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blog




こんにちは。
MANHOLEの河上です。

今日紹介するのはBLESSが継続的にリリースしている ” Shopping Supports “というレザーバッグ。





「ショッピングをサポートするためのバッグ」と言っても、これ自体に「ショッピングをサポートするための収納」があるわけではない。

一枚の革に、レザーのショルダーストラップ/ 2本のステンレス製のフック / レザーのペン差し / あしたのジョーを一巻入れただけで、もう何も入らなくなる収納が縫い付けられているだけのもの。
それが、BLESSの” Shopping Supports “である。





このまま何も工夫せずに持っても絵になる。
だけど、この写真の中台が持っているのはまだバッグではなく、ショルダーストラップが付いたただの革の板だ。


想像してみてほしい。
このただの革の板が、どのように「ショッピングをサポートするためのバッグ」に変化するのか。
変化した見た目がどのようになるのか。
変化した過程で、どのようになるのか。



” BLESS “
– Shopping Supports – ¥66,000+TAX-





BLESSの作るものは直感的で、難解で、愉快で、素敵だと思う。

「さあ、頭の普段使っていない部分を使うのは今ですよ。」と言われている気になるし、「頭を使わずに感じたまま受け取ればいいんですよ。」と言われている気にもなる。

頭の普段使っていない部分を使った結果なのか、頭を使わずに感じたまま受け取った結果なのかはわからないけど、いつか。
このバッグが、使う人に対して様々な奇跡をもたらしてくれそうな気がするのは、僕だけだろうか。



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河上 尚哉

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こんにちは。
MANHOLEの中台です。


機能美や無駄のないデザイン。
シンプルさ、無駄を削ぎ落としたソリッドなものが洋服に求められるようになって暫く経つ。

確かに、無駄な装飾や意味のないディテールを削いで出来上がったであろう製品には洗練された印象を受ける。
それに、何の役にも立たない不便なものよりは機能的で利便性の高いものの方が当たり前に良いのはわかる。

でもそれだけでは楽しさは成立しない。
正しいことが正しいとは限らない、それが許されるのがファッションの素晴らしいところだと思う。
気が利いていない、何かが足りない。
そんなマイナスを自分のアイデアや他の何かで補うことが僕は楽しい。
コーディネートの足し算引き算とか言ってる人をたまに見かけるけど、足し算引き算が必要なのは見た目だけではない。

今回紹介するのは、NICHOLAS DALEYのワックスドコットンのポンチョ。
実は様々な理由(主にオーダーが集まらなかった)から、商品化されなかった一着。











” NICHOLAS DALEY “
– PATCHWORK PONCHO – ¥120,000+TAX-



各ディテールや生地の説明等は必要ない気がする。
着やすくもないし利便性も無い。
きっと理屈で買うような洋服ではない。
バランスなんてどうでもよくなるような、強すぎるくらいのパワーを感じるポンチョ。


こんな洋服が、当たり前に商品として成り立つようになれば良いなあと思う。









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中台 竜郎

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陰影の服




こんにちは。
MANHOLEの河上です。


明けましておめでとうございます。
今年も関わる全ての方々とその時々の状況を楽しみながら、お店が潰れないように毎日を過ごしていきたいと思います。

「初売りからバタバタだと思いますが〜」から始まる内容の連絡をお客様数名から頂いてます。

が、残念ながらめちゃくちゃ暇です。
どなたか、僕らの相手をしてくださいませんかね。





今年の正月は久々に実家に帰り、掃除をしていました。
どうやら祖父が建てた家のリフォームをするそうで、所狭しと移動の必要な荷物で溢れかえっている。

そこには捨てるのも今の家に持ってくるのも面倒で、とりあえず「思い出」という便利なパッケージに包んで放置していた、僕の私物も当然ある。
それがリフォームをする為の大きな障壁になっているのを、「Team Kawakami」という家族のLineグループの日々強くなる語気から感じ取っていた。

実家に着いてすぐに「取り残された思い出」が詰められた箱と対面する僕。
もうめんどくせえから全部捨ててしまおう、と考えていたので意外と作業はスムーズに進んだ、というか心を無にして行う作業はスムーズに進んでもらわないと困る。

捨て方のわからないゲーム機、捨て方のわからないプラモデル用の塗料、捨て方のわからない工具類、捨て方のわからない木箱、捨て方のわからない鉱石、捨てていいかわからない手紙、お土産、人の念が入ったもの。
捨て方がわからないのでとりあえずゴミ袋に突っ込んで玄関に置いておいたら「こんなんじゃ捨てられるわけないでしょ!」という姉の声が下の階から聞こえる。いや、わかってはいるんだけどごめんなさい。
気付いたら綺麗に分別されて置いてあった。出来る姉だ。剣道も五段、彼女との喧嘩には勝ったことが無い。


僕の思い出を捨てる作業の途中、置きっ放しにしている洋服に目を通した。
別に悪くない。太ったからサイズが合わないのが幾つかあるくらい。

僕の思い出の中でも人の念を感じるもの、置きっ放しにしている洋服は持って帰ることにした。
僕の思い出を渡しても喜んでくれる人はいないだろうけど、置きっ放しにしている洋服はいずれ着る。適切な誰かにあげたら、その誰かは喜んでくれるのかもしれない。





今日紹介するのはO’DEMのmodule。
年末にデザイナーの中村さんが両脇に抱えてお店に持って来てくれた。

そういえば、前回紹介したモデルが完売した際に「次も作ってるんで〜!」と言っていたのを思い出す。

リファレンスはUK/パラシュート部隊のロングベスト。
今回採用しているのはグレージュのような柔らかい色味。
陰影の服。

前回、割としっかり心を込めながら紹介したのであまり書くことがない。
以前はあまり多くの人に紹介することが出来なかったので、改めて売り場に並べることが出来て嬉しい。

決して便利でも機能的でも無いけど。
手にした人が、良さを一つ一つ自分で探していくことの出来る洋服である。
一つ一つに中村さんの気持ちも入っているような気もする。



” O’DEM “
– module – ¥70,000+TAX-




思い出の中のお土産物をゴミ袋に入れる時は、特に寂しい気持ちになった。
仮にそこに贈る人の気持ちがこもっていたとしても、貰う側の僕がそれも受けとらなければ。
役目を果たさず箱にしまわれたまま、こうしてゴミになってしまう。

このお店で単純な物の売り買いをしたくない理由も、そこにある気がする。




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河上 尚哉

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年末のご挨拶





こんにちは。
MANHOLEの河上です。

年内の営業は12月27日に終了致しました。

最終営業日も遅くまで来店が途切れる事なく営業を終える事が出来た事、嬉しく思います。
ご来店くださったみなさま、本当にありがとうございました。

MANHOLEというお店のキャパシティについても、もう少し深く考える必要があるということを強く感じました。
そこそこ広いはずなんだけど、狭い。
僕が場所使うの下手なんでしょうね。

出来ればお店は増やしたくない。何か良い方法はありませんかねえ。




さて、2020年。
この年は、(多くの方々にとってもそうであるように)今まで僕らが抱いていた当たり前が崩れ去った年だったように感じます。

今まで当たり前のように出来ていたことが当たり前のように出来ない。
そんな毎日を過ごすことで、僕のお腹周りの肉だけは当たり前のように増えていきました。
最近は背中にも周ってきました。なんなんでしょうかね。





ありがたいことに「MANHOLE」というお店は、僕らにとってそれを悲観的に感じさせない存在となってくれました。


コロナ禍どーこー以前の問題で。
口を開けて待っていても、当たり前のようにお客さんは来ない。
ぼーっと毎日を過ごしていても、当たり前のように楽しさは訪れない。
毎月の給料日に、当たり前のようにお金を受け取る事/渡す事が出来ないかもしれない。


僕らはこの場所で、「かつて誰かに与えられていた当たり前」を一度崩し、改めて自分達の力で作り上げる努力をする必要がありました。
漠然と新しいことを始めるのではなく、今まで当たり前に行なっていた事を自分達で当たり前のように行なっていく為にはどう動く必要があるのか。


2020年は僕らの心の中に、その疑問を深く植え付けてくれました。
明日も、来年も、3年後も10年後も同じ疑問を抱き続けたい。
きっとその疑問に答えは出ない、けど答えなんて本当に必要なんでしょうか。
僕らは「MANHOLE」というお店があることで、その疑問を抱く行為自体に意味を見出す事が出来るのです。






さて、自分たちに課した呪いの誓いのような最初のBlog。

その呪いの一つである「人を増やすつもりも無い。」
それを、あっさりと破ることにしました。
二人も雇ってしまった。人が増えるの楽しいです。

僕と中台にとって2020年に必要な行動は、Youtubeを始めることでも、インスタライブを始めることでも、利用しづらいMANHOLE ONLINE STOREをわかりやすくアップデートすることでもありませんでした。

悠人とよしろうの爽やかさにつられて、なんだかこの写真は僕も中台もどこと無く爽やかに見えますね。
気のせいかもしれません。

彼らと共に僕らが変化していくことが、MANHOLEにとって良い結果に繋がるような気がしています。
楽しみです。





来年も当たり前のように良いことと、悪いことがあるだろうけど、僕らにはこのお店がある。
お客さんにとっても、そう感じられるような空間にしていきたい。



新年は1月4日(月)12時より営業を開始します。

おそらくMANHOLEのあるエリアはそんなにガヤガヤしていないはずです。
ゆる〜いおじさん二人と、爽やか風の若者一人/爽やかな若者一人の話相手になって頂けると嬉しいです。

それでは皆さま、よいお年を。






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河上 尚哉

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当たり前の靴







と、いうわけで先日、MANHOLEでオーダーしていたRios of Mercedesが届いた。
2020年4月頃の陰鬱とした空気の中、僕らが無性に欲しくなったものは何故だかRios of Mercedesだったのである。

「松島さん、リオス作りたいんです。ご協力いただけますか?」
と、松島さんに連絡した。
すぐに「代理店の方にメールしておきました。一緒に行きましょう。会社概要だけ作っておいてください。」
という返信と共に大量のRios of Mercedesの参考画像を送ってくれた。





Rios of Mercedesは自由度が高い。
こういう自由度の高いオーダーは、よっぽど自分の中で完璧なイメージを絞り込んで無い限り、うだうだと悩んで何も決まらない事が多い。
結果的に、何も考えずに先方に伺うことにした。

「河上さん達のお店らしく、何も無いくらいがちょうどいいかもしれません。」
という松島さんからのアドバイスをベースに、その場で話を聞きながら決めていく。

言葉通りほぼ何も無いウェスタンブーツが出来上がる。が、何も無いのも味気が無い。
トップステッチだけ賭けに出てみることにした。
「Charlie Paul & Chain 」というステッチパターンのボトム部分のみを採用。

代理店さんからは「ステッチに関しては100%要望にお応え出来るか、わかりません。」というメールを2,3回頂いていた。
別に「僕らのふわふわとした要望がそのまま通らなくても、どうせかっこいいんだろうなあ。」という妙な安心感があったのであまり気にしていなかった。






「どうせかっこいいんだろうなあ。」という期待を軽く超えてくる仕上がりで、とても嬉しい。

Rios of Mercedesの作るウェスタンブーツは、当たり前のように美しく、当たり前のようにかっこいい。






「当たり前のように美しく、当たり前のようにかっこいい靴」を、当たり前のように履く為のきっかけを、僕らは作りたい。

中には二の足を踏む人や、魅力を感じない人もいるだろう。
でも、それは現時点での当たり前でしかないはずだ。

履けばわかる。
履かなければ一生わからないのがRios of Mercedesである。



” Rios of Mercedes “
– Mod.Manhole –
Size: 8D / 8.5D / 9D / 10D
Price : ask





僕らはこのRios of Mercedesを通して、この靴の良さ以外に伝えたいことが一つだけある。
「自分にとっての当たり前は、他人に押し付けられるものでも与えてもらうものでもなく、自分が自ら作り出すもの」だということだ。



※Rios of Mercedes – Mod.Manhole -は、1月4日(月)から販売を開始します。




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河上 尚哉

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