レザースカーフにようこそ
「レザースカーフ」と聞くと存在してあたりまえのように感じられますが(?)、いざ「首にレザーを巻いたことはあるか」と問われれば、多くの人が「いいえ」と答えるのではないでしょうか。ぼくが昔ベトナムで巻いた大蛇の写真を探している間に、思い出してみて下さい。
・・・・・・
本日は、まさに2色のレザースカーフをご紹介したいのですが、ぜひともありとあらゆる先入観を捨て去っていただきたい。
ぼくの乏しい経験上の肌感ですが、身につけるものに対して錯覚するある種のハードル(「これ自分がして大丈夫かなぁ?」)をもつアイテムランキング上位を占めるのが「レザー」と「スカーフ」。
そして(「これ自分がして大丈夫かなぁ?」)が、あこがれの感情に近いということもわかってきています。
同時に、193cmの二刀流が仰るように、憧れるのをやめねばならぬ時も来るわけです。
・・・・・・
なんだか考えすぎな人がいますね。
考えすぎは身体に毒です。
“NAMACHEKO” -NEVSKY SCARF-
Color : BLACK, MILITARY GREEN
¥60,500- (tax included)
艶やかな黒いカーフと、ミリタリーグリーンのスエード。
「レザースカーフ」という未体験ゾーンだから、紹介の仕方も一風変えなくてはと考え込んだ瞬間もありましたが、やめにします。
厳しいマスターならば、「これで考え込むようなやつに巻く資格はないじゃぞ!」と言われるかもしれません。上級者という言葉がきらいです。上級者と呼ばれるようなひとほど余計なことに頭を費やすきらいがあるような気がします。ビギナーズラックという言葉がありますが、何かに初めて挑戦する者をわざわざ選んで幸運を授ける神様なぞたぶんいないので、1回目特有の緊張感と変な軽さの表れなのではないか?と思ったりします。
とてもしなやかなカーフレザーを、ぎゅと縛るのみ。
2回結んだっていいし、
1回結ぶだけでもいい。
お恥ずかしながらしなやかなレザーの端っこを結んだのは初めての経験でしたが、よくあるシルクなどのするり感とはまた違った密着感。一度結びでもきゅと固定されます。
適度なひんやりの少し後から生まれるほのかなぬくもり。
これは「寒いから」巻くものとは別ジャンルのものですね。
裏を返せば、言わずもがなの一年中。
ちなみに仕入れた当本人:河上さんは「冬中首の周りをガードしていたはずなのに、暖かくなると必然的にガードが解けて寂しくなる。かといってシルクのスカーフを巻くのは大袈裟かな、と感じる場合良いのかな。と思って仕入れてみた。レザーの良いところは暑くも寒くもないけれど、風は止めてくれるところ。あとはツルツルしているところとケバケバしてるとこ」と言っていました。
やはりレザーは外側がよく似合う。
というよりもこの場所にこの存在感でレザーを見たことがあまりないので何もかもとりあえず新鮮に映る。
「とりあえず考えずに着けてみる」というのも飛躍の手段でビギナーズラック的未来が明るいですが、
スカーフの軽やかさが、レザー独特の雰囲気を兼ねている、などとまともに考えてみても、すご頼もしく思えます。
ぼくにとっても未知なNEVSKY SCARF、あまり知ったような口もきけません。
だだ、すごく楽しみになるものだと思いませんか?
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吉田 悠人
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
M : info@manhole-store.com
T : 03 4283 8892
“SADE” [MANHOLE EDITION]
-PT09- Color:BLACK-ST
“SADE” [MANHOLE EDITION]
-PT09- Color:NAVY-ST
“SADE” [MANHOLE EDITION] -PT09-
Color:BLACK-ST, NAVY-ST Size:0,1,2
¥64,900-(tax included)
こんにちは。河上です。
「テーラードジャケットと合わせること」を目的とせず、ニットやデニム、スウェットやジャージやTシャツと合わせる為のスラックスを目指して生地はストライプ一択。
で、ニットやデニム、スウェットやジャージやTシャツと合わせるということは特別な日に着る為の洋服ではなく普段着ることを目的としたスラックスです。
というわけで特別贅沢な生地を探す必要がないのでインポート生地から選んでも多少値段もこなれるのかしら、と思いきや普段遣いしたいインポート生地の値段の高さに飛び出た目玉はころころ転がり国産生地に辿り着きました。Super120s梳毛ウールサージ、紺と黒の王道ストライプです。年中穿いて欲しい。
が、黒の王道ストライプ生地を今作っているところがほぼ無いということで、ちょっと時間がかかっちゃいましたね。一年ぶりのPT09、フレアトラウザーズ。
「フレアパンツぅ?」と世間の目も冷ややかだった7,8年前、SADEのファーストコレクションに並んだ、そしてMANHOLE開店時に並べたPT01。
それをベースに、数年かけて共にアップグレードしてきた我々のシグネチャーなスラックスです。
クラシックなディテールをイージーパンツ的発想に置き換えたサイドアジャスターにスポーティなディテールとベルトの金具的発想を組み合わせたフロントのメタルスナップ釦(これを閃いた時は結構気持ちが良かった)。
「シグネチャーなスラックス」とか言ってる割には毎度お客さんのスピーディな支持もあり、改良前のモデルは数本持っている(それを穿いた経験を元に改良したから)けれど、完成後のPT09は僕も中台も持っていないのですが、それも伴って毎度作る度に欲しくなる気持ちの良いスラックス。お客さんが楽しいのが一番です。カジュアルにどうぞ〜。
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河上 尚哉
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本日はrenomaのコート:Bourg L’Abbeを紹介いたします。
表地は綿100%のコットンギャバジン、MANHOLEではお馴染み「ぺらぺらのコート」に類するコートだと思います。
が、袖裏以外の裏地、襟裏、袖口にはDOUEMEUIL社の英国製ウール生地が用いられています。
ちょうど、秋からダウンジャケットに身を包んだ極寒の今から少し経過したまあ寒いころ、そこから肌寒い/ほの暖かい春先まで。中に着るものや首に巻くもの次第でさまざまな想像ができそうなコートであります。ついでに書くとバルマカーンコートはVゾーンが存在しない洋服。お気に入りのパンツを穿いて適当なインナーを着て履きたい靴を履き、一番上の釦さえ閉めれば近所のコンビニから銀座や表参道まで出かけることが出来ます。
たっぷりとしたアームホール、ちょうど肩パッドが忌み嫌われ始めたくらいの癖のないラグラン袖。
あとは、外側につけられた8つのポケット。横に倒したら無限のポケットがついていることになります。
無条件で気分の上りそうなすばらしい赤色。真紅というよりかは朱色に近い赤。
ちなみに[Bourg L’Abbe]と検索すると、”Passage du Bourg l’Abbé” というフランスのパサージュが出てきます。パサージュというのはアーケード商店街の元祖みたいな感じだと思います。街を歩いていると突如現れる不思議な抜け道。どこかへ伸びていくアーチ状の天井に軒を連ねるのは無数の店々。あ、このコートのポケットみたいですね。
それでは大人の階段ならぬ大人のパサージュを行ったり来たりしてみましょう(?)
まずは父編(?)。2060年くらいだと思います。ちなみにこの数字には何の意味もありません。
未来ということです。
おもむろに、雑誌片手に父は、
椅子を見つける。椅子があったらとりあえず座るだろう。
山があったら登る。坂があったら降る。瓶コーラが売っていたら買う。
休める時に休んでおく、それも技術のうち。
せっかく腰を下ろしたし、いつ買ったのかもなぜ手に持っているのかもわからない本でも眺めよう。
眺めたら眺めたでおもしろい。なんだかいい感じの写真が並んでいるし、おもしろい。本はおもしろい、のだが……
袖が長え。歩いているときに長いのは特段気にならんがページをめくるとなると急に邪魔くせえ。
いい赤なのに。このままだとこの赤も嫌いになっちまいそうだ。くそ。
『パパ、落ち着いて。袖をまくればいいんだよ』
ああそうだ、袖をまくっちゃえばいいんだな。なんか遥か遠くから声が聞こえた気がするがそんなんは知らん。単純なワンアイデアだ。このコート、薄さにしてはやけにあたたかい気がすると思ってはいたものの、裏地がウールだったのか。渋くてキュートな千鳥格子、もっと早くまくっておくべきだったのかもしれん。
うむ。まくったおかげで快適にめくれる。うむ。
む?
風がつええ。なんだか知らんが強風に煽られる。寒い。というよりもムカつく風、つまり春風だ。
ムカつくことには、落ち着いてクールに対処していきたいところ。
……クソ!ムカつく!全てに腹が立ってきた!飛び越えて蹴っ飛ばしt…
『襟』
……なーんちゃって、腹が立ったついでに襟も立ててやったぞ。
父のベロアジャケットもrenoma、
穿いているrenomaのグレーフランネルスラックスと着ているLeonardというシャツは昔、南青山にあったMANHOLEというお店で買ったらしい。
なんだ、急に季節が変わったのか。歩いていると汗をかいてきた。少し暑いぞ。
テキトーに裏っ返して持ち歩いてこんなに気分がいいコートもそうあるまい。いいコートだ。
これはいつか息子がクローゼットをゴソゴソして「なんだ、親父いいもん持ってんじゃん」と勝手に着て出かけること間違いなしだ。時を経てもダメになる理由が見当たらない。
息子はまだ幼く、うんことちんちんとおっぱいが人類の持つ言葉の全てだと思っている節があるが、まあそれは時が解決するだろう。いずれにせよ、どんな時もあいつが結果的に楽しく過ごし人様に迷惑をかけていなければ、それでいい。
・・・・・・時は過ぎ
「はーいそれじゃまた……え?ああ、これね、いいですよね、このコート!父のなんですよ。ありがとうございます、はい、それでは!」
椅子がないので、若者はそこらへんに座ります。
若者はどこだっていいのでしょう。気が向いたら立ち上がって歩き始めましょう。
堅苦しいおじ……大人の人たちが、いいコートとかジャケットのポケットには物を入れるな何故なら形が崩れるから!などと言うのを耳にしたことがありますが、オヤジもそうだったのかしら。まあそんなことぼくには関係ございません。だってぼくがポケットのついた服が好きなのは、手ぶら族だから=ありとあらゆるものをつっこみまくれるから!
「あーお兄さんすいません、ちょーっと、いいかな。カバンの中身見せてもらえる?」
「あ、カバン、ないです。」
「ああ、じゃあ、はい、ポケットみして。」
「えーとここにはAirPods。」
「これはー……なんかのレシートと母ちゃんがなんかあった時に使えと渡された旧札の千円、と予備のイヤホン。最近はこれセブンに売ってるから助かるんですよね。」
「いいから、全部見せて。」
「たばこスマホスマホの充電器サングラス母ちゃんから持たされたハンカチぼろぼろの文庫本財布手袋、えーと、あとはー……」
「あーわかりました、もう大丈夫。あんまり遅くまでウロウロしてないようにね。何をしてたの、こんな遅くに」
「え、コンビニですよコンビニ。そんでこの後銀座か表参道まで歩こうかなと思ってます。」
「え?」
裏地がかわいいから、表参道まで歩いていこう。なんか久しぶりにイベントにでもいこうかしら。
テクテクテクテク……
夜とはいえ、さすがにこれだけノンストップで歩くと汗かくなあ。せっかくシャワー浴びてきたのに、ま、いいか踊り明かそう……
パーカー1枚じゃあなんだか気分が上がらないな、逆に中を脱ごう。ポイ!
タンクトップの上にこれでよし。
これでも絶妙に釣り合いがとれるのも、ぺらぺらの強み。
『ほう、自由な着方でよいのう、息子よ。オマエらしくてよし。たまには俺のジャケットも着てみてくれな。遊びはほどほどにな』
遊び果てた彼は、服を脱ぎ捨てシャワーも浴びずに眠りについたと……さ。
チャンチャン!
“renoma” -Bourg L’Abbe-
Size : 48,50. ¥152,900- (tax included)
renomaのバルマカーンコート:Bourg L’Abbe。彼らの、そして時代の通り道。
クラシックをカジュアルに笑いカジュアルをロマンチックに飾る新しい発想、美意識、自由な遊び心。
この洋服はrenomaがそのままの態度でその道を踏み抜いてきたような、2020年代のrenomaだ。
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“AXEP” -Keyring TAG-
Color:PINK, INDIGO, KHAKI, BLUE ¥40,700-(tax included)
AXEPのシグネチャーである「TAG」というモチーフ。
の、レザーキーリング。クロシェットと呼んだ方がわかりやすいのかな。その名もKeyring TAG。
TAGを拡大してレザーに置き換えた、キュートな革小物。
今シーズンは鍵関連の小物が豊富。しばらく前から何かを鍵につけるのにハマっているんです。
存在感ある方が見つけやすいしな。
一般的な大きさの日本の鍵を1つ〜2つつけてスッポリと収まるか収まらないくらいのサイズ感。
先日紹介、そして完売したレザーカフ同様「ぼくはフレンチカーフなのです!」という確かな主張を感じる上品な顔付き、透明感ある可愛い色。
そう、「上品でかわいい」というのがこのレザーキーリングを仕入れた理由。
上品なだけでは緊張してふざけづらいですが、かわいいを前にするとふざけたい。一緒に笑いたい。
さて、MANHOLEのふざけた存在といえば彼、吉田 悠人。
「悠人さー、このレザーのキーリング、渋く鍵を一個つけるでももちろんいいんだけど、今はなんかもうちょっとだけなんか足したいから、家からちょうどいい大きさのキーホルダー持ってきてよ〜。俺のは全部実家にあるから手元にほとんどないんだよね。頼りにしてる」と、お願いしておきました。
彼はお母さんのキーホルダーも借りてきてくれました。
「借りたもの以外は全て僕が小中学生の頃におこづかいで買ったものです。何故買ったのか、いつ買ったのかも忘れてしまいましたが、けっこう良いですね」と言っていました。
そういえば、2年前に他界した僕の父は旅先や出張先でキーホルダーを買うのが好きだったな。
久々に実家に帰ってそういうのを漁ってみる時間も楽しいのかもしれない。
当たり前のようにケースからはみ出ていますが、最初からすっぽりと収まる必要なんてないのです。
ふざけ慣れた、ふざけ疲れたその先に上品ですっぽりと収まる、落ち着いた未来が待っているといいですね。
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“renoma” -Bourg L’Abbe-
Color:RED Size:48,50 ¥152,900-(tax included)
ラグランスリーブのステンカラー。
表地は綿100%のコットンギャバジン。
袖裏以外の裏地、袖口、襟裏には毛100%のDORMEUIL SPORTEX HERITAGEを用いている。
長く設定された裄丈の理由は、袖口を折り返すことできっと腑に落ちるはずだ。
釦が表に出ない比翼仕立てという特徴もあり、コートの中では非常にシンプルな顔立ちに分類されるバルマカーンコート。
一方、renomaのそれはバルマカーンコートの空いた部分に当時のrenomaのシグネチャーをえいや!と載せたマキシマムなデザイン。
背面にはアンブレラヨーク。
で、フラップ付きのポケットが左右で計8つ。
ついつい手を突っ込んでしまう位置に配された腰部のダブルフラップポケットに思惑通りついつい手を突っ込んでみる。内袋はスレーキではなく柔らかなコットンネルであることに気付く。
1960年代から1990年代にかけて。
それぞれの時代のrenomaが「renoma」であったことを表現するが故に、現行の(日本に流通する)renomaのコレクションの中には人を突き放すようなバランスのものも存在する。
けれど、本製品はどちらかというと「気が利いているな」と感じる程度には着る人間を選ばない印象の洋服。繰り返しになるが、これもまたrenomaがrenomaたる理由の一つだ。
renomaのバルマカーンコート:Bourg L’Abbe。彼らの、そして時代の通り道。
クラシックをカジュアルに笑いカジュアルをロマンチックに飾る新しい発想、美意識、自由な遊び心。
この洋服はrenomaがそのままの態度でその道を踏み抜いてきたような、2020年代のrenomaだ。
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