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「やるんだったら中途半端なことは絶対にすんなよ。」

そう言いながらオーダーシートを渡してくれたBLOHMデザイナー:加藤さん。





こんにちは。
MANHOLEの河上です。


「3000円くらいで買った靴が、5000円くらいになるんだよ。」
と教えてもらったUSA製のコンバースは僕にとって中学生の頃からお金でした。

限るあるお年玉と月々のお小遣いを少しずつ増やす為のもの。
まとまったお金になったら、NIKE SBに変えてそこで更にまとまったお金にするような。

だから僕はスニーカーに対してあまり思い入れが無いし、実際に履くことが無いのかもしれません。





加藤さんのブランド:BLOHMとの出会いはUSA製のコンバースが爆発的に流行して市場の価格も高騰した4,5年前くらいの時期。

革靴ばかり履いていた僕もスニーカーを履く気分までならなかったものの、少し軽い靴が欲しいなあ、なんて気分にさせられていた時期でもありました。


その時に買った”HOMIES RAT”は中台と一緒に週7で履いていました。

出勤時にバツの悪い顔をしながら互いの足元を確認する毎日。

靴にとっても、販売員としてもあまり良い事ではありませんが、それ以外の物を履けなくなるくらい、当時の僕らにとって新鮮なバランスを楽しめる靴。




今回、MANHOLEでオーダーしたのはそんなBLOHMの新型:ZIPPY’S。

サイドエラスティックとサイドジップのコンビ。
少し馴染んだらジップを開閉する必要無く脱ぎ履きが出来るかも。

くすんだベージュと薄いパープルの色のバランスがなんともけだる〜い雰囲気を感じさせる靴です。



BLOHM ” ZIPPY’S “
¥35,000+TAX-

Color:Beige
Size:26.0 / 27.0 / 28.0





靴に対する価値観が対極的な僕と中台が、一緒に夢中になれる靴。

昨日入荷しました。

日和ってそんなに数は入れていませんが、気になる方は是非一度お店で履いてみてください。
もしサイズ欠けが起きたら他の取り扱い店舗をご案内する事くらいであれば出来ると思います。





BLOHMの作るものを買った時って、
イケてる不良の先輩と仲良くなれた時のような嬉しさというかなんというか、、
そんな気持ちになるんだよなぁ。。






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河上 尚哉



BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA for MANHOLE #1

BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA for MANHOLE #2




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

オープン時に発売を開始した” BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA for MANHOLE “のS/S TEEとSWEAT。

「残ったら悲しいなあ。」なんて思いながら結構な物量を作ったのですが、おかげさまでほとんど無くなりました。


街を歩いていると、着ている方がたまに目に入るのもなんか不思議な感覚ですね。
本当にありがとうございます。





当初はS/S TEE、L/S TEE、SWEATの3型で発売予定だった” BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA for MANHOLE “。

告知前日にレイアウトを組んでみたところ、どー考えても型数が多い。

お客さんを無駄に迷わせてしまうのでは。。。という判断の結果、まずはS/S TEEとSWEATの2型を発売することに。



BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA
“MANHOLE” L/S TEE
¥7,900+TAX-

Color : WHITE / ASH GREY
Size : 1 / 2 / 3




そんなこんなで店頭に出すタイミングを窺っていたL/S TEE。

ちょうど気温が下がり始める今週末くらいかなあ、ということで9月14日(土)より販売を開始します。




柄はUYUNI / NY / OAXACAの3種類。

ボディはホワイトとアッシュグレー。

サイズは1、2、3の3サイズ展開。




S/S TEE、SWEATは白、グレー以外は色物のボディを使用しました。

その為、ベースに白版を入れなければ印刷が綺麗に出なかったのですが、L/S TEEに使用したボディは白とアッシュグレー。

白のベースを入れずに綺麗に印刷が出来る為、ボディの風合いもそのまま。






二人ともSIZE:3を着用しています。
僕らはプリントのノリさえ良ければサイズ感なんて大きかろうが小さかろうが正直なんでも良くなっているのですが、それだと不親切すぎるので一応サイズは用意しました。

水を通して乾燥機にかければ縮みが入るボディなので、多少大きめを選んでおいた方が良いと思います。




販売を開始してすぐに色やサイズが欠けたS/S TEE、SWEAT。

「再販しないんですか?」という声も多く頂きましたが、再販はしません。

小銭を稼ぐ為に作った訳では無くて、単純に自分たちが欲しかったから作りました。
ネタとして擦りすぎると着づらくなってしまう。



写真選びからプリント位置の配置。
ボディ選びから印刷会社選び。
全部が全部、考え続けてようやく形になったTシャツ。

今後の仕入れの大きな参考にもなりました。
個人的にはそういう意味でも「作って良かったな。」と、思える洋服です。




ウユニ塩湖は見渡す限りの白いだだっ広い平原。
目印も何も無い空間の中で地元民の標識代わりになっているタイヤ。

MANHOLEというお店も、そういう存在になれば良い。



NYの老舗タバコ店:NAT SHERMANのサインボード代わりにもなっている時計を修理する二人の男性。

この写真を見ると、埃まみれのただの廃墟だったこの物件を二人でお店として形にしてきた時間を思い出せるような気がするのです。
どこかに綻びが生じても、また二人で直していけばいい。



メキシコのオアハカにある怪しげな女性のオブジェは、完全にノリで選んだのですが。。。
強いて言えば下の木枠部分が穴にはめる前のマンホールっぽかったから(?)







と、選んだ側としてはなんとな〜くの理由はあるのですが、別にそういうのもどうでもいいんです。
もしかしたら中台はこの写真に関して僕とは違う感想を抱いているかもしれません。


単純に「なんかいいかも。」くらいをスタートに、そこから何かを感じてもらうことが出来たら。
何にも感じずとも、「なんか不思議と着てしまうなあ。」なんて思いながら着てもらえると嬉しいです。









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河上 尚哉



中台が買い付けに行っている間、写真を撮る相手も撮ってくれる相手もいないから自分語りをしていたんですが、流石に書く方も読む方もしんどくなってきたので久しぶりに商品紹介を。







「河上くん。頼まれていたもの用意しているから、事務所一回来てね。」


MANHOLEレセプションパーティの際に錚々たる顔ぶれを引き連れてお店を訪ねてくださったPERIOD FEATURESデザイナー:津村さんはそう言いながら去っていった。


「なんのことだろう?」
なんて思いながら、事務所にお邪魔した際に渡されたのがこのシャツ。

僕はあまり自分がオーダーしたものを覚えていない。
納品された時にお客さんと一緒にビビりたいからあまり写真も撮らないし、ましてやオーダーシートをお客さんに見せることなんて絶対に無いっていうのもあるけど、今シーズンは特に会社作り/お店作りに関して自分が経験したことの無い出来事を自分一人でこなしていたので、特に抜けている部分が多い。




” PERIOD FEATURES “
Strip Patchwork Shirt by Hand
¥58,000+TAX-


< PERIOD FEATURES >

僕がこのブランドを知ったきっかけは近隣のお店で取り扱っていたからだし、津村さんも近隣のお店経由で知り合った方。

その為、MANHOLEで取り扱うつもりはなかったし、このシャツも顧客さん相手に裏から出して売ろうかな、と思っていましたが。。。


先日改めてこのブランドの持つ” 役割 “を聞き、「お店で紹介したいなあ。」と思ったので来シーズンより型数を少しだけ増やしていきます。




インドの伝統的な手仕事。
王族しか着られないような、時間も素材も贅沢に使われた生地を用いることの多いブランドですが、決してそのラグジュアリーさをウリにはしていません。




インドという国は、国の政策としてこういった伝統的な手仕事を大事にしています。

もちろん”国の伝統的な仕事を守る”という側面もあるけど、どちらかというとインドは人口が非常に多い為そういった人々に仕事を与えないと、貧困化が急激に進み暴動が起きるから。



彼らはアウトプットや売り方を知らずに、ただひたすら作り続ける。

どんどん時間と労力と素材をかけた生地を倉庫に積み上げていくだけ。



PERIOD FEATURESデザイナー:津村さんはそのような” 伝統的な手仕事により作られた、ただ積み上げられていく素晴らしい生地 “に目をつけた。

そこからまた、現代的に、人に着られる洋服を作っていく作業。



「この生地いいな〜!って思って、また同じものを作らせると全然ダメなんだよね。」
と、津村さんは言う。

” 売る為に作る “という根本的概念の少ない彼らは、すでに売れたものに愛着を感じないのだろうか。
100% → 80% → 60%というようにどんどん手を抜いていってクオリティが下がるそう。



生産をコントロールする方は大変だろうな〜、なんて考えながらも、僕はそれがすごく自然なことだと感じました。

既に価値の出たものを再び作ることは、ただの作業になる。




インドという国としての役割。
伝統的な手仕事を行う現地の人間の役割。
それをアウトプットとして形にする津村さんのような方の役割。
そして、それを受け取って、人に伝える僕ら現場の人間の役割。




もちろん単なる民芸品ではなく、着るための洋服。
着用写真を載せたかったのですが、セルフタイマーの間を棒立ちしながら待つのが辛かった為やめました。


生地の配置/ステッチの配色。
感性のみで作られる、狙ってやっていない自然な感じが素晴らしく良いシャツです。

是非実物を羽織ってみてください。


あ、自然といえば昨日の台風でMANHOLEは浸水こそしないものの(高台なんで。)、コンクリートの躯体の老朽化による水漏れが発生しました。

まあ古い建物だからしょうがないかなあ。




ある程度対策はしていたので、商品の被害はゼロ。
人間がどんなに抗おうと、自然の力には敵わないですね〜。

なんて、このシャツを紹介しながら思ったり。





自然のパワーにも敵わないし、人間のパワーにも圧倒される瞬間がある。
お店の水漏れもMANHOLEだからしょうがないよね〜。(もちろん対応はしてもらいますが。)

と、少し悟ったようなことを思いながら今日の水漏れに対するモヤモヤとしたストレスを消化しましたが、この苦労を共有する相手がいないのはやっぱり寂しい。

中台、早く帰ってこないかなあ。。。









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河上 尚哉




Kilgour French & Stanbury

Heinrich Dinkelacker





僕は、先ず、自分自身の為に装う。 それが他の人に認められれば、嬉しい。
僕自身のスタイルは、日を追って洗練を高める旅のようなものだ。
他の方法ではおそらく受け容れることが難しい自分の側面を、ファッションが表現する。
その意味で、僕は毎日の旅路を楽しんでいるし、旅が終わってしまう日を恐れている。

引用元:SSENCE – Stefano Pilati –





「河上くん、SSCENCEのピラーティの記事読んだ? 良いことが書いてあるんだよね〜。」

MANHOLEでも取り扱いのあるブランドのとあるデザイナーさんから教えてもらった記事。

パッと見ただけで拾う部分がたくさんあるし、何故だか読むとなんとなく自分が肯定されているようで元気が出た。(規模感はどうあれ)



前職の中小個店で得た一番大きなものは「外から情報を得ること、知らないことを教えてもらうこと」。


外に出て今まで関わることの無かった人と会う。

展示会の内容ももちろん重要ですが、商品以上に大切なのが展示会で話をすることで得るもの。



僕に出来る仕事は、それに自分の価値観を乗せること。
薄めずに、どう濃くするか。

その上で、人に伝えること。



FRANK LEDER – COLLECTION ” Oderbruch “

[ Schladminger Wool Long Coat ]




これはMANHOLEの開店祝いとして、ある方から受け取ったもの。

良い意味で驚きは無かった。

なんとなく、そういうことをしてくれそうな予感はしていた。



このコートを受け取ったことで自分にしか出来ない役割が増えた気がする。

今の僕には、自分が苦労して作り上げた自分のお店がある。





Heinrich Dinkelackerは近くのお店で買うことが出来る。
現行の革靴は自分で新品を買って自分の物にしないとわからないから、人にあげるものでも人から貰うものでも無い。

だけど、Kilgour French & Stanburyのジャケット、FRANK LEDERのコートはもう手に入らない。
いつかリプロされてもそれは全く別の物。

10年後か、20年後か。
いつかどこかで出会うであろう誰かに渡すことが、今から楽しみで仕方がない。





僕はおそらく手放すことのないモノをいくつか持っています。

誰にでも価値があるものでも無いかもしれないし、実際に身につけることはしばらくないかもしれません。

企画のサンプルにすることもきっと無いし、ましてや売ってお金に変えることなんて絶対に無いモノ。

僕にとって本当の” 手放すことのないモノ”というのは物理的なモノではなく、今まで出会った様々な方から受け取ってきた主張や意思、思想から形成される僕だけの価値観なのかもしれません。






最後に僕が大好きで非常に共感が出来る、ある方の価値観を紹介させてください。




彼のブランドアイコンであるシャベル。これは労働の象徴であると同時に新しい道を切り拓くための道具でもある。毎シーズン彼の作る服に添えられたお伽噺のようなテーマ性。それはエディ スリマンにはちっともハマれなかった当時の僕にシャベルを持たせ、退屈な日常から少しだけエスケイプするためのトンネルを掘らせてくれたんだと思う。
ファッションとはモノではなく物語だ。

引用元: – 我が逃走 – Amvai 鶴田啓 (international gallery BEAMS)








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河上 尚哉




Kilgour French & Stanbury





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

僕はおそらく手放すことのないモノをいくつか持っています。

誰にでも価値があるものでも無いかもしれないし、実際に身につけることはしばらくないかもしれません。

企画のサンプルにすることもきっと無いし、ましてや売ってお金に変えることなんて絶対に無いモノ。




” Heinrich Dinkelacker “
– Rio – [ Cordovan Full brogue ]



僕が革靴を好きになるきっかけを作ったのは、アメリカ靴でもイギリス靴でもフランス靴でもイタリア靴でも無く、ドイツブランド/ハンガリー製のシューズメーカー:Heinrich Dinkelacker。


「ボタンブーツが欲しいなあ。」と何故か思い立った当時の僕は、下調べもせずに色々なお店を回って探して聞いて「そんなものは扱っていない。」と無下に断られるという流れを繰り返していました。



そんな中、BEAMSで対応してくださった方が唯一”ボタンブーツがどんな物で、どこであれば扱っている可能性があるか”を案内してくれました。

その丁寧な対応の最中、僕の視界にチラチラと入る”トリプルレザーソールの無骨ながら品のある見たことの無い形の革靴”。


説明を聞き終えるまでにボタンブーツのことは正直どっかに飛んで行ってしまっていたのですが「どこかで働くなら、この人のような対応が出来るようになりたい」という気持ちをそのまま持って帰って履歴書に書き込みました。





ジョー・レンデンバッハ社のオークバーク、重厚なトリプルレザーソール。
飾り釘、トゥスチール。

ホーウィンのシェルコードバン。
メダリオン、ブローグの美しい飾り穴。

崖のように反り立つ特有のトゥ。

無骨だけどエレガント。




「お前にこの靴はまだ早い。」と、いうことで結果的に色々な革靴を履いた後に買う事に。


アメリカ靴、イタリア靴、イギリス靴。
それまでに買ったどんな靴よりも、僕の甲高で幅広な足の形にハマってくれたシューズでした。



その後、
同じ形/コードバンのダークコニャック、同じ形のスウェード/クレープソール、同じ木型の3アイレットのプレーントゥ、ローファー/Wienを立て続けに買う事になるのです。



「同じ形で色違いで買っても、どうせ片方しか履かないんだからやめなよ。」という先輩の制止を振り切って買ったダークコニャックは結局履かなくなりました。

同じ木型の3アイレットのプレーントゥは、なんかフィッティングがしっくり来なかったので履かなくなりました。


だから僕はお客さんがどんなに気に入ってもサンダル以外は色違いでシューズを買わせることは無いし、同じ木型のシューズでも必ず履いてもらってフィッティングを見てから買ってもらうようになりました。



「コードバンは合理的なアメリカ人が好む、磨けばすぐ光る合理的な革だよ。だから変にありがたがる必要なんて無い。しかもそれ、フルブローグでしょ? 雨に濡れることを怖がるよりも、雨に濡れた後に適切な手入れを行う方法を身につけた方がよっぽど君の為になる。 」

原宿の隠田区民館近くにある老舗のテーラード古着屋の店主の方からこう教わった時から、僕のコードバンに対する印象は変わりました。


確かに裂けには弱い繊細な革だけど、濡れて毛羽立つのは潰して磨けばいい。
色むらが出来るのもコードバンの味。

「磨いてピカピカ!鏡面磨き!」なんて事を家で楽しむよりも、外に履いて出かけた方がよっぽど楽しい。



梅雨時期にカーフの靴がどんどんカビていくのに対し、コードバンの靴だけは何故かカビが生えなかったのも、僕がコードバンが好きな理由でした。(なんでなんですかね。)






履くためにあるのか、磨くためにあるのかわからない、尚且つお金になりそうな靴は会社を作る時にあらかた処分してしまいました。



買ってから8年目。
ここ2〜3年はボリュームあるシューズの気分でも無かったし、紐靴に疲れたせいか履いていなかったけど。


この靴だけは、どうしても手放せませんでした。






僕の適当な履き方にも、適当な生活にも、適当な手入れにも耐えてくれた靴。

今尚「かっこいい靴だなあ。」なんて袋から取り出す度に思わせてくれる以上に、この靴を履いて経験したことや、失敗したことを思い出すモノでもあるのです。







そろそろまた履いてみようかなあ。



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河上 尚哉




こんにちは。
MANHOLEの中台です。


明日から古着の買付に出かけます。
その間、寂しがり屋の河上は一人で店番。。

「寂しくないよ〜。」と、本人は強がってますが、目は確実に寂しそうです。


皆さん顔出してあげて下さいね!

さて、今回はどこに買付に行こう〜、と2週間前に急遽候補を考えました。
NYも有力候補でしたが次回に持ち越し、僕自身初めて訪れるタイへ。


アメリカ・ヨーロッパから古着が流れて来るタイでは一体どんなものに出会えるのか、、
噂レベルの情報しかない状態なので、その場の空気感と勘でフラフラ探してみようと思います。

そういうわけで、少しの間僕は不在なので、商品を投入しておきました。

完璧じゃ〜ん!と言葉に出てしまうほどの60’sシャツ2枚。


色・素材・サイズ、どれも良い。
こういう服には目に見えそうなぐらいのオーラが出てます。
あまり使いたくないワードだけど、”なかなか見つからないですよ〜”って言いたくなりそう。

もちろん他にも、MANHOLEなりのスペシャルが沢山入荷してます。
気軽に来てもらえたら嬉しいです。

それでは、帰って準備して寝ます!

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中台 竜郎






こんにちは。
MANHOLEの河上です。

僕はおそらく手放すことのないモノをいくつか持っています。

誰にでも価値があるものでも無いかもしれないし、実際に着ることはないかもしれません。

企画のサンプルにすることもきっと無いし、ましてや売ってお金に変えることなんて絶対に無いモノ。




Kilgour French & Stanbury
“Navy Safari Jacket”





これは昔、当時の先輩から譲って貰ったジャケット。

今思うと、当時のドレス業界のメインストリームが持つ魅力を僕は感じることが出来ませんでした。

売り場を見渡すとイタリア”風”のアンコンの軽い仕立てのスーツ/ジャケットが主流。
(もちろんそれもファッションではあるとは思いますが、「仕事着」としての側面で提案することの多いモノに対して、洋服としての魅力を感じることが販売員経験の浅い僕には難しかったのかもしれません。)

中にはSavile Rowのビスポークテーラーの既製服や、デザイナーズブランドが監修するコレクションラインなども並んでいましたが、そこに興味を持つ手がかりを他の洋服から感じ取ることが難しいほど。

何がわからないのかわからない状況だった僕に言葉や感覚で伝えてくださる方は多くいらっしゃいました。

ただ、勘のあまり良く無かった僕は、実際にモノを手にするまで、きっかけを掴むことが出来なかったのです。





このジャケットは僕にとって、そのきっかけを作り出してくれた洋服。

譲ってくれた先輩はもしかするとそんな意図も無く普通に生活費に困ったから僕に売ったのかもしれません。

「買い戻したい。」という連絡を数年に一度もらうのですが、のらりくらりとかわしている最中です。





袖物もパンツも、容赦なく魔改造する人でした。

おそらくこのジャケットもほとんど原型を留めていないでしょうが、”洋服を考えながら着る楽しさ”を伝えてくれました。






「本物」に触れやすい環境にあったのだから、価格もデザインされた「〜風」に小銭を落とさないで、無理してでも「本物」を自分で買っていればもっと楽しかったんだろうなあ。

「aldenとかHeinrich Dinkelackerもそんなに買い漁らなくていいから、ビスポークでジャケットを2,3着作っておきなよ〜。」と、当時の僕に伝えてあげたいですが、人生なんてそんなもんですよね。




中小の個店と違い、大手企業にはたくさん「伝えてくれる人」がいるし、「本物」に触れる機会を自分次第である程度作り出すことが出来る。

それに気付いたのは大手企業を抜けて、前職の中小個店に移ってしばらくしてから。





バツバツのフィッティング。
ウェストをえぐるようなシェイプライン。

サイズも合わず、僕が生きてきたどの時代にも全くフィットしないこのジャケット。

移り気な洋服の時代性に振り回されそうな時に冷静になるための、僕のサイズゲージでもあるのです。








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河上 尚哉

赤い服





FRANK LEDER – LODEN WOOL SIDE POCKET SHIRT –







こんにちは。
MANHOLEの河上です。


中台と一緒に古着を見るようになってから、やたらと赤い洋服が目につくようになりました。

“赤い洋服”というのは敬遠されることが多く、新品のブランドを買い付ける際も「めちゃくちゃかっこいいんだけど赤だしなあ。」なんて二の足を踏むことが多い。


おそらく古着も一緒で、ディテールだったり生地だったり背景だったりノリだったりブランドだったりはめちゃくちゃいいんだけど、”赤”だから売れ残っていたり値段が安く設定されていたり。





本日紹介するのは、先日のFRANK LEDERの”LODEN WOOL SHIRT”と共生地のパンツ。

数シーズン前から定番化した、股上の深いアウトツータックのワイドテーパード。

「同生地で別カラーで展開されるブラウンやグレーのような色の方が受け入れられやすいんだろうなあ。」なんて考えもありつつ、どうしても売り場に並べたかった”赤”のみ、この形で仕入れました。






バーガンディなどのようなまだ取り入れやすい赤では無く、真紅の燃えるような赤。




FRANK LEDER
” LODEN WOOL 2 TUCK TROUSERS “
¥48,000+tax-



そもそもFRANK LEDERの表現する赤は取り入れやすい物が多いです。
ヨーロッパの染料によるものなのか、用いる生地によるものなのか。。。

上手く説明が出来ず抽象的な表現で申し訳ないのですが、実際に着てみると「あれ?めちゃくちゃかっこいいかも。。。」と肌で感じられる良さがある。




今まで取り入れなかった色を取り入れてみる、というのは少しだけ勇気が必要な行為だけど、いつか「あれ?めちゃくちゃかっこいいかも。。。」と感じられるタイミングが来る。

そういう意味では、このFRANK LEDERのローデンウールの赤は、それを少しだけ早めてくれるきっかけになるようなアイテムだと感じます。



自分が無意識に諦めている物。

その枠を少し外すだけで新しい楽しさを感じることが出来るのも、洋服の良いところなのです。






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河上 尚哉







こんにちは。
MANHOLEの河上です。

本日紹介するのはカシミヤのカットソー。





「え、この素材カットソーに出来るんですか。」と、驚くようなカットソーを時折リリースするCLASS。

もちろん価格はカットソープライスでは無いので、ビビってオーダーしてこなかったのですが、後になってから「買っておけばよかったなあ。」なんて後悔することが多いです。

(こう書いている間にも「褪色しないシルク100%のカットソー着てみたかったなあ。」なんて後悔しています。。。)



ポリエステルのフィラメント糸を芯に、カシミアを巻きつけた糸で編み立てた天竺。

斜行しづらく、肌に触れる部分は全てカシミヤというユニークな生地。



脇から袖口にかけての縫い代はシャツなどの縫製に使用される袋縫い始末になっていて、肌に触れても心地よい縫製に。

肩線は前後に位置をずらしているので、着用した際に肩に当たらないパターンになっています。



一見普通。
でも、よく見るとどう考えても普通じゃ無い。

だけど着ている本人的には、着心地は最高、着こなしもリラックス。







” CLASS “
– 291 –
¥35,000+tax-



ポリエステルのフィラメント糸にカシミヤを巻きつける、なんて面倒なことを行なっているのは、水洗いした際にカシミヤが抜けていってしまうのを防ぐ為。






肌に近い洋服で「多分すごく気持ち良いんだろうけど、手入れが面倒そうだなあ。」という理由で手が出せない物は多々あります。

そういう意味でこのカットソーは、価格のハードルさえ越えることが出来れば、手放せない洋服になってくれるはずです。











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河上 尚哉

象の革




MANHOLE 2019AW PREVIEW ” F.LLI Giacometti “





F.LLI Giacometti。


それは世界中の伝統的かつクラシカルなシューズに対する敬意、そして高いサンプリング能力と、イタリアの確固たる技術・経験の融合により生まれる実用性/ファッション性/独自性溢れるシューズブランド。



こんにちは。
MANHOLEの河上です。

本日紹介するのは象の革を使用したローファー。

“クリーンなイメージ”があった前職。
さすがにエキゾチックレザーを並べるのはどうなのかなあ、なんて自分なりの葛藤もあった為、仕入れる事はしませんでした。


個人的に日常的に履く革靴にあったら良い要素として、

・ある程度手入れしなくても大丈夫
・雨に強い
・頑丈

の3つがあると楽だなあ。なんて考えながら買い付けをしているし、僕のお客さんもそれに共感する方が多かったです。



「象の革」はそれに漏れなく当てはまる。
コンクリートクラックのような腑も最高に格好が良いし、水に強くて丈夫だけどほぼ手入れが必要ない。
繊維質はふわふわしているから軽い。




象の革をあてたのは、”LUIGINO”というF.LLI Giacomettiのローファー木型。



F.LLI Giacomettiの靴は、それぞれの形に応じてベストな木型を使用し、新型に関してはサンプルを作ってから更に細かく微調整を行います。

当たり前のように感じますが、実はシューズ木型を使用してローファーを作っているシューズメーカーは多いです。

「面はローファーだけど、フィッティングは紐履。」
なんてローファーが多いから、どんなにサイズを正確に履いても踵が浮きやすかったり靴が笑いやすかったり。



数年前からリリースされているLUIGINOのエレファントローファー。

初期の頃は「象革はモカ縫いが出来ない。」と、されていたのですが、最近はモカ縫いが出来るようになりました。



以前のブログでさらっとモンキーブーツを「面は細いけど無骨、ゴツさはあるけどエレガント」とお伝えしましたが、このエレファントローファーも同じような感覚。


F.LLI Giacometti
” LUIGINO ” – ELEPHANT LEATHER –
¥152,000+tax-




「やっとお客さんに紹介できる〜!」なんて気持ちで意気揚々とオーダーしたこのシューズですが、お店に出る前に売り切れてしまいました。

僕は買えませんでした。
靴はサイズもあるし、この値段だし、この数あれば足りるだろ〜。とか全然甘かったです。




賛否両論ありそうなエキゾチックレザー。
最近は「サステナブル」というファッション業界の大きな流れや、海外ブランドの中には動物性皮革の使用を一切やめるという動きも出てきています。

革の鞣し技術を持つ職人や工場も減ってきており、皮革自体の供給や価格バランスも大きく変化しようとしています。

現在市場に流通出来る「皮革」は全て食用として狩猟された動物達の革。
その為、近い将来には一切流通しなくなる可能性があるものでもあります。


「既にあるもの」を有効的に使用することは有意義だけど、「お金に変わるもの」として捉え始めるとそこに意味は無くなるような。



自分たちが単純に「かっこいいなあ。」と思う視覚的イメージや、有用性の先にあるものを考え始めるきっかけになるシューズ。






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河上 尚哉


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