こんにちは。
MANHOLEの河上です。
今日紹介するのはCLASSの細いパンツ。
ただ細いだけでなく、絶妙に今、世の中から必要とされていない形。

” CLASS ” – CCCS06UNI A –
Color : C.Grey
Size : 1/2/3
Price : ¥52,800-(tax included)
こんな形は今、東京のセレクトショップには並んでいない。
一部デザイナーズブランドには並んでいるのが想像出来るけど、ここまで一見無味無臭な物を探すのも難しいと思います。
生地はウール100%のナチュラルストレッチ。
ノープリーツ。真ん中のサイズで股上25.5cm/ヒップ96cm/ワタリ幅27cm/裾幅17cm。
スッキリ、ではなくぴっちりしています。
一体、誰が買うんだろう。
僕が、買いましょう。
別にパンツのシルエットが太かろうと、細かろうと。
その時穿きたいもの、着たいもの、履きたい靴。
それぞれ気分良く合わせることが出来れば、それでいいと思います。
このパンツを合わせる為に、無理に洋服を買う必要は全くありません。
ここ数年続いたリラックスしたムードの服の持つ新しいバランス、見つけてみませんか。
ここ数年続いたリラックスしたムードに押されて履かなくなったボリュームのあるシューズを改めて、活躍させてみませんか。
持っている洋服、持っている靴。
まだまだ全然遊び足りていないはずです。
なんでもかんでも物のせいにせず、(自分がかっこいいと思う物であれば)なんでもかんでもかっこよく着ることの出来る自分を、一緒に目指して行きませんか。
自分が何を必要としているのかさえ分かっていれば。
仮に今、世の中から必要とされていようが、されていまいが。
何を選んでも特に問題ないのではないでしょうか。
「もしかしたら今、自分しか必要としていないかもしれない。」
そう思ったのでMANHOLEに並べることに決めました。勧め甲斐のある洋服です。
でも、このパンツの魅力は当たり前のようにそこにはありません。
見れば見るほどにちょっとした違和感。
一見無味無臭、だけど思わず目にとまる。
MANHOLE official instagram
河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
続・なんで、こうなった。
昨日の河上曰く、
「なんでこうなったかわからないジャケット」。
こんにちは、鶴田です。
実際に着てみたらこうなった。


ばらばら寸前、じゃん。
なんで、こうなった?
それは堀切さんのデザインのせいでも河上のブログのせいでもない。
全部自分のせい。
このジャケットにジップが付いているせいではない。「ジップが付いた服があるのなら、開けてみたい」と普段から思っている自分のせい。そして、そのジャケットは僕の目の前に現れた。
3年前に買った、同じ仕様(毛抜き合わせにダブルジップ搭載)のベストを重ねてみたのも、ぜんぶ自分のせい。誰に望まれたわけでもない、指示されたわけでもない。



” CLASS “
– CCCS02UNI A –
Size : 1/2/3
Price : ¥171,600-(tax included)
ジップが開いていても閉じていても、もしもあなたがこのジャケットをカッコいいと思ってしまったのならば、その先の行動はすべて自分のせい。
なんで、このジャケットはこうなった???
本来は見せたくない部分を見せてみようと思ったから。
ラペルのロールをいびつに崩してみたかったから。
胸の立体感をジップのカーブで表現できると思えたから。
馬乗りのサイドベンツをジップで代用したかったから。
毛抜き合わせの柔らかい生地がジップに負けるのが美しく思えたから。
作り手の意図に対して想像できる理由はいくらでもある。
しかし、受け取り手の理由は一つしかない。
「カッコいいから」と、ただそれだけ。
カッコよさの基準を、自分の中で醸造できる人。洋服の着方を人のせいにしない人。感性を発現させるために他人の理由を必要としない人。そんなカッコいい人にこそ着てほしい、カッコいいジャケット。
ユダヤ人の格言にこんなものがある。
「人は転ぶと、まず石のせいにする。石がなければ、坂のせいにする。そして、坂がなければ、履いている靴のせいにする。人はなかなか自分のせいにはしない」
「たしかにカッコいいけど、ジップをどう処理していいかわからないから選ばない」という理由は「転びそうだから歩かない」に等しい。
なんでこうなった?
そもそも洋服なんかを好きになった自分が悪い、と自己否定しながら歩く道はさぞ長くて辛かろう。目の前に落ちている石ころを蹴りながら歩き続けたら、坂道はいつの間にか峠を越えていた。蹴り方はどうだっていい。その丘から眺める景色は、歩き始めた者の瞳にだけ映る。
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鶴田 啓
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なんでこうなったのかわからないジャケット。
きっと、このジャケットの製作を依頼された毛抜き合わせの工場の人も「なんでこの人はこんな作業を自分たちに依頼しておいて、最終的にこんなことをするんだろうか。」という疑問を押し殺しながら、頑張って作ったに違いない。
なんでこうなったのかはわからないけど、洋服の良い点は「なんでこうなったのかはわからないけど、ちゃんと目の前に物はある。」ということだ。
作った人(デザイナー)の頭の中を開くことは出来ない。
仮に開けて中身を覗いてみても、きっと理解は出来ないしする必要もない。
だけど、洋服は目の前にある。
目の前にあるそれ。
手に取る人にとってかっこよければ買えるし、かっこよくなければ買えない。
単純明快で清々しい。
そこから先、作った人にはわからない領域。
そのデザインに対してどう思うか、どう意味を見出すのか、わからないものがわからないものとして終わるのか、どこかに(自分なりの)答えを見つけ出すのかは着る人にしか考えることが出来ない。
裏地のつかない軽いふんわりとした仕立てを目的とする毛抜き合わせのダブルフェイスストレッチウールのジャケットに、ぐるりと縫い付けられた重たいダブルジップ。
余裕がある時に、使い方を考えてみてください。
少なくとも今の僕にとっては。
ジップを開かずとも、このジャケットの面白さを感じることが出来ています。
というか、ジップを開けた時のことを考える余裕がない。
だって、開けなくても十分格好が良い。

” CLASS “
– CCCS02UNI A –
Size : 1/2/3
Price : ¥171,600-(tax included)
いずれジップを開けた時。
パーツを外した時。
その外したパーツを付け直した時。
再度、ジップを閉めた時。
改めて「なんで、こうなった。」の「なんで」の部分に新しい答えが生まれるのではないでしょうか。
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河上 尚哉
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シェイクスピアと、ハム太郎
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
今日で会社を設立してちょうど3年(お店を開けたのは約半年後の2019年8月17日)。
一年先のことはおろか、一ヶ月先のことも一週間先のことも考えられない僕ですが。
昨日と今日、そしてほんの少しの明日のことだけ考えていたところ、気付けば3年経ってました。早い。
思い返すと、毎日楽しかったです。ハッピーです。
どんなお店にするのか。
日々どんなレイアウトにするのか、お店を綺麗にするのか、どんな物を置くのか。
どんな什器を買うのか。お客さんにどんなことを話すのか。どんな見え方を目指すのか。
全部自分たち次第。
さて、そんな何も考えていない僕らですが、「選ぶ」と「選ばれる」という行為に対しては、常に何かしら考えていたような気がします。
毎日MANHOLEで繰り広げられる、僕らが「選んできた物」を更にお客さんが「選んでいく」という光景を目の前にして。
日々、自分が外で取捨選択をしながら積み重なっていく、疑問。
果たして。
既に選んできた物を更に選ぶ必要はあるのだろうか。
そういえば。
僕らが選んできた物も、時系列はどうあれ元を辿れば誰かしらが既に選んできたものではないだろうか。
もしかすると。
自分で「選んでいる」つもりでいても、誰かに「選ばされている」だけなのではないのだろうか。
そんなことをダラダラと考え続けた結果、「少なくともまず、自分は選ばなければいいのかもしれない。」という答えに一度辿り着きました。
自分は選んでいないけど、誰かは選んでいく新感覚セレクトショップ。
自分が共感出来る、あるいは全く共感できない思想を持つ人が作る洋服を、選ばず全て並べるお店。
いいかもしれない。
ただ、冷静に考えると自分がそれ(選ばない)をやってしまうとお客さんにもそれ(選ばない)を強要させてしまう超危険なお店がこの世に誕生し、そしてすぐに消えることになりそうなのでこの考えは捨てました。そんなの誰の為にもならない。
やっぱり僕らは日々選んで、日々捨てて、日々選ばれていくのです。
自分の、他人の取捨選択を受け入れる、それが楽しいのかもしれない。
時には考えるのを諦めることも大事。
自分で選んで決める。
自分で選んで決めない。
自分で選んで決めたはずなのに、誰かの反対があって決めない。
自分で選んで決めないはずなのに、誰かの反対があって決める。
自分で選ばずに、信用してる誰かに選んでもらって決める。
自分で選ばずに、顔も見たことのない誰かの薄い情報を信じて決める。
選び方/決め方にも色々ありますが、目の前の誰かが「僕らが選んだものをどう選んでいくか。」を見るのが刺激的で、たまに不安で、時に悲しく、いつも楽しい。
CLASSのタグ、今シーズンはこんな感じ。
これもデザイン。
見る人によって、見る場所によって、見る時によって受け取り方が違うけど。
常に頭の中身がこんがらがった僕にとっては「自分が何者であるかを、名札で決められたくない。」という意思と同時に、(もしかすると僕のように)頭の中身がこんがらがった自己を、感じる。
さて、今シーズンのCLASS。
(当たり前だけど)ちゃんと選んで決めました。
ただ、「選ぶ」という行為を行う以上、「ただ、並べる。そして、ただ無くなる。」という不毛な流れを一度断ち切ってみたかったので、選んだものは全てめちゃくちゃな数量でオーダーしておきました。
きっと、暫くはいつお店に来ても常にある状態が保たれていると思います。
毎日、12時〜20時の間はいつも開いていて誰でも来ることの出来るMANHOLE。
きっと、暫くはいつも並んでいる僕らが選んだCLASS。
「いつ目に入っても嫌な気持ちにならない。仮に売れ残ったとしてもいずれ日の目を見る。目にする人、目にする場所、目にする時で受け取り方の変わるデザインがされたもの」という、僕らのCLASSの洋服に対する素直な感想を反映させた内容になっているはずです。
取扱店であれば、どこでも同じものを見ることが出来るけど。
MANHOLEだからこそ伝えられること。
それを僕達は誰かに、伝えたい。
選ぶべきか、選ばざるべきか。
僕の暇な時間と比例して湧き出る疑問の堂々巡りは今後もきっと続くけど。
昨日はそんなに悪くない1日だった。
今日はとっても楽しかった。
明日はもっと楽しい1日だといいなあ。
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河上 尚哉
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物として格好がいい、ジョッパーブーツ。
名前、というかスペルもいい。Jodhpur boots。
Joまではわかる。その次にd、更にh、そのさきはpur。
計算が合わない。
違う言い方でジョドファーブーツ。
これも、ジョドまではわかるけどファーの計算が合わない。
ジョドウパーブーツなら僕の日本語ローマ字変換脳でもなんとなく計算が合うけど、語呂が悪い。
ちなみにジョッパーブーツに対する簡単な説明はwikipediaが教えてくれます。
知っていてもいいけど知らなくてもいい、すごいどうでもいい情報です。
F.LLI GiacomettiのJodhpur boots:FG337。
甲革はUTHA CALF。
ハンドソーングッドイヤーウェルテッド製法。
さて、物として格好がいいジョッパーブーツ。
フロントクロスするストラップとサイドに配される尾錠により、何と合わせるかを考える必要がある物にも見えます。
が、単純に考えるとただのスポーツ由来の靴。
かくいう僕も以前はこの靴が何と合わせるかを考える必要がある物に見えたのか。
「物として格好がいいけど、どう合わせればいいかわからない靴だなあ。」と、思っていました。なので、毎回ピックアップはするけどオーダーが出来なかった。
今はちゃんと「スポーツ由来なのでそんな大したことない靴」に見えます。
そもそも、ストラップが見えなければただのプレーントゥ。
ジョッパーブーツだからこそ出来ることは、まず履いてみてから考えてみてもいいかもしれないし、あまり意識しなくてもいいことなのかもしれない。
スポーティな生地のスラックス。
ボロボロのデニムやコーデュロイの5ポケットなどはイメージしやすい。
なので、MANHOLEではジャージやスウェットパンツと合わせて提案したい。
スウェットパンツやジャージの裾からは本来覗かないはずの。
歩いている時、座った時、足を組んだ時や靴を脱いだ時にチラッと見える、クロスしたストラップや尾錠。

” F.LLI Giacometti “
– FG337 – [Jodhpur boots]
¥140,800-(tax included)
由来付き、文脈ありきの特徴的なディテールが目に入ると。
ついつい考えてしまったり、ついつい見せたくなってはしまいますが。
まずはそこを意識せず、なんでもないような態度で履いてみてください。
そうすることで、この靴の奥ゆかしさを感じることが出来るような気がします。
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