107-0062
central aoyama #003
4-1-3 minami aoyama minato-ku,tokyo

W : manhole-store.com
M : info@manhole-store.com
T : +81 34283 8892

blog

9.26








明日、9月26日(木)はお休みを頂きます。

河上は体調を整えます。

中台は先日誕生日プレゼントで貰ったFlying Lotusのライブに行きます。



9月27日(金)より通常通り営業致します。







MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉 / 中台 竜郎







m’s braque

– TWO INTUCK WIDE BAGGY PANTS –
[ RAYON / SILK ]















m’s braque

– TWO INTUCK WIDE BAGGY PANTS –
[ RAYON / SILK ]

¥40,000+TAX-




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

このパンツは先日紹介したNICHOLAS DALEYのMILITARY SHIRT同様に、「店頭で埋もれている洋服」です。
実際に穿くと気に入ってくれるはずなんだけど、何故か手に取られない。

多分みんな” ただのワイドパンツ “だと思っているのか。
それともブランドが定番的にリリースする形で、僕のお客さんは大半の方が既に持っている形だからなのか。


初めて出会うお客さんに質問ばかりしている僕らも、流石に「なんでこの商品手に取らないんですか?」なんて質問はたまにしかしないので、理由は定かではありません。




このパンツはただのワイドパンツでは無い。

古着なのか新品なのかわからないような、秋冬向けなのか春夏向けなのかわからないような縦にストンと落ちるレーヨンシルクの生地。

生地感が一見無いように見えますが、穿くと体の動きに合わせてしなやかに動く為、生地自体の表情は豊かです。

ヨーロッパ的な2インタック。
腰回りにボリュームがありそうですが、ヒップは小さめ。

合理的な動きやすさを追求するアメリカ物とは違う、ラテンの中庸で装飾的な美しさを感じる一本。



その為、サーマルやシャンブレーシャツといったアメリカンなアイテムを合わせても、どこか艶やかな雰囲気になるのです。

実際に穿かないとわからない良さ。

たまにスタイリングで使う度に「いいパンツだなあ。」と、ついつい呟いてしまいます。






2タックのワイドパンツは、今でこそ色んなブランドで取り入れるようになりましたが、m’s braqueでは昔から作り続けている形。
むしろ、細身のシルエットやテーパードシルエットが主流だった頃にワイドパンツをコレクションにラインナップし続けるブランドなんて限られていました。



m’s braqueは変わらない。
ブランド自体の提案は変わらないけど、不思議と毎シーズン新鮮味を感じてしまうのも、このブランドの魅力の一つでもあるのです。









MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉







「河上さん、ぼく今度カナディアンロッキー行くんですよ。」

前職を辞めるギリギリのタイミングで仲良くなったお客さん:麻生くんがMANHOLEに遊びに来てくれた際にそう呟いた。




麻生くんとは都内に住む27歳。
どうやら映画の広告や販促物をデザインする仕事に就いているらしい。

素直で優しいキャラクター。
全く身の丈にあっていない買い物をするのでついついこっちも優しくしてしまうんだけど、最近は警戒されているのか麻生くん自身がまとまった出費をするタイミングになると必ず自己申告するようになってきた。


その日はカナディアンロッキーに行くための装備を整える為に、都心に出てきたそう。

「ゴアテックスのハードシェルと、インナーダウン、あとはヒートテック的なインナーを数枚買って、速乾性の高い機能素材のパンツを買おうと思うんです。靴はSalomonを買いました。」

うーん。。。だいたい予算15万円くらいか。

本格的な登山なのか、それともただのハイキングなのか。
彼の説明が下手すぎて、いくら話を聞いてもいまいち状況が想像が出来なかった僕は、彼が買おうとしている物のスペックの高さから勝手に本格的な登山だと判断した。


” 自分のお店で用意が出来ない物に関しては、はっきりと「無い。」と伝えて、取り扱いのありそうな店を紹介してあげる事も販売員の仕事 “という風にBEAMS時代の先輩から教わってきた僕は、その日麻生くんに洋服を売るのを諦めて、カナディアンロッキーの話を聞いていたんだけど、隣で一緒に話を聞いていた中台は変なスイッチが入ってしまったのか。。。

「カナディアンロッキーくらいだったらうちにある洋服でなんとかなるだろ。」と切り替えて、麻生くんに「ゴアテックスの洋服、古着だったらうちにもあるけどねー。」という風に洋服を勧め始めた。


なぜか麻生くんもそれに乗り始めた。





結果的に彼は、

・FRANK LEDERのジャーマンレザーのPコート
・FRANK LEDERのヘビーローデンウールのベスト
・70sのシャツ3枚
・cintasのワークパンツ
・古着のロングビルキャップ



を、MANHOLEで選んでカナディアンロッキーへ向かった。

実はMANHOLEの裏には顧客さんから預かった過去のFRANK LEDERのアーカイヴが無数にある。
「体型が変わって着れなくなってしまったから、洋服が好きな若い子に河上くんの手で渡して行って欲しい。」とのこと。



ドイツの漁師が風と寒さを防ぐ為に作った、高密度に織られたコットン生地:ジャーマンレザー。
アルプスのチロル地方の人々が寒さと風雨から身を守る為に作った縮絨ウール:ローデンウール。
岩でスレても気にならず、濡れても早く乾くナイロン素材のチンタスのワークパンツ。

70sの柄シャツと発色の良いロングビルキャップは旅先でテンションをあげる為に選んだらしい。(ロングビルキャップにはニコラスデイリーのピンバッジをおまけしてあげた。)



出発前の麻生くん。
後ろの写真はKASUYAさんの作品であり、彼が登った山でもなんでも無い。





本当は奇跡的にサイズがぴったりだったMARMOLADAのチロリアンシューズを履いて行って欲しかったんだけど、流石に履き馴染みしていない靴を履いて向かわせるのも危ないので断念。







「戻ってきたら話を聞かせてね〜。」と伝えていたところ、今日来てくれた。

写真を見るに、ただのハイキング。

「本格的な登山で、あんなノリで洋服を選んで行ってしまって何かあったらどうしよう。」と心配していたので少しホッとした。

日程のほとんどをバスの中で過ごしていたらしい。
なんだよ、チロリアンシューズでよかったじゃん。




現地で買ったピンズを帽子に着けて、戻って来てそのまま外してお土産として配っているらしい。

いるかいらないかは別として、ありがとう麻生くん。






今日は「2月にハワイで友達の結婚式がある。」とのことで、古着のアロハシャツを選んで帰って行った。

2月までにそのアロハに合うパンツとハワイの風景に合う革靴を用意しよう。




洋服を選ぶ楽しさ、洋服を勧める楽しさとして、新しいアプローチで僕たちすらも楽しませてくれた麻生くん。

人のキラキラとした目を見る瞬間がこれほど多い職業も、なかなか無いと思う。










MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉








こんにちは。
MANHOLEの河上です。

FRANK LEDERよりデリバリーが到着しました。

今期はこれで完納。

早くお客さんに紹介したいな、と思っていたジャケット。


” FRANK LEDER ”
– ARCHIVE EDITION –
[ DETACHABLE COLLAR JACKET ]





FRANK LEDER COLLECTION A/W 2003/04
” PAY ATTENTION “



ジャケットを開けるとそこに何かが潜んでいるような怪しい男。
顎髭をはやし、帽子を深くかぶっている。
コレクションは男の影のプリント や、内側には七つ道具のプリントなど、ひと癖ある人物が表現されている。

ベルリンに戻り初のコレクション。




“ドイツの不良の洋服”という、僕の頭の中のFRANK LEDERのイメージにぴったりだったり。
取り外し可能なラペルを外すとノーカラーのジャケットに早変わりする事だったり。
上品なフラノ地を使用していたり。
珍しく裏地も付属も黒で統一されていたり。
カジュアルでスポーティなジャケットなのにベントが無かったり、チーフポケットが無かったり。

このアイテムの魅力はたくさんあるのですが。。。


僕がこのジャケットを好きな一番の理由は「FRANK LEDERはテーラードアイテムを基調とするトータルブランドである。」という事を改めて認識出来るから。



” FRANK LEDER ”
– ARCHIVE EDITION –
[ DETACHABLE COLLAR JACKET ]
¥128,000+TAX-




「ジャケットってかっこいいなあ。」と、感じるきっかけになるようなアイテムだと思います。

ジャケットの着こなしのルールだったり、誰かが決めた勝手な取り決めに振り回される事なく、単純に「どうだ。かっこいいだろ〜!」なんて気分で気持ちよく着る事の出来るジャケット。



自分なりの着こなしはそこから考えればいい。

「ドレスのルール」にがんじがらめになっていた過去の僕にとって、FRANK LEDERのジャケットはそんな存在でした。











MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉



こんにちは。
MANHOLEの河上です。


喉も痛いし体もだるい、くしゃみも出るし頭もぼーっとして全然回らない。
久しぶりに完璧な風邪を引きました。

絶対にお店がある程度順調で気が抜けているせい。
ちょっと前から違和感はあったのですが、ほっといても治らない。
健康な頃の僕がどんな感じだったかも忘れました。






「絶対」だったり「完璧」などの言葉を用いて商品を紹介する事はとても主観的で断定的な表現になるのであまり好きじゃないのですが、たまにそういう言葉で紹介したくなる洋服があります。


例えば、こんなアイテムのように。



” NICENESS “
– ELVIN –








NICENESSのコットンワッフルサーマル。

「おいおい河上、またサーマルか。」という声が聞こえてきそうですが本当にその通り。
ULTERIORのハニカムワッフルカシミヤセーターを大量に積んでいる事を別として、ついつい数を積んでしまったくらい気に入ってしまいました。(数を積みすぎたせいか納品時に数枚減産になりました。ちょっとホッとしました。。。)


20番の糸を使用し作られた度詰のオリジナルのワッフルサーマル。
引き揃えの糸を使い斜行を抑えてクリーンな風合いにし、裏起毛に仕上げています。

ちょっとやそっとじゃヘタらない肉厚な生地感。
ネックと袖のリブのテンションは強め。
袖口が伸びてだらしなくならないように、リブにロックミシンを入れています。




僕はスウェットやサーマルといったリラックスしたアイテムにジャケットを合わせるのが好きです。

スウェット/ニット感覚でも着ることの出来る一枚。



” NICENESS “
– ELVIN –
¥19,000+TAX-




手に取った時の「あ、これは良いものだなあ。」という期待は、実際に着た時に確信へと変わるはず。

完璧なサーマルカットソーとは、絶対にこれのことです。







MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

「店頭で埋もれがちな洋服」ほど、実は実用的だったりします。

例えばこんなアイテムのように。




” NICHOLAS DALEY “
– MILITARY SHIRT –









” NICHOLAS DALEY “
– MILITARY SHIRT –
¥55,000+TAX-

SIZE: 36/ 38



安っぽいのか味があるのかわからなくなるような雰囲気のポリエステル混のリネン素材。
化繊の光沢感がありつつも、リネン特有のネップとシワ感が独特の雰囲気を生み出します。

フラップポケット付きのミリタリーシャツブルゾン。
中に着る洋服を変えればいつの時期にも対応が出来そうなアイテム。




台襟がつかないので、オープンカラーにも。
生地はふわふわしていますが、リネン混らしく適度にハリもあります。

釦を閉めると綺麗にカールする襟。

シャツやニットだけだと少し物足りなくなるジャケットのインナーにも。
ショート丈のブルゾンを合わせて柄をアクセントにしても。




オーダーする時には気付きませんでしたが、袖をロールアップできるディテールを中台と撮影中に発見。

「・・・シャツの袖を捲り上げて着ることなんて絶対にしないよなあ。」なんて共感しあってしまいましたが、「結局こういう適当に扱えて、適当に着られる服が一番着るんだよなあ。」なんて結論に。






店頭では一足早く生地感のある秋冬物が動き始めている中で、少しだけ埋もれているこのミリタリーシャツ。




暑くなったり、涼しくなったり。
雨が続いたり、突然晴れたり。

季節の変わり目に振り回されそうな時期こそ、こういうどの季節でもコーディネートの想像できる洋服が役に立つはずです。








MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉







” m’s braque “
– HARLEM PANTS –
¥39,000+TAX-

SIZE:38 / 40



こんにちは。
MANHOLEの河上です。

m’s braqueの定番:HARLEM PANTSが入荷しました。

通常服地には用いない家具のファブリックを用いたこのモデル。

生地の厚みもある為、普段より1サイズあげて着用する事をオススメします。
というより、サイズがあって無いようなパンツなので、ウェストが入ればサイズはなんでも良いと思います。


河上/中台共にサイズ40を着用。
中台はウェストがほぼジャストでくるぶし上の丈。
僕はウェストが余るので腰に引っ掛けていますが、どっちの穿き方でも問題ありません。


深い股上、短い股下、ウェストから膨らみ、ひざ下から裾にかけて急激に入る絞りが特徴的なこのパンツ。
今期の家具のファブリックを用いたモデルは、よりその特徴的なバルーンシルエットが強調されるかと思います。

バルーンシルエットのパンツは、今でこそ色んなブランドで取り入れるようになりましたが、m’s braqueでは昔から作り続けている形。



m’s braqueは変わらない。
ブランド自体の提案は変わらないけど、不思議と毎シーズン新鮮味を感じてしまうのも、このブランドの魅力の一つでもあるのです。









MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉




こんにちは。
MANHOLEの中台です。


先日タイから帰国しました。
初のアジア仕入れ、なんとか商品も買い付けることができ、一安心です。


滞在していたホテルを出るとすぐに屋台が立ち並ぶ
毎日通った屋台の青年が手を振ってくれる。

買付のメインとなった広大なマーケットの一角。
とにかく熱がこもり暑い、、
水を5Lくらい飲んだ。

いきなりのスコール。
毎日降るので驚かなくなる。
水捌けが非常に悪く、水たまりを避けることを諦める。

バイク大国、、
やはり日本車が目立つ。

夜は混沌としているバンコク。
色んな人種が集まり、バンコクナイトをエンジョイしている。
人の欲が目に見えるような気がしてくる。
全店爆音。通るだけで疲れてしまう。

しばらく当てもなく歩いていると寂れた風景に。
日本には無い空気感。



帰国当日の東京は、タイよりもずっと暑くてびっくり。。
それから随分涼しくなり、今日は秋を感じられる1日でした。


タイには季節がないので、常に夏。
そうなるとファッションの感覚というのはとても狭くなります。


僕らのような海外のバイヤー向けに、商品を集めているであろうディーラーも存在はしていますが、ファッション的な感覚を使ったピックのできるディーラーはほとんどいませんでした。

その為、カテゴライズされた古着を大量に集めるというやり方がほとんどで、その中から自分の感覚で良いと思えるものを探すのは一苦労でした。
そういった意味では、アメリカの”Rose Bowl”などのフリーマーケットは気の利いたディーラーも多く、商品を集めるのもずっと簡単な気がします。


きっとどの国で仕入れをするにしても一長一短、各国の特色をポジティブに楽しんで行こうと思います。










手持ち分の荷物や到着した一部の商品は、クリーニングも終わり、週末に用意することができました。

しかも明日は”Fashion’s Night Out”らしいです。
賑わうエリアからは少し離れていますが、騒がしさに疲れた方はふらっと立ち寄ってください。(お酒もあります。)




MANHOLE official twitter

MANHOLE official instagram

中台 竜郎

GRIND





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

先日9月9日に発売された雑誌:GRINDにてMANHOLEが4ページに渡り紹介されています。



前職の頃はいわゆる媒体に掲載されるのが恥ずかしくて恥ずかしくてしょうがなかったです。
自分が載っているページを見ることなんて絶対にしなかった。


「もう既にこっちで編集しているものを、なんで更に編集されないといけないんだろうか。」
なんて、変な理由であまり媒体側と直接関わりを持つことすらしなかったのですが、自分でお店を出す頃に気付きました。


「そういえば、俺らPR関連めちゃくちゃ弱くない?」


・・・まあ、しょうがないか。過去の自分が悪い。
と、いう感じで半ば諦めていたのですが、ありがたいことにオープン時にブランドさん側と一緒に作った別注アイテムをフックに、何社か情報を掲載してくださいました。

僕らは前述した通り情報発信能力が皆無なので、改めて情報を発信する側の強さを感じました。




「GRINDでMANHOLEを紹介させて欲しいです。」

そう連絡が来た際は、素直に嬉しかったです。
しかも、扱っている物の紹介では無く、お店自体の紹介。


ただ、スケジュールがすごいタイトだった。
「いつもこんなやばいスケジュールなんですか?」と聞いたところ、「実は穴が空いてしまって。。。」という先方の事情もあり、タイミング的にもお互いが協力しあえる部分があって良かった。




取材当日に来た編集の方は、MANHOLEオープン日に見た顔。
わざわざオープン日に来てくれて、後日取材に来てくれるとは。。。

「リリースのパッケージを投げてはい終了。」という編集のやりとりに嫌気がさしていた僕にとってはとても嬉しい事。

そんなこんなで無事掲載。

その裏側にあるGRIND編集部の見えない苦労を感じた出来事でした。

こういうことが、当たり前だと感じないようにしていきたい。





MANHOLEが掲載されているページを読み進めると、前職でお世話になった小森さんの記事が。

「小森さんと二人でブレザー作った時が懐かしいなあ。。。まだ一年経たないのかあ。」なんて思いながら読んでいると、COMOLIの直営店が9月14日にオープンするそうですね。





「自分の言葉で自分の作ったものを紹介するのは、なんか気恥ずかしい。」
そう感じていた僕らに声をかけてくれてインタビュー形式で取材をしてくれたGRIND編集部:川田さん。

僕ら店舗と媒体の関係は、直営店を持たないブランドとそのブランドを取り扱うお店のような関係性に近いのかな、と今なら感じることが出来ます。
第三者を経由することで見えてくるもの。





もう既に書店には並んでいると思います。

取材の内容は比較的長いので、買って家でゆっくり読んで頂けると嬉しいです。





MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉




「サドルシューズ、いいと思うんだよね〜。 河上君、どう?」

F.LLI Giacomettiの代理店であるWHEELIE代表の秋山さんが珍しく提案してくれた。





WHEELIEさんにはたまに顔を出すようにしている。

お客さんから預かった修理靴を持って行く為っていうのもあるけど、その度に靴の事を詳しく聞くことが出来るから。
靴のことは調べても調べても文字ベースだとあまり頭の中に入ってこない。
実際に物を目の前に、詳しい方から話を聞くのが一番良い。

途中から「お客さんの靴を修理に出す」というよりか「話を聞きたいからお客さんから無理やり修理靴を集めて事務所に遊びに行く」というようになってしまった。


もちろん秋山さんは靴のお直し屋さんでは無い。
とても忙しい方なので、僕みたいな暇な奴の対応をするのは時と場合によっては困るだろう。


それでもわからない事の要点をまとめて聞きに行くと、ちゃんと答えてくれる。

僕はそれをまた、自分のお客さんに伝える。
靴を買うのは、靴を売るのは本当に楽しい。






そんなこんなで事務所に行く度にサンプルを目にする機会がある僕は、あらかじめ欲しいものが決まった状態で展示会を迎えることが多い。

その場で確認するのはサイズをどうするか〜とか、革をどうするか〜とか、木型がどうこうなどを最終的に教えてもらって、次の次のシーズンはこれにしようかな〜、なんて話をするから結局長居してしまうんだけど、型を決めるのにそんなに時間をかけない。
(むしろそこに時間をかけると、「普段あんだけ時間をかけてやっているのに、こいつはまだ悩んでいるのか。」と思われそうなので、クールに装っている。つもり。)



その為、商談の際に「この型どう?」っていう具体的な提案をあまり受けたことが無いので今回は少しびっくりした。



” F.LLI Giacometti “

– SADDLE SHOES –
[ VACCHETTA ELBAMATT ROVESCIO + VACCHETTA ELBAMATT ]



VACCHETTA ELBAMATT ROVESCIO = エルバマット製法のバケッタレザーの裏。
VACCHETTA ELBAMATT = エルバマット製法のバケッタレザーの表。


革の細かい説明は少しややこしいので直接説明させてください。
簡単にいうと植物タンニン鞣しを行った、オイルをたっぷり含んだ厚手の革の表と裏のコンビです。

バッグステイは切返さず、主張の少ない裏のバケッタレザー。



一見内羽根、構造的には外羽根。
内羽根でも、外羽根でも無い紐靴。

馬の鞍のようにアッパーにぐるっとレザーが巻かれるデザインが特徴的なサドルシューズ。

木型は先日紹介したモンキーブーツと同型の物。
インサイドストレート/アウトサイドカーブのとても足馴染みの良い木型。

ハンドソーングッドイヤーウェルテッド。

ソールはビブラムのタンクソール。
返りを良くするために底まで縫いこんでいます。



イギリス発祥、アメリカで大衆化された靴:サドルシューズ。

イギリスのSADDLE OXFORDはレザーソール、革の切り返しも同色を使うことが一般的。

対してアメリカのSADDLE SHOESはアクティブシーンやカジュアルに用いられることが多い為ソールも分厚く、コンビネーションカラーで作られることが主流でした。



イギリス発祥、工場と革はイタリア、デザインはアメリカベース。

この靴はどこの国の物?

どこの国のものでも無い。

だからこそどこの国の物にでもなれる。



” F.LLI Giacometti “

– SADDLE SHOES –
[ VACCHETTA ELBAMATT ROVESCIO + VACCHETTA ELBAMATT ]

¥100,000+TAX-



実はこの靴、あまり僕の意向を汲んでいないので個人的にはとても仕上がりが楽しみでした。

「サドルシューズどう?」と聞かれてから一週間、どんなコンビネーションにしようかなあ、って考えたんだけど、悔しいことに何も出てこない。

「サドルシューズ、オーダーしようと思うんですけど、実際どんな革がいいと思います?」と尋ねて「あー、河上君とこはこれだろ!」という流れで出来上がった靴。





靴というのは洋服以上に、信用できる人から買いたいもの。

そして、新しいものを手にする度に「自分はまだまだ何にも知らないなあ。」と痛感するものでもあるのです。







MANHOLE official instagram

MANHOLE official twitter



河上 尚哉

1 30 31 32 33 34 37