MANHOLE 2019AW PREVEW “Nicholas Daley”
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
少しずつ涼しくなってくれて、「まともに洋服着てみようかな〜。」なんて思える気候になってくれました。
買ってすぐに着られない買い物ばかりするのも少し味気ないので、今日は今から着ることの出来る洋服の紹介を。
NICHOLAS DALEY
” TWO POCKET SHIRT ” – BAMBOO SILK –
両胸にポケットが付属するロング丈のヘンリーネックシャツ。
シーズンごとに生地を変えてリリースされるブランド定番の形。
今期は竹100%のシルクのような艶やかな光沢と肌触りをもつ生地を採用。
縦に落ちるドレープが綺麗な一枚。
さらっと合わせることが出来る気軽さもありますが、水洗いが可能な点も嬉しいポイント。
暑いうちはショーツなどとリラックスしたコーディネートでも良さそう。
生地自体に表情があるのでシンプルな装いでも雰囲気が出ます。
物としての雰囲気はあるので、パッと見ると「合わせづらそうだな〜。」と感じるかもしれませんが、とりあえず上に何か重ねてみるとなんでも合うことに気付くはず。
ジャケットとも気軽に合わせることが出来るため、リネン/コーデュロイなど、生地違いで数枚持っているのですが、ヘンリーネック特有のおじさんくささも無く、ジャンルを問わないニュートラルな合わせも楽しめるシャツ。
「今日何着よっかな〜。」なんて悩む時間が無い朝に、「とりあえずこれでいっか。」と、手に取れます。
ロング丈のコートなど、着流す楽しさがある洋服との相性も抜群。
カッコいいけどカッコつけている感じの出ないアイテム。
NICHOLAS DALEY
” TWO POCKET SHIRT ” – BAMBOO SILK –
¥51,000+tax-
夏の暑さとともに、洋服を着てお洒落する気力なんてドロドロに溶けてどっかに流れて行ってしまう僕ですが、「ちょっと色々想像してみようかなあ。」という気持ちをまた復活させてくれるアイテム。
季節の移り変わりを、このシャツとともに楽しんでみてはいかがでしょうか。
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河上 尚哉
MANHOLE 2019AW PREVIEW ” FRANK LEDER “
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
毎シーズン、ユニークな発想と独自のクリエーションで楽しませてくれるドイツのブランド:FRANK LEDER。
彼の頭の中にあるコンセプティブなアイデアを、現実的に着られる洋服として落とし込むブランドでもありますが、今シーズンは至って普通。
だからこそ、”日常的に着る事の出来る”側面を持つFRANK LEDERを改めて紹介する事が出来ると思っています。
取り扱いの型数自体もそこまで多く無いので、一品番ごとにじっくりと紹介させてください。
FRANK LEDER
” LODEN WOOL SIDE POCKET SHIRT “
¥48,000+tax-
型自体はブランドが長く定番としている”オールドスタイル”という型の変形パターン。
その名の通りユーロ圏のヴィンテージシャツに見られるロングテールのディテールが特徴的。
同ブランドのダーツの入ったラウンドカットのシャツと比較するとゆったりとした形です。
両サイドにポケットのディテールが付属します。
” LODEN WOOL “とはFRANK LEDERが継続的に使用する、チロル地方に住む人々が生産してきた機能素材。
高密度に圧縮された厚いウールは防寒性はもちろん、羊の毛に十分に含まれる油分により防水性も兼ね備えた非常に実用的な生地。
その機能性からもともと、ドイツでは登山着に用いられていました。
Schladminger wool / Bavarian loden / Heavy lodenなど、様々な種類のローデンウールをコレクションに使用したきたFRANK LEDER。
今シーズン使用しているのは生地感の薄くしなやかなローデンウール。
“シャツ”と言っても、用いるのは生地感のあるウール。
着丈はロングでしかもポケット付き。
釦を留めずに羽織りものとしても使用できる点も、僕がこの形が好きな理由の一つ。
シャツやスウェットやニットの上から羽織ってみて下さい。
このアイテムのポテンシャルの高さが感じ取れるはずです。
着丈の短いブルゾンを合わせて、この長さのシャツだからこそ出来るコーディネートを楽しんでも◎
計4種類のカラーバリエーションで展開された今期のローデンウール。
MANHOLEではREDとGREYをオーダー。
同系色のアイテムを重ねて、生地感の違いを楽しんでも。
GREYの合わせやすさは特に言う事がありません。
個人的にはREDがおすすめ。
「赤いシャツはちょっと。。。」という方も多いと思いますが、まずは試してみて下さい。
この奥行きある表情のウールシャツは”赤い色の洋服”に対する苦手意識を少しだけ和らげてくれるはずです。
風雨に強く、頑丈なローデンウール。
シャツ自体のサイズ感も大きめ。
もちろん買う時に選ぶサイズにもよると思いますが、僕はこのシャツは着たら普通に洗濯機に突っ込んで洗って良いと思います。
少し縮みますが、手入れが複雑であればあるほど”日常的に着られる洋服”からは遠のいてしまうのと、このブランドの洋服は適当に扱うくらいがちょうど良いのです。
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河上 尚哉
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
毎シーズン、ブランケットをコレクションにラインナップするBLESS。
経糸と緯糸の編みで柄を表現するユニークな手法。
たま〜にこのブランケットの生地を用いて洋服も作っていたり。
洋服はすごい可愛いんだけど結構良い値段になるし、だいぶユニークなので買い手がなかなかつかなくて苦労したなあ。。。なんてこのブランケットを毎シーズンオーダーする度に思い出します。(売れたけど。)
MANHOLEでは今シーズン、2つの柄をオーダーしました。
先日の内覧会の際に一つラックを潰して大きくレイアウトしていたのですが、特に気に入っている柄に対するお客様の反応が薄かったので古着コーナーの備品にしました。
普通に踏んづけてもらって大丈夫です。
見た目かっこいいから毎日掃除頑張れます。
こっちのカモフラージュ柄のタイプは販売します。
僕たちのお店のように、ラグにしても、ソファの上にブランケット代わりで置いておいても。
ピンをつけてこれ自体を身に纏っても良いとは思うんですが、なんか色々と大変そうなのであまりオススメはしません。
置くだけで雰囲気が出ます。
家に帰ることや、家に人を呼ぶことが楽しみになるかも。
使用用途も人それぞれです。
「俺だったら、私だったらこう使うなあ。」なんてアイデアがあったら教えてください。
余談ですが、「若い子たちも来るだろうから、本物に気兼ねなく触れて欲しいなあ。」と、思ったので入り口入ってすぐの椅子は分不相応ですが少し良いものを買いました。
約70年前に作られたものとは思えないですね〜。
価値なんて関係なく、この椅子に座って「なんかこの椅子角度良いっすね〜!」なんて言いながらくつろいでる姿を見ると、「どんな分野にも関係なく、良いものは良いものなりの理由があるんだなあ。」なんて思ったり。
BLESS
“CAMOUFLAGE BLANKET”
¥76,000+tax-
毎回あっと驚く手法で斬新な作品を見せるBLESS。
彼らはコンセプトを深く掘り下げてモノ作りを始める。
だから、アートの世界の人々からの評価も高い。
それでもBLESSの二人は言う。
「私たちは、ファッションでモノ作りをしていたい。ブティックのウィンドウならあらゆる人がみてくれるけど、場所が美術館だったら、限られた人しか見にきてくれないから。」
年に二回、パリのファッションウィークで発表を続けているウェアの他に、プロダクトも発表しているBLESS。
それらのアイテムは日常でのちょっとした思いつきやアイディアを活かしたものが多く、あくまで使えるものである。
BLESSのブランドのコンセプトの中には常に”日常“がある。
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河上 尚哉
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
オープンから5日。
既に関係性のある方も、初めてお会いする方も来てくださり、おかげさまで楽しい毎日を送っています。
頂きものも多くて恐縮です。
全部大切に使います。
特に初日はあんなに混むと思いませんでした。
バタバタしてゆっくりお話が出来なかった方もいらっしゃるので、その点は申し訳なく思います。
「オープンだからね。」と、ご来店くださる方も多いと思うので流れがあまり読めないですが、おそらくもう少ししたら落ち着くはず。
あまり落ち着きすぎても困っちゃうんですが、なるべく来てくださった方には最大限居心地の良い時間を過ごして欲しい。
MANHOLEはそういうお店です。
MANHOLE – OPENING RECEPTION –
23th / 24th AUG. 2019
18PM – 22PM
さて、先日も告知した通り、今週末の23日/24日の2日間の日程でMANHOLEのレセプションパーティを行います。
普段と変わらず12時から営業します。
「レセプションパーティ」と言っても、仰々しい催しごとはしません。
MANHOLEというお店に僕たちがいるだけ。
なんか普段通りの僕たちと接して欲しいな、と思ったので特別なものは用意しませんでした。
僕たちを通してお客様同士が仲良くなってもらえればいいなあ、とか、物を作っている方をこういう場所で紹介できればいいなあ、とか。
普段何気なくすれ違っているだけで、実は共通の何かが見つかったり。
パーティが苦手な方も大丈夫。
僕もパーティは苦手です。
特に気合いを入れた格好である必要もないし、手土産もいりません。
お越しいただくだけで十分です。
初めてお会いする方も「オープンだからね。」とご来店頂く事をきっかけに、また改めてどこかでお会いした際にお話出来れば嬉しいです。
ちなみにレセプションのビジュアルに使ったのは、先日行った内覧会の際に僕のお客様から頂いたワイン。
なんかこういう贈り物って良いですね〜。
またその方がいらっしゃった時に一緒に開けたいな〜、なんて。
そんなこんなで二人ともマイペースに、日々仕事を見つけながら楽しく過ごしています。
( 僕は相変わらず納品があまり届かない事をふとした瞬間に思い出してドキドキしています。 中台は9月頭に買い付けに飛んでもらうのでワクワクしています。 )
皆様にお会いする事を楽しみにしております。
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河上 尚哉
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
上の写真は僕( 31歳になろうとしているおじさん )が履き古した靴下です。
そう考えると全くの他人が履いた靴下を見る機会もなかなか無いかもしれませんね。
全てイギリスのロイヤルワラントのニット専業メーカー:CORGIのソックス。
昔BEAMSにいた頃から買い続けているので実際に持っている数はもっともっと多いはずなのですが、なんかどっか行っちゃいました。どこにあるんだろう。
「編みが緩いから履いていると下がってくるのが苦手なんですよね。」や、
「汗かきだからそんなに厚手のソックスは履かないんですよ。」とか、
「単純に値段が高くないですか。。。」など。
店頭に並べていると割とマイナスなイメージが先行した感想を伝えられることが多いのですが、僕はこの靴下が大好きです。
見かける度に気になってしまうし、気付いたら買ったのを忘れて同じ柄の物を2個持っていることもある。
確かに編みは緩い。
ふかふかな厚手のコットンだから、乾きづらいし、水を通したら繊維が硬くなって「若干履き心地が悪くなっているなあ。」なんて思う瞬間もある。
値段も安くはない。
MANHOLEに置いてあるのは一足3900円〜4400円。
素材がカシミヤになると一足8000円するものもある。
普通に穴も開く。
ただ、わざわざ自分で穴を補修して履きたくなる魅力がある。
最近はお店の準備が忙しくて放置しちゃっているけど、「あー、今日の洋服はなんとなくあの色のCORGIが良いなあ。」なんて思っていたのに穴が開いていて履けないストレスの方が直すストレスよりも断然大きい。
だから、自分で直すし、本当にボロボロになって履けなくなった時の「もう一足買っておけばよかった。。。」なんて感じる瞬間も多い。
ズボラなので、片足だけになったCORGIとかもたまに混じっていたり。
フトした瞬間にもう片足を見つけて「お、履けってことかなあ」なんて。(多分これは僕だけかもしれません)
「お前は靴下がダサいな。」と、洋服屋を始めた当初に良く言われてたな〜、とたまに思い出します。
「他に割く金額が大きいから靴下まで手が回らないんですよ。」なんてアホな言い訳をすると、「そういうところだから。」と一蹴される。
ようやく靴下にまで目が行くようになってから「お、なんかそれっぽくなったじゃん。」と、言われて妙に嬉しかったのを今でも覚えています。
CORGI – SOX (MERCERISED / SOFT COTTON) –
Size:free
Price: ¥3,900〜¥4,400+tax-
パンツを穿いてこのソックスを履いた瞬間、靴を合わせた瞬間、ふとしたタイミングで目に入る瞬間。
その時々に少しだけ楽しくなる。
もちろんCORGIだから〜とか、ロイヤルワラントだから〜とか、MANHOLEに置いてあるのはCLASS監修の発色の良いコットンを使用した柄のバランスが良いものだったり。
そういう良い部分もたくさんあるんだけど、それも特に意識せずついつい買ってしまう不思議な魅力のある靴下です。
今年は何足増えるんだろうなあ。。。
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河上 尚哉
こんにちは。
MANHOLEの中台です。
「まあまあ色んなお店で取り扱いがあるんだけど、多分お前が一番上手く紹介できると思うんだよなあ。」
と、河上から言われて知ったブランド:Marvine Pontiak Shirt Makers。
“マーヴィン ポンティアック” と聞いて、まず頭に浮かんだのはジョン・ルーリー。
僕の好きなミュージシャンであり、俳優としてもジム・ジャームッシュ作品等に参加。
近年は画家としても精力的に活動しています。(ワタリウムでの個展、行きたかった、、!)
身のこなしまでかっこいいんだよなあ。
そんなジョン・ルーリーの変名プロジェクトであるMarvin Pontiac。
彼の世界観がとても分かりやすく表現されているアルバム、
“The Legendary Marvin Pontiac – Greatest Hits”を聴いて下さい。
同名の名を冠したシャツブランド。
ってことはそういうことですよね。と勝手にイメージしてましたが、
商品を見て納得。
ラルフローレンの名品番”BIG SHIRT”のXXL的なリラックスフィット。
でも決して野暮ったいだけではない品の良さを感じられます。
ちょうどジョン・ルーリーの佇まいのような。
おれ、こういうシャツが欲しかったんだなあって、妙に納得してしまいました。
あまりカッコつけずに、適当に着てもらいたい一着です。
Marvine Pontiak Shirt Makers
Military SH
¥33,000+tax-
日本製、この形に合う生地を選び抜いていると思うし、付属も雰囲気に抜群に合っている、とか細かい良さは色々あるかもしれませんが、「ノリが良いシャツ」っていうのはこういうことだと思います。
フリーサイズで迷わないのもいい。
人によって違う、全部アドリブ。
気の利いた新品の洋服ながら、古着のような楽しみ方も出来るユニークなシャツ。
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中台 竜郎
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
この仕事をしていて、常に感じるのは「自分はお客さんに生かされてるんだなあ。」ということ。
どんなに素晴らしい商品を仕入れても、どんなに大層にプロモーションしても、どんなにスタッフが洋服を着こなしても、どんなに自信満々に接客しても。
それを受け取ってくれる人がいないと、洋服屋の存在価値なんて無い。
5分〜10分歩いたお店に入ると大体同じような物が並んでいるし、なんなら洋服を買っているのに何故か家電みたいにポイントが付く店だってある。
オンラインストアでなんでも買えるし、何故か「〜フェア」みたいな感じでセール時期でも無いのにちょっとだけ安く買えてしまう期間だってある。
何円以上買えば送料無料だったり、お直し代が無料だったり。
セール時期だって待てばどんどん安くなるし、2点以上買えば10%OFFだったり。
従業員数も多くて、接客を待たされる事なんてほとんど無い。
資本力のある大手セレクトショップで買い物をすることの「一時的な金銭的メリット」はとても多い。
選択肢だって限りなくある。
一方、僕たちのお店:MANHOLE。
別注物もあるけど、「他のお店と差をつけないと!!!」とか難しいこと考えてない。
どっちかっていうと「自分たちが欲しいなあ。」と思ったからデザイナーさんと「あーでも無い、こーでも無い。」とかほぼ無駄話だけで楽しく作ってる。
出来ればそのシーズンにそのデザイナーさんが「良いと思うんだよねえ。」と、アイデアを形にしているインライン = 色んなお店に並んでいる物が完全にフィットするのが理想的で、そういう物をより多く探して行きたい。
MANHOLEで買い物をしても、ポイントなんて付かない。
遠方の方からの「これ欲しいです!」という、凄く暖かい言葉に応える為にオンラインストアは作っている最中だけど、正直そこまでの在庫数を確保できる自信も無い。
もちろん「〜フェア!」なんていう洋服を安く買うチャンスも無い。
セールをやるつもりも無い。
定価で買ってくれたお客さんにとても失礼な行為だと思うし、セールで買った物はよっぽどじゃない限り大切にしない事の方が多い。
もし仮にいつか安く売る時期が来るのであれば、本当に着てくれそうな方を見極めて渡したい。
「僕みたいな本当にお金を持ってるかどうかわからない人間と取引をしてくれるんだから、せめて少しでも取引先さんを安心させてあげたい。」
という気持ちで法人化しているだけで、この会社の従業員数は0人。
代表取締役の僕一人だけの会社。
中台にはもっと自由に動いていて欲しいから彼は個人事業主。
混んだらお待たせしてしまう時間も出て来るでしょう。
資本力も何も無い。
僕たちのお店で洋服を買う「一時的な金銭的メリット」ははっきり言って皆無です。
ただ、それが不利だなんて考えた事がありません。
「洋服が少しお得に買える」メリット以上のものを、お客さんに提供出来るようにしていけば良いだけ。
僕たちはお客さんから受け取る利益を、より面白いものに変えてお客さんに返して行きたい。
それが「モノ」に変わってもいい。
「モノ」に変わるまでの経緯でもいい。
自分たちが色々な経験をするための投資に使いたい。
だから、人を増やすつもりも無い。
出来るところまで自分たち2人でやる。
楽をする為だけに人を雇ってお金を使うなら、その分何かを経験して豊かになりたい。
大層な新店舗なんていらない。
スタッフが「仕事」として着るような、利益を生む為だけに作られるオリジナルブランドも僕たちには必要が無い。
お客さんが望んでいない事の為にお金は使わない。
このお店は「自分たちが居心地の良いお店」を目指して作りました。
それはきっとお客さんにも伝わって、同じようにくつろいでくれるはずだから。
最初は欲しいものだけ買ってすぐに帰ってしまう人もいるかもしれないけど、出来れば一緒にグダグダしたい。
あるのは自分たちへのプレッシャーのみ。
外部からのプレッシャーはあまり無い。
駅から遠く無いけど、そんなに人がいない場所。
こんな会社だからこそ、この場所だからこそ出来る事はたくさんある。
僕たちにとっても、お客さんにとっても、取引先さんにとっても。
全員にとって都合の良い場所。
何か目的があるからここに来る、何も目的が無いからここに来る。
そんな場所があったらきっと楽しいはず。
「店」でも「物」でも無く、「人」にお客さんが付く時代になりました。
ただ、そのいずれかの力だけに頼っていると、いつかきっと人も物も店もダメになる様な気がするのです。
人は嘘をつくけど、物は嘘をつかない。
洋服は置いてあったらただの物だけど、人が着ることで初めて洋服になる。
人と物が伴っていないと、お店はただのハリボテになる。
僕は自分のお客さんに「河上が、中台が、こう言っているから間違いないはず!」という盲目的な買い物の仕方はして欲しくない。
僕らが物をちゃんと理解して伝えて、お客さんがその物に対してちゃんと納得して買ってくださって、またお店に来てくださる事で、この商売は初めて正しい形になる様な気がするのです。
MANHOLE
どこにでもあるもの。
全てにつながるもの。
だけど、中がどうなっているか誰にもわからないもの。
MANHOLEとは、南青山の外苑西通りに構えるセレクトショップ。
オーナー:河上 尚哉が揃える国内外のブランドピースと、バイヤー:中台 竜郎が集める国内外の古着の2部構成。
「今作られている、現代にフィットするものと、過去に作られてきたそれぞれの時代にフィットするもの」
「未来の古着と、現代の古着」
そこには上も下も無い、一枚の洋服を一枚の洋服として新たな価値を提案する場所。
MANHOLEは、どの組織にも、どの思想にも、どんな主張にも最後まで迎合も帰属もしきれず疑問を抱き続けた僕達が、様々な人の居場所になれば良いと思い作り上げた空間です。
MANHOLEは、そうした一人一人の居場所であると同時に、疑問を一つずつ解決し、日々増えていく新たな疑問に挑戦していく場所でもある。
僕は洋服というモノを通して、様々な方や価値観と出会い、様々な経験と失敗をして、今ここにいます。
このお店で新しい何かに出会い、一つ一つを形にしていくことが、
僕は楽しみで仕方がないのです。
いよいよ明日オープンです。
皆様にお会いすることを楽しみにしています。
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河上 尚哉
ULTERIOR for MANHOLE – STANDARD TUBULAR SERIES –
ULTERIOR for MANHOLE – HONEYCOMB WAFFLE CASHMERE SWEATER –
cantate for MANHOLE – ROYAL FLANNEL WOOL LINER JACKET –
BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA ” MANHOLE ”
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
先日紹介したcantate for MANHOLE。
内覧会時に用意していたのはSize:44-46のみ。
Size:48-50も本日到着したので発売前に改めて。
まずはSize:44-46。
小柄な方はアウターとしても、ゆったりとしたコートのライナーとしても使用できるサイズ感にしています。
そしてSize:48-50。
肩幅/着丈/身幅/アームホールの太さなど全体的にボリュームアップしています。
ROYAL FLANNELが縦にストンと落ちる/シルクの裏地もそこまで表の生地に干渉しない/袖のリブは生地の重みで内側に入り込むので、写真ではあまり伝わらないと思います。
実際に着比べて、サイズをお選びください。
「単純にあったかくて、着るとなんかめちゃくちゃ気持ちいいからついつい着ちゃうんですよー。」みたいに、気軽に着てもらえるイメージで作りました。
この洋服は確かにパッと値札だけを見てしまうと値段が高い。
ただ、その質の良さは着れば着るほど納得が出来るはず。
逆にこの洋服を買うだけの財力を持っていて、買ったけど結局着ずに大切にクローゼットに仕舞い込んでしまう人には一生わからない。
「ついつい着てしまう。」きっかけは多い方がいい。
カットソー/シャツ/ニットの上にライトアウターとして羽織っても。
ジャケットやブルゾン、コートのライナーとして使っても。
「真冬に着るのは寒いけど、気に入ってるから出来るだけ着たいなあ。」なんて洋服も、このライナーさえ中に着れば大丈夫。
コートは売り場に吊っている時の見え面が良いからついつい毎シーズン手を伸ばしてしまうけど、冷静に考えると自宅のクローゼットの中にたくさんある。
真新しいものを買い足すよりも、既に持っているものを活かす買い物の仕方をして欲しい。
ジャケットやブルゾンの上から羽織ってアウターとして使っても。
どうせ買うんだったら着られるシーンは多い方がいい。
用いる素材やディテールはユニークだけど、物としては「ただのネイビーのウールブルゾン」なので着こなしもいたってシンプル。
遊びやデザインの効いた洋服との相性も抜群に良い。
「生地が良いもの+縫製技術が高いもの = 良い洋服」という認識は間違っています。
例えば縫製が適当でも、みょ〜に細かい所にこだわっていると雰囲気がよく見える。
それは新品でも古着でも同じこと。
何かしらの目的を持って生まれてきたものというのは、それだけで魅力があるのです。
cantateの魅力は「糸の段階から生地を作り込んでいる事」でも、「日本の高い技術を持った職人の手によって美しく作り上げられた洋服」でもありません。
デザイナー:松島 紳の異常なまでの美意識の高さと他人への気遣いにあります。
糸の段階から生地を作り込んでいる事も、日本の高い技術を持った職人の手によって作り上げられた洋服も、彼の美意識の高さと他人への気遣いから生まれた副産物でしかない。
感覚は「その人が今まで通ってきた道、何を見てきて何を経験してきたか。」ということ。
教わる事ではありません。
ただ、美意識は人から教わる事が出来る。
MANHOLEにcantateが並ぶ理由もそこにあるのです。
cantate for MANHOLE
” ROYAL FLANNEL WOOL LINER JACKET “
Size : 44 – 46 / 48 – 50
Color : Navy
Price : ¥148,000+tax-
ただ、洋服を買うたびにそんな事を考えるのは疲れちゃう。
パッと見て、実際に触れて、着る度に「やっぱりいいなあ。」なんて思えればそれで十分なんです。
cantateに作ってもらうMANHOLEの別注は、そういう物を目指しました。
店頭で触れて、想像を膨らまして欲しいです。
そんなROYAL FLANNEL WOOL LINER JACKETですが、残念ながら17日のオープンに納品が間に合いませんでした。
無理を言って、サイズゲージとして製品になる前のボタンホールが開いていない物をサンプルとして用意しています。
実際の納品は来週末にはされると思いますが、17日から生産枚数分の受注は取っていきますので、気になる方はお早めにご来店下さい。
オープンまであと2日。
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河上 尚哉
ULTERIOR for MANHOLE – STANDARD TUBULAR SERIES –
ULTERIOR for MANHOLE – HONEYCOMB WAFFLE CASHMERE SWEATER –
cantate for MANHOLE – ROYAL FLANNEL WOOL LINER JACKET –
BROADCAST THE MASSAGE × KASUYA ” MANHOLE ”
こんにちは。
MANHOLEの河上です。
先日紹介したULTERIOR for MANHOLE ” HONEYCOMB WAFFLE CASHMERE SWEATER “。
サンプルとして用意していたのはOFF WHITEのみだったのですが、先日製品の納品が届いた為、両色合わせて紹介させて下さい。
HONEYCOMB WAFFLE CASHMERE SWEATERはOFF WHITE / BLACKの2色展開。
OFF WHITEは目が立ったハニカムワッフルサーマルらしい表情が特徴。
BLACKは一見編み地が目立たないのですが、着ると表情が出ます。
カシミヤ特有の滑りのある光沢。
触れずにパッと見ただけではわからない、ちょっとした違和感をお楽しみ下さい。
サイズは1サイズ。
人によって着用感は変わります。
僕のお客さんは体型が小柄な方から大柄な方までいらっしゃいますが、比較的どの体型の方にも対応が出来るバランスに整えました。
僕の洋服のベースはジャケットを羽織るスタイル。
と言っても、比較的リラックスしたアイテムの上からジャケットを羽織ることが好きなのですが、考えなしにカットソーの上からジャケットを羽織るのは気恥ずかしい。
生地感のあるジャケットの表情にも負けず、かと言って平織りのジャケットに合わせても強く印象に残らないこのニット。
着心地は極上だけど、見た目からはドレス感やラグジュアリーさを感じさせないニュートラルなバランス。
風を止めてくれる素材を上から合わせると、このニットの持つ高い吸湿保温性がより感じられるはず。
パッと見ただけで「あー良い洋服着てるなあ。」と伝わりすぎるのも面白みが無い。
質は良いけど、頑張って着てる感は出ない。
だけど、ちょっとチャレンジしてみようかな〜なんて気にもさせてくれる。
気負わず着る事が出来るけど、一度手にしたら大切に、丁寧に着て行きたいと思える洋服。
同時期に販売を開始するcantateのROYAL FLANNEL WOOL LINER JACKETとの組み合わせは完璧だと思います。
それの上に先日オーダー会を行ったCLASSのストールを羽織ったらもうお腹いっぱいなのでは無いでしょうか。
ULTERIOR for MANHOLE
” HONEYCOMB WAFFLE CASHMERE SWEATER “
Color : OFF WHITE / BLACK
Size : F
Price : ¥63,000+tax-
汎用性と機能性の高いサーマルカットソー。
個人的にサーマルカットソーが好きな理由は、その汎用性と機能性に”狙って作った感”が感じられないところ。
「暖かい肌着を作ったらこうなりました。」という素朴な感じがたまらなく良いのです。
その汎用性と機能性を高いレベルまで高めたULTERIORのHONEYCOMB WAFFLE CASHMERE SWEATER。
このアイテムもまた「カシミヤでサーマル作ったらすごいんだろうなあ。」なんて純粋な好奇心から生まれたもの。
実際に触れて日常的に着た人にしかわからないこの洋服の良さを、多くの方に感じて欲しいと思います。
オープンまであと3日。
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河上 尚哉
こんにちは。
MANHOLEの中台です。
河上が買い付けている新品のブランドピースと僕が集めた古着、どちらも揃って初めて僕らの個性が表現できます。
値段には大きく差がありますが、感覚的にはあまり区別していません。
わかりやすく「古着」という枠組みを付けていますが、時代背景のズレこそあるものの、古着も当時は新品の洋服。
今作られているものもいずれは古着に。
時代や流行のズレを新鮮に感じたり、現代のものとミックスする事でバランスの変化を楽しめます。
普段、僕は新品か古着なのか、特に意識せずに洋服を選んでいますが、
自然とどちらも混ざっていることが多いです。
Unknown “space bucket hat” / USED
BROADCAST THE MESSAGE×KASUYA “MANHOLE(S/S Tee)”
DKNY “soutien collar coat” / USED
NICENESS “RINGO”
Nicholas Daley “Military Shirt”
90’s “TOOL” S/S Tee / USED
Dickies “side pocket work shorts” / USED
Old GAP “nylon anorak parka” / USED
Old Giorgio Armani “swing top” / USED
NICENESS “DEBBY” wool trousers
古着には古着にしかない良さがあるように、新品には新品にしかない良さがある。
こうして文章にすると非常に簡単な言葉ですが、お客さんの様子を見ると無意識的に植えつけられたその枠を取っ払うのは結構難しいのかな、と思ったり。
「高いから買えない。」なんて寂しい事を言わずに、試しに着てみて古着では越えられない新品の洋服の良さを感じて欲しい。
「サイズがどーの、状態がどーの、年代がどーの。」なんて難しい事を言わずに、目の前にあるものをいかに楽しんでいくかを想像して欲しい。
一般的に「古着屋」「セレクトショップ」と呼ばれる枠組みのお店では出来ない楽しみ方が肌で感じられる場所:MANHOLE。
オープンまであと4日です。
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中台 竜郎