MANHOLE企画のテーラードシリーズ:GARYが入荷しました。 今回は280gms〜400gmsのWool100%/合物メインでシングル/ダブル2型、計5色展開です。 冒頭のウールギャバジンのワインレッド/8つ釦ダブルから見てわかる通り、売りやすさ/シーンを選ばない着やすさ/合わせやすさといった現実的な内容と引き換えに、「こんなジャケットをかっこよく着たいし、実際にかっこよく着ている人がお店に遊びに来てくれたら楽しいだろうなあ」というロマンを詰め込みました。 ご興味ある方は是非、今回も今後もお付き合いくださいませ。
さて、GARYの紹介は明日の鶴田さんにバトンタッチ。
” renoma “- C’est la vie – [ Brass Rhodium Plated Finish ] ¥69,300-(tax included)
renomaのC’est la vieが再入荷。 リップモチーフのネックレス、気に入っています。 シルバー925モデルは代理店在庫含めて全て完売していますが、真鍮モデルはまだ代理店在庫があったので昨日引き取ってきました。 シルバー925モデル同様、真鍮モデルも金属アレルギーが起こりづらいロジウムメッキを施しています。 MANHOLEのトルソーにぶら下げたままの僕の私物のシルバー925モデルと比較したところ、真鍮モデルの方がツルツルしています。 半年前は「出自がどうこう」とか言っていた僕ですが、実際に身につけてみるとそういう情報がどうでもよくなる楽しいネックレスです。 きっとこのリップモチーフのネックレスを身につけていた過去のレジェンドたちも同じ気持ちだったのではないでしょうか。 過去は過去、今は今。過去に憧れを抱くのは人間の性かもしれませんが、過去を知ることや断片的な情報をもとに勝手な過去を想像することができている分、今の方が実は楽しいのかもしれません。
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〒107-0062 東京都港区南青山4-1-3 セントラル青山003号室
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NICENESSの6BWジャケット:GALLAGHER。 の上から同じくNICENESSのクラシカルベスト:LYLEを重ねてみると。
全然違う顔になります。 逆に言うと重ねるジャケットがどんな仕様だろうと全部この顔になります。 カマの深いアームホール、浅いVゾーン、胸のパッチポケット、腰のフラップ付き両玉縁ポケット、そして後ろ身頃に付属する身幅調節用ストラップにゲームポケット。 気分転換に良いデザインですね。 ベストはとりあえずその時気に入っている洋服の上に重ねてみるというMANHOLEお馴染みの提案ですが、今回のNICENESSのクラシカルベストは「浅いVゾーン/釦の数が多い」というのが新鮮だな、と感じます。
ネイビー/ウールモヘアのホップサック。 ベージュ/コットン100%のコットンピケ。 気温も気持ちもいまいち切り替えきれない時に気分転換、いかがでしょうか。
” NICENESS “ – FLINT – [WMクラシカルベスト] ¥69,300-(tax included) – LYLE – [クラシカルストライプベスト] ¥63,800-(tax included)
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” BLESS “ – CHAIN BAG – ¥85,800-(tax included)
USED – LEATHER FLAIR PANTS –
USED / RUSSELL – CUT OFF HALF-ZIP SWEAT HOODIE – USED / MIGHTY-MAC – GINGHAM CHECK COTTON BLOUSON –
” BLESS “ – TWIN BAG – ¥29,700-(tax included)
” FRANK LEDER “ – WASHED STRIPED COTTON/LINEN COAT – ¥151,800-(tax included)
” BLESS “ – TWIN BAG – ¥29,700-(tax included)
” CLASS “ – CCDS13UNI B – LT.GREY ¥63,800-(tax included)
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CLASSのブルゾン:CCDS12UNI A。 先日紹介したローライズのパンツと 同生地のDORMEUIL社製2PLYウールコットン/シェパードチェック。 このブルゾンをオーダーしていたから、同生地のパンツを作りました。 着丈の長いブルゾンと、股上の浅いパンツのセットアップです。 ちなみに裏地に使われているのも先日紹介したローライズのパンツ と同生地の白いDORMEUIL社製2PLYウールコットン。贅沢ですね。
襟から飛び出ているのはリネンの芯、裾から飛び出ているのは裏地の白。 足された部分、伸ばした部分、上げた部分、下げた部分。 一つ一つズラしてズラした不思議なバランスが、一つの洋服として形になっています。 「〜だからかっこいい」的な言葉では片付かない、言葉で説明しづらいもの。 他人がかっこよさを説明しづらいからこそ、着ている自分がかっこよさを決められます。 季節を感じるデザインでも、季節を感じる生地でもありません。 (例えば)タンクトップからツイードジャケットまで。 お手持ちの洋服で季節を、このブルゾンの良さを、楽しめるのではないでしょうか。
” CLASS “- CCDS12UNI A – Color : BEIGE CHECK Size : 1/2 ¥194,700-(tax included)
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BLESSから鞄の入荷。 定番の大容量トート:TWIN BAGと、バッグと形容していいのかわからないけど確かにバッグではあるCHAIN BAG。 どちらも全員にとって便利な物ではありませんが、誰かが持っていたら素敵な物だと思います。
縦:50cm / 横65cm
4本の持ち手。
こう持てます。
折り畳んでももてます。
BLESSの150cm×200cmのブランケット3枚入れても余裕の容量。
生地の表使いと裏使いで2色展開。 税込¥29,700-。
TWIN BAGはとにかくたくさん入ります。 荷物が多い方、とりあえず色々考えるのが面倒で「えいや」と済ませたい方、いかがでしょうか。 大きすぎるバッグ、小さすぎるバッグ、良いですよね。
” BLESS “ – CHAIN BAG – ¥85,800-(tax included)
首に巻けます
背負えます。
肩にもかけられます。
古着のデニムを使って作った筒3本をチェーン状に束ねたCHAIN BAG。 「ギャルが持ってたら可愛いかもな」と感じたので仕入れました。 MANHOLEには女性のお客さまが少ないことを完全に忘れてましたが、こういう物は買っていく人があまり想像できないので僕らもワクワクします。 デニムの筒3本それぞれにジップ付きのポケットが付属します。 ポケットの容量は縦20cm/横25cm。 閃きを形にしたような鞄。 色々な持ち方が出来るので、たくさんの持ち方をその場の閃きで生み出してください。
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3月に入り、気温の変化以上にあったかい気分になりましたね。今日、お店に来てくれたお客さんもアウターが薄手に変わっていたり、着てきた上着を鞄にしまい込んでいたり。 変化を感じるにはいい季節ですね。 こんにちは、鶴田です。
去年は思っていた以上にMANHOLEでネクタイを選ぶお客さんが増えて、僕たちも嬉しかったと思う。 防寒用のマフラーを除けば 、「首に何かしらの布を巻く」という行為は機能性よりも装飾性の意味合いが強い。ネクタイも、元を辿ればルーツはスカーフみたいなものなので。 そして、店内で見つけたスカーフ状のもの。
広げると、結構大判。77㎝×77㎝の正方形。この形、どこかで見たことがある。そういえば僕が15年前くらいに買ったFRANK LEDERのリネンシャツにも同じような正方形の布が付いていた。シャツを着ない時も、付属の四角い布だけをスカーフ代わりに使っていたこともあった。 そう、この四角い布は今シーズンのFRANK LEDERのシャツ類に付属してきた同素材のスカーフ(というか、四角い布)。
織り柄とストライプが交錯するコットン100%の四角い布。さらっと首にひと巻きするだけでボリュームが出るので、扱いも簡単。
三角形に折りたたんで肩から巻いて結べば、また異なるボリュームに。
店内にもうひとつ、スカーフ状のものが。広げづらくて二つ折りになっているけれど、これは菱形の布切れ。質感もふんわりと軽く見える。
“ NICENESS ” -LEONARD- ¥49,500-(tax included)
こちらはNICENESSからリリースされたれっきとしたスカーフ。オーバーダイで染色した薄~いシルクシフォンが二枚重ねられた生地。細い菱形状のスカーフはフランスのメゾンブランドでも見かける形だけど、こちらはイタリアのシルク産地・コモを拠点とするFRATELLI LUIGIが生産を担っている。
二枚重ねにしてもなお、透けるくらいふんわりとしたシルクシフォン。その繊細な生地にNICENESSらしいワイルドな配色が映える。エッジは丁寧にハンドロールでまつり縫いで処理してある、完成度の高いスカーフ。
いかにもスカーフらしく、ジャケットの胸元にふわりと収めても嫌みのない華奢なボリューム。最初の写真のように(ネクタイでいう)プレーンノットで巻けば、更にサラッとした印象に。
「首に巻物を足すのは、なんだかキザっぽい」なんて、もはや僕らは思っていない。ネクタイの時もそうだったし、レギンスも、スカートもレースシャツもただの食わず嫌いや先入観だった。 巻き方で悩んでしまうのであれば、いくらでも簡単に済ませる方法はある。気が向いたら工夫してみればいい。
首から垂らしたスカーフをニットのVゾーンに突っ込んだだけ。 これだけで十分だと思う。スカーフを巻くために襟なんて必要じゃないし、結び目も必要じゃない。必ずしもニットでなくとも、プリントのスウェットやTシャツに巻くのも可愛いと思う。
素材、色、柄、形状、大きさは色々あるけれど、スカーフなんて元を辿ればただの四角い布。
洋服本体のおまけみたいにひょっこり付いてきた、FRANK LEDERの四角い布も。 手の込んだ素材とテクニックを駆使した純・スカーフなNICENESSのLEONARDも。 立体的な洋服に姿を変える前の最も原始的な生地の形=平面、つまり生地そのものをどのように立体的な視点で楽しめるか。スカーフやネクタイだなんていうと巻き方や結び方にセオリーやルールがありそうな気がするけれど。 全然違うこの二種類の布切れを同じように楽しめる人たちと一緒になって遊ぶためにMANHOLEにはFRANK LEDERの布切れとNICENESSの布切れが同時に並んでいて、便宜上、僕らはそれを「スカーフ」と呼ぶことにしているだけだと思う。 結局は、お好きな感じでどうぞ。
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鶴田 啓
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” NICENESS “ – HOLLAND – [ マイルスベスト・ホース ] ¥198,000-(tax included)
こんにちは、中台です。 マイルスベストと名付けられたNICENESSのレザーベスト。 どうやらジャズミュージシャンであるレジェンド: Miles Davisのイメージを形にしているらしい。 僕はマイルスがこんなベストを着ているのを見たことがないけど、確かに着てそうだな〜と思う。似合う。 マイルスって何がそんなにすごいの?って、僕は評論家ではないから大して語ることはできないけど、彼が柔軟、そして先進的に変化し続けたことは確かだ。 50年代に大きく盛り上がったジャズも、60年代にはビートルズの登場もあって大きく衰退することになる。 最先端であったジャズも、いつしか古臭いジャンルに。 クールだったはずのスーツスタイルだって、気付けばクールじゃなくなっていた。 そんな中、マイルス68年の作品「Miles In The Sky」ではジャズに電子楽器を使うことで、” FUSION “という言葉が生まれた。 その2年後の作品「Bitches Brew」では既にジャンルとしてフュージョンが成り立っていて、ビバップの形態から抜け出した様々な要素を持つジャズが派生していった。 その2年後にもマイルスはファンクやロック、ワールドミュージックまで飲み込んだ作品「On The Corner」を発表。 当時の硬派なジャズファンを置き去りに。「何スカこれ…?」と問題作として扱われていたそう。 現代人の僕が聴いてもこれが50年前に作られた音楽とは到底思えない。 70年代以降のマイルスは音楽性もさることながら、ファッションもそれに合わせて大きく変化していった。 80年代に入るとHip-Hopにもアプローチしていたという、帝王らしい経歴。 91年に亡くなるまで変化し続けているけど、マイルス・デイヴィスという人のスタイルはその変化も含めて確立されている。 音楽だけでなく、様々なジャンルのファンから支持され、影響をもたらしているのはその変化があったからこそじゃないかなと思う。
僕はマイルスの音楽やファッションが好きだけど、真似したい訳ではない。 僕らは現代に生きているし、今しかできない、今だからできることをしたい。 NICENESSのマイルスベスト: HOLLANDにはマイルスの態度、姿勢が反映されている気がして、ロマンを感じる。 マイルスの音楽のように、様々な色、革、がクロスオーバーした一着。 自分なりに、それぞれの着方で楽しんでもらいたいです。
あ、着てる。
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MANHOLE official instagram 中台 竜郎
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” PERIOD FEATURES “ [ COVERALL ] – KHADI HAND WOVEN – ¥79,200-
去年たくさん着て、たくさん仕入れて、たくさん買ってもらったにも関わらず、今年も飽きずに「いいな」と思えたゼロカウントのカディ。 ざっくりとしたサイズ感のカバーオールと去年と同じ形のシャツ。 去年と同じ織り方をした生地ではありますが、今年のものは去年のものと比較すると最初から柔らかです。シルクやリネンのような見え方をするけれど、コットン100%。大切に着るような形でもありません。先日紹介したTENDER.COのフーデッドプルオーバー 同様、着ながらたくさん遊んでいる内にもっとかっこよくなると思います。 Period featuresが用いるゼロカウントのカディは本来服地に使われない素材らしいけど、なんで本来服地に使われなかったのかわからないくらい良いです。手紡ぎ、手織り、太番手といった状況に加えて更に織り小屋に舞う糸くずが混ざることで、この不均一な表情が生まれます。 全て均一に作ることを目指した製品を見慣れているからこそ、この不均一な顔つきが更に良く見えるのではないでしょうか。
” PERIOD FEATURES “ [ SHIRT ] – KHADI HAND WOVEN – ¥50,600-(tax included)
寒いのかめちゃくちゃ寒いのかわからない、暖かいのか寒いのかわからない、暑いのか涼しいのかわからない、暑いのかめちゃくちゃ暑いのかわからない東京の環境において、これほど適当に着られる洋服も中々無いのではないでしょうか。 去年買えなかった方も、今年初めて知った方も是非どうぞ。
” CLASS “ – CCDS13UNI A/B – HAND PAINT ¥95,700-(tax included) LT.GREY ¥63,800-(tax included)
一昨年からたくさん着て、たくさん仕入れてたくさん買ってもらったにも関わらず、今年も飽きずに「いいな」と思えたCLASSのパンチングのウルトラスエードシリーズ 。 今回はリブパンツではなく、テーパードシルエット。 手染めのモデルとグレー無地。 目新しいパンチングのウルトラスエードに対して快適さを求めた一昨年と比較すると、僕らの中で今、このパンツはただ夏場に新しい快適さをもたらしてくれるだけの存在ではありません。ショーツ を上から穿いてみたり、中途半端な丈のパンツを上から穿いてみたり、下にレギンス を穿いてみたり、一昨年想像出来なかった楽しさが今では具体的に想像が出来る。 物の形がそこまで変わらなくても、自分たちが変わればなんでも新しく見えます。 一昨年買えなかった方も、今年初めて知った方も是非どうぞ。
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” NICENESS “ – HOLLAND – [ マイルスベスト・ホース ]
” NICENESS “ – SPOOKY – [ NNリングリザードWケース ]
” NICENESS “ – GALLAGHER – [ ダブルブレストストライプジャケット ]
” NICENESS “ – LYLE – [ クラシカルストライプベスト ]
” NICENESS “ – BENNY – [ クロップドストライプスラックス ]
” NICENESS “ – FLINT – [ WMクラシカルベスト ]
” NICENESS “ – CHAPMAN – [ N45 チノハット ]
” PERIOD FEATURES “ – KHADI HAND WOVEN SHIRT / COVERALL –
NICENESS色々。 中台が去年ずっと着てた人から褒められるシャツ 、そしてそのシャツと同じ生地のカバーオール。 が入ってきました。 他にも入荷ありましたが、写真撮るの忘れました。そんなことだらけです。 19時ごろに山崎くんが「ラーメン食べたいっすね」と呟いてから、僕の頭の中もラーメンでいっぱいです。 それではまた。
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昨日、河上が紹介していたコーデュロイ素材のフレアパンツ。「パンツ」とは言ったものの、5-pocketパンツ型なので「ジーンズ」と言い換えてもいいかもしれない。商品の特徴は、前回のブログに詳しく書いてあるので、そちらをご参照ください。 こんにちは、鶴田です。
フレアシルエットの5-pocketパンツと聞いて、真っ先に思い浮かぶのはリーバイスの名品番、517と646。僕は高2のときに初めて古着屋でコーデュロイの517を買った。色はベージュだった。その頃は、父親が若いころに着ていたツイードジャケットをタンスから持ち出してセミフレアのコーデュロイパンツを履いていた。 フレア度が大きくワタリがユルい646に関しては(1990年代当時)オーバーサイズで腰穿きしている人が多かった為、僕のフィルターには引っかからずスルーし続けてきた。その反動か、517はネルシャツやスウェットに合わせるよりも、小綺麗なコーディネートで穿きたいと思っていたような気がする。
結局、自分のコアにあるものは大して変わらないのだろう。このフレアコーデュロイ5-pocketパンツもジャケットと思わずコーディネートしたくなる。
しかしながら、完璧なフィッティング。517と646を単純に足しただけではこうならない。
本格的なテーラードジャケットに合わせても美しいし、こうも見た目が良いと穿いている本人も気持ちがいい。見よ、この後ろクリースの落ち方。
5-pocketパンツにセンタープレスを入れてドレスアップ感覚で穿くというやり方は、大昔のジャズマンが始めたんだったかどうだったか、ちょっと忘れてしまったけど。昨日、河上が紹介していたイヴサンローランの写真のように、本来はカジュアルなワークパンツをエレガントに穿くという考え方は1970年代のパリをはじめ、イタリアなんかでも流行したアンダーステイトメントな着こなしのひとつ。 普通っぽいアイテムなのに、優雅。という。 昨日の河上もそうだけど、何気なくGジャンに合わせるだけで品があるこのパンツ。
一方で、いつも通りのノリでフレアコーデュロイ5-pocketを穿く、中台。ファンキーなサンダルと合わせているけれど、パンツのシルエットに緊張感があるからだろう。全身古着では辿り着かないポイントに着地している。
オーバーサイズのロングコートを合わせても、ワタリの緊張感と足元のフレアボリュームが全体を受け止める。やはり、517と646を単純に足しただけではこうならない。 同じ5-pocketパンツを穿いているけれど、僕と中台のコーディネートは真逆のようだ。ちょうどその間に、昨日の河上がいる感じ。そのどれもが成立するという点で、このパンツの懐の深さがうかがい知れると思う。
例えば、黒いパンツに茶靴。
白いパンツにライトブラウンのスリッポン。 後染めの501にチェリーブラウンのドクターマーチンといういなたさでもない。イタリア製のホワイトパンツに軽快なイタリア靴というエロスでもない。 このコーデュロイフレア5-pocketを穿くと、今までなんとなく腑に落ちなかった配色のバランスまでも、すべて覆されるようだ。中台と河上と僕の間にあるすべての可能性を一つずつ丁寧にまとめてくれるパンツ。
” cantate ” – MANHOLE edition – [ 5P FLARE CORDUROY ] Color : BLACK/WHITE Size:28/30/32/34 ¥48,400-(tax included)
古着で探すには骨が折れる。 シルエットとディテールをミックスしただけでは辿り着けない。 例えば先述したサンローラン本人の5-pocketパンツルック。一見するとなんてことない。でもちょっとやそっとじゃ、絶対になれない。あの素っ気ないエレガンスに辿り着くまでにサンローランはどれだけの美意識を積み重ねたのか。
ぱっと見はシンプルなこのパンツの完成形を目指して、幾度となく(文字通りミリ単位の)修正を重ねた結果、517でも646でも684でもないものが出来上がった。それは「新しいベーシック」とか、そういった呼び名のパンツではなく、ただ単純にカッコいい5-pocketパンツ。 「ただ単純に形がカッコいい5-pocketパンツ」というものが如何に強靭な洋服であるかを存分に感じられる仕上がりです。現在の僕らが考えうる美意識の結晶を、実際に穿いて感じてみてください。単なる美脚パンツとは出発点そのものが違うので。
※” cantate ” – MANHOLE edition -[ 5P FLARE CORDUROY ]は2月23日(木)から発売します。
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