本は湿度が高いので、「通年使えるカシミア」という言葉だけ念頭に置いてこのパンツを買うときっと後悔するだろう。 試しに穿いてみると、そこまで太くない。スッキリしてる。 シルエットの太いイージーパンツも嫌いでは無いけど、売り場にそれだけが溢れてしまうとつまらないから、個人的には探していたバランス。ちょうどいい。 シルエットがストレートなのもいい。 裾の処理はされていないからフラシのままだけど、ボリュームの少ない靴にくしゅくしゅと溜まる感じがかわいい。もはや何もわかっていない顔をしながら裾を処理せずそのままで穿いてもいいかもしれないとすら思える。 本当かどうかは知らないしどうでもいいけど、カシミア100%というのもまあ頷ける心地よい穿き心地。 何より色がいい。 赤みが強いベージュ:Foxと、涼しげな薄い緑:Salvia Green。 この、微起毛した柔らかな素材感/優しげな色と、今既に家にある春夏物を合わせると、どこか新しい明日を迎えられるかもしれない。
” BLESS “ – Pyjamapants – ¥99,000+TAX-
「あ〜、これは自分たちで買っちゃうやつだろうなあ。」と感じることが出来た。 色、形、穿き心地、何も文句がない。 全く作り込まれていないのもいい。 正直値段だけは戸惑うけど「まあ、BLESSだからこんなもんか。」なんて飼い慣らされている感じも別に嫌いじゃない。 だから、(例えば)暑いとか寒いとか、現実的なことはあまり関係がない。
MANHOLE official instagram 河上 尚哉
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と、いう訳で引き続きFRANK LEDER。 ビンテージベッドリネンシリーズ。 「ドイツ製/1960年代のベッドシーツをミリタリーカーキに染めてます。」と、タグに書いてある通り、ドイツ製/1960年代のベッドシーツをミリタリーカーキに染めてます。 この色が、かっこいい。 軽いのに重い、重いのに軽い。春夏のFRANK LEDERらしい生地。
MANHOLEではこの生地で、2型オーダーしました。 1型は昨日中台が紹介したコート。 もう1型はプリズンジャケット。
コットン100%。 着たい時に着ることが出来て、洗いたい時に洗うことが出来ます。 ウール/リネン/コットン/レーヨン/シルク/ポリエステル/ナイロン等、どんな素材とも、自分が「かっこいい」と、思う限り合わせてみてください。 釦の留め方も、下に何を着るか、上に何を着るかも着る人の想像次第。 昔、FRANK LEDERの代理店の方に「FRANK LEDERは現行で古着を作ってるブランドだから。」と伝えられたことがあります。 当時の僕はあまりワケがわかっていなかったので、その言葉の断片的な情報しか理解することが出来ませんでしたが、最近は当時理解していなかった部分も見えるようになった気がします。 FRANK LEDERの洋服、どう合わせようと着る人がちゃんとその時々でかっこよくなれば自由です。
” FRANK LEDER “ – VINTAGE BED SHEET PRISON JACKET – ¥78,000+TAX-
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こんにちは。 MANHOLEの中台です。 お馴染みFRANK LEDERのヴィンテージベッドリネンシリーズ。 今回紹介するのはコート。 ベッドリネンシリーズはシャツの存在しか知らなかったんだけど、僕の知らない間にラインナップが増えていました。 コートになると印象は大きく変わり、河上に言われるまでベッドリネンシリーズだと気付かなかった。 そういえば河上が「本当かどうかは知らないけど、どっかのタイミングでキングサイズのベッドリネンが見つかったからシャツ以外の物を作れるようになったって言っていた気がする。」と、言っていた気がする。 迫力のあるシルエット、背中のインバーテッドプリーツが目を惹くカッコいいスタンドカラーコート。 河上の好きな”ぺらぺらのコート”に分類されるはず。 “経年変化”というワードが先行しがちな、ベッドリネンシリーズ。 軽いんだけど重い、雰囲気のある生地は確かに魅力的。 でも僕は経年変化するからカッコいいとは思わない。 変化に合わせて、そのモノに対しての捉え方が変わったり、組み合わせのバランスを変えたりする。 着る側のマインドにも変化が起こり得ることが、経年変化を楽しむということじゃないかと思う。
経年変化してもしなくてもカッコいいコート。 着る人、合わせるモノによって個性が際立つような一着。 生地の雰囲気に引っ張られず、違う要素をぶつけてみると楽しい気がする。 どこか尖った雰囲気の洋服や靴と合わせたい気分。 なんだかんだ春夏シーズンも洋服は楽しいですね。 それでは、また。
” FRANK LEDER “ – 60’s VINTAGE BEDSHEET STAND COLLAR COAT – ¥128,000+TAX-
VIDEO
MANHOLE official instagram 中台 竜郎
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こんにちは。 MANHOLEの河上です。 FRANK LEDERがまとまって入ってきました。 国内ブランドの器用な部分も大事だけど、インポートブランドの制御しきれないパワーはやっぱり洋服屋さんに重要な要素だと改めて感じます。 いや、もちろん国内ブランドも一筋縄じゃいかない方達の方が多いのですが。 最近の僕らに必要なのはもっと振り回されることなのかもしれない。 早く飛行機に乗りたい。
個人的なオススメは、昨年に引き続きぺらぺらのコート 。 暑いと思ったら寒い。 春ですねえ。 順に紹介して行きます。
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こんにちは。 MANHOLEの河上です。 今シーズンも入荷したBLESSのラグ。 無くなると寂しい、けどお客さんが気に入って買ってくれると嬉しい。
今回入荷した柄はロックダウン中のベルリンのゴミ捨て場。 ワインだらけ、絵になるなあ。 早く飛行機に乗りたい。
” BLESS “ – Slitcushion – [kvadrat fabric] ¥78,000+TAX-
今回はKvadratの生地を使用したクッションも仕入れてみました。 あしたのジョーが差し込めるサイズのスリットが無数に空いてます。ユニーク。 人によって使用用途が変わりそうですね。 携帯やリモコンを差し込んだ事を忘れ、数分後に「無くした!」と騒ぐ自分がすぐに想像できる。 間抜けな僕は、普通にクッションとして使いたい。 大きさは悠人と比較するとこれくらい。
「う〜ん、かっこいいなあ。」 と、眺めていたところ。 ブランケットはふらっと遊びにきてくださったお客さんに引き取られて行きました。 流石に早すぎるので追加でオーダーします。 クッションだけ寂しそうに残っているので、ご興味がある方は是非。
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こんばんは。 MANHOLEの河上です。 明日は15時から営業します。 久々の寝坊チャンス、今日は朝まで漫画を読んで過ごそうと思います。 明後日以降は通常通り営業します。
ハンガーラックを一本無くして店内がすっきり。 什器の置けるスペースがまた生まれてしまった。 何を買おうかなあ。ワクワクしてます。
少しの間完売していたBLESSのラグは相変わらずかっこいい。 今回は可愛いクッションも仕入れてみましたよ。 また改めて紹介します。 それではまた。
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こんにちは。 MANHOLEの中台です。 春です。 ブランドからの納品が増えてきました。 勢い余って古着も春物に大幅入替。 相変わらず僕らに爽やかさは無いけど、店内は爽やか。
先日届いたNICENESSの”GINGER”。 昨シーズンも好評だったオーバーサイズのジャケット。 どうやら少しアップデートしているみたい。 今シーズンは、共生地のカッコいい2タックスラックス”PETER”も入荷。 細番手のファインウール糸を高密に織り上げたギャバジン生地を使用。 超快適で何のストレスも感じない着心地。 「70年代のアーティストがラフにジャケットを着崩している様子から着想を得たデザイン。」とブランドの説明にあった。 確かにそういうニュアンスを感じ取ることができる。
” NICENESS “ – GINGER – ¥85,000+TAX- – PETER – ¥58,000+TAX-
なぜかお客さんからの問い合わせが多い”GINGER”。 確かに着てみるとカッコいいし、気分もいい。 だが、少し冷静になって欲しい。 ベーシックなデザインではないし、ちゃんと違和感もある。 着る人を選びそうな、着るのに自信と勇気が要るタイプの洋服な気がする。 それでも違和感や不安を飲み込んで、魅力を感じ、着て納得してしまうような洋服なのかもしれない。 もし、何か違う要素で魅力を感じていた場合は一度考え直した方がいい。 例えば、◯◯が紹介していたから/〇〇が着ていたから等、そんなことはこの洋服を買う理由にはならないはず。 自分の感覚と体験を信じて選んで欲しい。 そうすればきっと、「その人にとってかっこいい洋服」になると思う。
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こんにちは。 MANHOLEの河上です。 「かっこいいベルト欲しいな〜。」と探していて、色々な人の腰回りを不自然に見続けた結果、m’s braque代理店の方がつけていたベルトが目に留まりました。 il Micio × m’s braque。そういえば以前作っていましたね。 「まだオーダー受けてますか?」と聞いたところ、普通に作れるそう。
見た目の良さもさることながら、レザーの連結部分が伸び縮みするので着用感もいい。 気に入りました。 バックル付き、フリーサイズのレザーベルト。 今回MANHOLEでは黒のバケッタでオーダーしています。次はどんな色にしようかな。 ちなみにil Micioのインラインのモデルとの主な違いは長さ。 全長135cm。 長くなくて良い方は、googleで「il Micio」と検索すればお買い求め頂けます。 長い方が良い方は、m’s braqueとのモデルを是非。
” il Micio × m’s braque “ – Leather Belt – [Boho VACHETTA] ¥39,000+TAX-
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” モノクローム “ ” ULTERIOR for MANHOLE “ ” cantate for MANHOLE “
去年の夏は珍しくシャツを着ていた。 トロピカルウールのスラックスに適当なタンクトップ、ネック寸の大きいうっすい刷毛目のドレスシャツの釦を一つかける。 陽の光はどうしようもなく暑いけど、「汗をかくのも悪くないかもなあ。」という気にさせてくれるのは、風が吹くとサラサラとなびくシャツの裾が涼しげに見えたせいかもしれない。
” cantate for MANHOLE “ – Washable Silk Shirt –
と、いうわけでcantateにシャツを作ってもらった。 「うっす〜い刷毛目でシャツ作りたいです!細かい部分はお任せ、バランスはこんな感じで〜!」 と伝えたところ、露骨に嫌な顔をされた。あれ、デジャブ。。。 松島さんが嫌な顔をする理由も頷ける。 僕が持っていったシャツは、確かに誰がどう見てもめちゃくちゃなバランスである。 一見するとダメなシャツだけど、着ると何故だかハマりは良いことを着て見せて伝える。 「物だけ見ると気持ち悪いシャツだけど、、、着ると確かにかっこいいですね。」と言われた。 よし、掴みは悪くない。松島さんは僕らのよき理解者でもある。
「ちょうど使ってみたい生地があるんですよ。値段はそれなりですが。」と、コットンシルクのシャツ地を見せてくれた。 色も風合いも最高。 春/夏/秋/冬、いずれの季節の良いところも一緒に感じられそうな生地である。 日差しで白シャツに照らされる、あまり爽やかじゃない僕の顔。 という光景に少しだけ恥ずかしさを感じていたので、このオフホワイトの色味は心地が良い。 変なバランス、体と心の収まりがよい生地、cantateの襟型を添えて今回のシャツは完成した。 あ、混率は半分くらいシルクだけど、洗えます。
ほぼボックスに近い裾のラウンド、背ダーツが入っているのに全く絞りが機能していない変なシャツ。 MANHOLEのような、古着も並ぶ洋服屋が提案するシャツ。 自分がかっこいいと思うように着てほしい。 襟腰高め、男前なcantateの襟型。 フラシ芯の柔らかな表情と着心地を、洗って着るたびに感じることが出来る。 洗いざらしでももちろん着れる。 たまにアイロンをかけて着てみると、このシャツの違う顔を見ることが出来るかもしれない。 「僕のセオリーの範囲外の寸法なので、作っていて気持ち悪かったです。」と言いながらサンプルを納品してくれた松島さんの目の前で早速着てみる。 「でも、着ると本当にかっこいいんだよなあ。人が着ると活きる、不思議なシャツですね。」と言いながら彼は帰っていった。
黒 / 白 / グレーのモノクロ写真。 それが本当はどんな色なのかは、受け取る人次第で変わる。 作りがどう、形がどう、色がどうは、実際に触れ、見て、着てみないとわからない。 僕らは「生地 / 作りに拘っている(らしい)洋服」が目の前で「その人にとってかっこいい洋服」に変わる瞬間が見たい。
” cantate for MANHOLE “ – Washable Silk Shirt – ¥48,000+TAX-
※cantate for MANHOLE – Washable Silk Shirt -は、2月19日(金)に発売致します。
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” モノクローム “
” ULTERIOR for MANHOLE “
黒にも色んな黒がある。 例えば、MANHOLEのカウンターに乱雑に置かれている黒い小物だけでもたくさんの種類の黒がある。 montblancのレジンの黒。 オイルの蓋のプラスチックの黒。 置き時計のプラスチックの黒。 携帯の充電器のプラスチックの黒。プラスチック多いな。 ハサミのゴムの黒。 空気の黒。
言うまでもなく、洋服にもたくさんの黒がある。 書ききれない程たくさんの黒がある。 写真の2本の黒いパンツはいずれもcantateのウールトラウザーズ。 左の青い黒が今回の別注。 右の緑の黒がインラインのモデル。
半年前、「このGREEN/BLACKのウールモヘヤのトラウザーズ、河上さんが気に入ると思って作ったんですよね〜。」と松島さんに言われた。 リップサービスかもしれないけど、僕は単純なのでそんなことを言われると気になる。 確かに明らかに緑がかった黒は僕の目を引いた。 黒い洋服から意識が遠のいていた僕の気持ちを、また黒に引きずり戻す。 ただ、MANHOLEではインラインのモデルを湿度が出てくる時期にお客さんに提案したい。 風になびくような、軽やかなウールモヘヤの生地は。 夏場のベタつく空気が体にまとわりつくタイミングにこそ、本当の良さを穿く人に感じさせてくれる気がする。 これから始まる三寒四温の時期から初夏にかけては、暑くも感じず寒くも感じない合物の生地を穿いて季節の移り変わりを楽しみたい。
そんなことを考えていた際、「モヘヤバラシアという生地を、次のシーズンに向けて考えています。」と、松島さんから伝えられた。 畝織りやナナコ織り、朱子織の要素を持つ変形組織。 色々と話を聞いている内にぼんやりとイメージが浮かんでくる。
と、いうわけでcantateに黒いトラウザーズを作ってもらった。 ほぼほぼお任せで進み、僕も納品時に初めて物を見る。 想像通り、いや、想像以上に男前なパンツになった。 縦糸に2/60のメリノウール、緯糸に1/24のモヘヤ50%の糸を打ち込んだモヘヤバラシア。 古くからフォーマルウェアやスーツ/パンツをはじめ軍服などにも用いられる特殊な織り組織を用いた端正な生地。 股上の深い2インプリーツ。 シルエットはワイドテーパード。 一見スラックスのように見えるけど、ウェストはチェーンステッチ、ヒップ/インシームは巻き縫い。シンプルながら破壊的なディテール。 上品で端正な顔だけじゃなく、野趣な一面もある。 裾はフラシなので、どう仕上げるかはその場でお客さんと一緒に考えたい。
MANHOLEに向けて僕が選ぶパンツは裾が揺れるエレガントなトラウザーズや、どこかかわいさの残るパンツが多かった。これは完全に僕の気分によるものだ。 プリーツ入りのトラウザーズが定番化した今、改めて紹介したいと思える。 この男前なトラウザーズで、MANHOLEの新しい顔を見せられるかもしれない。
黒 / 白 / グレーのモノクロ写真。 本当はどんな色だろうか。 作りがどう、形がどう、色がどうは、実際に触れ、見て、着てみないとわからない。 僕らは「生地 / 作りに拘っている(らしい)洋服」が目の前で「その人にとってかっこいい洋服」に変わる瞬間が見たい。
” cantate for MANHOLE “ – Barathea Pleats Trousers - ¥45,000+TAX-
※cantate for MANHOLE – Barathea Pleats Trousers -は、2月19日(金)に発売致します。
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