107-0062
central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

W : manhole-store.com
M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

2021/11

白い靴



こんにちは。
MANHOLEの河上です。

renomaのMulti Pocket Blouson。
1が一枚だけあるので、オンラインストアあげておきます。
店頭と在庫共有しているため、入れ違いで売り切れたらすみません。

このBlogで中台(177cm/72kg/がっしりめ)が着ているのがサンプルのsize:2。
寸法ご参照ください。

ちなみに、左にかかっているのが前回のモデル。
借り物を勝手に展示してます。
商品は右にかかってる物。




週末ご来店くださったみなさま、ありがとうございました。
意外と暇だったので、もっと忙しくなれるようにいい感じにがんばります。

以下、どうでもいい情報ですがMANHOLEエクスクルーシブモデルでした。
30枚程しか生産してないので、あまり街で見かけることはないはずです。
たくさん着てあげてください。欲しかったなあ。




さて、これで終わるのも味気ない。
最近入荷した白い靴の紹介をサラッとします。

半年前の展示会で「河上、今回も白い革、どうだ!」と、言われたのでオーダーしておきました。
白いです。




MANHOLEにはスニーカーを並べたことがない。
いや、正確に言うと古着で仕入れたことはある。
ただ、中台は本気で仕入れているわけではなく、お笑い的要素で仕入れてきていた。
確かに自分にとってかっこいい靴ばかり履いていると、その自分にとってかっこいい靴がいつかかっこよく見えなくなってしまう。

僕はスニーカーを履かなくなって暫く経つ。
別にスニーカーが嫌いなわけでも、スニーカーに興味がないわけでもないんだけど。

昔、いわゆる「レアスニーカー」がラップに巻かれてお店に並ぶ姿を見て以降、何故だかスニーカーがかっこいい物と思えなくなってしまった。
大体片足だけしか置いてないのもムカつくし、盗難防止でワイヤーに繋がれてるのもなんだかイラっとする。今はどうなのかわからないけど、とりあえずお店に飾られてる時くらいは「かっこいいなあ。」と、思わせて欲しい。

相変わらず僕がスニーカーを履く理由が僕の中に見つからない。
もし仮に、スニーカーさんに心があるならば、きっと僕に履かれる理由がスニーカーさんの中でも見つからないだろう。





相変わらずスニーカーをお店に並べることはないけれど、白い革靴を仕入れてみました。
少し汚れた方がかっこいい白。こんなのピカピカのまま履いてたら、なんか違う気がする。
買ったら箱から出してすぐに履き、自信を持ってほどほどに汚していきましょう。



” F.LLI Giacometti “
– FG208 – [ CAVALLO CAMOSCIO BIANCO ]
¥115,500-(tax included)


” F.LLI Giacometti / Marmolada ”
– FG577 – [ CAVALLO CAMOSCIO BIANCO ]
¥134,200-



先シーズンはサンダル
今シーズンはレースアップブーツにサイドゴア。
来シーズンも何かオーダーしていた気がします。何をオーダーしたかは、忘れた。
白い革靴、いかがでしょうか。





MANHOLE official instagram


河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892


別の顔

 僕が中学校に上がるか上がらないかの頃、当時の記録を次々と塗り替えるようなベストセラー小説があった。それはシドニィ・シェルダンによる「真夜中は別の顔」。(オリジナルは1973年に発表されたものらしいが)1990年代初頭に新書が発行されたタイミングで、うちの親も含めて当時の日本中が読んでいた記憶がある。

 真夜中「は」というくらいなので、普段と「は」別の顔。昼間とか夕方とか寝起きと「は」まったく別の顔。「真夜中も別の顔」とも違う、真夜中限定のその顔。

 

 こんにちは。MANHOLE 非常勤ライターの鶴田です。河上も中台も「もう、このブルゾンについて書くこと何にもないっすよー」とか言うので、代わりに一筆…。

 別の顔。 このフレーズが僕は好きだ。二面性のない人間なんて存在しないし、ひとりの人間が持つもうひとつの顔は「真夜中」にこそ現れるものだろうと僕は勝手に思っている。

 僕がここで言う「真夜中」とは、仲間とカラオケで騒ぎ散らかしている時間帯のことではなく、只、圧倒的にひとりで過ごす時間のこと。この孤独な時間の中で自分が自分にだけ見せる「別の顔」は他人の目線を同伴しない分だけ、絶対的に正しい。社会的に正しいのではなく、個人的に正しい。他人(ひと)には言えないくらい正しい。

 

 ファッションブランドにも、昼間と真夜中で別の顔を見せるものがある。

 renomaはその最たるものだ。デパートのハンカチ売り場で、シャビーなレギュラー古着屋の最前線で、その昼間の顔は覗き見ることができる。それは、たまに会う親戚のおじさんのように実に人の良さそうな顔をしている。これはライセンス商法という、モーリス・レノマよりも一世代前を生きたピエール・カルダンという怪物デザイナーが生み出したファッションシステムの賜物である。

 では、renomaにとって真夜中の顔とは?

 それは例えば、1960年代にパリのポンプ通りにあった「ホワイトハウス」という名前のブティック。著名人も無名のアーティストも皆が同じように芸術論を繰り広げ、場合によっては乱痴気騒ぎと半ベソの内省を交互に繰り返したであろうその時間には、まるで「8 1/2」のマルチェロ・マストロヤンニが感じた様な孤独が存在しただろう。

 それは例えば、堀切道之氏が1960年代の伝説に夢想を飛ばした東京の夜。renomaの伝説に登場する人物がウォーホルやゲンズブールのような(氏にとっての)スペシャルであればあるほど、その夜は「真夜中」になる。 カリスマティックな過去の伝説に現在のディレクションを加えるとはそういう行為だ。

 
 洋服の文化とは個人的なものであるが故に、普遍的である。個人と大衆(つまり真夜中と昼間)の間を行ったり来たり、ひたすらに延々と繰り返している。それ以外の意味はほとんど成立しないと僕は思っている。そして、僕らが正しいと思う時間はrenomaというブランドを介して、僕らが過ごす全ての真夜中に繋がっている。僕らが正しいと思う真夜中は、昼間の目線で「元・真夜中」の洋服をリプロダクトしたものや、朝方のコーヒーで無理矢理に目を覚ましたような態度の中には存在しない。

 勿論、これは昼間がすべて悪いと断罪する意味ではなく、あくまでも「僕らが」という鍵括弧(かぎかっこ)付きの限定的なものである。ただ「個人的な真夜中」をすべて排した、鍵括弧が付かないものに僕らは興味がないだけだ。

 1982年に北京を訪れた際にアンディ・ウォーホルが身に着けていたrenomaのマルチポケットブルゾン。それとは別にrenomaのコレクションに当時から用意されていた袖デタッチャブル仕様のオルタナバージョン。このモデルをベースに、素材は60/2のコットンギャバジンにニドム加工を施したものへアップデートさせている。言わば、これは「ウォーホルが着なかったブルゾン」だ。「ウォーホルが着なかったブルゾン」は「堀切氏の真夜中」を経由して「ウォーホルとは別の顔をした僕ら」の手元に届いた。煩雑なほど取り付けられた無数のポケットにはウォーホルが入れなかったものを詰め込めばいい。それを考える個人的な時間はたっぷりと用意されている。2021年の真夜中に。

 別の顔。いま、このテキストを真夜中に書き続けた僕は孤独な時間を長く過ごしすぎたようだ。そして、夜が明けてくる。僕自身の別の顔は一旦胸ポケットにでも隠して、冷めたベージュ色をしたコットンギャバジンのブルゾンを部屋着の上から雑に羽織ったら、昼間の世界へ出かけよう。

 さぁ、そろそろ準備はできたかい?



※renoma – MULTI POCKET BLOUSON -は
11月20日(土)から販売致します。
発売日当日にご来店下さるお客様から優先的にご案内致します。
オンラインストアへの掲載は週明けの11月22日(月)に在庫が残っている場合のみ行います。
何卒ご了承ください。

MANHOLE official instagram

鶴田 啓

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892





こんにちは。
MANHOLEの中台です。


今回MANHOLEで発売するrenomaのマルチポケットブルゾン。
以前写真を見せてもらった時には、あまりピンと来なかったような憶えがある。
これじゃなきゃダメな理由が僕には分からなかった。

実際にモノを見せてもらって、袖を通して初めて理解する事ができた。
大した知識も情報も無いけど、これはたしかに、カッコいい。


画面越しに見ただけでは伝わらないはずの魅力がある。







Willis&GeigerやAberclombie&Fitchをはじめとする、本格アウトドアブランドのフォトグラファージャケットやサファリジャケットとは一体何が違うのか。

僕には何もかもが違うように感じる。
なぜなら、renomaの持つイメージが違うから。

当時のrenomaのヴィジュアルを見れば違いは明らかだ。
アウトドアブランドには、こんなイメージを表現する事はできなかっただろう。

用途は同じはずのポケットだって、きっと別のイメージを持って作られている。
アメリカ人の持つ感覚、イギリス人の持つ感覚、イタリア人の持つ感覚、フランス人の持つ感覚。
そして、日本人の持つ感覚。
それぞれがそれぞれで違うし、それぞれがそれぞれに良さはある。
だけど、僕らは今、renomaのマルチポケットブルゾンがいい。

現代人の目には、野暮ったく映りそうなタイプのブルゾンだけど、なぜか新鮮に、洗練された印象すら感じる。







連日この洋服の紹介を続けているのは、別に強く打ち出したいわけでも、ただ売りたいわけでもない。
河上だったら何もせずともサラッと全て売り切ってしまうだろう。

ただ、僕らはrenomaのマルチポケットブルゾンを「かっこいいもの」として紹介したいのだ。
何故なら、だって、かっこいい。

誰が作ってるとかも関係がない。
どこのブランドが作っているとかも関係がない。
僕らは、「この洋服を知らない人」にこそ、この洋服を渡したい。
きっと、その人たちの評価は純粋で、素直で、信用が出来るものだと思う。
加えてその人たちの方が、中途半端に知ってる人たちよりもよっぽどかっこよく着てくれるような気がしてしょうがない。





” RENOMA ” – MULTI POCKET BLOUSON –
COLOR : BEIGE
SIZE : 1/2
PRICE : ¥99,000-(tax included)
DATE : 20th November (Sat.) 〜



僕は、renomaなんて知らない。
だけど、このブルゾンはかっこいい。
何も知らない状態で古着でポッと出てきた際も、絶対に買える自信がある。

洋服なんて何も知らなくても買える。
だけど、何も知らなくても買える洋服は意外と少ない。









※” RENOMA ” – MULTI POCKET BLOUSON -は11月20日(土)から販売致します。
発売日当日にご来店下さるお客様から優先的にご案内致します。
オンラインストアへの掲載は週明けの11月22日(月)に在庫が残っている場合行います。
何卒ご了承ください。





MANHOLE official instagram



中台 竜郎

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892




1982年。
アンディー・ウォーホルはクリストファー・マコスと共に香港/北京を訪れる。

ウォーホルが香港を訪れたのは、同地でナイトクラブを開店した若手実業家からチャールズ皇太子とダイアナ妃(当時)の肖像画を描いてほしいとのリクエストを受けてのことだった。到着後、この実業家がまだ西欧に広く開かれていなかった北京への旅行も手配していることを知り、驚いたという。

当時、西側諸国の中で訪中した人の中で最も著名な一人だったウォーホルだったが、北京の路上ではほとんど認知されなかったようだ。

2017.03.23 CNNの記事より引用





その際に、ウォーホルが着ているのがrenomaのマルチポケットブルゾン。
日本ではこのイメージが強いのか、renomaのマルチポケットブルゾン = アンディ・ウォーホルという説明がセットになっている。
確かに、renomaは出てくる情報が少ない。
資料もあまり出回っていない。
が、renomaのマルチポケットブルゾンを着ていた人間は(当たり前のように)アンディー・ウォーホルだけでは、ない。





実際は、数多くのモデルが作られている。
恐らく年代ごとにシルエットも仕様も違うはずだ。

今回、僕らがrenomaのMulti Pocket BlousonをMANHOLEに並べたかった理由。
それは「だけじゃないrenoma」を、これから築いていく為である。

セルジュ・ゲンズブールが着ていた「だけじゃない、レノマ」。
ジョン・レノンが着ていた「だけじゃない、レノマ」。
アンディー・ウォーホルが着ていた「だけじゃない、レノマ」。
ハンカチやネクタイや革小物ブランド「だけじゃない、レノマ」。
マルチポケットブルゾン「だけじゃない、レノマ」。

これからのレノマ。
それを、MANHOLEのお客さんと楽しみたいのだ。




アンディー・ウォーホルが通った中国への道。
その直前にrenomaのブティック:ホワイトハウスで購入したマルチポケットブルゾン。
もしかすると彼は「え、なんか中国旅行に便利そうじゃ〜ん。」という気持ちだけでこの洋服を手に取ったのかもしれない。

(きっと)舗装されていない道路でも歩きやすい、ブーツ。
(きっと)汚れても気にならない、ジーンズ。
(きっと)着慣れたシャツ。
(きっと)付け慣れてるネクタイ。
(きっと)着慣れているジャケット。
そして、Willis & Geigerでも無く、Hunting Worldでも無く、renomaのマルチポケットブルゾン。
その選択の結果が中国旅行へ出かけた彼の装いだ。

こういった洋服の選び方、当時はアンディー・ウォーホルだからこそ出来ることだった可能性はある。
だけど、今では誰もがどこかへ出かける際に、考えられることではないだろうか。
過去が作り上げたイメージに、いつまでも振り回される必要はない。
仮にアンディー・ウォーホルが2021年に中国へ向かうとすれば、全く違う格好でマスクをしているに違いない。

アンディー・ウォーホルが生きた時代。
僕らが今生きる時代。
その差は、小さいようであまりにも大きい。
手にするツールすら全然違うのは、このBlogを今見ている人であれば理解が出来るだろう。




当時、西側諸国の中で訪中した人の中で最も著名な一人だったウォーホルだったが、北京の路上ではほとんど認知されなかったようだ。
その為、この写真集では「自然なアンディー・ウォーホル」を目にすることが出来る。

アンディー・ウォーホルだって獅子の真似をする。
アンディー・ウォーホルだって小鳥に興味を持つ。
アンディー・ウォーホルだって脇汗をかく。
そして、アンディー・ウォーホルだって着たことのない洋服は、着てみたい。

アンディー・ウォーホルは誰になりかったわけでもなく、アンディー・ウォーホル自身でありたかったんだろう。
その結果、実際に彼は「アンディー・ウォーホル」と、なった。
同じように、僕らは「誰かになりたい」と願うことなく、いずれ「自分自身」になりたいものである。






迷惑なことに、ありがたいことに。
「本物」は意識しようがしなかろうが、常に過去にいる。
だからこそ、今を生きる僕らは過去を振り返りながら、未来を夢見ることが出来るのだ。

その道中の楽しさを自分に教えてくれるのは、アンディー・ウォーホルでも、セルジュ・ゲンズブールでも、ジョン・レノンでも、ましてや僕らでも雑誌でもInstagramでもYoutubeでもなく、自分自身なのではないだろうか。





※” RENOMA ” – MULTI POCKET BLOUSON -は11月20日(土)から販売致します。
発売日当日にご来店下さるお客様から優先的にご案内致します。
オンラインストアへの掲載は週明けの11月22日(月)に在庫が残っている場合行います。
何卒ご了承ください。





MANHOLE official instagram


河上 尚哉

〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室

M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892