MANHOLE企画、SADEのPT09。
SADEのデビューコレクションにラインナップされていたPT01をベースに3年間ひたすらにブラッシュアップを重ね続けた結果、ようやく一つの完成を迎えたパンツだと思っている。
誰かが考えて誰かが作って誰かが買って誰かが穿く。
その「誰か」が一人でも欠けていたら、このパンツはこの世に存在しなかった。
好き勝手、自分勝手にノリと勢いと自分達のワクワク感に身を任せている僕らだけれど、お客さんがいなければ何も出来ない。
この春60本弱作った、税込で六万円くらいする、変わった仕様のウェストバンドのフレアードトラウザーズ:PT09は瞬く間に店頭から姿を消した。
その結果を見て「完成を迎えた」という気持ちが決して僕らの自己満足からくるものではないことを、お客さんが証明してくれた。
物として格好がいいのは当たり前。
ただ、このパンツの魅力はその「当たり前」が形になったという部分にはない。
MANHOLEを立ち上げた同時期にSADEを立ち上げた影山さんと、MANHOLEに通ってくれているお客さんと、MANHOLEで僕らが過ごした3年間が、このPT09というパンツを生み出した。
僕らにとって、SADEのPT09はそういう洋服だ。
きっとこれからもMANHOLEを続けていく限り気分の波や時代の波が僕らを襲うだろうけれど、その波に揉まれて形が変わろうが生地が変わろうが付属が変わろうが関係がない。今後もMANHOLEが企画する洋服の完成への道のりは、変わらない。
こんにちは。河上です。
今シーズンもSADEのPT09を用意しました。
が、既に売れたパンツを単純にバンチから生地を抜いてリピートするのもなんだかワクワクドキドキしないので「もっとたくさんの生地バリエーションでこのパンツをお店に並べることが出来たら楽しそうだよなあ。」と考えていたところ、タイミングよく鶴田さんの伝手でデッドストックのヴィンテージファブリックを15種類手に入れることが出来ました。笑っちゃうくらい雰囲気の良い生地だらけ。全部かっこいいからどれでも良いと思います。
と、いうわけで今回のPT09は15色展開。
Size0,1やSize1,2といったサイズ振りで用意できた生地も3種類程あるけれど、それでも各サイズ1本ずつ。
残り12種類の生地はパンツ一本分とったら終わりという長さしかなかった為、1色1本1サイズ展開です。Size:0にしか使わなかった生地もあるしSize:1にしか使わなかった生地もあるしSize:2にしか使わなかった生地もあります。
Size:0(42-44相当)が5本。
Size:1(44-46相当)が11本。
Size:2(46-48相当)が4本。
全部で20本。

7cmの極太ウェストバンド、フロントのスナップボタン

アメリカンポケット、サイドシンチ、フラップ付きのヒップポケット

Size:1で裾幅28cm、膝幅22.5cm
企画した本人たちが一番気に入っているのに誰一人として持っていないパンツ:PT09。
今回も欲しいけど買えないだろうから、次の企画でも考えながら大人しく我慢します。
けど、本企画のように一本取り切り15色展開とかはもう難しいんだろうなあ。
影山さんもパタンナーさんも既製のパンツ工場の方も面倒だったはずです。感謝です。

” SADE ” [MANHOLE EDITION]
– PT09 – [Flared Trousers]
Color : Asort
Size : 0/1/2
¥59,400-(tax included)
明日、11月3日(木)から販売を開始します。
寸法仕様は全く同じですが、生地が15種類もあるのでそれぞれの生地ごとに多少フィッティングが異なります。
実際にお店で試着することをお勧め致します。
店頭販売優先、生地が15種類もあるせいで今週末はPT09に関するお問い合わせにお応え出来ない場合がございます。何卒ご了承ください。
オンラインストアには11月7日(月)に在庫が残っている場合掲載します。
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河上 尚哉
〒107-0062
東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
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CLASSのデザイナー堀切さんが手掛ける、renomaのコレクション。この取り組みは10年以上前に始まって以来、断続的に、不定期で発表されてきた。時には2、3アイテムだけがリリースされる小さなカプセルコレクションのシーズンもあったりして、気まぐれと言ってしまえば言葉は悪いのだけれど、まぁ、毎シーズンまとまったボリュームで展開されるブランドに比べると、それほどアテにならない(『renomaの新作出るらしいよ』と聞けば、わぁ、久しぶり、楽しみー、というくらいの)ものだった。
2022年春夏シーズン、久々に本格的なボリュームで発表されたrenomaのコレクションはMANHOLEのお客さんには大好評で、ネイビーブレザーやパジャマなどがあっという間に店頭から姿を消していった。おそらく、このコレクションはMANHOLE以外でも人気があったことだろう。
2022年春夏シーズンのrenomaは1960年代後半から70年代前半ごろにサンジェルマン・デプレあたりを歩いていたかもしれないパリジェンヌのムードを今の時代らしくジェンダーレスに置き換えたような内容だったので、フレンチシック~70’sリバイバルというメインストリームの流れと(堀切さんは意図していなかったとしても)共振する部分が多かった。クラシック派の人たちにもイメージしやすい、という意味で時代の芯をシンクロニシティ的に捕らえていたと思う。
こんにちは、鶴田です。
それほど人気があったコレクションの次シーズン。もしかするとバイヤーたちは「前回のような 70’sフレンチスタイルムードの延長線上にあるコレクション」を期待していたかもしれない。
が。
2022年秋冬シーズンにrenomaからリリースされたのはパワーショルダーのマキシ丈コートだった。河上が紹介していたライトグレーのジャケットと同様に、70’sムードは皆無、むしろ1980年代のパワフルなシルエット、シェイプ、カラーリング。
力強く、重厚なダブルブレストのコート。肩幅、ドレープ、着丈。下で掛ける6つボタン。ダブルポケットというナンセンスデザイン。パワースーツの上に重ねれば、当時のウォール街で活躍できそうな80’sフィーリング全開のモデル。
春夏シーズンの流れからいうと、コンパクトなショルダーラインのAラインコートが登場してもおかしくない文脈なのに、それを軽やかに裏切ってくるrenoma。
男性的な逆三角形のシルエットで構築された、滅茶苦茶に男性っぽいこのコートを、僕らは軽やかに着る。渋くなりそうだったら差し色を使えばいい。
色違いのチャコールグレーも軽やかに、軽やかに、軽やかに。
赤いタンクトップやGジャンで軽やかに。重厚なものを軽やかに。
まるで寝間着のように、軽やかに。
いつだってそうだ。堀切さんは時代に対して軽やかに動く。評判(やセールス)が良かったコレクションの翌シーズンにバイヤー陣から寄せられる熱い期待から、軽やかに身をかわしてみせる。二匹目のドジョウを探させない。
「思い通りにはいかないよ」
そんなツンデレ思考すら感じさせる。
なぜならば、ファッションだから。ファッションには裏切りが必要だと僕は思う。予想通りにはいかないエキサイティングな瞬間こそが、ファッションだと思う。
おかわりを求められると、冷めてしまう。そんな天邪鬼な感覚が堀切さんの根底にはあるのだろうか。今回のrenomaのコレクションは前回同様を甘く期待したバイヤーを置き去りにしてしまったことだろう。

“ renoma ”
– Passy –
( 6 button double breasted coat )
Brown ¥151,800- / Chacoal ¥140,800-
( tax included )
renomaやCLASSのコレクションは、毎シーズン僕らを軽やかに裏切ってくれる。同じところに留まり続けることはある意味では容易く、ある意味では難しい。それを知っている堀切さんは、いつも僕らに挑戦状を叩きつけてくる。僕は長いことそう思ってきた。だからこそ、半年前の展示会でダイナミックな80’sスタイルを突き付けられて、僕は心の底で喝采を送っていた。そう来なくっちゃ。
僕らにできることは、この挑戦状を堂々と受け取って、堀切さんが思ってもいなかったやり方で、このコートを素敵に着こなして見せることだけだ。軽やかに裏切って。
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鶴田 啓
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4つポケット付きの何か
ポケット付きの洋服が好きだ。
4~5年前に購入したrenomaのマルチポケットブルゾンは今でも気に入っているし、半年前に自分で企画したドレスシャツには両胸ポケットを付けてしまうくらいだから。
実際にそのポケットを便利に使うかどうかは問題じゃない。ただ、その面構えが好きなんだと思う。
こんにちは、鶴田です。
ふっくらとしたアウター生地。両胸にフタ付きのポケットが見える。これは、いかにも鶴田好み。狭めのVゾーンやどんくさいラペルの形状もいい感じだ。

“ m’s braque ”
– 4 Pockets Coat –
color : Navy
¥118,800- ( tax included )
両胸、両腰、合わせて4つのパッチ&フラップポケットが付いた膝上丈のハーフコート?ロングジャケット?
m’s braqueらしく、各ディテールが何とも小気味よくツイストしている。湾曲したポケットフラップ、後ろに流れる肩線、伝統的なカバートコートに入るようなレイルロードステッチ…。上ふたつを掛ける3つボタン、という感じがコートにしては短めの着丈と相まってジャケットライクなバランスにも思える。つまり、ひとことでは言い表すことができない何か。
ジーロンラムウール80%、ナイロン20%を使ったライトな圧縮生地は表:ネイビー/裏:ブラウンのダブルフェイス。実際に着てみると、見た目の肉感から想像するよりもずっと軽い。
タンクトップの上からざっくりとジャケットライクに羽織った河上。背抜きのダブルフェイスなので、実際に着心地もライトな感じ。ロングジャケットみたいなバランス。
ネイビーという生真面目な色が4ポケットのボリュームやステッチのあしらいで、こうもアクティブな印象に変わるのか、と思う。まるでダッフルコートのようなカジュアルさ、ミリタリージャケットのような男っぽさ。しかし、ライトな着心地。
勿論、ニットを着る時期には第一ボタンまできちんと留めてアウターらしく。まだマフラーを巻かない12月くらいなら、これで十分。
杢グレーのニットや張りのあるチノパンと合わせて、ラフに。こんな着こなしも、堅苦しいネイビーコートではちょっと無理がある。チェスターコートでもない、ピーコートでもない、ダッフルコートでもない、ネイビーブレザーでもない、このアウターならではの楽しみ方。
鶴田はスーツの上からコートっぽく着用。
足元はスニーカーだし、アウターはこれくらいが丁度いい。
店頭ではお客さんに「これはジャケットですか?コートですか?」とよく訊かれる。僕らは「ジャケットとしてもコートとしても使えます」と答える。実際に、僕らが通常「ジャケット」と呼んでいる(スーツではない、上着単品のものを指す)アイテムは、昔ながらの英国式では「スポーツコート」と呼ばれたりもするわけだし。
冷たくなり始めた秋風。傾く日差し。
移り変わる季節の中で、ジャケットからコートに着替えるような感覚で自然と着こなし方を変えられるアウター。Vゾーンを飾るのはシャツ、カットソーからニットまで。本格的に寒くなればアクティブな4つポケットにはレザーグローブを無造作に突っ込んだりしてもいい。パンツはデニムでもジャージでもグレーフランネルでもいい。
つまり、このアイテムがジャケットなのかコートなのかスポーツコートなのかは、もはやどうでもいいんだと思う。かしこまり過ぎず、砕け過ぎず、大げさ過ぎず。ポケットが4つも付いているのに、袖口と裾にはステッチが4本も入っているのに、着丈は中途半端なのに、なぜかバランスが取れている。今の世の中、バランスが破綻している極端な洋服を無性にありがたがる向きも一部では見られるが、MANHOLEはそれだけに頼るショップを目指しているわけではない。
先日、河上が紹介した地味なグレーフランネルパンツもそうだけど、m’s braqueの、松下さんの中にあるこのバランス感覚が僕らに与えてくれるものは、ことのほか大きいと思う。一見普通に見えて、実は曲者。それでいて、ちゃんとカッコいい。こんなモノづくり、実は誰にもできないんだって。
4つポケット付きの(カッコいい)何か。
実際に、手に取って着てみてほしい。それが何であるかなんて関係ないくらいフツーにしっくりと来ます。
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首に巻いてもよし、肩に巻いてもよし、首を通してもよし、首を通して腕を通さず肩に巻いてもよし、首を通して腕に巻いてもよし、NICENESSオリジナルのフェアアイル柄のカシミヤニット。
自信を持って大きく着て欲しいrenomaのコート。
とても欲しいCLASSのローライズのチノパン。
とても欲しいCLASSのコート。
一見渋いのにとてもキュートなNICENESSの太畝ピケセットアップ。
です。
今月はたくさん入荷しましたね〜。
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河上 尚哉
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こんにちは。
河上です。
今日紹介するのは写真だけでも圧倒的な存在感のCLASSのファーブルゾンではなくこちら。
m’s braqueの地味パンツ。
MANHOLEでは地味に毎シーズンオーダーしてます。
地味ながら、いや、地味だからこそ地味に活躍するのですが、店頭ではやはり地味なのかこちらからお勧めするまで誰にも気付かれない。
現行のデザイナーズのデザインや用いる生地は実は相当お洒落なので、たまには地味なパンツを挟んでみてはいかがでしょうか。
「地味だから」と言って後回しにしているかもしれませんが、こういうパンツが毎朝のモヤモヤとした気持ちを解消してくれるはずです。
2インプリーツ、小ぶりなヒップ、膝下ストレート。

チェック、レースの僕です。38穿いてます。

黄色いベスト、ベージュのウルトラスエードのブルゾンの中台。
40穿いてます。

長袖のニットポロ。カーキのキャバルリーツイルの3Bジャケット。
このままおじいさんになれそう。
今日Blogの撮影途中、中台が「そういえば俺こういうパンツ持ってないな。買うわ。」と言って買ってました。
ドレスウェアとして定番的なグレーフランネルのトラウザーズですが、フランネル自体はスポーティな素材。
形がドレストラウザーズだからといって律儀にドレスシャツやテーラードと合わせる必要はありません。いつもの格好にさらりと合わせてみてください。
反対にドレスシャツやテーラードをカジュアルパンツと合わせてしっくりこない方は一度こういうパンツに立ち戻ってみてもいいのではないでしょうか。

” m’s braque “
– IN2TUCK TAILORED TROUSERS –
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