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今日、お昼のブログで河上が紹介していたMANHOLE企画のハイゲージニットポロ。モノ自体の説明や、企画に至るまでの経緯は彼が書いてくれた通りなので「どうしよっかな、何を書こうかな」と思いながらも、とりあえず筆を滑らせています。

こんばんは、本日の夜の部を担当する鶴田です。

そうだ、色。色の話にします。



全5色展開、YELLOW、LILAC、OFF WHITE、TAUPE、LIME。糸の良さがそのまま素直に表れた、美しい発色。それにしても偏った色展開。黒や紺、グレーが無い。なんて言うと、いかにも狙った感があるかもしれない。けれど「なんか綺麗な色が欲しいよね~」というのが3人の素直な共通意見だったから仕方ない。OFF WHITEやTAUPEなどのニュアンスカラーは、やっぱりメゾンブランドの表現力には敵わない。だからこそ、この2色。とても美しい。



そしてYELLOWは昨年のMOCK NECKシリーズでも特にみんなのお気に入りだった色。昨年、MOCK NECKのYELLOWを購入された方は今回のポロも敢えてYELLOWを選んでニットオンニットのアンサンブルで着てみるのも楽しそう。それくらい、いい色。



そして、綺麗な色としてあと2色くらい想定の外にあるカラーパレットを探していた僕は、ふと或る写真に目を留めた。パリのメトロ構内か、ブロンドヘアーの女性がカメラに向かってピースサインを送るその写真。彼女が着ているキャミソールと、その背景にあるタイル壁。組み合わせが美しくて、ピンときた。

キャミソールのLILACと壁のLIMEそのままのイメージでポロシャツの色にした。



サンプル段階でボタン色を決めることになったが、全5色、それぞれのカラーマッチングを緻密に考えていくよりも、むしろすべての色を生かせるボタンを選びたいと思ったので、少し透けるくらいのクリアなボタンを全色統一で選んだ。結果として、正解だった気がする。ちょっとチープでレトロな感じが可愛い。



襟型や成型については、河上が書いた通り。念入りに時間をかけて企画しただけあって、かなり良いものができたと思う。

自分たちとしても、これだけ納得がいくものが出来上がれば、あとは着るだけ。



どう着ても、美しい。



大幅に前下がりを付けた襟元にはスペースがあるので、ハイネックやシャツ襟を重ねてもいいし、スカーフなどで飾り付けてもいい。なにより、襟が低いことで気が抜けた感じに見えるのが、今の僕らには心地よい。



きちんとしたテーラードに合わせても、ご覧の通り。



4サイズ展開だが、リブのテンションがそれなりにきっちりしているので、たっぷりとブラウジングさせれば、袖丈や着丈はどうとでも融通が利く感じもいいと思う。股上が深いパンツに合わせても、スッキリ丈に収まる。

ちなみにサイズ感について。178㎝ / 68㎏の鶴田が3サイズ(Sサイズは僕には小さいので除外)を着比べてみた。ポロのインナーにはCLASSのタンクトップを1枚着用している。

Mサイズ着用

Lサイズ着用

3XLサイズ着用



身幅や袖幅が段々と広くなっていくのが分かる。元々低いネックポイントは3XLになると更に大きく下がる。ドレープの度合いは変化するが着丈、袖丈はどのサイズもほぼ同じ位置で(リブによって)止まっている。ご参考までに。



ハイクオリティで美しいポロシャツ。色も素材も成型も美しい。シンプルに着ても、レイヤードしても、アンバランスに崩しても、美しい。綺麗な洋服に合わせて着ても、ボロい洋服に合わせて着ても、美しい。それは僕ら3人がそれぞれに持っているバランス感覚が、ちょうどそんな感じの三角形をしているからかもしれない。


MANHOLE – made in Italy –
” 18finezza knit polo L/S “
Color : YELLOW/LILAC/OFF WHITE/TAUPE/LIME
Size : S/M/L/3XL
Material : wool 100%
Price : ¥63,800-(tax included)



色も素材も襟型も前下がりもサイズ感も、ちょっとだけ独特なハイクオリティニット。メゾンブランドの正三角形とも、老舗ニットメーカーの二等辺三角形とも違うフォルムで、MANHOLEなりの美を描きながらそこにあるポロシャツ。是非どうぞ。



” 18finezza knit polo L/S ” は11月18日(金)より販売いたします。オンラインストアへの掲載は同日正午を予定しています。






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鶴田 啓

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こんにちは。
MANHOLEの河上です。

昨年に引き続き、仏:H社/C社、伊:D社など、数多くのトップメゾンのニット生産を現在も担う1974年創業、伊:ボローニャのファクトリーに協力してもらいMANHOLE企画のハイゲージニットを作ってもらいました。

ちなみに去年作ったモデルはモックネックニット。
先日鶴田さんが改めて紹介してくれたモデルです。




実は、僕がこの工場に最初にお願いしようと考えていたのはモックネックニットではなく長袖のニットポロでした。
が、その時点では工場の手も読めない。(メゾンの看板抜きでこの工場が作るウールのハイゲージニットを実際に見ていない)
更に、既存のオーセンティックなブランドが作るニットポロ以上の物を企画する為の答えが、当時の僕の中にはありませんでした。
加えてこの工場に仕事をお願いするための必要最低限である枚数:百数枚のハイプライスなニットポロをMANHOLEで売る自信も、当時の僕にはありませんでした。
なので、ある程度完成した形が見えやすいモックネックニットをまず企画することにしたのです。



MANHOLE – made in Italy –
[ 18finezza mock neck L/S ]
Color : C.Grey / Yellow / Blue
Size : M/L/3XL
Price : ¥52,800-(tax included)
Material : Wool 100%



結果的に、このモックネックニットは「仏:H社/C社、伊:D社など、数多くのトップメゾンのニット生産を現在も担う伊:ボローニャのファクトリー製」という、本当に良いのか悪いのかわからない非常に曖昧で無責任な情報を「この工場が作るハイゲージニットは確かにすごい」という、僕ら自身の具体的な体験に変えてくれました。
このクオリティを担保できるのであれば、次の企画に進んだ際に「これもどうですか」とお客さんに自信を持って勧めることが出来る。
加えて今は鶴田さんという心強い味方が、MANHOLEにいる。
更に52,800円で108枚という非常に重たい数字を、MANHOLEのお客さんは受け入れてくれた。




と、いうわけで今年形にしたのは28〜30ゲージ相当のしなやかな編地、上品な光沢と軽やかさを備えたウールのハイゲージニットポロ。
ポロシャツ、というかシャツの顔のほとんどは襟周りの印象で決まるような気がするので、そのバランスに特に時間をかけてみました。
発案から納品までとても長い時間がかかりましたが、その分納得のいく仕上がりになったと感じています。

今回のポロシャツを企画するにあたり3人の私物をかき集めて年代の古いものから新しいものまで改めて見てみました。
「鶴田さん、これのバランスは良いと思うんですけど、こっちだとちょっと違う気がするんです。サイズも年代も襟型も変わらないはずなのに何が違うんでしょうかね。」という僕の疑問に、鶴田さんはものすごく明確な答えを出してくれました。
「河上が良いと思っている方、ネックの寸法が大きくて襟下がりがついているように見える。だから襟先もネック寸があっているものよりも下に向かうし、着た時のバランスも河上や俺にとってよく見えるんだと思う」

年代の古いもの/新しいもので襟の形がそもそも違うのはもちろんそうなのですが、僕らが目指すバランスを形にするためには襟の形を当時のものに近づけるだけでは何かが足りないと感じていました。
そこで、今回の企画を進行する過程で試しに襟下がりを極端につけてみたところ、その「僕らが目指すバランス」に近づけることが出来たのです。
あとは各ディテールやサイズ感を指定して、工場の腕に委ねるだけ。
と言っても彼らはやはりイタリア人なので、僕らと工場の仲介役:SEKONDの吉田さんが今回も細かなクオリティコントロールを担ってくれました。
中台はサンプル完成時に「めちゃくちゃ良いじゃん!」と言っていました。

こうして今年も南青山のはずれのはずれ、外苑前にあるMANHOLEというお店には全くそぐわないメゾンクオリティの長袖のニットポロが並ぶことになりました。




普段こなす仕事量と比較すると圧倒的にスケールの小さな「100数枚如きの仕事、更に相手は日本の聞いたことのないお店」だろうと態度を崩さず普段通り作ってくれた工場の方々、それを実現する為に動いてくれた吉田さん、僕の疑問にいつだってパッと答えてくれる鶴田さん、いつも僕に「まあ、大丈夫だろ」と言う中台、そしてMANHOLEで楽しそうに買い物をしてくれるお客さまのおかげで形にすることが出来ました。
値段は全く可愛くないですが、満足しています。

発売は11月18日(金)予定。色は5色展開。
シンプルかつ渋い洋服、着る人それぞれが持つキャラクターの見せ所です。
可愛くも格好よくもセクシーにも、いかがでしょうか。



MANHOLE – made in Italy –
” 18finezza knit polo L/S “
Color : YELLOW/LILAC/OFF WHITE/TAUPE/LIME
Size : S/M/L/3XL
Material : wool 100%
Price : ¥63,800-(tax included)





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河上 尚哉

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グレー色の象




突然ですが、動物園といえばどの動物を真っ先に思い浮かべますか?

朝一で河上に質問してみたところ「僕は上野動物園なら両生類爬虫類館にまっしぐらです!」という答えが返ってきた。

チッ、質問する相手を間違えたか…。

鶴田です。



河上くぅん。本日、僕はグレー色の象革靴のブログを書くのですよ。空気読みましょうねぇ。おほほ。

「爬虫類館ね…他は?」

「ホッキョクグマも良いですね!」

河上くぅうううん。君がいまスウェットパンツに合わせて履いている、そのカッコいい靴は何革ですか?



象革のハードな質感のおかげで、少し前に入荷したローデングリーン色をしたスーパーバック素材の同型よりもキリっと引き締まった表情に見える、FG461。



シングルのモンクストラップでありながら木型はスリッポン用のJONATHAN。



意外と広い履き口。少し足に馴染めばストラップを外さなくても靴ベラでシュッと履けちゃう。



象革の強さが、手縫いのすくいモカステッチを一層立体的に見せている。



いい顔してる。象革のFG461。青みがかったグレーも雰囲気抜群。

ジャケット着て、ネクタイ締めて、ジャージ履いてる、今日の鶴田の足元にもばっちりハマる。



昼過ぎに遊びに来てくれた名古屋からのお客さん(19歳)に同じ質問をしてみた。

突然ですが、動物園といえばどの動物を真っ先に思い浮かべますか?



「僕は、爬虫類ですね!」

…この店は変わった人しか来ないのかなぁ。爬虫類は友を呼ぶ、のか河上とふたりで「水族館にペンギンは要らない」と盛り上がっている。



動物園で一番大きい動物は象だよ?

背が高いのはキリンだけど。
百獣の王はライオンだけど。
行列ができるのはパンダだけど。

小学生のころ、動物園の絵を描くときは象を必ず入れてたよね?僕は描いていた。動物園といえば、ライオンとキリンと象。それさえ描けば誰がどう見ても動物園だし、鼻が長くて耳が大きくて目が小さいんだから、どんなに絵が苦手な子でもうまく描けたはずだ。

「子供のころに『ぐるんぱのようちえん』って絵本読まなかった?名作だと思うんだけど」って河上に聞いたら「読んでません」と即答された。



その後に群馬から来た23歳のお客さんに同じ質問をしてみたら「僕は虎が好きです!」と答えたので「そうだよね!俺も虎だと思うんだ~!カッコいいよね!」と盛り上がった。

僕は虎が好き。

でも、この象革の靴はカッコいい。店内にあるレザーシューズの中で最も素材に迫力がある(蛇革といい勝負)。店内にあるレザーシューズの中で甲革の手入れが最も楽(GUIDIといい勝負)。店内にあるレザーシューズの中で最も革の個体差がある(表情豊か)。

固有名詞にもよく使われる、象。

エレファントマン(映画)、エレファント(映画)、エレファントソング(映画)、エレファントカシマシ(バンド名)、ミッシェルガンエレファント(バンド名)、エレファントストーン(曲名)、エレファントホテル(アルバム名)、ハッピーエレファント(食器用洗剤)。

象はいつだってみんなの心の中いるはずなんだ!


” F.LLI Giacometti “
– FG461 –
Forma : JONATHAN
color : GREY
¥187,000-(tax included)



自分は虎が好きなくせに、なんとなく釈然としなかった僕は休みの中台にLINEしてみた。


突然ですが、動物園といえばどの動物を真っ先に思い浮かべますか?


10分後に「パンダですかね…。僕個人的にはカバが好きで、あとはフラミンゴの群れを眺めてます」と返信がきた。なんか、予想よりもずっと可愛くてホッとした。

ということで、カッコいい象革の靴、いかがですか?動物園では選ばれなくても、MANHOLEの店頭では人気です。





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鶴田 啓

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先日入荷してきたシューズ。木型はMARMOLADA Q、スクエアトゥの3穴チャッカブーツ、ビブラムソール搭載。

素材は…。



白蛇。
どこからどう見ても白い蛇。
どこからどう見ても?
白い?
蛇?

こんにちは、鶴田です。



たしかに蛇のうろこがはっきりと見えるし、少し黄色みがかっているとはいえ色は白。でも、昨日河上が紹介していた「赤い蛇」に比べると「どこからどう見ても感」が弱い?



そういえば、僕は蛇が苦手だ。なぜだろう?

ゴキブリやトカゲなんかは比較的大丈夫なんだけど、蛇のあの「にょろにょろ」っとした感じは思い出すだけでゾクゾクする。「よく見ると可愛い顔」とかには騙されない。ゆっくりと地を這いながら蛇行するあの感じ。にょろ~っとした曲線がどこまでも続くあの感じ。脚がないからかな?

なんて話を数か月前に中台としていたら「鶴田さん、ミミズは大丈夫なんですか?」と訊かれたので「いや、ミミズは比較的大丈夫、そんなでもない」と答えたことろ「じゃあ、脚がないからってのは全然違いますね」と笑いながら論破・全否定されて、スネた。

最終的に「前世で蛇との間に何か因縁があったのだろう」ということに一旦は結論付けた。



そんな蛇嫌いの僕が、この靴からは「どこからどう見ても蛇」を感じない。手に取って、実際に履いて、よく観察してみた。



だいぶ見えてきた。

まず、F.LLI Giacomettiの中でも登山靴部門を作るMARMOLADAライン製なので、 ノルヴェジェーゼ製法でがっちりと作られている。加えて、ゴツいビブラムソール搭載。「細くて長い」イメージのある「蛇感」が払拭されている。また、MARMOLADA Qと呼ばれる木型の直線的なスクエアトゥ。こんなに角張っている蛇はいない。



最後に、蛇革を蛇革たらしめる、その表面感。赤蛇の表面がカリカリ/テラテラとした一般的な蛇革イメージであるのに対し、この白蛇は柔らかくしっとりしている。光沢も控えめで、マット。

実はこの白蛇、一般的な牛革で言うところのヌバック仕上げ。蛇の銀面にあたる部分をバフで削り落としているため、魚類・両生類・爬虫類特有のいかにも鱗っぽいカリカリの光沢が取り除かれて、柔らかな質感になっている。

先日、お客さんの一人が白蛇の靴を見て「これは何革ですか?」と尋ねてきた。「蛇です」と僕が答えると「蛇ですか、てっきり鳥かと思いました」とリアクションされた。この靴が鳥っぽいかどうかはさておき、たしかに羽毛のような柔らかさを感じることができる。

つまり、どう見ても白蛇、じゃない。

そして、この靴の場合、蛇っぽくみえるかどうかは問題じゃない。単純にカッコいいのだ。


” F.LLI Giacometti “
– FG568 –
Forma : MARMOLADA Q
color : CREAM
¥170,500-(tax included)



流線型のオブリークトゥに乗せられたダブルモンクというエロいディテール。細かい鱗がカリカリと光る、赤蛇。

角ばったスクエアトゥに乗せられた登山靴タイプのチャッカブーツ。大ぶりな鱗がしっとりと波打つ、白蛇。


「次は何を用意したらお客さんは笑ってくれるのだろうか」

蛇革を2種類も用意したモチベーションを、昨日の河上はそう嘯いていたが、いやいや。こんなにも蛇靴同士をちゃんと差別化できている。実は考えてる?河上。どちらもそれぞれにカッコいい。

ということで、僕の中での河上はやっぱり「靴の人」なのです。そんな河上が選んだ蛇靴、いかがですか?



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鶴田 啓

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「河上、新しい木型作ったぞ。どうだ!」と、F.LLI Giacometti代理店の秋山さんに紹介されたのが新木型:GRIGIA。
英国のクラシックなシューズ工房の古いビスポークシューズに見られる特徴的なスタイルを見本にしたシューズ木型、それがGRIGIAだそうだ。

が、このシューズ木型:GRIGIAの見本となる「英国のクラシックなシューズ工房が作る古いビスポークシューズに見られる特徴的なスタイル」を僕は知らない。見たことがない。
なので、そんな僕にはF.LLI Giacomettiの新木型:GRIGIAを用いた靴は「ねじれ曲がったユニークなデザイン」に見えた。

親指から小指にかけて、ななめにカットされたオブリークトゥ。
そのトゥの形と合わせて、ハイアーチ、広い履き口を採用していることで捻じれ曲がって見える靴。

この木型であれば僕が普段F.LLI Giacomettiではオーダーしない、クラシックな革やクラシックなデザインを用いてもMANHOLEに上手く馴染んでくれるかもしれない。




な〜んてことを考えながらも。
生産の都合上、鶴田さんが紹介した「プレーンすぎる靴」が随分早く納品されたけれど、2022年秋冬用のオーダーで僕が一番最初に決めたのは、この甲革に赤蛇を用いたオブリークトゥのダブルモンクストラップシューズだった。

去年仕入れた赤い靴をMANHOLEのお客さんはすんなり受け入れてくれた。
何度か仕入れた蛇のドレスシューズもMANHOLEのお客さんはすんなり受け入れてくれた。
「次は何を用意したらお客さんは笑ってくれるのだろうか」と、考えながら向かった展示会で僕の目に真っ先に飛び込んできたのは、この赤い蛇革の小さな端切れだった。


” F.LLI Giacometti “
– FG603 – [Oblique toe double monk strap shoes]
¥179,300-(tax included)



と、いうわけで。
今度は赤い蛇の靴を作ってみました。
納品されて箱を開けた瞬間「自分たちは一体、何に挑戦しているんだろう」と思いました。
どう見ても赤い蛇です。
が、売り場に並べたらとても可愛く見えました。

赤い蛇の靴、いかがでしょうか。
洋服との合わせ方は一緒にお店で考えましょう。
いつも通りジャージやスウェットやデニムに頼っても良いですが、それ以外の選択肢があるような気がしています。





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河上 尚哉

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衣類には消耗品とそうでないものとがある。

勿論、大きく捉えればすべての衣類は消耗するのだろうが、例えばコートやジャケット、レザーシューズなどは、ある程度手入れをしながら(壊れたら直しながら)愛用することで5年経ってもまだまだ着用することができる。

こんにちは、鶴田です。



MANHOLEオリジナル企画でソックスを作ってみた。便宜上、名前を付けることになったが、とりあえず「Leonard(レナード)」とした。

春に発売したドレスシャツと同じ名前だ。

理由は単純「直接肌に身に着けるもの」、つまりどちらも下着のような役割の洋服だから。大昔、シャツは下着だった。そんな歴史を知っている人もいるだろう。今日のところは一旦、その話はどうでもいいけれど、とにかくシャツや靴下は直接肌に身に着けるもので、上着や靴と自分の身体との間にあるもの。だから、消耗する。コートやマフラーやブーツと違って、直接肌に身に着けるものを(一定以上の使用頻度で着用し続けた場合)5年間も使い続けられるケースは稀だろう。もちろん、黄ばんだり穴が開いたりしていても全然気にしない、という人は除く。

ということで、MANHOLE企画で下着やインナーウェアのような役割を果たすシリーズには「Leonard」と名前を付けてみた。いつか白いブリーフを作ることになったら、そこにも「Leonard」と名前が付くだろう。



Leonardのソックスは全10色。サイズはワンサイズだが一般的なメンズサイズ(25㎝~28㎝)には十分対応している。こんなにカラフルなバリエーションで消耗品のソックスを作ることになったのは、以前、河上が書いていた通り。

今まで仕入れていた多色使いのCORGIのソックスは使える糸がもう残っていないとの理由から生産中止。最後の一足が6月29日に売れてようやく『そうだ、鶴田さんに靴下企画してもらお』と思った」らしい。

僕は前職時代の経験で優秀な靴下屋さんとつながりがあったので、「いいよ」と請け負うことにした。というか、僕が前職時代に企画したソックスをMANHOLEのお客さんがみんな(ホントに、みんな)履いてくれていることを知っていたので、むしろいま自分がいるところで企画することは自然だな、とも思った。


“ Leonard ”
– 10 COLORS RIB SOCKS –
¥2,200- ( tax included )



ハンドリンキングで閉じられた爪先、強撚エジプシャンコットンのソリッドな履き心地、毛羽が少なくて微光沢のある表面感、洗濯や着用を繰り返しても長持ちする発色の良さ、編地はスッキリとした3×1のリブ、フィット感を向上させるために筒の長さは一般的なソックスよりも3㎝ほど長く設定。今の自分にとって最も気持ちの良い地点に着地させた。

作り自体はドレスソックスのそれでありながら、ドレスソックスでは殆ど存在しないようなヴィヴィッドカラー、ニュアンスカラーを中心にファッション的に楽しめそうな色だけを選んだ。MANHOLEでは本格的なドレスシューズやジャケット、ドレスシャツを取り扱っているので、素直にそういったアイテムと合わせてもらうのも良い。が、これくらい楽しげな色バリエーションが揃っていれば、もっと気軽に取り入れてもらえるはずだ。

消耗品とは、どっちみち消耗していくもの。下着や靴下は誰もが必ず必要とするもの。消耗品を消耗品としてだけ、つまらなそうに消耗していくことは誰にでもできるが、せっかくならば楽しみたい。勿論、ソックス1足で2000円という金額がどのようなものであるかは人によって異なるだろう。

しかし、ソックス1足が新しい扉を開けることだってある。諦めることはいつだってできるが、挑戦することは出来るときと出来ないときがある。逆に言えば、ソックスを変えることは比較的始めやすい挑戦かもしれない。

今では作りづらくなってしまった多色使いのCorgiのソックスだが、そもそもは炭鉱夫の寒そうな足元を温めるために作り始めた靴下がニットメーカーとしての起源らしい。ならば、僕らは逆から始めてみよう。楽しむために作ってみよう。

楽しみから始めたことが、いつの日か必要なものに変わることがあったっていいと思う。







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” NICENESS “
– BANTON –
[ NNフェアアイル強縮カシミヤスリーブマフラー ]

Color : MIX BROWN
¥99,000- (Tax Included)








” NICENESS “
– FLOWERS –
[ タペストリープリンテッドハンティングJKT ]

Color : O.BROWN
¥118,800- (Tax Included)








” NICENESS “
– PATRICK –
[ タペストリープリンテッドトラウザー ]

Color : O.BROWN
¥74,800- (Tax Included)








” NICENESS “
– PAGE –
[ タペストリープリンテッドハンティングベスト ]

Color : O.BROWN
¥64,900- (Tax Included)








” NICENESS “
– JASPER –
[ NNライナーベスト(カシミヤ) ]

Color : BLACK
¥99,000- (Tax Included)








” NICENESS “
– FELDMAN –
[ NNライナーベスト(S120ビーバー) ]

Color : RED
¥53,900- (Tax Included)











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縮絨ウールの表地、コットンキャンバスの裏地。
風除け目的の打ち合わせの浅いダブル、スタンドカラー、腰回りに付属する大きく簡易的なパッチポケット、猫目ボタン。

ぱっと見の印象はヨーロッパの典型的な粗野でガサガサしたワークジャケット。
別にガサガサしたワークジャケットは嫌いじゃない。むしろ好きな洋服だ。
ただ、TENDER Co.はものすごくシンプルな発想でその「ガサガサしたワークジャケット」を「ガサガサしたワークジャケット以上のもの」に変えてくれる。



後ろの裾がセンターシームに向けて丸くカットしてある。
まるで前後ろ間違えて縫製したみたい。
「やけに立体的に広がる洋服だな」と思ってよく見てみると、サイドのハギがない。
前見頃と後ろ見頃が2枚の生地で作られている。
加えてポケットはフロント/バッグのカッティングに合わせて形状を変えている。
地味だけど、ものすごくデザインされた洋服であることがわかる。
男性的で無骨な印象を覚える洋服を作るTENDER Co.だけど、きっとデザイナーのウィリアムは繊細な美意識の持ち主なんだろう。


” Tender Co. “
– DOUBLE BREASTED SLIP-BACK COAT –



縮絨ウールの表地とコットンキャンバスの裏地が半分半分。
そして、右と左の生地が半分半分。
洒落のような洒落たハーフコート。



中台が着ているgreenは、僕が着ているecruをベースに植物由来の天然染料であるクロロフィルで染めてあります。確かに少し青臭さの残る畳のような香り。
クロロフィル染めはビリジアンやバージグリスなどの鉱物染料よりも柔らかく、ターメリックやインディゴに由来するような混合染料よりも繊細な表情の緑になるようです。


後ろ裾がカッタウェイしているので、生地を踏まずに座りやすいですね


相変わらず変な場所につく品質表示タグ


裏返すとコットンキャンバスが表地、縮絨ウールが裏地のジャケットにもなります。
表のポケットは大きな裏ポケットに。




” Tender Co. “
– DOUBLE BREASTED SLIP-BACK COAT –
Ecru:¥121,000-(tax included)
Green:¥132,000-(tax included)




オーダーしてたのを完全に忘れていたんですが、すごく気に入ってます。
まるで、久しぶりに着たジャケットの内ポケットに5千円札が入っていた時のような気持ちになりました。違うか。



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河上 尚哉

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昨日の河上に続いて、今日も派手なパンツを紹介しようと思います。

こんにちは、鶴田です。

いや、でも、ていうか、河上が紹介したベージュのパンツは言われてみれば確かに派手かもしれないけれど、パッと見はそんなに派手ではなかったぞ。お前、ほんとに今日こそは見るからに派手なパンツを紹介してくれるんだろうな、と訝しく思う「全国派手パンツ愛好会」の皆様、お待たせいたしました。

今日は、ちゃんと派手です。絶対。



ほら。


“ renoma ”
– JOUR – [2 pleats trousers with tape]
Color : GREY
¥55,000-(tax included)



2プリーツウールパンツの裾にゴム?というかエラスティックのテープが付いている。昔のトレーニング用ジャージにも付いている、アレ。しかもネオンカラーのオレンジ?ピンク?これはもう、しっかり派手でしょ?裾のカットには前後6㎝の段差まである。

ブルーがかったライトグレーのフランネルは、以前に河上が紹介していたジャケットと共生地。そう、これはrenomaのアイテム。つまり、堀切さんのアイデア。

今シーズンのrenomaは90年代前半までのパリ的なキッチュデザイン、カラーリングがキーになっていると思う。ライトグレーにネオンカラーなんて正にそんなところ。上品とか下品とかを超えて、もう、パッと見で「可愛い」って感じ。



キッチュなゴム付きパンツに英国の渋ニットやゴツ靴を合わせた河上。



裾にあしらわれたゴムはスリングバックやミュール、サボなどかかと無しの靴に合わせれば、足で踏みつぶすだけ。靴やニットの男くさい質感の中で、ネオンカラーが可愛く刺さる。



薄パープルのモヘア、ふわふわで可愛いロングニットとコーディネートすればそのまんま、ストレートに可愛い。ブルーがかったライトグレー、大活躍。カラーソックスとゴムテープのコンビネーションは色彩感覚の見せ所。いろいろと楽しめそうだ。



ヒールカップのあるシューズに合わせる場合、めんどくさければゴムテープはそのまま靴の外に放り出しておけばいい。裾の段差、ゴムテープ、配色。すべてが、きっちりと派手なパンツしてる。



ローファーなど、履き口が広いシューズであればゴムを踏みつぶしたままで足を滑り込ませるだけ。



スウェットシャツ+ローファーの怠け者スタイルに、ゴム付きパンツ。白っぽいモノトーンスタイルにもネオンカラーが刺さりまくり。一見すると、このパンツの最もアイキャッチなポイントは裾のゴム、ゴムの発色、裾のカット。

しかし。

僕がこのパンツの中で最も「派手」だと思うポイント。それはシルエット。

2プリーツのテーパードシルエットに加えて、前後差のせいでクロップドになっている短丈パンツ。街を見渡してみたときに意外といないのが、このバランス。サイズ48で裾幅19㎝、ソックス丸見えの短丈。一昔前のスーツ系セレクトショップ店員みたいなバランス。

イタリア系のトラウザーズ専業ブランドでも、最近ではめっきり少なくなったこの形。代わりに台頭してきたのはテーパードがキツくないストレート(一部、フレアなど)、ワイドはすっかり当たり前、とにかくここしばらくの間パンツの裾幅は広がり始めてきた。



上下セットアップで着てみると分かる。ボクシーな3つボタンジャケットにテーパードパンツ。90年代前半のムードが漂うシルエット。



個人的にも、先シーズンくらいからこのフォルムが新鮮に思えてきたので、古着で買った某ブランドのスーツをよく着ていたところだった。クラシコイタリアの隆盛よりも少し前、90年代を代表するイタリア人デザイナーが作り上げた当時のバランス、裾幅19㎝。2022年時点に見ると、このパンツのシルエットはとても派手なものに思える。

実際、現在のMANHOLEの店頭に、このパンツに似たシルエットのものは並んでいない。



何が派手で、何が地味なのか。それは感覚的なもののように思われがちだが、実は相対的なもの。「赤は黒よりも派手」と言い切ることがある程度できるように、たしかに「華やかさ」「鮮やかさ」という要素が関係することもある。しかし、実際には「目立つ」「目立たない」という視点で人は見る場合が多い。 ブルーデニム+白Tの集団に混じれば、全身黒づくめは最も派手な人となる。



高名な写真家の作品をプリントしただけの白シャツ。
色をバイカラーに切り替えただけのカットソー。
インパクトが強い柄の生地を使っただけのジャケット。
世の中には「簡単に派手になれるファッション」というものが、残念ながら多数存在する。

仮にネオンカラーのゴムや裾のカットを取り払ってしまったとしても、このパンツにはしっかりと「派手さ」が残ると思う。それは生地のニュアンスであり、最近ではシルエットであり、時代との距離感である。

堀切さんはパッと見のアイキャッチだけではない視点で、タイミングを見ながら、時代との距離感を測りながらアイテムをデザインしているのだと思う。おそらく、グレー無地のパンツを作ってもその距離感は変わらないだろう。

「派手」という言葉の感じ方は人それぞれだろうが、昨日、河上が紹介していた(一見地味な)パンツも含め、僕らはエキセントリックな洋服だけを売りたいわけではない。「簡単には時代に迎合しないよ」という態度を含めて、ファッションをお客さんと楽しみたいと思っている。




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鶴田 啓

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派手なパンツ



CLASSのベージュパンツ:CCCA06UNI A。
「普通にチノパンでしょ」と、感じるかもしれないけれど普通にチノパンじゃない。
何用に作られたのか全くわからないハリと厚みのあるベージュの英国生地、8本撚りウールコットン、ジャリジャリとした不思議な触感。

ベージュのチノパンを穿かない人にこそお勧めしたいパンツがCLASSのベージュパンツ:CCCA06UNI A。
このベージュのパンツを買っても買わなくても、このベージュのパンツを経由して「ベージュのチノパン、穿いてみようかな」と思える気がする。
そう思えたらあとは自分が納得できればなんでもいいと思う。
きっかけの洋服。



CLASSのベージュパンツ:CCCA06UNI A。
「普通にチノパンでしょ」と、感じるかもしれないけれど普通にチノパンじゃない。
見るからにローライズ。腰で、というか骨盤で穿くパンツ。
パンツの印象は股上の深さでも大きく変わる。
ローライズのパンツを穿いたことが無い方にこそおすすめしたいパンツがCLASSのベージュパンツ:CCCA06UNI A。
もちろんそれは着用感だけの話ではなく全体的な印象の話。
わざわざローライズであることを主張したコーディネートをしなくても、それはきっと伝わるし何より穿いている本人が一番感じられると思う。

このベージュのパンツを買っても買わなくても、このベージュのパンツを経由して「ローライズのパンツ、穿いてみようかな」と思える気がする。そう思えたらあとは自分が納得できればなんでもいいと思う。
きっかけの洋服。



他人からの印象は地味に見えますが、自分からの印象は派手なパンツ。
良いバランスですね。穿いていて楽しい。



” CLASS “
– CCCA06UNI A –
¥84,700-(tax included)



このように、穿いている写真よりも物単体の写真の方が派手に見えるパンツ。
どう見てもローライズ、どう見ても生地はかたそう。
だけど、ただのベージュのチノパンとして接してみてはいかがでしょうか。
きっかけの洋服。


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河上 尚哉

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