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2020/01







こんにちは。
MANHOLEの河上です。

本日紹介するのはNICENESSのジャケット:GINGER。

一見チープなようで上品さもある、不思議な洋服。




なんかジャケットを着て行かなきゃいけないんだけど、ジャケットなんて持ってないからその辺の古着屋で良さそうなのを選んで適当に合わせてみたらカッコよかったし、なんとかなった。

みたいな夢のようなジャケット。

ただそんな奇跡は現実だとなかなか起こらず大抵ダサくなって終わってしまうのです。

こういう気の利いた(?)洋服を作ると抜群に雰囲気良く上げてくるのがNICENESSというブランド。





細番手のファインウール糸を使用したハイカウントギャバジン。
袖は筒で2つ釦、フラップポケット、ノーベントだけど両サイドに深いスリットが入ります。

元々大きい作りだし、ジャケットの作りはしているけどテーラードとは言えないし、ノーベントのジャケットが動きづらいからパンツのポケットに手を突っ込みやすいようにサイドを切ったら丁度良くなっちゃった、みたいな仕様。

真面目にジャケットとして着ると成立しなさそうなので、適当に着てください。
自信満々にカットソーとも合わせられるし、自信満々に大きく着る事が出来ると思います。



色はMILK/NAVYの2色展開。
サイズは両色共にM/Lの2サイズで仕入れていたのですが、割と動きが早くてNAVYはMのみ、MILKはLのみ。

ちなみにMILKのLは中台が欲しがっているので、実際に買おうとすると彼の巧みな妨害が入るかもしれません。



僕もMILKが欲しかったのですが、僕が欲しかったサイズは売り切れてくれたのでホッとしてます。あぶねー。

とか思いながらNAVYを羽織ると「普通に着るならNAVYでもいいよなあ。」という邪念が湧いてくるのが怖いところ。

昨日のRANDYもそうなんですが、パッと羽織るだけで楽しさを感じられる洋服は妙な説得力があって困ります。春夏だと特に。



” NICENESS “
– GINGER – ¥83,000+TAX-



自由で遊びの利いたアイテムだからこそ、しっかりと下地が無ければ作れないもの。

この手のオシャレな洋服は仕入れる際に割と冷静になってしまう事が多いのですが、NICENESSのGINGERは展示会で見た時の気持ちそのまま「かっこいいじゃ〜ん。」なんてノリで売り場に並べる事が出来たので嬉しいです。



たまにはオシャレしてBLUE NOTEでも行きたいな〜。という風に思っていたら偶然BLUE NOTEのトラックが通りかかりました。

なんかこういうグルーヴを感じる洋服なのかも。
おすすめです。








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河上 尚哉







こんにちは。
MANHOLEの河上です。

徐々に春夏物も揃って来ています。
朝から頭を動かしてアイデアを捻り出す作業があまり必要ないので、入荷の時期は楽でいいですね〜。

今日は半年ぶりにRANDYの紹介をします。


” RANDY “
– Depth – ¥38,000+TAX-




このシャツジャケット、先日行った内覧会の際に気付かない内に完売してました。

混み合っている最中、まともに接客もしていない状態で無くなったこの洋服。
嬉しいけど、もうちょっと自分達で提案したかったので追加することに。

色展開は3色ですが、良い意味であまり印象が変わらないような気がしたので「色々考えるのが面倒だから持ってる在庫全部ちょーだい。」と伝えて送ってもらった分が今日届きました。

ブラウン/グレー/ブラックの3色。




70’sの雰囲気のある洋服ですが、特有のエグさは無く気が利いてるし上品さすら感じます。

薄手のストレッチ混のポリ/ウール。
深いサイドスリット/センターベントによりこの軽い生地が綺麗にふわふわ動きます。

フラップ付きのパッチポケット。
袖口のスリット、Vゾーン浅めの二つ釦。





割とどう合わせても形になります。
袖物と合わせると襟が綺麗にカールして気分が良いです。


僕は暑がりなので毎年5月後半くらいになると何を着ていいのかわからず諦めてカットソーに流れる事が多いのですが、これだったらなんとかなりそうですね〜。




自分の中の引き出しには無かったけど、取り入れてみるとすんなり入ってくる。
そんな洋服です。気に入ってます。

女の子が着ても可愛いんだろうなあ。






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河上 尚哉

01.29






こんにちは。
MANHOLEの河上です。

まずは先日のMANHOLE 2020SS PREVIEWにお越しいただいた皆さま、ありがとうございました。
3日間ともに来店が重なりすぎて一人一人の方と十分にお話することが出来なかった時間帯があったのは残念ですが、このお店があそこまで混むのはおそらく内覧会のようなタイミングだけ。

僕らはいつもひまです。今日もぼーっとしてます。
いつでもお茶しに来てください。



春夏の内覧会が終わったのも束の間、もう秋冬シーズンの仕入れの為の展示会が始まりましたよ。
2年前くらいから展示会で取捨選択する行為自体がおこがましいのでは無いか、という気持ちが芽生え始めているので、なんか違う方法を考えているのですが答えは出ません。

幸い、当分ブランドを増やす予定も無いので、ゆっくりマイペースにやって行きたいと思います。





明日、1月29日(水)はお休みをいただきます。

河上は髪を切りに行きます。
今日なんて洋服を脱ぎ着しすぎてとんでも無いことになっていますよ。


中台は少しゆっくり寝て、何も考えずにぷらぷらしてみようかなあと思ってます。
あ、お店で使っているモンブランをうっかり落として壊してしまったので、修理に持っていかないとでした。という事で明日は渋谷に行きます。




メガネ、入れ替えました。
二人とも最近は洋服以上にメガネを買っている可能性があります。
おすすめです。



明後日、1月30日(木)以降は通常通り営業致します。






今日は生牡蠣を食べに行くのでここらへんで。
それではまた。




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河上 尚哉 / 中台 竜郎




MANHOLE 2020SS PREVIEW

” CLASS for MANHOLE “ – HIPPIE MODERNISM –

” ULTERIOR for MANHOLE “ – HONEYCOMB WAFFLE SWEATER –

” cantate ” – Fluffy Sweat Pants for MANHOLE –

”cantate” – Fluffy Crewneck Sweat Pullover for MANHOLE –







こんにちは。
MANHOLEの河上です。

先日触りだけ紹介した” CLASS for MANHOLE ” – HIPPIE MODERNISM – 。
今日はもう少し丁寧に。




用いたのは東レが開発した人工皮革:ウルトラスエードの中でも一番厚みのあるもの。
通常洋服を作るのには使われない、靴やブーツに使う素材です。

CLASSでは過去に何度か使われていました。
特有の立体感、着た際の線の出方がとても美しく、最先端の機能素材でありながらどこかレトロな表情がユニークに映る生地でもあります。


僕らはそれをCLASS2020SSコレクションにラインナップされる、70年代に作られた某ブランドからインスパイアされたカバーオール:HIPPIE MODERNISMに乗せると、とてもマッチするのでは無いかと考えCLASSデザインチームに依頼することに。




仕上がりを見てとても楽しい気持ちになりました。

作っておいてなんですが、以前のブログでも書いた通り僕らはインラインのものでも別注のタイプでもどっちでも良いのです。どっちも欲しい。
嬉しいのはデザイナーさんが長い時間をかけて考えたコレクションの中に自然に馴染むように出来上がったこと。

デザイナーでもなんでも無い、僕らの安易でスピーディなアイデアで作られた別注だけが飛ぶように売れる状況なんておかしいじゃないですか。

僕たちが作る洋服は、インラインで作られた洋服の邪魔をしないような、それこそ「別注でもインラインでもどっちでもいい。」くらいの空気感になるべきなのです。

この別注はそういった意味でも完成度の高いものになったような気がします。




今シーズンは今まで自分の中では「無い。」とされていた色、物に挑戦したい、して頂きたいシーズンでもあります。

今回の別注3型はそれを自然に取り入れることの出来るアイテムのような気がするのです。

デニムが嫌いな僕が、ブルージーンズを合わせてみようかな、なんて思っちゃうほどに。




しっかりと生地感はあるけど、秋冬シーズンの力強いウールの質感にも負けない。
春夏シーズンの軽やかな生地や爽やかな色に合わせても浮かない素材:ウルトラスエード。

寒い時期は風を通さない防風性、暑い時期には内側の湿気を逃す透湿性があるのもこの素材の特徴です。


洋服としての楽しさ、道具としての快適さが両立できる洋服です。




もちろん「新しいものに挑戦して欲しい、新しい色に挑戦して欲しい。」というのは僕らのエゴでしかありません。

既に売って来た手持ちの洋服と馴染むことが無ければ、ただ新しい物を売りたいだけで終わってしまう。

それだとこれを作った意味が無いのです。
既に持っている洋服と合わせた際に楽しさを感じる事が出来、更に自然と「こういう物を合わせてみても良いのかもしれない。」と思えるような物を目指しました。



全力で力を抜いたような格好だけど、全力で力を入れています。

ただ快適さを求めるだけでは品がない。
ただかっこよさを求めるだけでは息がつまる。
ただ上質さを求めるだけではつまらない。

僕らはそれぞれが考えて選び抜いて、結果的に適当になる感じが楽しいのです。





これは度々登場するBEAMS時代の先輩から頂いたコート。
今回のCLASSの別注と共通点の多い物です。

通常洋服に用いられないような素材を用いた、立体感のあるグレーのコート。

このコートをもらったのは既にCLASSの別注のオーダーを流した後ではありましたが、僕が自信を持って本別注をお勧めできる理由は、もしかするとここにあるのかもしれません。


見るたびにその人らしさをどこかに感じられるもの。
妙にタイミングが合うもの。
自分のバランスと同じようで。どこかが、何かが変わりそうな物。





人とタイミングとバランス。
僕らはこの3点で世の中が成り立っていると考えています。

今回の別注3型は好きな人たちの手で、タイミングも合い、バランスも良く作ってもらう事が出来ました。

売れようが売れなかろうが、とても自信があります。



共感してもらえる方々に、お渡しできれば嬉しいです。




Photography/
Kent Nagayoshi
Model/
Kotaro Sato
Styling/
MANHOLE




※”CLASS ” – HIPPIE MODERNISM for MANHOLE -は1月24日(金)より販売を開始致します。




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河上 尚哉




MANHOLE 2020SS PREVIEW

” CLASS for MANHOLE “ – HIPPIE MODERNISM –

” ULTERIOR for MANHOLE “ – HONEYCOMB WAFFLE SWEATER –

” cantate ” – Fluffy Sweat Pants for MANHOLE –

”cantate” – Fluffy Crewneck Sweat Pullover for MANHOLE –





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

先日紹介したcantateの別注スウェットシリーズを、今日はもう少しだけ丁寧に。



もちろん実際に着てみるのが一番わかりやすいのですが、このスウェットに関しては見ただけ、触っただけで「いいな。」と感じられるものがあります。

元のサンプルにした中台の普段着兼パジャマ兼夜遊び用のスウェットの、古着としてのノリ/バランスの良さとは全く違ったベクトルの、圧倒的な生地の風合いが洋服としての雰囲気の良さにしっかり表れているのです。



まずはクルーネックのプルオーバーから。



サンプルとして使用した正方形のような身幅/着丈のバランスはほぼそのまま。
袖丈や、丸胴からリバースに変更する際の修正は全て松島さんにお任せしました。

着てみた時の印象は、まさしく理想通り。
「ここがこうだったらいいんだけどなあ。」というスウェットは古着でも新品の洋服でも多いのですが、これはシルエットや着心地の良さを含めて、僕たちにとっては非の打ち所の無いものです。


チープなスウェットならではの袖口の短いリブは、個人的には好きだったりします。
袖丈が多少長くても、袖口で生地がまとまって溜まってくれる事や、そもそも袖口のリブが長いと邪魔に感じるタイミングが多いからです。

腰回りのリブのテンションも然り。
絞りすぎている物だと邪魔に感じるし、かといってだるだるに伸びている物/伸びてしまいそうな物は話にならない。


実際に手にとって、着てみてください。
誰にでも着られるシルエットと誰にでも取り入れられる生地、価格帯を不自然なまでにバランスよく整えた新品のブランド物やセレクトショップのオリジナルには絶対に超えることの出来ない何かを感じられるはず。


僕らは古着で探せばどうにかなるものを誰かにお願いして作ってもらうことはしたくない。
今は物が溢れているし、タイミングさえ良ければわざわざ高いお金をかけずに絶対に誰にでも探せるはずなのです。
このcantateのスウェットのように圧倒的な生地の風合い/着心地の良さ、規格外のバランスのものでなければ特に。



そして、スウェットパンツ。



「なんか良い感じのスウェットパンツかサーマル無いかい。」

中台が古着屋で働いていた3年の間、僕は彼のお店に遊びに行く度にこの言葉を伝えていました。

「そんなの滅多にねーよ。」なんて言われながらも、勧められたものは買うようにしていたのですが、古着でまともにかっこよく着ることの出来るスウェットパンツは本当に無いです。

コットン100%で生地感が良いものは裏毛がふかふかすぎて暑い。
そもそもポケットが無い、ガゼットが邪魔、股下が浅くて局部がもっこり見える、ドローコードが死んでる、ドローコードが使いづらい、腰回りの生地が裂けてる、致命的な汚れが付いている、裾リブのテンションが強すぎ、膝が出ている等々、文句はいくらでも出てきます。
かといってディテールに気が利いているものは生地がチープすぎて使い物にならなかったり。
古着のリバースウィーブのスウェットパンツなんて生地も重いし、股上も浅いし、股下も長いし、ポケットも付いてないし、何故あれが良いものとされているのか僕らにはわからなかったりします。

かといって、新品のブランド物のスウェットパンツは気が利きすぎていたり、シルエットが綺麗すぎたり、テーパードのスウェットパンツなんてちょっと洋服に気を使ったおじさんみたいにしか見えない。

「スウェットパンツ」は自分の中で「ただ穿きたいから、好きだから。」という理由だけでどこかを必ず犠牲にして我慢をしながら取り入れていた物でもあるのです。
本来楽であるべきもののはずなのに。




サンプルにしたスウェットパンツに若干の修正は加えましたが、シルエット/ディテールなどはほぼそのままです。

ワイドストレートシルエット。
左右のサイドポケット、ヒップポケットが一つ。
裾ドローコード付き。

これくらい単純でいいんです。
ただ、これくらい単純なものを意外とみんな作ってくれなかったりします。


僕らはいつもスウェットパンツのことをスラックスだということにして穿くことにしています。
皆さんもスラックスだと思って取り入れてみてください。




全く同じスウェットパンツですが、僕らしさ、中台らしさがしっかりと出ます。

普段通り合わせることによって、その人らしさが出る洋服。
中途半端にデザインが入っていないだけに、それがより強く感じられるはずです。




期せずして生まれ変わって揃った中台の普段着兼パジャマ兼夜遊び用のスウェットのセットアップ。

サンプルにした物は、両方とも記号的な価値の認められていない、安物の古着です。
ただ、実際に着る洋服としては抜群にバランスが良い、ノリが良い。

「単純にヴィンテージ」であることだったり、「単純に希少価値の高いもの」だったりには全く興味が湧かない、というのは僕と中台の数少ない共通点だったりします。
そういうともすれば「金」が脳裏を掠めそうな不純さのある、実際に着ると何かのコスプレになってしまうような洋服よりも、「着て高揚感のある。」「自分が着ていてかっこいい。」と思えるものの方が、よっぽど純粋で楽しいのではないでしょうか。

と、しばしば「おまけ」が優先されて本質的な部分が隠れてしまうのも洋服というモノの悲しさでもあり楽しさでもありますが、僕らが本来探して行きたいのはこういう物でもあります。
ただ、残念なことに一度手に入れたからと言って同じものを探しづらい、見つけきれない物でもあるのです。

なので、信頼のおける人たちに形にしてもらうことにしました。
次は何を作ろうかなあ。







※” cantate ” – Fluffy Sweat Series for MANHOLEは1月24日(金)より販売を開始致します。






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河上 尚哉