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「河上さん、ぼく今度カナディアンロッキー行くんですよ。」

前職を辞めるギリギリのタイミングで仲良くなったお客さん:麻生くんがMANHOLEに遊びに来てくれた際にそう呟いた。




麻生くんとは都内に住む27歳。
どうやら映画の広告や販促物をデザインする仕事に就いているらしい。

素直で優しいキャラクター。
全く身の丈にあっていない買い物をするのでついついこっちも優しくしてしまうんだけど、最近は警戒されているのか麻生くん自身がまとまった出費をするタイミングになると必ず自己申告するようになってきた。


その日はカナディアンロッキーに行くための装備を整える為に、都心に出てきたそう。

「ゴアテックスのハードシェルと、インナーダウン、あとはヒートテック的なインナーを数枚買って、速乾性の高い機能素材のパンツを買おうと思うんです。靴はSalomonを買いました。」

うーん。。。だいたい予算15万円くらいか。

本格的な登山なのか、それともただのハイキングなのか。
彼の説明が下手すぎて、いくら話を聞いてもいまいち状況が想像が出来なかった僕は、彼が買おうとしている物のスペックの高さから勝手に本格的な登山だと判断した。


” 自分のお店で用意が出来ない物に関しては、はっきりと「無い。」と伝えて、取り扱いのありそうな店を紹介してあげる事も販売員の仕事 “という風にBEAMS時代の先輩から教わってきた僕は、その日麻生くんに洋服を売るのを諦めて、カナディアンロッキーの話を聞いていたんだけど、隣で一緒に話を聞いていた中台は変なスイッチが入ってしまったのか。。。

「カナディアンロッキーくらいだったらうちにある洋服でなんとかなるだろ。」と切り替えて、麻生くんに「ゴアテックスの洋服、古着だったらうちにもあるけどねー。」という風に洋服を勧め始めた。


なぜか麻生くんもそれに乗り始めた。





結果的に彼は、

・FRANK LEDERのジャーマンレザーのPコート
・FRANK LEDERのヘビーローデンウールのベスト
・70sのシャツ3枚
・cintasのワークパンツ
・古着のロングビルキャップ



を、MANHOLEで選んでカナディアンロッキーへ向かった。

実はMANHOLEの裏には顧客さんから預かった過去のFRANK LEDERのアーカイヴが無数にある。
「体型が変わって着れなくなってしまったから、洋服が好きな若い子に河上くんの手で渡して行って欲しい。」とのこと。



ドイツの漁師が風と寒さを防ぐ為に作った、高密度に織られたコットン生地:ジャーマンレザー。
アルプスのチロル地方の人々が寒さと風雨から身を守る為に作った縮絨ウール:ローデンウール。
岩でスレても気にならず、濡れても早く乾くナイロン素材のチンタスのワークパンツ。

70sの柄シャツと発色の良いロングビルキャップは旅先でテンションをあげる為に選んだらしい。(ロングビルキャップにはニコラスデイリーのピンバッジをおまけしてあげた。)



出発前の麻生くん。
後ろの写真はKASUYAさんの作品であり、彼が登った山でもなんでも無い。





本当は奇跡的にサイズがぴったりだったMARMOLADAのチロリアンシューズを履いて行って欲しかったんだけど、流石に履き馴染みしていない靴を履いて向かわせるのも危ないので断念。







「戻ってきたら話を聞かせてね〜。」と伝えていたところ、今日来てくれた。

写真を見るに、ただのハイキング。

「本格的な登山で、あんなノリで洋服を選んで行ってしまって何かあったらどうしよう。」と心配していたので少しホッとした。

日程のほとんどをバスの中で過ごしていたらしい。
なんだよ、チロリアンシューズでよかったじゃん。




現地で買ったピンズを帽子に着けて、戻って来てそのまま外してお土産として配っているらしい。

いるかいらないかは別として、ありがとう麻生くん。






今日は「2月にハワイで友達の結婚式がある。」とのことで、古着のアロハシャツを選んで帰って行った。

2月までにそのアロハに合うパンツとハワイの風景に合う革靴を用意しよう。




洋服を選ぶ楽しさ、洋服を勧める楽しさとして、新しいアプローチで僕たちすらも楽しませてくれた麻生くん。

人のキラキラとした目を見る瞬間がこれほど多い職業も、なかなか無いと思う。










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河上 尚哉








こんにちは。
MANHOLEの河上です。

FRANK LEDERよりデリバリーが到着しました。

今期はこれで完納。

早くお客さんに紹介したいな、と思っていたジャケット。


” FRANK LEDER ”
– ARCHIVE EDITION –
[ DETACHABLE COLLAR JACKET ]





FRANK LEDER COLLECTION A/W 2003/04
” PAY ATTENTION “



ジャケットを開けるとそこに何かが潜んでいるような怪しい男。
顎髭をはやし、帽子を深くかぶっている。
コレクションは男の影のプリント や、内側には七つ道具のプリントなど、ひと癖ある人物が表現されている。

ベルリンに戻り初のコレクション。




“ドイツの不良の洋服”という、僕の頭の中のFRANK LEDERのイメージにぴったりだったり。
取り外し可能なラペルを外すとノーカラーのジャケットに早変わりする事だったり。
上品なフラノ地を使用していたり。
珍しく裏地も付属も黒で統一されていたり。
カジュアルでスポーティなジャケットなのにベントが無かったり、チーフポケットが無かったり。

このアイテムの魅力はたくさんあるのですが。。。


僕がこのジャケットを好きな一番の理由は「FRANK LEDERはテーラードアイテムを基調とするトータルブランドである。」という事を改めて認識出来るから。



” FRANK LEDER ”
– ARCHIVE EDITION –
[ DETACHABLE COLLAR JACKET ]
¥128,000+TAX-




「ジャケットってかっこいいなあ。」と、感じるきっかけになるようなアイテムだと思います。

ジャケットの着こなしのルールだったり、誰かが決めた勝手な取り決めに振り回される事なく、単純に「どうだ。かっこいいだろ〜!」なんて気分で気持ちよく着る事の出来るジャケット。



自分なりの着こなしはそこから考えればいい。

「ドレスのルール」にがんじがらめになっていた過去の僕にとって、FRANK LEDERのジャケットはそんな存在でした。











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河上 尚哉



こんにちは。
MANHOLEの河上です。


喉も痛いし体もだるい、くしゃみも出るし頭もぼーっとして全然回らない。
久しぶりに完璧な風邪を引きました。

絶対にお店がある程度順調で気が抜けているせい。
ちょっと前から違和感はあったのですが、ほっといても治らない。
健康な頃の僕がどんな感じだったかも忘れました。






「絶対」だったり「完璧」などの言葉を用いて商品を紹介する事はとても主観的で断定的な表現になるのであまり好きじゃないのですが、たまにそういう言葉で紹介したくなる洋服があります。


例えば、こんなアイテムのように。



” NICENESS “
– ELVIN –








NICENESSのコットンワッフルサーマル。

「おいおい河上、またサーマルか。」という声が聞こえてきそうですが本当にその通り。
ULTERIORのハニカムワッフルカシミヤセーターを大量に積んでいる事を別として、ついつい数を積んでしまったくらい気に入ってしまいました。(数を積みすぎたせいか納品時に数枚減産になりました。ちょっとホッとしました。。。)


20番の糸を使用し作られた度詰のオリジナルのワッフルサーマル。
引き揃えの糸を使い斜行を抑えてクリーンな風合いにし、裏起毛に仕上げています。

ちょっとやそっとじゃヘタらない肉厚な生地感。
ネックと袖のリブのテンションは強め。
袖口が伸びてだらしなくならないように、リブにロックミシンを入れています。




僕はスウェットやサーマルといったリラックスしたアイテムにジャケットを合わせるのが好きです。

スウェット/ニット感覚でも着ることの出来る一枚。



” NICENESS “
– ELVIN –
¥19,000+TAX-




手に取った時の「あ、これは良いものだなあ。」という期待は、実際に着た時に確信へと変わるはず。

完璧なサーマルカットソーとは、絶対にこれのことです。







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河上 尚哉





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

「店頭で埋もれがちな洋服」ほど、実は実用的だったりします。

例えばこんなアイテムのように。




” NICHOLAS DALEY “
– MILITARY SHIRT –









” NICHOLAS DALEY “
– MILITARY SHIRT –
¥55,000+TAX-

SIZE: 36/ 38



安っぽいのか味があるのかわからなくなるような雰囲気のポリエステル混のリネン素材。
化繊の光沢感がありつつも、リネン特有のネップとシワ感が独特の雰囲気を生み出します。

フラップポケット付きのミリタリーシャツブルゾン。
中に着る洋服を変えればいつの時期にも対応が出来そうなアイテム。




台襟がつかないので、オープンカラーにも。
生地はふわふわしていますが、リネン混らしく適度にハリもあります。

釦を閉めると綺麗にカールする襟。

シャツやニットだけだと少し物足りなくなるジャケットのインナーにも。
ショート丈のブルゾンを合わせて柄をアクセントにしても。




オーダーする時には気付きませんでしたが、袖をロールアップできるディテールを中台と撮影中に発見。

「・・・シャツの袖を捲り上げて着ることなんて絶対にしないよなあ。」なんて共感しあってしまいましたが、「結局こういう適当に扱えて、適当に着られる服が一番着るんだよなあ。」なんて結論に。






店頭では一足早く生地感のある秋冬物が動き始めている中で、少しだけ埋もれているこのミリタリーシャツ。




暑くなったり、涼しくなったり。
雨が続いたり、突然晴れたり。

季節の変わり目に振り回されそうな時期こそ、こういうどの季節でもコーディネートの想像できる洋服が役に立つはずです。








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河上 尚哉







” m’s braque “
– HARLEM PANTS –
¥39,000+TAX-

SIZE:38 / 40



こんにちは。
MANHOLEの河上です。

m’s braqueの定番:HARLEM PANTSが入荷しました。

通常服地には用いない家具のファブリックを用いたこのモデル。

生地の厚みもある為、普段より1サイズあげて着用する事をオススメします。
というより、サイズがあって無いようなパンツなので、ウェストが入ればサイズはなんでも良いと思います。


河上/中台共にサイズ40を着用。
中台はウェストがほぼジャストでくるぶし上の丈。
僕はウェストが余るので腰に引っ掛けていますが、どっちの穿き方でも問題ありません。


深い股上、短い股下、ウェストから膨らみ、ひざ下から裾にかけて急激に入る絞りが特徴的なこのパンツ。
今期の家具のファブリックを用いたモデルは、よりその特徴的なバルーンシルエットが強調されるかと思います。

バルーンシルエットのパンツは、今でこそ色んなブランドで取り入れるようになりましたが、m’s braqueでは昔から作り続けている形。



m’s braqueは変わらない。
ブランド自体の提案は変わらないけど、不思議と毎シーズン新鮮味を感じてしまうのも、このブランドの魅力の一つでもあるのです。









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河上 尚哉

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