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blog

真正面から


BLESSのリメイクデニム:Zwickelrock(巻きスカート)。
古着のLevi’sを生贄に捧げて召喚したルーズショーツ。
どう言葉にすればいいかわからないけど、膝位置から裾にかけてフレアしているので「ルーズショーツ」と呼ぶよりも「巻きスカートと名付けられたキュロット」って呼んだ方がしっくりは来るかも。

ウェストは36インチ表記、実寸98cmくらい。
巻きスカートらしくパンツの上に重ね着なんかも出来ますが、これは巻きスカートと名付けられたキュロット≒ルーズショーツ。今は策を弄さずにそのまま一枚で穿きたい気持ちです。
何かに重ねても可愛いと思うので、重ねたくなったら重ねてみてください。

「一つのZwickerlrockを作るために無数の古着のデニムを解き、色の合う部分を探し、裁断し、縫い直す。時間もかかるし大変だから正直作りたくない。でも良い。だから、作る。」
とBLESSのデザインチームが言っている、という説明を受けました。
「売れているものが優れているとは限らない」という言葉と同じくらい、作るのが大変なものや非効率なもの全てが優れているとは限りませんが、洋服を仕入れる上でバラバラだったものが一つになるという一体感は物理的な意味でも気持ち的な意味でも心地が良かったりします。

数年前のBLESSのリメイクデニムシリーズのビジュアルで見かけたことがあるので、今までも展示会には並んでいたのかな。あまり目に入らなかったけど。
今回、とてもとてもとても良く見えたので「仕入れたいな」と思いオーダーシートをぺらり。
217,000+tax-と書いてありました。たけえ。無理だわ。
何故かその時、社会人一年目の頃、中高同じ時間を共にした友人2人と西新宿:3K10万5,000円の部屋に住んでいたことを思い出しました。お金はないけど楽しかったな。

けど、「たけえ、無理だわ」と思いながらぐるりと一周している間に「まあ、そういう時代なのか。BLESSがこの値段っていうならこの値段なんだよな」と切り替えてお店に並べることにしました。
コロナ禍以降時間を追うごとに、難しい考えや違う方法が頭の中に芽生える瞬間がどんどん増えてきた気がしますが、僕の、いや、MANHOLEの本懐は「自分の気持ちに正直に、条件だろうと社会情勢だろうと国のルールや人間、全てにおいて、策を弄さず定められたものと真正面から向き合う。例えボコボコに殴られても耐えたら勝ち」というシンプルなものです。「勝ち」の状態がどんなものかはよくわかっていませんが、そこを目指すのは当たり前に真っ直ぐでいいな、と思っています。
ずっとそうでありたい。

“BLESS” -2011 Zwickelrock-
Color:Vtg.Denim Size:L ¥238,700-(tax included)



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河上 尚哉

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イテテ。口内炎ができた。まだ初詣に行ってないからだ。バチがあたり続ける……。
早く行ってお参りしておみくじ引かなくては。

さて、ここまで正月気分を引きずると、詣てしまったら本当におわってしまう気がするぼくのお正月が。とか言っているのも流石にそろそろ飽きてきましたね。この間がこのまま続けば幸せなのかしら……。いやいや、そんなことはない。
重い腰を上げるからこそ、デニムを下げることができるんですよね。

は?

どういうこと?


だから、デニムを下げることができるんですよね。
まあ焦らずに、腰を上げてみましょう。

よっ、こら、

せ。


というわけで、本日はLUTZ HUELLEより、LOW DENIM PANTSです。
ローデニムパンツ。なるほどデニムがローなわけです。などと無駄口を叩きだすより先に、


これがLOWたる所以。

明らかなデニムと明らかにデニムでない素材のふたつがドッキングしていることは無論わかるのですが、これ意外と描写が難しい。カオナシのような感じ、と言いたいところだけどやめておこう。
言ってしまった気がしますが、気にせず改めます。
黒くてツルツルしていそうな生地はレーヨン。ツルツルしています。
こうして正面から見ていると、あたかも黒いレーヨンの世界にインディゴデニムが泛かんでいるように見えますが、実際は異なります。


今朝、ぼーっとスマホ画面を眺めていると、ぐーんと潜った海中でビッグシャコガイをスパッと一太刀、貝柱を断ち切ってそのまま捌いていく!な動画が流れてきました。
このデニムもLUTZ氏がスパッと切り裂いたのでしょうか。そうでしょうね。
そしてその、離れた間をレーヨンが接合しています。
ちなみに以前河上さんが紹介していたこのパンツのデニムバージョン。LUTZの定番的パンツ。
穿いている本人はリラックスしているけれど、側から見るとあまり太いパンツを穿いているように見えない、という騙し絵的な洋服。


割合と強度のあるデニムに挟まれた時の、圧倒的異世界感。それはレーヨンのドレープです。
異なる生地をドッキングするという手法がべつだん斬新なものではないことは誰の目にも明らかだと思うのですが、それがこんなにもユニークに見えるのは、デザイナーのセンスの妙。
サイド全てを覆うほどではないが、側章やサイドラインとも言い難い。
そして忘れてはならないのがデニムが下がっていること。


レーヨン領域がデニム上部にも加わることで、鬼の腰履きを体得していないと到達しないであろう位置にデニム。
すでにお気づきの方も多いと思いますが、このパンツはイージーパンツ。
レーヨンのウエストはゴムです。
つまり街中で鬼の腰履きをする為の必須アイテム、ベルトが必要ない。
腰履きという次元も超えた、というか様々な次元からズレているパンツ、まだうまく言語化できないけれど、魅力的です。


「レーヨンイージーパンツに合う洋服を探して」と言われると考えたことが無さすぎてすぐには何も浮かびそうにないけれど、「デニムに合う洋服を探して」なら考えるまもなくとりあえず目の前の服を手に取れば問題なさそうですよね、デニムだし。
LOW DENIM PANTSを穿くときには、そんな気持ちでいれば勝手にちょうどよくズレてそれがちょうどよくちょうどいい感じにハマるはず。

ふわっと具体案を出すならば、
ツルツルテロテロなレーヨンパンツに合わせるにはトゥーマッチだったレザーシューズ。
インディゴデニムに合わせてみたは良いものの、鏡の自分に途方もないイナタさを発見してしまったあの日のスニーカー、スウェット、ニット。
そんな感情を抱く品々、みなさんもそれぞれお持ちなのでは?

いつもの格好が少しズレて新鮮に見えるもよし、
目にも入らなかった組み合わせがズレて飛び込んでくるも尚よし。
かなりアゲてくれるパンツなのだと思います。
まずは無造作に楽しんでみてください。

“LUTZ HUELLE” -LOW DENIM PANTS-
Size : S/M/L ¥101,200- (tax included)


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吉田 悠人

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10代のうちは一刻も早く大人になりたかった。20代の内は一刻も早く渋いおじさんになりたかった。
けれど30代終盤、寒さで軋む膝。ガチガチに張り付いた肩甲骨。ちなみに昨日の朝、ぎっくり腰になった。
渋いおじさんではなく、体が硬いおじさんになった今、僕は14歳からやり直したい。
都会にいると海が恋しくなる、3日くらい海にいると「なんで俺釣りしてるんだろ」と都会に帰りたくなる。
夏になると冬が恋しくなる、冬になると夏が恋しくな、、、らない。夏いらない。
ポケモン赤を持っていると緑が欲しくなる、緑を持っていると赤が欲しくなる内に何故か青を持っている人が現れる。後にピカチュウが発売されて訳がわからなくなる。
やり方を強制されると自由にやりたくなる、自由にやっているとやり方を決めたくなる。
一人で働いていると誰かと働きたくなる、誰かと働いていると一人で働きたくなる。
色に溢れると黒が着たくなる、黒に溢れると色を着たくなる。

人間はないものねだりの生き物ですが、更にものぐさな僕の場合、色選びどころか洋服を着ること自体が面倒だな、と感じるタイミングが大いにあります。
そんな「洋服着るのめんどくせえな」という制約の中で、洋服を着るのが好きだ。
頭を使わずに無造作に洋服を着るのが好きだ。
で、洋服を無造作に着るのを楽しませてくれるのが僕にとっての黒という色。
黒も色の一つであり、素材や組織の数だけ黒色がある。

“K8.0” -Fremen- [Diamond stole]
Size:FREE Color:BLACK ¥50,400-(tax included)


スタイリスト:猪塚慶太さんのプロジェクト:K8.0。
僕らから「取り扱わせてください」と接近するよりも「よかったらお店に並べておいて〜」と猪塚さんから声が掛かるのがなんだか心地良い距離感だと思っている。
ので、基本的には僕らは待ちの姿勢を貫くようにしているのだけれど、このダイヤモンドストール:Fremenに関しては、中台に「今度猪塚さんに会った時におねだりしといて〜」と伝えることにした。
菱形、全方位フリンジ、Super160s wool, white cashmere, silkの糸で織られた黒いストール。
きっと色々な巻き方があるのだろうけれど、まずは無造作に巻いてみることで予想外の場所から飛び出すフリンジを楽しむことが出来そうだ。頬や首に当たる肌触りどおり、優しく暖かく柔らかい黒だ。

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河上 尚哉

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みなさん、あけましておめでとうございます。吉田悠人です。
今日の午前中は危うく曇りかけるところでしたが、お昼ごろにはバチっと晴れ間。こんな正月らしい、いいお天気が続くうちはいつまでも明けましておめでたい。ああそうだ……もう7日なのに、初詣を忘れていたんだ……忘年会からそのまま全てを忘れながら年を越して気づいたら1週間が経過していた。そういえば、ぼくは今年本厄なのでは?!去年末に電車の吊り広告で目にした早見表にそう書いてあった気がする……と思っていま調べてみたらぼくは今年後厄でした。そういえば年末年始どこかの飲み会で「ぼく次本厄らしいんすよ〜」などと言ったときに「いやオマエは後厄やろ」と言われた気がする。ぼくはそれを信じずに「いや本厄ですから」と言い放った記憶が微かにある。どなたであったか……申し訳ない。気づかぬうちに本厄は過ぎ去っていたと。まあ、マヌケなぼくらしくていいか。とりあえず明日あたりに、初詣にいこう。

じゃなくて、

BLESSからいかにもBLESSらしいアクセサリーが届きました。
「BLESSらしい」と言いますと?
いやそれはBLESSらしいからBLESSらしいのでは…というほぼ堂々巡りのスタートを切るのは先送りにしてと。

ブレスレットが2つ、ネックレスが1つ。なんともBLESSらしくてかわいいです。

“BLESS” -Materialmix Bracelet- [虹]
¥36,300- (tax included)
“BLESS” -Materialmix Bracelet- [キューブ]
¥36,300- (tax included)
“BLESS” -Materialmix Necklace-
¥38,500- (tax included)



金色のチェーン、銀色のチェーン、金色の輪っか、銀色の輪っか。
大小さまざま、太細さまざま。
平たい虹のかかるブレスレット、白黒立体キューブがぶらさがったブレスレット、大きな白い玉のついたネックレス。

ブレスレットをふたつジャラッとつけてみました

いくら腕輪だろうが、つけたいところには大体つけることができます。
なので煌めくスエードの鞄に、ブレスレットをふたつジャラッとつけてみました
そして、

コートの襟上から、ネックレス。


サラッと3つのアクセサリーを紹介してきた風でいて、実はその間ぐぅっと考えていました。
なにかって、それは当然「BLESSらしさ」について。
結果、うまくわかりません。というか、うまくわからない感じが、結果という感じ。
わからないのに、BLESSのプロダクトって、ひと目見た瞬間に「BLESSだ」と分かりますよね。ブランドロゴを見る前に。
直感的に、なんか良いじゃん……と思わされる。
「なんか良い」って便利な言葉ですが、あえて言い換えるなら無意識のうちに好意的になっている状態でしょうか?ランダムさが気持ちいい、みたいな?
それがBLESSのフロー、イコール色々の組み合わせのランダムさだとするならば、これは不思議なことですよ。
ランダムとは無作為で、メソッドがないことですから、BLESSの良さはメソッドがないことということになっちゃうわけでして、でもそんなことはきっとありえないわけでして……

つまり、「偶然できちゃったっぽいもの」が「これBLESSだな」というこれまた摩訶不思議……

いやというか君は考えすぎ。

道でたまたま見つけた風景の写真を撮るような、そんな反射的な軽やかさで手に取ってみてほしい、BLESSのアクセサリー。
考えるのはその後でも十分間に合います!



河上さんは「BLESSの場合は安い素材/高い素材とかで分けずに。いや、完璧に分け切った状態で自分の目で見て可愛いと思うものを組み合わせているんだろうなあ。素材っていう他者の力に頼らずに自分の感覚の力でBLESSをやっている、それがすごいよなあ。」と言っています。
また長々と書きましたが、つまり僕が言いたいこともそういうことです。


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AXEPの代表作:Small pendant TAG。
で、おさらいとして以下、前回の悠人のBlogのコピペ。

-AXEP.
AXEPはフランス発のジュエリーブランド。
デザイナー:Ana Xenia Ene Pienescu は、MargielaやHussein Chalayanでの経験を経て2022年、ブランドをスタート。その後、Balenciaga、Loeweでもレザークラフトやアクセサリーを手がける。そんな彼女が掲げるコンセプトは ”Jewelry for your outfit”
あなたの服に、ジュエリーを。




見た通り、簡易的なタグがモチーフのSmall pendant TAG。
タグ自体の可愛さもそうですが、値札を外し忘れた洋服を着ている人。
そんなお茶目さを逆手に取ったキュートなアクセサリー。

余談ですが、一昨日生まれて初めて酔っ払って物を失くしました。帽子です。
元々失くす自信があるストールや手袋はしっかりと手に握りしめていましたが、タクシーを降りた僕が帽子だと思ってかぶっていたのはパーカーのフードでした。

そういえば、酔っ払ってものを失くしたのは生まれて初めてじゃないな、2度目です。
1度目は10数年前のフランス。その時失ったのはパスポート。
深夜、住民票とパスポートのコピーを手に警察に向かい「パスポートを失くした。アイロストマイパスポート。とても困っている」と伝え、無事紛失証明書を受け取り、翌朝大使館に行き帰国のための渡航書を申請。
運よく翌日か翌々日には発行してもらえて無事スケジュールに一切傷をつけることなく帰国。
そして、一昨日の晩に失くした帽子は昨日無事見つかりました。
平和自動車交通さん、ありがとう。本当にすみませんでした。

ちなみに、中台は前回のフランス出張の初日、タクシーの中にiPhoneを忘れました。
既に出発した車両とコンタクトを取るべく僕が中台のappleアカウントにログインし「iPhoneを探す」とUBERのアプリ、そしてフランス語しか喋れないUBERの運転手さんと日本語のカタカナで巧みに通話し中台のiPhoneをなんとか取り戻そうと奮闘している最中、中台は電子レンジでサトウのごはんを温め、無印良品のレトルト食品を湯煎し、ご飯を食べ始めました。
「あのさ中台、俺って今何してんの?」「俺の携帯を探してくれている」
「だとしたらお前だけ飯食ってんのおかしくない?」
その後、お湯を沸かしてチキンラーメンを作ってくれました。

さて、失くしたら早めに切り替えて失くしたなりの動きをすればいい(するしかない)とはいえ、毎回そんな自分にショックです。僕らのお茶目さもいつかアクセサリーにしてくれないかな、無理か。お茶目とかじゃないもんなあ。
あれ、なんの話でしたっけ。失くす話?いかにも失くしそうなSmall pendant TAG?
じゃなかった。タグ自体の可愛さ、そしてお茶目な人間のキュートも形にしたSmall pendant TAG。


外すべきものが外されていないと、不思議と目がいきますね。
人は目ざとい生き物であると同時に、当たり前を当たり前に忘れる生き物です。

そんな人間らしさを受け入れ、デザインとして形にしたAXEPのSmall pendant TAG。
小さいけれど、人の習性を利用したような確かな存在感。
その日着る洋服に思いつきで付けてみてください。楽しいと、思います。

僕は帽子もパスポートも失くさない自信があったけど、失くしました。
中台はタクシーに携帯を忘れない自信があったけど、忘れました。
つまり「俺はきっとこれを失くすだろう」という自信さえあればそこまですぐに失くすことはないと思います。酔っ払った僕が、手袋とストールだけは無意識に握りしめていたように。

“AXEP” -Small pendant TAG-
Color:GOLD(metal brass gold plated), SILVER Size:FREE
made in FRANCE
¥85,800-(tax included)




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